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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第二章 ステラ村の攻防
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077話 オーク・ディザスター其の四

一夜明けた翌日、拓斗達の陣替えを眺めながらミーメのオーク陣営では・・・

部隊の再編で一夜を明かし、未だ動かぬミーメのオーク陣営で、カントンは困難な敵前での陣替えに挑む拓斗達の大胆な動きを見ていた。


今回はまた妙な相手と戦う事に成ったな・・・前夜は嘗めて掛かって無駄に戦力を損じ、陛下も我を忘れて暴走した為に此方は酷い目に合った。


カントンが腹心の部下に「陛下はお休み中なのか」「然様さようで御座います閣下、未だお休み中で御座います。と言うよりは今朝ほど迄、我らでは迚も実現が不可能な、転移の大魔法を一晩中駆使しておられました故、ほんの先程に漸くお休みに成られたかと・・・」「確かにそうだったな、気が逸っていた様だ」


部下は憧れれを伝える様に「その上、朝を夕方に変える大魔法は流石に陛下で御座います。その為にお疲れに成ったかと愚考致します」「昼を夜にって・・・」時差なんだが説明が面倒いな「流石は陛下であられる」周りの兵士も各々が頷いたり、驚いたりしていた。


動き出した敵陣を眺めてカントンは「向こうは今横一列の陣形に変更しておるな」「然様に見えますが、それが何か?」「今朝までは中央突破狙いの陣形だったが、敵前で大胆な行いだ」「そんなものなのでありますか?」


部下をカントンは言い諭す様に「陣替えで混乱している今、戦いを挑めば普通なら勝ちは容易いが、移動しながらでも隙を見せない配置換えで、敵の中にはこの様な作業に慣れた相手が居る事が見て取れる・・・」「成る程で御座います」「我らは陛下のお陰で兵站も或る程度整い、兵士共も刷新されて補充もされたからな、敵はそれを見て取った陣形の様だな」「まさしく仰る通りですな閣下」


カントンは暫し思案をしながら「油断ならぬ相手だと言う事だ。早速各部隊の長を集めろ、事前協議も必要だからな、それに陛下が目覚められたら直ぐにでも軍議を始めたい」「畏まりました」慌ただしく伝令に伝える・・・


部下が出て行くと「此方は仕方無く不利な見晴らしの良い荒れ地で陣を構えたが、向こうは森を背負って伏せ兵も隠し易い・・・それに退路を陛下頼りでは心許ない状態だ。そして兵站も然りだな、真逆こんな本格的な戦いに成るとは、思いもよらなんだわ」ドン!と目の前にある机を叩く音がした。


既に本陣ではコの字で膜を張り、中央には戦術を練る準備が為されて、カントンはその一つで腰掛けていた。


其処へ徐々に集まりだした兵士長達の中に赤備え部隊の長『ギエン将軍』が含まれていて一声を上げる「将軍、えらい事に成りましたな?」「まさしくな」「厄介な相手の様で・・・」「回復力が尋常で無い、今朝も物見を出せば、前日とほぼ変わらぬ程の数が布陣しておるからな、誠に厄介な事だ」彼は吐き捨てる様に話した。


ギエンはカントンへ「仰る通りに一段目は槍隊に兵装を変更、二段目は弓隊、三段目は大剣による剣戟隊へ換装しましたが、それで宜しいかカントン閣下」「閣下はよせよギエン、何時もの様に話してくれ、同格のお主に言われると面映おもはゆい」「場所柄も御座いますからな、赤備えの長ならいざ知らず、我らと近衛では格が自ずから違いますぞ閣下、此処は当然我らを指揮なさる地位ではありませぬか」


渋々カントンが頷くと「まあ致し方無いか、然ればお主今回の相手をどう見る?」「先程も申した通り、宿敵の牛共よりも厄介かと」「その様に感じたか・・・奴らミノタウロスは、直情的に攻めてくれるからな、やり易い相手だが個々の力では、奴らの方が上で下級の兵士共なら差が大きい、何時も我らが押されておるからの、だがそれよりも上手とお主は感じた様だな」


ギエンが顎をなでならが考えを口に出す「然様ですな、数を減らす妙案を考えねば成りませぬぞ」其処へ近衛の将軍『バショク』が現れて「そんなに厄介なのか?」「おうショク将軍、援軍忝い」「いや気にするな、此も仕事だ」「個々では大した事の無いものもいるが、強い個体が混じっておって戦い難い、兵の回復力も強力で中々我らも苦戦中だ」「然様か・・・」


ギエンは再び濃い髭ズラの顎を触りながら「それで大将軍は如何為されたのか?」カントンも気に成り「そうだ閣下はお見えに成らぬのか?」


バショクは少し意味深に笑いながら「大将軍は陛下不在をお嘆きに成る、妃殿下をお慰め申しております。それに我らだけでも対処出来よう、任せると仰られて、今頃は宜しくやっておられますよ」既に見向きもされない妃殿下は、大将軍と公然の秘密を分かち合っていた。


少し苦々しくカントンは「陛下はその点で誠に寛大であらせられるからな」「いや寛大と言うよりも頓着しておられぬが正解だな」「まさしく仰る通りだなバショク将軍、少し話しはずれるが、俺は陛下が未だお世継ぎも決めて居らぬ事と、数多の候補が存在しておる事を憂いておる、万が一があれば大変な事に成り兼ねない」


カントンが思い描く将来への憂いに対してバショクは頓着せずに「陛下は齢数百年とも千年以上だとも言われて、我らの頂きに幾年も君臨しておられるからな、その点は心配要らぬさ、だが我らとしては世継ぎを定めて頂きたいものだ」「未だに直系の子孫が増えているからな、陛下曰く【その様な場合に成れば、一番賢明な者が我が一族を率いれば良い】と仰られていたよ」カントンは述懐する・・・


実の所無責任なミーメは、そんな場合の事は全く考えてもいなかった。だが部下の質問に対して適当に答えていて、彼は自分が死んだ後の事まで考える事は全くしていなかったのだが、そんな返答でも彼らは名君だと勘違いするには十分であった。


それを聞いてバショクは「陛下らしいな、獲物の女でも然程執着為ずに我らに分け与えておられるが、本当に拘りがある女は手放さない・・・妃殿下はそれが面白く無いのだろうが、節操を持って貰いたいものだな、万が一の場合でご子息に在らぬ疑念が出ぬとも限らぬからな」


カントンは「陛下の子孫である我らにも、もしかしてと希望を与えておられるのだろうか?もしそうなら危ない事でもある、そして貴族と将軍職や官僚の幹部達は、陛下のお血筋で皆直系だからな、混乱は避けられぬが陛下にすれば、誰が後継者に成っても子孫である事には変わり無いのか・・・確かにあの方は便宜上では今の妃殿下であられるが、既に幾人も変わられて陛下の妃は数人が健在だ。初代妃殿下の子孫や前妃のご子息も健在であられる、然程気にする事では無いのかもな?」


「確かにな、そんな風に言われれば、俺にも権利がありそうだ。我らのさがは強欲で際限が無いからな、何とか纏まっていられるのは陛下が健在であられるからと言う一点に限られる・・・」


「まあそんな事を考えるよりも、忠誠を尽くして可愛がられている間は、我らも良い目が出来るし、自由にもさせて貰えるからな、多少なら王宮内の風紀は問題にも成らぬか、実は俺自身も妃殿下には何度もお世話に成った事がある」「お主もか!俺も数回程度だが楽しませて貰った。最近は大将軍お一人が贔屓の様だが、俺には今更もう関係無い、だが戦を放って女とは・・・呆れる話しだ」「全くな」


バショクがニヤリと笑うとカントンも笑い「妃殿下自身も大将軍も陛下の直系であられるからな、直系も何もあったものでは無い、ようは実力があれば良い話しだ」「俺もお主も子沢山だからな、そう言う意味では妃殿下と大将軍のお子であっても直系と言う話しに成るな」などと放言して笑った。


しかし、カントンは突然笑いを収めて、真剣な面差しをバショクへ向けると「だがしかし、そんな陛下が俺にこう仰られた【あの娘には余の跡継ぎを産んで貰わねば成らぬ】と何度も繰り返し呟いておられたのだ」驚愕してバショクは「それ程執着為さっておられるのか?」「何を置いても手に入れるお積もりだ」


三人で話していると三々五々と集まり終えて「只今から軍議を致すが最終決定は、陛下のお目覚めを待ってお決め頂く」「承知した」「承知!」バショクとギエンが返事を返すと一同が頭を下げる・・・


見渡してカントンは「僭越ながら此処は俺が仕切るが良いか?」「それも承知!」「承知だが相手の事情を知っているのは、そこのギエンとカントン殿以外御座らぬでは無いか、遠慮無く話しを進められよ」二人の将軍が頷くと他も納得する・・・


徐にカントンは「先ずは敵兵力が我らと拮抗している事、兵力の質が嘗て無いほど嫌らしい事、そして今朝方の陣替えについての三点を我らが取り纏めて陛下に報告したい、そして物資補給の方法と万が一の退路が限られている事を念頭に置いて、諸君らの忌憚ない意見を聞きたい、眠いだろうが頑張ってくれ」


此の後、状況が動くまで軍議が続く事と成ったが、然程長い事では無かった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミウは敵陣を見ながらセラへ「昨日は大変だったわね」「そうスねミウさん、自分トラウマもんだったスよ」「そうなのよ、あんなものを見せ付けられれば、気持は分かるわよ、モザイクでも掛けられないかしら」悍ましいらせん状のものを二人は思い出して同時に震える・・・


セラは鮫肌を両手で摩りながら「人型に成っても悍ましさは変わらないスよ、自分拓斗さん達に見付けて貰って幸せスね、仲間に入れて貰って嬉しい事だと改めて思ったスよ」「未だそんなに時間は経っていないけれど、アンタはもう大切なアタシ達の仲間よ」「はいミウさん」


一晩中喧噪が響いて、慌ただしい動きを見せていた敵陣が、不気味な静寂を迎えて更に威圧感が増したと、二人は考えながら自軍の陣替え模様を眺めて居た。


少し苛々とミウはしながら「攻撃して来ないわね?」「そうスねミウさん、全体の動きが止まったスよね」「一晩中転移陣が稼働していたんでしょ?数も増えてるし此ではジュートの活躍も無駄に成ったわね」「そんな事無いスよ、鞍馬チャン達の話しでは転移も動く人数は少数で、頻繁に稼働していたみたいなんスよね」「そうなの?」「そうなんスよ、あのデカい転移陣よりも効率が悪い様子ス」


其処へ拓斗が割って入り「セラの言う事が正解だな、ジュートの話しでは、最初に出現した転移陣は大型で、その儘放置していたら今頃は、目の前がオークだらけに成っていた筈なんだよ」「流石はエルーザ様スね」「へぇーそうだっんだ。だけど動かない理由は一体なんなのよ?」


それを聞いていたロボスが「恐らくは時差だね、目の前のオーク達に取っては今が夜と言う訳なんだよ」「え!そんな事があるの?」「タクト君から聞いた話では、魔族だと言う事だからね、僕達の真裏が彼らの住んでいる場所なんだよ、今起きて陣を構えているオーク達はさぞや眠たい事だろうね」


「良く見たら何体かは、頭をこっくりと動かしているスよ、気持ちよさそうス」


「そうなの?あ、だけど早瀬さんの記憶にそんな事があったような・・・」


そして目を凝らしてミウが見ると「そう言えば後ろの方でも座り込んで寝ている見たいかな」「そうでしょ、そうなんスよね、だから当分動かない筈スよ」「それはどうかな?実は此方の油断を誘っているのかも知れないぞ?」少し揶揄うとセラは「そうなんスか?自分スッカリと油断していたス、気を引き締めるスよ拓斗さん」「アタシも分かったわ」


「まあ、油断しない事だね」「はいロボスさん、心得ていますよ」


前面を睨みながらロボスは「話しによると例のオーク?人型かは知らないが、その一体が転移魔法を駆使していたんだよね?」「そうなんスよ、鞍馬チャン達が曰く昨日のディザスターが人型に成って、撤退した後から陣を構築して、怪我人や怖じ気づいた兵士を交代させていたと、教えてくれたんス」


「と言う事はその個体が総指揮官、或いはキングと考えても、間違いじゃ無さそうだね、一晩中働いて居たのなら寝ていると考えるのが妥当か・・・転移魔法などと言う物は魔族でもそんなに扱える個体が少ないのだろうね、大元が一番働いていたのならそう結論付けるしか無い」


拓斗は嫌そうな顔をして「そんな話しなら転移陣を潰さずに残しておけば良かったかな?」「それはどう言う意味なんだね拓斗君?」「いやぁ~贅沢な話し何ですけれども、生きて捕らえるなら未だしも、殺して仕舞えばあの軍団が此処へ残る?と言う事に成るんじゃ無いですか、残しておけばもしかして撤退してくれるかも?と考えたんですけど甘いですかね・・・」


「甘いね、もしキングで捕らえて生きて居れば、部下が取り返しに来るだろうし、死ねば転移陣を残して居ても、多分彼らでは扱えなくって、この辺りで散り散りに成るのが落ちだね」「それでは何方にしても、彼奴らの全滅を狙わなければ、もう今回は駄目なんでしょうか?」


「さぁー?それは工夫次第で何とかするしか無いね、長引けば未だ未だ数も増える可能性もあるからノンビリして居られ無い状態かも?」〔妾も賛成じゃな、彼奴ら数だけは多いからの、寝ぼけている今がチャンスじゃ〕


「ジュートか・・・参考意見ありがとう」〔それにじゃ、多少食料も転移してきた模様じゃが、転移の方も回数に限界は出るじゃろうからな、無く成ってウロウロと探し回られては、此方も困る事に成るじゃろ?だから早目に叩けと申して居る〕


少しニヤニヤとロボスは「ジュート君が正解だね」こりゃ僕が出るよりも百戦錬磨かな?「そう言う話しならスラ」〔何?ご主人様〕「空爆して叩き起こせ」〔了解だわさ、お姉、ゲボ、やるわよ〕〔お姉さん了解だわ〕〔お任せを〕


「マムのお陰で随分と忌避感の方は少ないが、相手は人型だから嫌な仕事は手早く済まそうか?」「そうだわね、賛成」「自分も賛成ス」「ワイも言う通りやと思いますわ、生き残りの何人かは、捕虜として尋問もしたんですけど、下級の兵士達は【何時のも事だや女狩りだ】或いは何も聞かされていないのが大多数でしたわ」


「其奴らはどうしたんだガッチャ?」「今朝方全部放免しましたわ、今更チョットぐらい数が増えても、もう一緒やろと言う話しに成りましてな、無抵抗な者を始末するのも気が引けまして・・・許可も得んで勝手しまして、えろう済ませんな」


「いや、良いよそれ位は、ガッチャに任せるが、だけど一体誰と話したんだ?」


「タクトはんですわ、大将」「成る程了解だよ、判断は正しいしな」其処へリズも「アタシも賛成したさね」「はーい、アタシも」


カメリヤもどうやら賛成した模様で、フェルもそれ迄黙っていたが「実は僕もなんだよ拓斗君、捕虜を抱える必要を感じ無かったからね」そんな話しをしている間に準備が整い、少し数も多く六十程を出して一斉に飛び立った。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

前面を監視していたオークが「敵襲―――!敵襲だぁ―――っ!」上空をスラ達が闊歩しながら〔行くわよ!〕〔お姉さん了解〕〔了解です〕魚鱗に構えた一段目へ岩石を落として二段目へ・・・


矢衾で抵抗する二段目だが、命中しても傷口を塞いで平気で飛ぶスラ達へ恐怖心が駆り立てられる・・・三段目は既に警戒していて防ぐか避けようと右往左往するのだが、空爆は敵が上空に来た時には攻撃を終了していて、通り過ぎるだけだった。


スラ達の速度に合わせて、放物線を描きながら岩石は落ちるのだ。四段目の攻撃を終えて一度通り過ぎた後、スラ達は二度目の空爆を開始する為に急速反転、今度は後方から飛行して四段目から攻撃が始まる・・・


空を見上げながら「厄介だな・・・」「カントン将軍!」「おうギエンか何だ!」「あれもスライムなのでしょうか?」「その様だ」剛弓を引き絞り、狙いを定めてプテラノドンの様な形をしている個体へと放つ!「「「ビィュ――ン!!!」」」


見事に核へと命中して爆散したのを見ると「成る程、確かに水っぽく飛散しましたな」「兵共の弓では核まで届かぬ様子だな、アレでは効果が見込めぬ」「大弓でも効果は無しと言う訳ですか、こりゃ厄介な・・・」


カントンは上空を睨みながら「昨夜はもう薄暮で、相手の攻撃が終了した頃には、既に部隊が痛手を受けた後だった。此方は反撃も出来ずだったんだ・・・」「兵共の事情聴取では、全く要領を得ませんでしたからな」部下が他の将軍達へ聞こえる様に話す。


カントンは昨日ミーメの傍らで戦って居て、地竜を相手どって奮戦していた「余程上空から攻撃した模様でな、確かめ様にも混乱を収めるのがやっとだったんだが、此が相手の正体だったんだな、気には成っていたが、攻撃は投石機の類いか或いは土系の強力な魔法か?などと疑って居たんだ。知っていれば飛竜共を打ち落とす、効果的な武器を段取りしたんだがな・・・」


腹心の部下は「まさしく閣下の仰る通り、次の転移で段取りを致しましょう」「ああ、頼むが正体が知れた以上、今後は混乱も少ないだろうな、それよりも連弩の様な矢幕が張れるものが良いかも知れぬ」「その様ですな、今みたいな抵抗をすれば味方も危ういです。近付けない方法が良いかと愚行致します」「そうだな・・・」カントンは周りの対応を見て憮然と返事をした。


カントンは、それでも命中度は下がるが、相手が高高度から落とせば、その対策も無意味に成るな・・・


まあ、近付く相手だけでも落とせるか、高高度からのものは、運がある者と躱せる強者共が生き残れば十分だが、対策をせずに放置しておれば士気が下がるからな、此も将軍の務めか・・・


スラ達は時折り急降下しながら隊長クラスをピンポイントで狙い出すと、阿鼻叫喚の渦が広がるが、此はチャンスと許りに大弓で狙いすますと、何体かに一体は打ち落とせた「おお―――ぉ!!!」歓声が上がると勇気を振り絞って近付く個体へと槍を投擲する・・・


無論、ハズレれば矢も槍も自軍へと落ちて来るのだが、やられっ放しよりはましと頭上を警戒しながら抵抗の意思を見せた。次は左右の往復を開始するべくスラ空爆隊は旋回、それが終了すると前後の攻撃へと変わるその頃には、蛇が混乱に乗じて不気味に動き出していたのだ・・・


前方を見ながら拓斗は「混乱している様子だな」「混乱しているわね」「拓斗君、どうやら崩れた今が動く機会チャンスだよ!」〔その様じゃな〕「自分、タクトさんの側を離れないスね」「そうしていろよセラ、今朝言い付けた様に身の安全を一番にな」


明け方に拓斗から念話で呼び出されて、セラは優しく今日一日の行動を支持されていた「了解スよ、間違ってもあんな奴の手に落ちたく無いスからね」拓斗や周りも同情や心配を込めて頷く・・・


そして拓斗は念話で〔ミウねえとゲボは左右の指揮へと戻れ〕〔お姉さん了解よ〕〔私も了解です〕〔スラは引き続き空から攻撃を頼む!味方に落とすなよ?〕


やや憤慨してスラは〔一体誰に言ってんだわさ、任せなさいと言うもんだわさ!〕〔それとヤハリ今回例の取って置きを使おう、時期は後で合図を出すよ、一気に済ませる!〕〔了解だわさ、期待していてよ〕〔それじゃ空爆は適当に切り上げて、後は作戦通りに動いてくれよ〕〔任せなさい!だわさぁ――とくりゃ!〕


「「「横一列で只前進だ!みんな一斉に掛かれぇぇぇ――――――え!!!」」」


混乱のオーク軍団へと前進を始めた拓斗達、思惑通りに作戦が嵌まるのか?前日の思わぬ大混乱とは違い、本格的な軍事行動が始まる・・・

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は10月10日です。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗


【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】

【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他プラス名無し(タクト)〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ・ミウ・ガッチャ〕対等契約〔フレイアー〕】

【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀


ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い


【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね)・フレアの棍棒

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優


【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】

【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】

【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】

【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】

【強奪した能力:頑強LV1】


【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー


特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃とうめいらせつのマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕


ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷


【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV2(UP)】

【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】


装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月ゆみはりづき・フレアの小刀


ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一


【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】

【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】

【強奪した:現在無し】

【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】

装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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