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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第二章 ステラ村の攻防
70/144

070話 北のフィールドダンジョンにて前編

早いもので時は既に秋、戦乱の名残も徐々に消え失せた頃、事件は再び発生する。

事が多かった夏が過ぎて秋に至り、ステラ村も漸く落ち着きを取り戻した頃・・・


拓斗達はステラ村迷宮のB級へ挑戦中だったのだが、時折り村へと戻り補給物資、特に日用品や嗜好品を自ら仕入れて、休息の後に再び挑む!と言う生活サイクルを繰り返していた。


村中むらなかの商店街やその他も復興して、嘗て以上の賑わいを見せる中「日毎に賑わい、住民も増えている様だな?」「そうスよね、タクトさん」「最近は専門店も増えて品揃えも良く成っているわよ」二人共が此の数ヶ月で成長して、背丈もやや伸び、体付きも徐々に大人へと近付きつつ魅力的に変貌した。


特にセラは、元々大人びては居たのだが、この頃は艶っぽさが増して道行く人々の注目を集めている・・・そのマントの中味が素っ裸とは誰も知らずにマントの下を想像しては、若者達を刺激している、などとも考えていない様子で、何時もの如く際どいポーズで、品物を物色しているとミウが「そんなに屈んだら見えるわよ?」


小声で囁くとセラは「少しスリルを楽しんでいるんスよ」「あっそ、タクト以外に見せても平気なの?分かったわよ」「何が一体分かったんだ?」セラは一瞬ドキリとして慌てて言い繕う「何でも無いスよタクトさん、気にしないで良いんスよ」


相変わらず縛りプレイのお陰で、たった此だけのシチュエーションで、身体全体が火照るセラだったが、拓斗も顔色を見て事情を察したものか?余り深くは追求せず「そうか、なら早く選んで休んだら明日又出発だ」


誤魔化す様にミウが勢い良く返事をする「分かったわよ」「了解スよね」「ワイも此に決めたらもう買いもんも済みますんで、後はゆっくり見物ですわ」「ポコはもう終了したデス」「そうか、では一旦解散するけど、みんな良いな?」「うぃーす」最近強めの口調で誰かが話すと、悲しい事に返事は決まって「うぃーす」だ。


因みに拓斗達は長い事溜めに溜めた迷宮産の素材や鉱物、更に特殊品の自作薬品や余剰なお宝などを放出して、或る程度は信用の於ける商会へと多額の金品を預けた上で、パーティーの運営費は別としてだが、余剰分を等分に分配、全員が小遣いをタンマリ人一倍所持していた。


パーティーとしての活動資金は、各々へ別途に預けて分担して、共同の台所用品やその他食料なども購入、探索者(冒険者ギルドに加入していない)としても順調に成長している・・・


アビスの保証も有効に働き『備前屋』のステラ支店で小切手帳や手形帳を発行して貰い、ヘキサグラム国内の支店や系列店で自由に金品が出し入れ可能と成り、優先的に素材などの取引を行う売買契約を結ぶに到り、地上では動き易く成っていた。


翌日拓斗達が何時もの時間に集合して「今回も迷宮に挑む予定だったんだが、昨晩ノースアランからの緊急連絡が入り、今朝方に頼まれた北のフィールドダンジョンへと向かう嵌めに成ったよ」「ノースアランと言えば、ザンザさんが開発を始めた新しい村スよね」「そう何だ。彼処の傭兵団でも対処出来無い事案が発生している模様で、俺達はその手伝いをする事に成ったんだ」


やや眉をしかめるミウは「三百以上もいる傭兵でも対処出来なの?」「半分以上は迷宮で稼いでいるよ、残りで村の防衛と警備だからダンジョンへ入っている人数は大凡七八十人程度で、あの広大な場所を見回っているんだ。五六人ずつ少数で分け入っても追い付かないんじゃ無いかな?その内の二隊が消息不明なんだよ」


「そう、分かったわ、口を挟んでご免なさい」「イヤ、良いよミウ、それで何だが捜索も含めての現状調査と言う事に成るな、俺達のパーティーとしては、初の正式指名依頼と言う訳さ」「そうね、何時も勝手に素材やら鉱物を採取して、アタシ達ギルドにも卸さずに直接備前屋行きだからね、冒険者としては、全く正式な依頼を受けた事何て無かったもの」


「違うスよミウさん、自分らは冒険者じゃ無いス」「そうだな、俺達は自由民だ」「良く言えば!でしょ、定職にも就かずフリーの冒険者、或いは探索者じゃない、正式なギルド加盟の者達から見れば、屹度バカにされるわよ」


やや嬉しそうにセラは「所がザンザさんの部下達が、自分らを高く評価してくれているお陰で、村中でも悪さを仕掛けて来る不埒者達も無く、雌虎の人員とも自分ら仲が良いスからね、此処では結構快適なんスよ」「高評価?悪名の間違いだわよ」


チラリと拓斗を見ると、拓斗はさり気なく無視を決め込み「まあ、と言う訳で行き先を変更して、今回は北に向かうが異論無いよな?」「うぃーす!」全員が何故か此の返事の時には【イエッサー】同様綺麗に揃うのが不思議だ。


今回は拓斗を初めミウとセラ、ガッチャとポコの五人と、従魔であるスラ達三匹が同行者で、波乱が待ち受けているノースアランへと出発した。


少し話しが戻り脱線するが、地上へ出て来てムウ監督の指揮する現場へと、拓斗が土魔法での建築基礎を習いに行った時、朝からクソ熱い中で汗をしこたま掻いて、その日一日で使う資材を運んでいる若い衆達が拓斗に対して「ちぃーす!」教育が行き届いている模様でガテン系らしく挨拶をしてきた。


それで拓斗も「ちぃーす!」などと返すと、ペコリと頭を下げて作業へ戻る・・・


其処へ現場の監督小屋から出て来たミウへ若い衆は、現在進行系で働いている者を除いて、気を付け体勢で出迎える「ご苦労さん、ご苦労さん、これを追加で集めておいて」などと資材の明細を手渡すと「あらタクトちゃん早速来たの?」「はい、土木の基礎作業をする事で、細かな魔力扱いの勉強にも成るかと思いまして、僕に取っても両得ですからね、誘いを受けて嬉しい程ですから、早速習いに来ました。序でにポコの適正も土系ですからね、合わせてお願いします」


オレンジのニッカボッカ姿に紺の袢纏、黄色のドカヘルを被って、手ぬぐいを腰に吊したポコは本格的だ。足元も地下足袋を履いている事を確認するとムウは「迚も魔法を覚える格好じゃ無いわよね」などと笑うが「何事も格好から入ると【覚えも早いのよ】とミウとセラがコーディネートしまして」「じゃ悪いのはミウなのね?」


「と言う事何ですが、ポコも満更イヤでも無いようで、一週間程ですが預けます」頭を勢い良く下げながら「宜しくデス」晒しを巻いてでも胸の膨らみが確認出来るポコを見て、唸り声の様な咆吼が現場で木霊したのが、この時だったのは言う迄も無い・・・


嬉しそうにムウは「アナタ達と再び楽しい訓練なんて懐かしいわね♪」(それ程の昔では無いのだが・・・)やや拓斗はブートキャンプ時代を思い出し、トラウマが刺激される・・・


ニコリと笑いながらムウは「そうそう、あの時のタクトちゃんたら、必死に成ってアンデッドへ挑んで行ったわね、泣きながら・・・でもホンと懐かしいわ」(それ程の昔では無いのだが・・・)拓斗は一瞬であの頃へと舞い戻る・・・


朝一から基礎体操を済ませると、大声を出しながらのランニング・・・俺たちゃ無敵の殲滅者♪無慈悲に相手をぶっ殺ス♪俺たちゃ無敵のガーディアン♪強敵相手も何のそのぉ♪俺たちゃ・・・


血反吐を吐くまで走らされ、その後にムウとの組み手、それが終わればアンデッド軍団への特攻と続く・・・


その時ムウは、香ばしいポーズを決めて言ったのだ!「アナタ達に足りないのは、子供らしさよ!」「子供らしさ???」全員が納得出来ないと、?マークを付けて顔に書いていた「そう、子供らしさよ」「あの~ぉ、ムウさん?」「ムウさん?」「イエ、間違えましたマム」「宜しい」「イエッサー」


それでも拓斗は皆を代表して「マム」「ハイ、何でしょうタクトちゃん♪」猫なで声にガクッと膝が折れそうに成ったが堪え「此のキャンプの目的は、無慈悲に敵を殲滅する為の精神を鍛えるのが、主題では無いのでしょうか?」「そうよ、其処を鍛える為には必殺技よ!香ばしい決めのポーズなのよ♡その為の子供らしさなのよぉ!」右手で拓斗達を差してビシ!とポーズを決める・・・


「「「ええのえぇ―――――――――――――――――――――――ぇ!?」」」


真逆・・・ムウさんはあの不治の病、中二病の事を言っているのでは無いか・・・


全員が驚いたがムウは一切構わず説明を始める「例えば!単なるストレートパンチですらも【ハレー彗星パァ~ンチ】や連打なら【しし座流星群アタッーク!】とか決め台詞を言いながら攻撃すると、威力が上がるのよ♡キックを決める時にはね♪前以て格好いい必殺技名を称えると、外しては恥ずかしいから成功率がアップよ、大技が意図も簡単に決まるのよぉ~~~う♡」


ヤッパリ・・・ムウさん自身が専門用語を知らないから、子供っぽさなどと言っているが、ヒョッとしてムウさん自身が、重度の中二病イタイ患者だったのでは、無かったのか?俺達は開けては成らない禁断の扉を今開けようとしている・・・


俺以外の全員が顔を見合わせて「そんな真逆ね・・・」思う事は誰も同じだったのだが「ハイ、返事!返事はどうしたの!?」余りの真剣な顔付きで迫る物だから、あの時俺達は腐界(中二病第一段階二年の春)に呑み込まれたのだ「イエッサー」「声が小さい!」「サーイエッサー!」その後は推して知るべし・・・


香ばしいポーズを決めながら、黒歴史に燦然と残る恥ずかしい必殺技の数々を称えながら戦わされて、精神的にも限界、恥ずかしさも限界突破した頃、俺は恐怖心を克服していた。序でに嫌悪感もだ・・・


後から考えるとアレのお陰で、生アンデッドに対する嫌悪も何もかもが、明後日アサッテの方向に吹き飛んで仕舞ったものだから、ムウさんに対する驚愕感以外は全て克服出来た・・・懐かしい思い出だ。無理にそう思い込む事で自分を誤魔化し、黒歴史に蓋をする様に背を向けて生きて来た昨日までだったのが、今日再び蘇ったのだ。


其処を無理矢理にでも気持を引き戻して、土魔法の基礎をする為の技を師匠ムウから見せて貰い、模倣しながら俺とポコは、初日の訓練へと挑んだんだ。ムウさんと会う以上は、トラウマを刺激されるのは、覚悟の手前だったじゃ無いか俺、頑張れ俺、戦え俺、リフレインする思考を引き戻して、現実へと漸く辿り着く・・・


指導を受けながら会話を始める・・・どうやらこの程度の作業などは鼻歌交じり、会話を続けながらでも出来無ければ、全く駄目と言う事で師匠は負荷を掛けてくる「そう言えばタクトちゃんは、高度なゴーレムを数体出せるわよね」「はい、ムウさん出せます」思わずサーを付けそうに成ったが、拓斗は堪えて思い出す。そうだ以前にムウさんの目の前で、ゴーレムを数体出した事がある・・・


「何体くらい同時に制御出来るの?」「僕のは自動制御ですからね、魔力と材料が続く限りは、何体でも出せますが、或る程度の難しい事をさせようとすると、数の方は当然ながら限られます」「あら、そうなの」


「前にザンザ部隊を抑えて見張りをさせる様な、高度な物なら数体が限度ですが、使令に精霊を宿すと、或る程度の融通も利きますし、僕自身が制御しなくても良いんですよ」「それは楽だわね、アタシも出来無いかしら?」「精霊との契約が出来れば、良いんですけれどね・・・」


「それは無理だわ、諦めるしか無いのね、迚も残念だわ」「僕の場合では土の精霊ゲブが、彼の眷属を貸し与えてくれていますからね、そして彼は好んで人型に成りたがりますよ、眷属もゴーレムの中に入るのは楽しいみたいでね、悪戯好きも多いですよ精霊達は・・・」「あらそうなの?この間は竜に成っていた模様だけれど、何でもありなのね」


「実は彼個人では人型を好むんですよ、だけれどサラマンダーが竜を好んでいて、合体技の時には僕も最初に練習した蛇や竜がどうにも扱い易く、頼んで彼や彼女に竜へと変化して貰っています」作業を熟しながら小さな竜を出して見せる・・・


感心しながらムウは「へぇー、色々と好みがあるのね?」「彼女達、水の精霊アプスーと大気の精霊シューは、前者が人魚や魚などで後者が鳥などですから天使型も多いです。そうですねシューは竜も好んでいますかね、この二人は女性型なので、共に可愛い昆虫や妖精擬きに変化する事も多いです」


話しを聞いてムウも姿が想像出来るのか「そうなのね、何だか見えれば、随分楽しそうだわ」「眷属達に強力な個体が沢山いますからね、そうですね例えば、でよイーフリート!」「お呼びですかご主人様」「此を煉瓦レンガに」「はい畏まりました」するとイーフリートは、絶妙な加熱加減で、拓斗が四角く形成した赤粘土を僅かな時間で煉瓦へと仕上げて、得意そうにポーズを決めた。


驚いたミウは「凄いわね、レンガ職人が見たら腰を抜かすわ」「彼らにこんな事を常時頼むと、サラマンダーの奴が拗ねますよ、それにイーフリートは男型と女型、両方の型がある魔人タイプで器用ですが共に戦闘特化でしてね、飽くまでも頼めばこんな余技も見せてくれますが、好んでは手を貸してくれません、余り無理強いをすると逃げられますね」


「そうなの、それは又残念ね、こんなレンガが大量にあれば、資材面でも助かるのにね」「精霊と上手く付き合うには、表情を読み好みを把握する事から始まり、会話が成立し出すと話し合う事が大切だと、精霊魔法の師匠エルーザが教えてくれましたよ」


ムウは驚いて「そんな人が居るの?」「はい、世に出る事は無いですがね」「一度会って是非教えを請いたい物だわ」「ムウさんにその素養が出て来れば、紹介する事も在るかと思いますが、残念ながら現状では、紹介する意味合いが薄いですね」「その様ね、残念だけれど諦めるわ・・・」


悄気ているムウの姿が、年の割には可愛く見えて、拓斗は励ます様に「諦める事は無いですよ、何時開花するとも限りませんからね」「そうなのね、頑張るわ・・・だけどどう訓練したら才能が開花するの?」


「それでは皆には内緒ですが、土の精霊ゲブの眷属が此に入って居ます。此の中の精霊を見られる様に成るのが第一歩ですから、先ず精霊視から鍛えて見て下さい」「うわー!有り難うタクトちゃん、アタシ頑張るわ」ムウは拓斗に豊満な胸を顔に押し付けて抱き付き、窒息する寸前まで彼女は手放さなかった。


譲渡したのは水晶玉だが、拓斗が頼んで精霊を宿してある、イヤなら言う事を聞か無い精霊達が、簡単に宿った事から土関係ならムウには、素養があると言う話しに成る・・・


喜んでいるムウを見て拓斗は「頑張って下さい」「そうね、頑張るわ」先程は内緒だと、ムウには告げたのだが、実は此の水晶玉をミウには水系、ディアナは風系、ポコは土系で渡していて、ポコはその訓練も兼ねている・・・


残念ながら他の者達には、精霊が宿る事は無かったのだ・・・親しい間柄でも残念そうにしていた程だから他人に頼まれて、宿らなかったら恨まれて何を言われるか分かった物じゃ無い、そこで拓斗は不特定多数に教える事は断念したのだ。


そんなこんなで作業を進めて拓斗とポコの訓練は、一週間ほどで終わりを迎えた。


閑話休題・・・


拓斗達は、ノースアランへと到着すると、早速ザンザに面会を申し込んだ「お久しぶりです」「おう、一別以来だな」「前の様子を全く知りませんから、比較が出来無いのですが、開発の方は急ピッチで進んでいる模様ですね」


窓から見える景色を眺めながら「ああ、簡易宿舎以外は、綺麗に何も無かったぜ。ステラ村のアビス閣下からのご厚意で、借りたテントや掘り起こした俺達の物資が無ければ、もっと苦労してたが、有り難い事に支援の方も順調でな、アラン殿に町割りを設計して貰って、息子の『ザンギ』に補佐を付けて現在進めている所だぜ」


因みにこの時期、一番忙しかったのは、間違い無くアラン、その人だった・・・


拓斗も同様に眺めながら「そうですか、僕はアランさんに会った事が無いですよ、何時かは会いたい方のお一人なんですがね、それよりも挨拶はこれ位にして、早速詳細の方を教えて頂けますか?ザンザさん」


「ああ、分かってるぜ。実はな・・・」


ザンザから・・・少し前から北東の森林などで、見知らぬ獣魔や元から存在してた獣魔などが活性化して、フィールドダンジョンに渦が時折り発生しては、此れ迄にロボスから話しを聞いていなかった植生や存在していなかった獣魔が出現した事を話し、調査に向かった二組の部下達が帰還しなかった事を拓斗達に話した。


ザンザは残念そうに「俺達は制約が在って北と西へは、此の近辺を除いて開発の手が出せねえんだ。開墾するなら東と言う条件でな、だから東側を中心にジャッカの難民を雇って開墾を始めた。当然ラプトルの生き餌を確保したら、残りは東側部分の調査に力を入れていたんだが、今回の問題が発生してな、ロボス殿の知恵を借り様としていたんだがな・・・」


拓斗は残念そうなザンザに向けて「渦の対策なら僕の専門ですよ、一度迷宮の渦を静めた事が在りましてね、沈静化した事を報告していたので、父さん達には承知の上で屹度僕達を派遣したんですよ」「そうなのか、そりゃありがてえぜ」「そこで何ですが、此の地では頻繁に渦が何度も発生しているのですか?」


難しい顔をしてザンザは「その様だな、実は渦が収まった跡地には、此方の植物が死滅して荒れ地に成っているんだが、その場所が日毎に増えて広い範囲が同様の状態に成っているぜ」「その様な事が在るんですね・・・」「其処では恐らくだが、マナや生気などが奪われていると考えられるんだ」


少し拓斗は考えてから「その証拠は存在するのですか?」「ああ、其処では魔法が使えねえ程のマナ不足で、魔法士達も体内魔力だけでは長く活動出来ねえし、身体強化の持続力も体内分だけだから、獣魔に襲われた時に危ねえ、だから二組ずつで協力させたんだが、駄目だった模様でステラのアビス閣下に縋ったと言う訳だ」


情報を仕入れて拓斗は「分かりました。早速調査に向かいますが、そんな状況ならザンザさんの部下は、一旦下がって貰った方が良さそうですね」「俺の部下は未だ行方不明者達の捜索中だ。命令書を書くから見付けたらそれを見せて、彼奴らには引き返す様に伝えてくれよ」


「成る程了解しました。もう昼なのでそうですね、今日の所は現地で一晩明かして渦の観測が出来そうなら、全ての事象をこの目で確かめて来ますよ」「なら帰って来なくても心配はしねえぜ」


「はい、大丈夫ですよご心配なく、僕にはいざと成ったら精霊達がいますのでね」「そうだったな、マナ不足の場所では最強の魔法士様だぜ。頼りに成るが今思うと俺は本当にバカだったぜ!全く情報の大切さを思い知らされた」「真逆人口が一万程度のステラ村で、僕のような特異な魔法士が存在する事自体が稀なんですよ」


子供に慰められて、やや情け無い思いをしているザンザは「まあそうなんだがな、何の慰めにも成りゃしねえな、だが俺も此処で生き甲斐を見付けられそうだぜ」「それは良かった。それではもう出発します」「頼んだぜ」「お任せを・・・」


さてさて一体何が待っている事やら・・・「タクト、何か言った?」「何でも無いよミウ、さあ急ごうか」「歩いて行くんスか?」「調査も在るからな、急ぎながら確実にだ」「頑張りますデス」「ほな行きましょか大将」「そうだな・・・」


拓斗達に取って初の指名依頼が始まる・・・

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は9月12日です。


拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗


【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】

【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他プラス名無し〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】

【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀


ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い


【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね)・フレアの棍棒

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優


【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】

【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】

【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】

【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】

【強奪した能力:頑強LV1】


【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー


特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃とうめいらせつのマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕


ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷


【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV2(UP)】

【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】


装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月ゆみはりづき・フレアの小刀


ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一


【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】

【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】

【強奪した:現在無し】

【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】

装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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