073話 乙女達の語らい③
閑話的な話しですが、作中では彼女達の心情が余り描かれていませんので、時折り今後はエピソードを挟んで、深めたいと思います。本文の補足的な部分も多少有りますが、読み飛ばしても問題は有りませんから、ご自由にお楽しみ下さい。
ディアナが到着する少し前、そんな或る日の二人の会話・・・
キョロキョロとセラは、周囲を伺いながら「ミウさん、チョッとミウさん」「何よセラ?」「どうやら最近、目付きの怪しかったガッチャさんに、自分の事情が少しバレた様子何スよ」「それは大変じゃ無いの?」ガッチャは最近、よくセラの事をへの字目付きの嫌らしい雰囲気で、ニヤニヤと見ている事が増えていた。
「真逆、マントをすれば素ッポンポンに成るとまでは知らない様子何スけど、安心出来無いスね」「それでタクトには、もう相談したの」「未だ何スけど、知られる方が良いのか?黙っている方が良いのか?此が微妙何スよ」「又どうしてよ?」
「実は縛りプレイ的には十分効果があって、自分的には恥辱度が上がって此が良い感じ何ス」「そりゃ業が深いわね、それで一体どうするのよ?」「どうやらタクトさん、口には出さないんスがね、ガッチャさんが感付いている事が楽しい模様で、更にそれが此方へと伝わり、自分もう堪らんのです。我慢も限界が近いんスよ」
ミウは少し心配して「そんな時には一体どうしているのよ?」「それ自分の口から言わなければ、駄目何スかね?ミウさん」「あ!ご免なさい、アタ、アタシそんな積もりでは・・・」ミウは真っ赤に成って俯くと素直に詫びた。
セラも真っ赤に成りながら「まあ今の所は自分もぉ、本格的に経験した事が無いスから、想像の域を出ないのが救いス、けれど経験して仕舞えば我慢する事は困難に成るかと考えて、今一歩踏み出せ無いんスよ」「え?前の・・・山口さん時代でも経験無いの?」
心外そうにセラは「勿論スよ!自分を一体何だと思っていたんスか、自分は14歳だったんスよ?一部を除いて普通なら経験ある訳無いじゃ無いスか」「アレ?でも確か出産を考えていたとか何とか、言って無かったっけ?」
「ああその話しスか、確かに此処へ来る前の話をミウさんには、詳しく話したんスよね、だけれども飽くまで出産を考えていただけで、経験した訳じゃ無いんスよ、提供相手を選んでる最中に此処へ来たもんスからね、自分綺麗な儘死んだんスよ」
「アタシはもう経験豊富な話しなのかと・・・勝手に想像してご免なさい、だけどセラ、アンタ死んだなんて未だ確定では無い話しだわよ、そんな事言っちゃ駄目」
「何を言ってんスか、自分もう諦めているスよ、元の身体が残っていたとしても、戻る方法なんて未だに無いじゃ無いスか?医療用機器が作動して生きてはいても、法律で半年以上活動していなければ廃棄スよ、廃棄」「え!そうなの?」
「そうスよ、脳死判定されて半年後にはそう成る法律何スよ、後もう少しで自分、本格的に死ぬスね」「だからなのね、随分と達観していると思っていたわ、だけど早瀬さんの記憶では、家族の同意が必要だと思っていたけれど、残念だわよセラ」「早瀬さんの時代から自分は、恐らく相当経った時代に生きて居たんスよ、だから早瀬さんの常識ではそうでも、自分の命は後数十日ほど、もう数えるほど何スよ」
「それは又何と言って慰めたものか分からない話しだわね」「まあ自分、不美人と言う程では無かったスよ、けれど十人並みの下で美人じゃ無かったスからね、縛りプレイの方が無ければ、今は人並みスからね、案外此方にもう馴染んでいるスよ」実の所本音では、縛りの方も十分に楽しんでいるスからね・・・
セラはサバサバと言い終えると、話題を変える様に「それはもう良いんスけどね、初めてはヤッパリタクトさんが良いし、変に欲情した男共の慰みものに成るなんてご免スからね、自分強く成るスよミウさん」
ニコリとミウも重たい話しから救われた思いで「そうね、自分の身は自分自身で守らなければね、それにアタシも初めてはタクトが良いわ」【何が良いんだミウ?】
行き成り拓斗から声を掛けられ驚いた二人は、直ぐに俯き真っ赤な顔を隠すように拓斗の顔を見ない儘その場に残して、そそくさと逃げて行った・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
奴隷契約が一旦解除されたポコが、意外な行動を取った後の二人の会話・・・
セラの様子を伺いミウは「ねえ、チョットアンタ」「急に何なんスか?ミウさん」「アンタの奴隷契約もタクトなら解除出来るのでしょ、何で解除をして貰わないのよ?」「前にも言ったスけど、安心何スよね」「何が安心よ、信じられないわね」
少し考えてセラは「あの後、マント実験や緊縛のチョーカーなどの効能実験をしたスよね、憶えているスか?」「確かに実験していたわね」「あの時自分、素っ裸のスッポンポンを初めてタクトさんに見られたんスよ」「そんな事もあったわね」
拓斗の驚いた顔を思い出しながら「あの後、自分の中で所謂脳内変換されて下女や奴隷、雌豚として貶められた恥辱感に恍惚としたんス」セラは自分を愛おしむ様に両手で身体を抱き竦めた。
蔑んだ面持ちのミウは汚い物を見る様にして「普通は屈辱じゃ無いの?」「自分の奴隷根性や雌豚根性を話した後の、タクトさんから受ける蔑みの目線、呆れられた様な物言いが、熱く身体の中を駆け巡り、自分忘れられなく成ったんスよ、新しい自分を発見した思いス」だから縛りプレイが苦にならなく成ったんスかね?・・・
呆れ顔のミウは「業の深い話しだわね、だからなの?アンタが奴隷契約の解除を拒んだのは・・・」「そうスね、自分でもよく分からないのが実情ス、ただあの時は自分だけのポジションと言う優越感はあったスね」「奴隷ポジションに優越感ね、だけど今は二人だわよね」
「まあチョット残念な感じ何スけど、自分堪えられるス、それにOWOプレイヤー対策の為にも必須じゃ無いですか、ミウさんに取っても悪い話しじゃ無いスよね」「あ、それも在ったわね、でもアンタ自身の特別感は薄れるでしょ?」
「そうスよね、それでも奴隷が良いスよ、自分ポコチャンの気持が良く理解出来るスね」「さっき言ってた安心感の事?」「そうスよ、安心感スね、それとミウさんは経験が無いスけど、ポコちゃんと自分は、タクトさんとパスで繋がっているス、此が又良いんスよね」「そんなに良いの?本気で考えようかしら・・・」
「此処だけの話しスけれど、チョットだけお茶目に逆らうと、緊縛のチョーカーが作動して良い感じに絞めてくれるのが又良いスね、時折りスが背徳心が駆り立てられると、もう一気に昇天する事もあるス、勿論本気では無いスけれど、考えるのは只スからね、自分だけの特典特殊アイテム何スよ」
何時もの如くセラを蔑んだが急に心配にも成りミウは「ポコもそうなの?」「ポコちゃんのは単なる防御用の首輪で、首が絞まる事は無いスよ、タクトさんも言っていたスけれど【変にトラウマを刺激したく無いからな、セラの物とは違い、機能を解除してあるよ、あれは只の防御用アイテムだな】と言う訳で窒息プレイが出来る高機能付きは自分のだけス」
変に得意そうなのが腹立たしいが「高機能って、それ間違いじゃ無いの・・・絶対勘違いよ」「いえいえ、高機能スよ、昇天すれば自然に解除するし、最近は上手くお漏らし具合の方も調節出来るス」「ア、アンタ、な、何て訓練をしているのよ」「まあ、夜結構暇何スよね、自分少しの睡眠で何時も元気スからね、血さえあれば一週間でも十日でも平気ス」「それは又、便利だわね」
だがミウは、少し考え込むように「だけどパスか・・・アタシも体験したいかも?タクトとの繋がりを感じる何て素敵だわね」ミウさんも段々とこっち側の住人ですよね「良いもんスよ、繋がりがあれば身近に感じるス、偶に強い感情も流れて来る事もあるスね」セラは思い出して下半身に手を当て、ギュッと堪える仕種をした。
聞いていて好奇心が刺激されたミウは、抑えきれずにセラへ「それどんな感情なのよ?」「チョットその口に出しては、あの・・・」「え!そんな凄い感情なの?」「ええ、それはまあ・・・」想像力が刺激されて「それ程なのね、それではポコもなの?」今度は反対に心配してセラへと問い掛ける・・・
「此はポコちゃんに直接聞いたんスけれどね、ポコちゃんは未熟なのか種族の違いなのかは、此また不明何スけども、自分とは又違う感情の流れを感じている見たいスね?」「違う感情とは何なのよ?」
「自分には恐らく魔道具のお陰か?種族の違いかは不明なんスけど、従魔としての縛りもあって、念話の如くタクトさんの感情が直接伝わるんスよね、だからその手の感情も直情的に伝わる事があるんスよ、けれどポコちゃんはそんな事は無くて、普通に暖かいだけだと言うんスよ」それ位ならアタシも契約しようかな・・・
ややホッとしてミウは「そうなの、それは良かったわ、ポコは未だ子供だものね」「だけど【セラ様?】なんスか?ポコちゃん【偶にタクト様から向けられる視線を感じると、ポコ変な気分に成るデス、それとお腹の下辺りも暖かいのデス】とまあこんな感じス」「それってキッチリ影響を受けているわよ」
話しを聞いてセラは意外そうに「え?そうなんスかね、自分はもう変な気分じゃ無くて心地良い感じ何スけど?身体は暖かいじゃなくてもう激アツ!スね」「そりゃアンタはね、ポコには何の感情なのか?或いは状況かを屹度知らないだけだわよ」
「と言う事は、ポコちゃんも何れは大人へ・・・」「そりゃ放っておいても大人には成るわよ、だけど変な影響を受けて歪んでは駄目でしょ」「そりゃそうスね」「アンタ見たいに手遅れなら仕方無いけれども、ポコは何とかしなくては駄目ね」
ミウに見放された様な発言にショックを受けるセラは小声で「自分は、もう手遅れ何スか・・・」此の呟きにはチラリともミウは反応を見せずに「アタシ、タクトに教えてポコを解除して貰うわ」「チョット待つスよミウさん」「何でよセラ?」
「前にタクトさんは【自由意志で解除が出来る契約】とポコちゃんに言っていたスよね?」「そうだったわね」「と言う事は、実際は奴隷じゃ無いスよね?」「あ!それでは一体・・・」「パス、無いんじゃ無いスかね」「それでは思い込んでいるだけなの?」「奴隷のパスでは無くて何か別の縛りじゃ無いんスかね?」
其処へ拓斗が口を挟む「いや、あれは一応奴隷契約だぞ」驚いた二人は「タクト聞いていたの?」「途中からだがな、ポコとはパスで繋がってはいるが、強制力を弱めてあるんだ。万が一にも首輪が作動しない様にな、ポコが欲しているのは俺との繋がりだけだからな、それを外すとポコも納得しないだろ?だからそんな中途半端な事をしているんだ」「そうだったの・・・」
二人はパスの効能話しに変な回答が拓斗から出されなくてホッとしながら「自分のはどうスか?」「セラとは奴隷解約が主なんだが、従魔としても契約している模様でな、より強固なんだよ、だからお前の同意無しでは解除すら儘ならないが、俺が無理をすれば解除出来るかな?と言う関係だな、或る意味特別だ」
大喜びをしてセラは拓斗へ「そう何スね、自分嬉しいスよ、何時までも下女とでも雌豚とでも好きに呼んで、思いっ切り蔑んで欲しいス、言葉では言い表せない程の恥ずかしい命令でも何でも聞くスから、何時までも特別の儘でいたいス」
ややセラも支離滅裂で喜びを表すとミウは残念そうに「アンタはまた一体何をとち狂った物言いをしているのよ・・・」セラも自分が何を口走ったのか遅まきながら気が付いて、一気に全身が真っ赤に成る・・・
ミウの制止でやや引き気味の拓斗は安心して「まあ、ポコへの影響は大して無いと思うぞ?」などと言いながら立ち去ったが「ヤッパリ初めから聞かれていた見たいスね」「そうだわね、この手の会話は今後よくよく注意をしなくては駄目だわよ」「しなければ良いんス」「それはそうだけど・・・」
真剣にセラへと相談する様にミウは「そうだわね、そうした話しはしない方が良いけれども、今後此方方面に話しの方が脱線しそうなら、互いが気を付けましょう」「此方とは・・・」「此方とは・・・此方よ、何言わせたいのよ?」「いや、自分理解が及ばないスよ」
此奴また白々しいとミウは考えたが、通じない事に腹を立てて大きな声で「猥談だわよ!」ニヤリと笑うセラはミウの後ろに視線を向けて「そう何すか・・・」首がギギギと音を立てながら振り向くと、其処には未だ拓斗がそんなに遠く無い場所で驚きながら佇んでいた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
到頭やって来たディアナは、拓斗との対面時に泣き疲れて眠って仕舞う・・・
その時、面倒を見ていたミウは「この子、一体どうすれば、良いのやらね・・・」「何かの区切りが付く迄は仕方ないスよミウさん」「そりゃ確かに・・・それでもこの子は幼い時からの馴染みだし、タクトも可愛がっていたからね、多少この子の方向性は違っていたけれど、悪い子じゃ無いのよね」「兄ラブでしたよね・・・」
寝顔を見ながらセラは「見た限りでは、猪突猛進型スけれどもね、寝顔はホンとに可愛いスね」「そうなのよ、この子は絶対綺麗に成るわ」「強敵って前にミウさん言ってましたからね、自分も覚悟を決めるスよ」(全くアナタも美人だわよ)
ミウは自分の事をまるで考えていない様子だが、三人共に美人で通る容姿だ・・・
翌る日の朝・・・スラとディアナが会話中にミウが口を挟むと「色々と話した後にアタシ、あの子から最終的に強い口調で【ミウお姉様は兄様を愛してはいなかったのよ、ディアには信じられない】何て言われたのよ」「それはキツいスね、まあ、ディアちゃんは、ミウさんの心情を知らなかった訳だし、未だ混乱の最中何スよ、だったらミウさんが自分を抑えるしか、この場合は無いスよね」
所がミウはやや後悔する様に「それが、その後の話しでアタシ、あの子がタクトの事を物でも扱う様な態度で【それじゃ今のあの人はミウお姉様に上げる、アタシは昔の兄様を取り戻すのよ】
何て言われたので、少しカッとなって思わず【そう、それじゃ頑張って、しかし、ディアが何時か心変わりをして、今のタクトを欲しがっても、アタシ達は譲らないからね】今思えば大人げなく言わなくても良かったのについね・・・
(アタシ達スか・・・ミウさん何だかんだと言っても自分を認めてくれてるスね)
そしたらあの子ったら【良いもん、変わんないもん】なのよ、もう辛抱できなくて【そう、今の言葉忘れないでよねディア、今ならば兎も角、後からならアタシ達の最後尾に並ぶ覚悟をしてきてよ】と言い返しちゃたのよ・・・失敗したわよね」
(二度もアタシ達スか・・・チョット嬉しいスね、この子もホントに可愛いスよ)
一部始終を黙って聞いていたセラは「その流れなら自分も屹度言い返していたスよミウさん」「元々気の強さでは、アタシ以上の子だからね、アタシがもっと考えて話して上げれば、良かったんだけれども、アタシもタクトが絡むとね・・・抑えがもう利かなくってあの子の事を考えると、チョット不味かったのかなって思うわ」
自分的には皆さんと種族も違うし、もう割り切ったスから問題は無い、だから此のディアちゃんの話しは、自分静観する積もりだったんスけど、ミウさん可愛いので悩んでいるなら、少し自分も考えて見るスかね・・・
「成る程スよ、ミウさんの心情的には、アタシやらかしちゃいましたか?と言う訳何スね、それでも今後の事が大切ス」「そうなのよ、其処が問題なのよね・・・」
その日は上手い方策もお互いに思い浮かばずで後日の事、セラが「あの後、ディアちゃんの事をエルーザ様に相談したんスよ」「ジュートは何て言ってたの?」
「それがスね【成る様にしか成らぬじゃろ?この様な問題で周りから騒がれると、当人が意固地に成るだけで、屹度何も良い事は無い物なのじゃ、そんな余計な事は為ずに本当の気持ちが、素直に出せる環境を大人の方が、作ってやる事じゃな】と言われたスよ、流石はエルーザ様、長く生きているだけの事はあるスね」
因みに自分、最後のひと言でエルーザ様からお仕置きを受けたスけど、内緒スね。
考え込む様にミウは「確かにそれは言えてるわね、意固地に成っても良い事は何も無いものね・・・」「思わず焦っちゃいましたが、ディアちゃんの事を考えると、正解の様な気がするスね」「それでもね、ディアの事だけならアタシは良いのよ、だけど今のタクトを見ているとね・・・」「見ていて痛々しいスからね」
思い出して少し腹立たしげにミウは「彼処まで気を遣わなくっても、良さそうな物なのにタクトったらあの調子でしょ、だからアタシ付け上がるから甘やかすのは、止めなさいと言ったの」「そう何スか?結構キツい事言いましたスね」「もう見ていて苛々してね、我慢出来ずに言ったわよ」「それで答えはどうだったんスか?」
また思い出しながら苛立たしくミウは「それがね【加害者の俺が何を言っても今は無駄だろ?タクト君が復活したら一緒に話して、今後の事を含めて考える】とこうなのよ・・・」「その後が【何度も同じ事頼んで悪いけれど、ディアの単独行動を抑えてくれよ、怪我をさせちゃタクト君に申し訳無いからな】だったの」
セラは少し安心した様に「その言い方ならスよ、タクトさん自身はディアちゃんの事を良くて妹、悪く考えれば、リズさんやタクト君からの預かりもの程度にしか、今は考えていないスよね?ウフ」「そんな感じだわよね、それがどうしてアンタのその喜びに繋がるのよ?」
セラの嬉しそうな顔を見て、ミウが質問を投げ掛けて来ると「そりゃぁそうスよ、現状ではディアちゃんもタクトさんも、その儘恋人同士には成り得ないんスから、そう言う意味では自分らは安泰ス、今後素直に成っても、ミウさんが言ってた様に最後尾スよね、最初からしおらしい態度なら情に絆されて、タクトさんの天秤も、どう転ぶか全く分からなかったス、けれどディアちゃん自身は意識してない様だけれども失敗したんスよ」
あ!そうかとミウも気が付き、芝居がかった物言いで「フフフ、お主も悪じゃの」「いえいえとんでも御座いやせん。なんちゃってミウさん程では無いスよ、上手くディアちゃんの事を煽って貶めたその手際、此はもう称賛に値しますスね」セラはニヤリと笑う・・・
ウッカリ聞き逃し掛けたが、ミウは話しの内容に気が付き「何かアタシがシッカリ罠に嵌めて、ディアの事を遠ざけた見たいに言わないでよね、そんな風にタクトの前で言いふらしたら、ホント承知しないから覚悟しなさいよ」
一瞬で気が付いたかと、聞こえない様に軽くチィと舌打ちをして、セラはニッコリ笑うと「チョットした冗談スよ、冗談」そして何食わぬ顔をして「話しを元に戻すとスね、大人が見守る!と、この場合は二人何スけど、それで良いスよね?」更に屈託の無い笑顔を向ける・・・
妙に緊張した瞬間だったが、自分達二人はタクトを挟んでこの様な関係だったと、ミウは今更ながらに思い出し(相変わらず油断が出来無いわね)一呼吸置く・・・
ジロジロと上から下まで見るミウだが諦めて「何か誤魔化されている様な気がするけれど仕方無いわね、その線で今後は行くしかないものね、それと前衛はアタシとセラが担う事が多いので、お互いディアの事は、十分注意するわよ」「そうスね、怪我をされちゃタクトさんに申し訳無いスし、自分も!頼まれていますからね」
も!敢えて、も!と強調してセラは、タクトから頼まれた事で自分も!同格だと、暗にミウへとアピールするのだったが、人の良いミウは気が付く素振りさえ見せなかった・・・
腐女早瀬のオタ知識を仕入れたとは言え、偏った知識と幼さで恋愛オタク、セラの敵では無かったのであるが、何故かセラはミウの事を此の後も気に掛けて、互いに切磋琢磨する良き関係に発展?していく・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は9月23日です。
乙女達の語らいシリーズは、既に何作かの構想が終了しております。
本文の合間に少しずつ紹介したいと思いますが、不定期ですのでシリーズの次回作予告は致しません。




