078話 オーク・ディザスター其の五
お待たせ致しました。2ラウンド目が開戦です・・・
イヨイヨ動き出した蛇、混乱中の蛙は空爆を受けて前衛が心許ない状況だったが、拓斗達と交戦することで、頭上の脅威から開放された。
ギエンは混乱中でも自らの部下を叱咤激励する「交戦状態なら相手も誤爆を恐れて頭上からの脅威は無くなる!正面に集中し、全員で押せ!押せ!だ―――!!!」「押せ!押せ!押せ!我らが将軍につ!づ!けぇ―――え!」指揮官クラスもその言葉に力付けられて同様に励ますと、隊列を整えながら槍衾を作り戦い始めた。
拓斗達の前衛はゴーレムだ!その数は十体前後程と戦力としては、数がやや少ない感じもするが、常に数を維持して等間隔を維持し、約3メートル程の巨体をズン!ズン!ズン!と響かせて前進する・・・
拓斗は魔力だけの消費で済むゴーレムを惜しげも無く前面に投入し、前面や左右をその長い腕で薙ぎ払いながら拳が当たればオークを吹き飛ばす!その後ろをゴリラ達とスライムの分体、そして拓斗達が中長距離攻撃を仕掛けながら進んで行った。
左右はミウねえとゲボが指揮するスライム軍団、その左右外側は未だ接敵に到らぬロックウルフと猿達が進軍して行く・・・
右翼を任されたラブラ姉弟は「ひゃっホー!姉貴、俺達は冒険や探索が主で、本格的な戦争は初めてだ。だけど見ると聞くとでは大違いだな」「そうさね、アタシもこんなのは、始めてだけれども壮観さね、何時も小競り合いばかりだったからさ、けれども此からのステラ村の事情を考えると、オヤジさん達の為にもアタシ達には良い経験さ、シッカリ勉強をさせて貰おうさね」
左翼ではコチャが「壮観だね兄貴、アタシ初めて見たよ」「俺はもっと大掛かりな従軍経験があるぜ。指揮の方はアビスの旦那と付き合い初めてから少し経験した」ギンガが妹に向かい話すと「そうなのかい、アタシも勉強しておけば良かったよ」「右の姉弟達も同様だがな、ロボスの指示に従っていれば大丈夫だ。此れからの俺達には実戦経験は貴重だぜコチャ」「分かったよ兄貴」互いに離れて居ても考える事は、同じ様な事を考えていた。
その様子を眺めながらロボスは「こりゃ壮観だね、人間相手なら驚異の戦力だよ」「そう何ですかロボスさん?人間が相手ならフェルさん達の様な強者も大勢がとこ居ますでしょ、普通の兵士や傭兵程度なら問題無いですが、種族に限らず手練れが相手では全く自信が無いですよ」
拓斗へ講義でも始める様にロボスは「そりゃ確かに居るけれど、一人や数人ででは戦い続けられないんだよ、戦局を左右する程の強者でもね、長い間一人では特定の場所すら占領する事が不可能だし、何方も強者は居るもので、お互いに動きを封じ込められれば、後は戦力の多寡と質で大凡決まるんだ」「作戦もでしょ?」
「そうだね、謀多きは相手に優り、少なきは身を滅ぼす。そんな事を言った古の武将も存在していたようだがね、それは戦略面での話しさ、僕はその時々で自在に推移する現場で、好みに合った調整をする方が好きだね」「成る程」
「だけれど僕の身体は一つ、多方面で戦う事に成れば策を授ける形に成るからね、先ずはそんな事には成らない様に、僕はもう一生懸命に考えるよ、多方面を相手にするほど馬鹿らしい話しは此又無いからね、外交を疎かにしては碌な事が無いよ」「そうですね、調略を含めて戦略が大事と言う話しですね」
「そう成るね、だが今言った事柄は、ほんの一部の話しなんだよ拓斗君、悪いのは自分の実力を過信したり、地域の政治や経済を疎かにしては戦えない・・・民心を得なければ駄目なんだ。良い領主や軍師に成るなら尚更ね」「肝に銘じます」
「拓斗君は将来をどの様に考えて居るかは、僕には到底計り知れないけれどもね、タクト君を含めて君達は、領主への道もあるんだよ」「そうです。確かに言われる通りですが、僕もタクトも未だ当分先の話しで、全く考えても居ませんでしたよ、先ずはフレアとの契約を何とかしないとね・・・」(ガイアの事もあるし、ロボスさんは気が早いよな)以心伝心で伝わったタクトが隣でウンウンと頷く・・・
今はこれ以上話しても無駄かとロボスは諦めて、少し悪戯心が働く「しかし今回の様な場合なら、何時もよりは僕も気楽だからね、不謹慎だが色々と実戦で試したい事が多くって・・・だから僕自身の遊び心が入るから、余り参考にしない方が良いかもね♪」「又ご冗談を・・・」
押し合いを始めた前衛部隊を見ながらロボスは「それよりもご覧よ拓斗君、相手の練度も可成りのものだね」「そうですね、直ぐに対応してきました。即応力が高い様子ですね」
即応力か・・・拓斗君自身もそれなりに軍事を理解している様子なのか?「此処が辛抱のしどころだね、戦列を開けないで補充するんだよ」「了解!」拓斗は手近にいるスライムへ指示を出し、そして単独で先行しているロックゴーレムが破壊されれば、直ぐに新手を出して補充する・・・
その様子を確認してロボスは「ゴーレムは十体程度が限度なの?」「そこそこ強いゴーレムを出そうとすれば数が限られますが、多少手抜きでも僕には精霊達が応援してくれますからね、余分に魔力さえ込めれば、それを対価に自律型を或る程度は出せます。今も喜々として精霊達は中に入ってくれていますが、しかし、今は此が限度と敵に勘違いして貰う方が良いでしょう」
「十体でも異常なレベル何だけれどもね、普通は一つか二つだよ、三つも出せれば二つ名が付くレベルだ。ザンザ殿の様にね」「そうだったんですね、だから愚者の連中は必要以上に僕を恐れて居るのかな?」「それはタクトが魔法で脅したからだわよ」「そうスよね、そんな簡単な話し、バカな自分でも分かる事スよ」
前面兵力と左右のスライムが奮戦しているが、向こうも然るものでオーク陣営では「此はギエン将軍、お早いお戻りで我らも助かります。一応何とか前線を立て直しましたが、あのゴーレムが戦列を乱して薄い場所では、時折り虚を突かれて困って居ります」「ゴーレムは部隊長と数人がかりで、動きを見ながら相手をしろ!敵の動きはそれ程早くない、そして俺は薄い場所を適時補填する」
本来なら前進してくる敵を最初に阻むのは、二段目の弓隊なのだが頭上の空爆隊に現在は列を乱されて、急降下してくる個体を狙っていた為に、前面への攻撃は散発的に成らざる逐えない、効果的に活用されて居なかったのだ。だからギエンは一部部隊に弓を捨てさせ剣を手にさせると、一段目の補強に充てた・・・
後方では・・・
「「「ドガシャ―――ン!!!」」」大型テントが潰れてミーメが這い出てくると「陛下、ハンカイ陛下、ご無事で御座いますか?」「儂は、余は無事じゃ、しかし何事じゃ!」「敵が動き出しまして戦闘状態に成りました。何卒ご指示を大王様」見ると前衛が激しくぶつかり合い、五分の状態で押し返していた。
それを見てミーメは「漢屯や馬喰はどうしたのだ」「煩戒陛下、ご無事で何より、軍議中に敵襲でしたが、前列には疑炎将軍、後衛にはバショク将軍が向かって居ります」「然様か・・・寝るよりも先に此方から仕掛けた方が良かったのかもな」
カントンは些か反対意見だったのだが「それは一概には申せませぬが、動いてくれたのなら敵も短期決戦が望かと・・・」「了解じゃな、此方も望むところじゃ!」「それでは手筈通りに隙をみて、この私めが指揮を致し、騎馬隊による捕獲作戦を開始致します」
「そうじゃ、必ずセラフィナを手に入れろ!もう無傷に拘らぬから多少手荒な事は黙認する。後に回復させれば済む事じゃ、だがしくじればお前達全員を成敗致す」「ハッ!お任せを・・・」陛下にしては珍しく苛烈な物言いだな、それ程迄に執着為さっておられるなら、此は出世の機会に成るやも・・・
転移陣を動かして居るミーメの傍らで命令された事をカントンは回想する・・・
昨晩、陛下は仰られた【カントン、そんな事もあるまいが、儂がもし彼奴らに手子摺れば、お前がセラフィナを捕獲せよ、この魔法具は暫くの間だが、中規模の転移陣を発生させられる・・・例え戦闘中であっても迷わず拉致して、既に繋いであるソドム王宮へと飛ぶのじゃ!「それでは陛下が・・・」儂は何時でも転移が出来るから安堵せよ】「ハッ!そう言う話しなら此のカントンにお任せを・・・」
返事はしたがこの様な陛下はここ最近無かった事だな、昔は悋気も執着も性欲も、物欲関係も何もかもが酷かったと言う話しだが、この頃は全体に落ち着いて、気前よく我らにもお零れを沢山与えて貰える・・・
だがあの小娘に対する執着心は本物だ。此は命を懸けて果たさねば成るまい、俺の領主に成る夢も、そして出世もこの時にありそうだ・・・
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昨夜タクトからの知らせを受けて、ザンザは腹心の部下数名と様子見に訪れた。
やや時間を遡るのだが、荒れ地がよく見渡せる少し小高い丘で「何だ?何なんだ!あのオークの大軍は・・・」「凄い眺めでやんすね、親分」オークの軍団と異形の怪物達が睨み有っていた・・・
内なるザンザは・・・こんなもんが襲ってくれば、堪ったもんじゃねえ・・・
呆然と見渡すザンザに「ボクチャンの報告通りでやんしたね」「それに相対す様に向かい合うあの軍団は一体何処から現れたんだ」「さぁー?自分にはハッキリとは分かり兼ねるでやんすが、恐らく昨夜のボクチャン達の仲間かと・・・」
只頷く事しか出来無かったがザンザは我にと返り「取り敢えずだ。ノースアランへお前は戻り、昨日の話はガセでは無かったと言っておけ、俺自身が確かめに来て良かったぜ。話しを聞いただけでは信じられなかったからな」「おいおめえが伝えてこい」「了解スよ」若い衆が走り出し、ノースアランへと向かった。
暫くして戦いが始まると「おいおい、あの空を飛んでいる奴は見たこと無いな?」「いや親分、飛んでいるアレは俺達の補給物資を全部叩き潰した奴ですぜ」「そうだったのか・・・どうやら俺たちゃ知らぬ事だったとは言え、本物の化け物共に喧嘩を売ってた様だな・・・」チラリとザンザの様子を窺い「さいでやすな、ホント命が助かっただけでも儲けもんでやす」
ゴーレムが最前線で戦っている様子をザンザは「俺よりも数が多いんじゃねえか」「あれ?親分知らなかったでやんすか?」「何の事だ?」「親分が留守の間、あのゴーレムとスライムが俺達の監視をして居たんでやすが・・・」「聞いていたぜ。だがあの数は何だ?それに俺のゴーレムよりも強そうだし、随分と多過ぎじゃねえのか?」「ゴーレム使いのザンザ、お株を取られやんしたね親分、ドワッハッハ!ホント形無しでやんすよ」
パッコーン!といい音をさせて頭を叩くと「勘弁して下さいやし」頭を摩りながら詫びを告げると「お前はそれくれえじゃねえと、効かねえじゃねえか!余計な事は黙ってっろ」「しかし、あの時、彼奴らは全然本気じゃ無かったんでやんすね」
「そう言うこったな、だが今は俺達の味方なんだ。頼もしいじゃねえか、それより此処は彼奴らに任せて俺達は本気で防御を固めるぞ!負ける事はねえとは思うが、討ち漏らしはあるかも知れねえ」「さいでやんすな、何人かは見張りに残して帰りやしょう」威力偵察から戻るとロラン達の援軍が到着していた事を後に知る、少し前の話しだった・・・
閑話休題・・・
空爆と初期段階での有利、そして回復力で優るスライム達が徐々に押し始めた頃。
戦線を眺めながらロボスが「どうやらあの個体?髭ズラの人物が此の前線に於ける敵方の要、指揮官の様子だね拓斗君」「その様ですね、一際人型でも大きい体格をしていますし、貫禄もありそうで武具の様子も可成り立派だ」「彼処までは前線を突破しなくちゃ成らないが、直接狙うのも手だよね拓斗君、押し初めている今なら中央から崩して見ても面白いかもね?何時までも押し合いを続けては居られない」
知らず知らずにギエンを二人は見て取り、ロボスの提案に乗る覚悟を拓斗は決める「ミウ、彼奴を俺達で叩くぞ!」「分かったわ」「自分はどうしていたら良いんスかね?」どうしたら良いのか判断に迷ったセラが問い掛けて来る・・・
拓斗は事前にセラへ無理はするなと言い聞かせていたので「ガッチャと共に戦線を維持していてくれよセラ、万が一があっては不味いからな」「了解したスよ」一歩前へとフェルが進むと「僕も手伝うよタクト君、動きを見れば理解出来るが随分と手練れの様だからね、ソロソロ僕も身体を動かしたいから彼奴の正面は任せてよ」などとウインクをしながら告げる・・・
頼もしい申し出に拓斗は嬉しそうに「有り難うございますフェルさん、それでは僕達は援護と突破する事に集中します。そしてロボスさんには後の指揮を頼みます」「頼まれたよ、此の分体に命令を伝えれば良いんだね」「そうですよ、言葉は話せませんが、スラが自分の代わりに置いて行った個体ですから話せば通じる筈です。それとポコは此処から援護してくれ」
矢を敵の急所へ打ち込みながらポコは返事をする「ハイタクト様、分かったデス」「アタシもセラちゃんを護衛しているさね」リズがセラの頭を撫ぜると「有り難う母さん、それでは突っ込むぞ!」「了解!」「了解だよ、タクト君」「チョット、チョット!チョット待ってよ、此のアタシは?」
カメリヤが問うと拓斗が「留守番でもしていて下さい」「お前はロボスのお守り」「もう、仕方無いわね」「丁度良いよ姉さん、僕は指揮に集中したいからね」夏を過ぎて秋に入ると、二人は婚姻の式を上げていた「姉さんだなんて・・・何時もの呼び捨てで良いわよロスちゃん♪」しかしロボスは笑うだけで返事はしなかった。
三人はタクトが新たに出現させたゴーレムの後ろに隠れる様にして進んで行った。
性能は低いが次から次へと、ゴーレムを出現させて進む拓斗は「妙な話だな、結局当初予定の中央突破を狙う事に成った」目の前のゴーレムがオークの抵抗に合い、倒されて行く手を阻むが、拓斗は少し小型のゴーレムに切り替えて数で対抗する、出し惜しみ為ずに自らを含めて、ミウとフェル共々を守りながら進む・・・
ほぼ同時期に動きを見せた三段目のオーク達が左右に展開して行く「どうやら動き出したな、コチャ!ロボスの指示通りに此方も早速動くぞ」「あいよ兄貴」同時にラブラ達姉弟の右翼も動き出した「此方も遅れんじゃねえ!」「あいよ兄貴まっかせなさぁーい、オリャー!」
引き絞るコチャの弓が連続的に放たれて、敵の出鼻を挫くと「やるじゃねえか!」「誰に物を言ってんだいバカ兄貴」「お!言ってくれるね」ギンガの素早い移動でロックウルフを置き去りにする勢いだ。
ロボスの指示通りに動き出したラブラ達姉弟は「彼方も早速に動き出したな姉貴」「そりゃギンガ達もアタシらと同じ指示を受けたんだからね、左右同時に敵が動き出したんなら同じ動きに成るさね」
シェパも移動を開始して「確か速度を合わせて中央との戦列に隙を与えるな!だったか?姉貴」「そうさね、だが左はやや早いよ、あのロボスが態々注文を付けたんだからね、此方はチャンとやるよ!」「了解だ姉貴」やや不審な面持ちでラブラ達姉弟は、左翼ギンガ達の動きを一瞬だが気にしていた。
双頭の蛇、その両方の頭が動き出し、同時期に鎌首を擡げた瞬間だった・・・
漸くギエンの眼前に到着した拓斗達は、左右に分断された敵の浸透を阻みながら、フェルが動き易い様に戦いの場を拡げて行った「フェルさん!心置きなく運動して下さいよ」ニヤリと笑いながら「じゃぁチョット運動してくるよ!」フェルは行き成り「ブワォーン!」高速の風鳴り音を響かせてギエンへと打ち掛かる・・・
列を押し返そうと部下達を叱咤激励していたギエンだったが、次から次に出現する拓斗のゴーレムに手子摺り「何だぁ?あの小僧は・・・」既に二段目の弓隊を全て抜刀させて、逐次投入していたギエンは手元の兵が少なく成っていた。
中央を押し広げられて三段目を投入するかを考えて居たギエンだったが、二段目が少なく成って三段目との距離が僅かに開き、そして予期せぬ自体が発生した。三段目が独自に左右へと動き出して、両翼に攻撃を開始したのだ「誰の命令だ?予備が居なく成ったぜ」直前に迫る拓斗達の対処に迷った。
其処へフェルが高速で動いて来て「ガッキーン!」初撃を何とか躱し数撃目を受け止めると「お前が敵の大将か?」「いや違うね、だが誰が大将なのかは教えて上げないよ♪」二撃目は右から胴!三撃目は返す剣で首狙い!相手が躱して仰け反った所を瞬時に飛び出して胴への突き!などを連続で手数を増やして行くフェル・・・
数度の剣戟が応酬されて一合二合と、合わされる度に相手の力量を確かめる・・・
躱して!受けて!時折り反撃に出るギエンだが「チイ、こう連続で繰り出されちゃ不味い!」技量で押されている事が自身で理解が出来ると、ギエンは部下へ目配せして呼び寄せる・・・そんな隙を見逃さずフェルが「余所見厳禁だよ髭豚君」意識外からの一撃がギエンに迫り、躱そうとするが・・・
左腕を肘の辺りからぶった切った!「ギャー!俺のぉー俺の腕がぁ―――――!」「だから忠告したのにね」その時に漸く部下達がフェルの動きを遮ったが、意図も容易く一刀両断して一人、又一人と捌いて行く・・・その様子に恐怖したギエンが次から次へと部下達を押し退け、引き上げて行くと部下にも動揺が走り、及び腰に成って行った。
その様子をやや遠く後方から見ていたロボスは「崩れるのももう少しだね、少し僕達も前へと進もうか?」セラやポコ、カメリヤにリズが頷きながら進み出した。
だが左翼の鎌首が先行し過ぎて何時の間にか動いていた敵が、空いた隙間から突き抜けて来た!騎馬隊が次々と通り抜けて、後方の参謀司令部と化したロボス達へと迫るのだった。
一番先に気が付いたセラが「アレを!見るスよぉ~!」瞬時に反応したロボスは、スライムへ「左の分体に阻むよう指示してくれ!」それが通じたのか徐々に穴を塞いで行ったが、抜け切った数十騎はスレイプニールの強健を頼みにロボス達へと、次第に速度を増して迫って行く・・・
ロボスは魔法で土障壁を張るが、それは数騎を足止めしただけで崩壊!「ヤバイ!君達は前進して拓斗君達の元へ行け!僕は更なる足止めをする」カメリヤとポコはロボスの援護をする積もりなのか、残留して矢を射かける・・・
見かねて「アタシも付き合うさね」リズも水系の障壁を張ったが、それも数騎を足止めしただけで抜けて来る・・・ポコもカメリヤも在らぬ限りの速射をしながら、ロボスとリズを援護した。そして徐々にセラ達の後を追うように移動を開始した。
だがロボス達を無視した一部部隊は、右手を抜けて先行したセラ達へと迫る・・・
騎馬隊は二騎ひと組で丈夫そうな網を橋渡し、三組が迫る「アカン!セラちゃん、早よ!早よ逃げるんや~ぁあ!」「ガッチャさん、自分も戦うスよ!」ガッチャは先頭の騎馬へ斬り掛かり、一頭を倒すと橋渡していた網が外れる、だが直ぐ後では二組同時に迫られた。
素早い動きで二組の間へとガッチャは入り、ほぼ同時に切り伏せた。ガッチャの奮戦で安堵したセラが「ガッチャさん、助かったスよ」しかし、意識せぬ反対側から疾風の如く現れた騎馬がいた。
前面に気を取られている隙に遠く迂回して、機会を伺っていたカントンは、巧みな手綱捌きを見せて、技量で選抜した騎馬隊の副官と一組に成り、網を拡げて至近に迫っていった・・・
それを見たポコとカメリヤが、騎馬へと射かける!しかし巧みに躱されて、一瞬でセラは攫われた・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は10月14日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
作中での「謀多きは相手に優り、少なきは身を滅ぼす」ですが「謀多きは生き、少なきは滅す」だった様な気もしますが作者の勘違いなら浅学とお笑い下さい。
何時も応援有り難うございます。又ポイントが上がっていて励みに成ります。
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】
【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他プラス名無し(タクト)〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ・ミウ・ガッチャ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV2(UP)】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【強奪した:現在無し】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




