表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第二章 ステラ村の攻防
74/144

074話 オーク・ディザスター其の一

鳴り物入りと迄は言わないが、軍団を押し退けて現れたのは、肉の塊だった・・・

予期せぬ急な話しだが、スライム疑似兵軍団とオーク軍団との戦が始まる・・・


見る見る展開するオーク軍団は、指揮官が数人で百をひと塊に中央に四百、左右に三百ずつ鳥が翼を拡げて相手を包み込む前の様な形で展開、所謂鶴翼の陣備えへと整えて行く・・・


少数を相手にするには、包囲殲滅戦も可能、押し包みながら力押しする事も可能な陣形を瞬時に展開した手際は、練度の高さを証明する・・・


因みに中央の軍勢の中には、二百のスレイプニール騎馬軍団が後方に待機してる。

大兵に区々たる戦術は不必要と許りに、最終局面での打撃力として睨みを利かす。


その様子を伺いながら「次から次へとドンドン溢れて来るわね」「ああ、そうだなミウ」「逃げるんスよね?」「そうしたいが駄目だろうな・・・」騎馬を見ながら拓斗は告げる・・・


ミウは不思議そうに「又どうしてよ?」「彼奴ら此の一連の流れで突然現れたんだからな、狙いは俺達全員か、或いはこの中の誰かだろ?だからだよ」「そうなんスか?」「そうだろうな・・・それに逃げても追い掛けて来られれば、開拓を始めたノース・アランに被害が及ぶし、何度も繰り返すが、その先のステラ村も危ないんだぞ」「そうだったわね、それはアタシも困る・・・」


対する拓斗は、前面に急遽拵きゅうきょこしらえた壁を隠れ蓑にその後ろで密かにスライム疑似兵軍団を展開していたが、ミーメには薄暮にも関わらず上空監視網からの視覚情報が辛うじて入り(何だ此は・・・)彼は不審に思ったが、目的でもあるセラフィナの無傷奪還(本来なら確保だがミーメの主観では奪還)と用心の為「全てが展開するまで待機じゃ!儂が行くまで手を出すな」と命じて威圧行動を優先した。


無論、前面の敵、イヤ、セラフィナが逃亡を謀る様なら、ミーメの部下達は即座に騎馬へと鞭打ち、追っ手を差し向ける腹積もりで前面の監視を怠らない・・・


展開が終了した後、オーク軍団を押し退け、出て来た個体は通常とは違い、巨大と言っても良い程の8メーター近くもある存在で、オークキング、イヤ、それ以上の『オーク・ディザスター』とでも言うべきか?災害と言われても誰もが信じそうな個体が、想像も付かない程の俊敏さで動き、拓斗達の眼前で立ち塞がる・・・


その巨躯から放たれる眼光は威圧感もタップリで、睨まれると拓斗達は肝が冷える思いだが、突然嫌らしく舐め回す様にセラを見た後、恍惚と「オデのセラフィナ!オデ会いたかったデよ」興奮の余り人語も怪しく、猪突猛進とはこの事で、セラを抱き締め様と両手を広げて迫り来る・・・


しかし、そんな事を簡単に許す拓斗達では無い、瞬時に反応して各々が出来る最大最速の中長距離攻撃を加えたのだが・・・


硬い肉の鎧に阻まれてアッサリ耐えきるオーク・ディザスターは、拓斗を睨む様に足を止めて「何デ?オデの邪魔、する?オデの可愛いセラフィナ、少し待ってデ、此奴ら殺して直グ行グ」二ンマリと笑いながら巨大な槍を頭上で旋回させる・・・


本能的に恐怖心に駆られたセラは、拓斗の後ろへと隠れると「確かお前・・・思いしダ!見覚えある、忘れデいたがオデが選らんデ、取りおいデいダアバターだ。よグもオデのセラフィナにちょっかいを掛けデくれダな、ゴロすてやる!ブヒブヒブヒ―――――――ィン!!!」鼻息も荒く動き出し、と同時に軍団も動いた。


複数のプローブで監視中の迷宮や地上に打ち込んだプローブ越しでも、ミーメには鑑定眼スキルを駆使して、或る程度の詳細な情報が取得出来るのだが、スラ達と拓斗には情報取得が出来ずに終わり、ミーメは更に思い出した事がある・・・


「お前はあの時のイレギュラーだ・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一方・・・


念話を跳ばした拓斗の意を受けて、急遽前面に展開したスラ達の分体が敵を阻み、話しに驚いた拓斗達は互いに頷き合うと「予定を変更!皆撤退だ!」壁の後ろへと一旦全員が後退する・・・


壁は高さこそあるが目隠しが主で薄く、堅固な物では無い・・・


前面で対峙していた三人は後退しながら「おい聞いたか?」「驚いたわね」「自分あんな化け物に狙われていたんスか?泣きそうス、悍ましいスよ」全員が股間から覗くらせん状の悍ましい物体を思い出す。


「それに俺の事を取り置いていた様な口ぶりだ」「大将あの言い方やったら随分と事情通そうでんな?」「ガッチャ達にも聞こえたのか?」ポコも頷くとガッチャは「そりゃあの大声でっさかいにな」


「中央を狙う予定だったが取り敢えず作戦変更だな」「そうだったの?」「ああ、ミウその積もりだったが面倒が増えた。生け捕りに出来るなら事情を聞きたいな」ミウは手を軽く拡げてお手上げのポーズを取ったがセラは驚いて「アレをスか?」「単体でも十分強そうだがな」「難易度上げ過ぎちゃいまっか?」「全くだわよ」ポコは無言だが同意と許りに頷く・・・


後を追ってくるミーメとオーク軍団に襲い掛かられた壁は、瞬時に破壊されて猿とゴリラスライム達とが向かい合う〔来るわよ!〕スラが皆の注意を喚起した。


破壊された所を挟んで対峙する敵のオークは、通常のオークよりは大きな個体だがゴリラよりは小振り、だが数の方は多く反対にゴリラの方は数が百五十程と少なく押され気味だ。


目隠しを主体とした事もあるが、分体の展開が終了すれば壁自体にも意味は無く、拓斗も敢えて補強を行わなかった為に壁は結局簡単に力負けした模様だ。


壁が崩壊したその後は、小型のフライングモンキー達が、敵オークの足元を見事に攪乱する・・・その数は四百ほどだがゴリラをよじ登り、その一部は踏み台にしてオークへと飛び掛かって首を狙う・・・


だが猿達はオークと比べれば脆弱だ。数体が寄り集まって攻撃しなければ、簡単に倒される模様で、ゴリラ達が援護しながら敵の両翼と何とか拮抗出来ると言った感じだ。


腕を切り飛ばされたり足を無くすが、飛び散ったスライム細胞が再び寄り集まって核石が破壊されない限りは復活するのだが劣勢は否めない、スラ分体からの加勢と未だ相手が本格的に攻めていない様子で無ければ、不味い状態だっただろう・・・


俯瞰すれば機動力に優れたロックウルフ三百が、味方右翼の後方から残されていた壁を回って、敵の左翼を後ろから襲う様に動き出す、アイ子が統率している模様で動きに一貫性がある・・・


拓斗達は目立つ様に左方向へと転進した為、敵の左翼が後方を包む様に動き出した「ゴーレム足を止めろ!」数体ほど巨大なゴーレムを出現させて、止めたオークの後ろをロックウルフが狙うが、相手も中央から動き出したスレイプニール騎馬隊の二百が対応して来る・・・


マナ不足で互いに魔法をガンガンと打ち合う戦場では無いが、体内魔力を使用して攻殻状態のオークは強敵且つ個々の技量も上回る・・・スラ達の分体を含めて千を数える頃に漸く押し返せて、安堵する拓斗は「人型で値段の高そうな鎧を着ているのが上級指揮官みたいだな」「そうだわね」「彼奴らを狙うぞ!」ポコは後方から返事代わりに指揮官らしき相手へと、矢を射かけるが効果は薄い・・・


セラは返事代わりに泣き言を拓斗へ告げる「各々の分隊に槍と大剣、弓兵もいて上手く対応されているス、指揮官を狙え無いスよ」「ああ、確かにな、しかも雑魚と思っていた連中も強い」「確かに強いわね、迷宮のオークとは段違いだわ、普通の兵士や冒険者なら十人掛かりでも足りないかもよ」


ガッチャもオークを切り付けて屠って行くが「その上やけど、此奴らの肉武装の方も偉い硬いでんがな、一撃毎にガリガリと魔力を持って行かれますわ、分厚い脂肪の方も可成り難儀やで・・・そやけどホンマやったら切り付ければ、油で切れ味が鈍う成る所をワイの木刀は関係あらへんさかいに助かりますわ」


少し焦り気味なガッチャが「大将!」「なんだガッチャ」「大将だけは魔法を打ち放題でっしゃろ?」「そうなんだがな、展開が早過ぎて不味い事に大混戦に成って仕舞ったからな・・・」前面を見るとスラ達の分体とゴリラや猿達、その数は三百ほどが敵の右翼と何とか拮抗している・・・


右翼はゴーレムを出さなければ、一時数的に不味い状態だったが、数が揃って来た事で敵左翼を徐々に押し返して行った。


しかし、動き出した敵右翼の一部が拓斗達の左翼側面へ回り込もうとしているのを確認して、拓斗は魔法を打ち込むと「な、今見たいに牽制で使うのがやっとだよ」「そうでんな」話している間にも、今度はスレイプニールの一部が突出して来て、拓斗が魔法で牽制する・・・


「それに無差別攻撃を仕掛けると、物理攻撃なら強いスラ達も魔法攻撃なら被害ダメージを受けるからな」「そないでしたな」「それよりも今は拮抗状態を維持すべきだ!」「了解しましたわ」


時折り指揮官クラスが突出してきては、ポコの援護の下にミウやセラ、ガッチャも対応に追われる・・・


本来なら中央部が動くには時期的にも早く、両翼が先に動くか待ち受ける体勢で、展開するのがセオリーなのだが、興奮したミーメが突出した為にオーク軍団も混乱中で、俯瞰すれば最初の陣形が意味を成さずに足並みが全く揃っていない・・・


互いに予期せぬ総力戦で、睨み合いの最中には鶴翼の中央突破を狙う積もりの拓斗だったが、中央のオーク・ディザスターが事情通と判明した事から軍団を殲滅して捕らえる事にした。


だがその判断が甘かった事に気が付き、戦線の立て直しに苦心している・・・


其処へ近衛隊でも上位クラスが集う中央部隊二百を引き連れて、ミーメは拓斗達を追い回した事から現場の混戦に拍車が掛かり、陣形が乱れて疎と蜜がお互いに予期せぬ事態だが僅かに出来てきた。


拓斗は上空監視をしている鞍馬の手下から念話情報をセラから得て〔おいスラ!〕〔何ご主人様?〕拓斗は薄く成った場所を指差して〔あの薄い所から後方に回ってオーク・ディザスターの尻を叩けるか?〕〔任せてよ〕〔それでは頼む〕


スラ達は狼に変化すると、薄い場所を駆け抜けて真後ろから取って置きを出す。


自身も同様に変化したがC級のボス戦を繰り返した例のチラノザウルス型の地竜と化した分体を複数出した。そして独自に判断した場所に巨大亀をほぼ同数繰り出し後方からの敵に備える壁と為して、自身は全方へと集中して攻撃し出した。


攻撃しながら〔ご主人様、後は飛行形態型が四五十で細胞の方も打ち止めだわさ〕〔済まんなスラ、良くやってくれた。だがあと一踏ん張り頼むよ〕〔分かったわ、飛行型で何処を狙うの?〕この時点でゲボが攻撃は他に任せて飛行形態へと変化し直して空へと舞い上がる・・・


拓斗からノータイムで〔ほぼ手付かずの敵左翼だ!其処を頼む〕〔上空から岩石を落とすからみんな気を付けてね〕〔了解だ。みんな警戒しろよ!〕「分かったわ」「了解でんな」〔了解ス〕〔ゲボ任せたわよ〕〔了解です〕


地竜は勢い良く敵の後方から攻撃を開始したが、スラとミウねえは飛行形態のスライムを打ち出して行った・・・


余談だがその間も核を破壊された個体やら行動不能に成った分体の細胞を回収して行く個体がスラ達に補給していく・・・アイ子の提案だが兵站専用の個体を開発、分体でも機能は劣るが細胞の回収では、ほぼ同様の機能を持たせた。


細胞や数の制限がある核石の消費を抑える戦略を立案された時には、拓斗を含めて全員が随分と驚いたものだった。何故なら回復出来るのなら無限の軍勢が手に入るからだ・・・だが話しにはそんなに美味い筈が無いのが味噌で、回復にはスラ達の魔力保有量と蓄積量が問題と成った。


回収された核石の復元や修復は、流石のスラやアイ子でも直ぐには無理だが、未だ保有している核石を元に、細胞と魔力を打ち止め覚悟で次々と軍団を補充、分体も出来うる限りの数を維持していく・・・


数の優位を保つ為にスラは、日頃蓄積したものを放出して無理を重ねて行くが拓斗から〔スラ、ミウねえ、ゲボ、お前達は魔力不足に成る前には補給をしに戻れよ〕〔分かっているわよ〕〔お姉さんチョット休憩したいわ〕〔私もご主人様の魔力が欲しい所です〕〔ならその場は恐竜と亀に任せて帰って来いよ〕〔了解だわさ〕


倒した個体を消化吸収するにしても、ゆっくりとならいざ知らず、急速に取り込むには魔力が必要で、スラ達は素直に従った。


その頃にはオーク・ディザスターの近辺にいた二百体の近衛兵は、後方から不意を突かれたのと、以外と強力な個体へ数を頼みに挑んだが、半分程に打ち減らされて流石の猛者達も唖然としていた・・・


地竜と亀の類いは全滅させたのだが僅か数十分ほどで、見ると左翼は巨石や岩石に押し潰されて壊滅状態、右翼は残っているが拓斗達に阻まれて降着状態、頼みのスレイプニール騎馬軍団は、数が5割増しのロックウルフ達から組織的に攪乱されて半数程を残すのみと成り「糞!クソ!クソォ―――オ!一度体勢をダて直すゾ!」予期せぬ事態と怒り心頭で人語も未だ怪しいが、ミーメは現状を鑑みて一旦仕切り直しをする事にした。


しかしながら興奮状態のミーメだが、予想外の展開でも冷静な部分を残しており、戦闘中だが部下に命じて急遽後続を呼び出していた。


後方を見れば転移陣から再び続々とオークが転移を繰り返して、三百ほどが増えていたが、何故か突然転移陣が崩壊する・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

少し話しの方は戻るのだがミーメ視点・・・


昨晩は数多くの雌を組み伏せて酒池肉林を楽しみ、未明の魔国首都ソドムで惰眠を貪っていたミーメは、突然起き上がり「衛兵!」呼ばれた兵士は「大王様、お呼びですか」「兵の支度をしろ」「畏まりました」其処へ近衛兵の隊長が入って来ると「今動かせる兵は如何ほどか?」


隊長が数を思い浮かべながら「深夜で御座いますので四交代で詰めている一隊と、王宮警備の赤備え兵が二千余りです」「騎馬隊は如何ほど動かせる?」「直ぐには無理ですが二百ほどなら小一時間で何とか成ります」


今回は相手も少なく少数でも良いのだが、部下達には褒美替わりか?と思い直して「そうか、ではそれを全部と警備から三百、それとお前達は儂に付いて参れ!町を攻略した後で皆にタップリと楽しませてやる」ニヤリと嬉しそうな近衛長は「ハ、仰せの儘に」直ぐさま言い付けに従った。


既に動き出したミーメは「先に騎馬の数騎でも出せるか?女が逃走を謀るようなら捕らえたい」「その程度なら今直ぐにでも控えております」「そうか、ならば転移陣を儂が中庭で繋ぐ、お前達も続けて来い」「大王様お待ちを・・・」


気が逸るミーメの機先を制したのは近衛の責任者、将軍の『カントン』だった。


近衛には一隊毎に将軍が配置されて大将軍が全てを統括するのだが、大将軍は深夜のために不在だった・・・三国志にでも出て来そうな風体に鎧兜、青竜刀を抱えて「王たるものが率先して兵卒の如き先駆けは感心致しません、此処は先ず広いお心を持って我らにお任せを・・・」


信頼する身内からの諫言を無視するほど、暗愚では無いミーメは一考して「それもそうだの・・・だが相手を決して逃がすなよ、それと女は無傷で捕らえよ」(威厳を持ってセラフィナと対面するのも悪く無い)などと思い直して素直に応じた。


カントンは内心(又女か・・・本当にお好きであられる)「ハ!それで今回は何処いずこへ?」「獣人共が住まう僻地じゃ」滅多な事では他の大陸へと遠征しないミーメが直々に行くと言う場所が、在ろう事か人族の大陸では無く、獣人族のヘキサグラムだと聞いて少し驚いた。


此れ迄も少数、或いは中規模の遠征隊を転移させて人族や獣人族の女達を拉致してきたが、滅多に王が動く事は無かった。だが一旦王が動き出せば大規模な女狩りに成る事は周知の事で、何ら不思議でも無かったのだが、今回何故かカントンは少し不安を覚えた。


中庭では既に騎馬隊と兵士が集まり始めていたが「遅いぞ!早く為ぬか」ミーメは叱り飛ばしながらおもむろに転移陣を繋ぐと、騎馬隊の一部と騎乗したカントンを先頭に兵士達が転移を始める・・・


或る程度の兵が転移すると現地の拓斗達が動き出し、慌てて壁を築いた。その中で徐々に増える軍団が監視衛星からの情報で伝わると(何だ此は・・・転移した我が軍勢に合わせる様に数が増えておる?近衛と騎馬隊だけで十分と考えておったが)「兵共をもう三百ほど増やせ!」「畏まりました」


オーク軍団に合わせる様に増えて行く敵の様子を眺めて(何が増えておるのじゃ?確認するまで用心して兵共を抑えておく方が無難か?だから俺は進言したんだよ、何時までもカード頼りの監視体制じゃ不味いってな・・・)「全てが展開するまで待機じゃ!余が行くまで手を出すな」「ハ!大王様」部隊長格が返事をすると転移陣へと飛び込んだ。


赤備えの兵士長を呼び出して「真逆万が一もあるまいが、お前は後続の準備をしておけ、呼ばぬとも楽しみは分けてやる」嬉しそうな兵士長だが「了解致しました。只如何ほどの兵を準備致しましょうか?」「此処の防備もある故の、五百もあれば十分じゃ、必要に成れば改めて使いを寄越す」「畏まりました」


ガッシリとした堅肥りの身体を軽々と動かして、一際大きなスレイプニールに騎乗すると「さて余も今から転移致すぞ!」「行ってらっしゃいませ大王様」居残っていた赤備え兵士が一斉に頭を下げて送り出したのだ。


迎えたカントンが「大王様、展開はほぼ終了しております」「逃げる素振りは見せ何だか?」「はい、全く」「信じられぬの、何を考えておるのやら・・・」「どうやら我らが転移を始めた様子を伺い、騎馬隊を確認した為に逃げでは無く、帰って来た斥候の話では、何やら怪しげな獣魔を数多く使役していて、我らと一戦交える積もりかと思われます」


実際は展開を始めた両方の軍勢を遥か上空から見ていたミーメは「恐らく奴らは単独で阻止する積もりなのだろうが、多少の軍勢があれども何ほどの事もあるまい」「然様でございますな、見たところ普通より大きなスライムが前面に少数展開しておりますが、子供が三人ほど交ざって此方を伺っております」


ミーメは遠目を使いセラフィナを確認すると、我慢が出来ずに自らの本性を現し、兵共を掻き分けてその巨躯から放たれる眼光を解き放ち拓斗達を見た。そしてカントンとの話しも途中で投げ打って単独で走り出したのだ「お待ちを陛下!」慌ててカントンが続くと近衛の二百が追い掛ける・・・


そして話しは冒頭へと巻き戻る・・・

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は9月30日です。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗


【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】

【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他プラス名無し〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】

【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀


ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い


【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね)・フレアの棍棒

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優


【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】

【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】

【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】

【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】

【強奪した能力:頑強LV1】


【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー


特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃とうめいらせつのマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕


ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷


【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV2(UP)】

【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】


装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月ゆみはりづき・フレアの小刀


ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一


【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】

【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】

【強奪した:現在無し】

【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】

装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ