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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第一章 始まりは突然に・・・
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007話 眠れる森の吸血姫 後編 (拓斗の推測)

ややこしい事態を更にややこしくするミウとスラ、話しの結末は如何に?

輝き出したミウとスラさんを包む様にレインボーのオーラが見えると、弾ける様に両者が吹っ飛んだ「イターイ、何よ此」ミウがぼやく、それを見て安心した拓斗が今度はスラさんの様子が只事では無い事に気が付いた。


それは、ウネウネと人を型取り、何度も潰れたが、最終的には、人型に成ると性別不明だったのが、胸が膨らみ女の子を形作って行った。


「此は驚いたな」


唖然と見ているミウとセラが、シンクロをした如く盛大に口を拡げて、縦に大きく共に頷くと、スラさんはミウそっくりに成った。


先程セラから話しを聞いた許りなので直ぐにタクトは思い至り「お前、多分昨日のスライムか?」スライムが頷くと「そしてOWOプレイヤーだな?」再び頷く。


納得した顔をして拓斗は「此で或る程度は、理解出来たが未だ多くの謎が残っているな」「何がよ、アタシは、全然理解出来ないんだけどね」拗ね気味だが、拓斗が笑い掛けると、可愛らしくはにかんだ。


そして「お前の意識は現在、何方どっちに有るんだ。スライムか?」頷く「ミウ」「何」「変な事は、無かったか?」「変なのは、タクトだわ」「如何やら最初からミウはミウの儘だな」するとスライムが手で違うと、バッテンを示した。


それを見て拓斗は「ミウの中に居たんだな」頷く「何時から居たんだ。恐らくは、昨日の接触からかだな」頷く「何時まで居たんだ?イヤ、多分さっき迄だな」頷く「今もミウに残って居るのか?」スライムは首を横に振った。


「ミウは多少、変だったが大して変わらなかった。スライムの意識は反映されていたのか?」首を横に振る「最後の質問だ」頷く「今でも従魔のスラさんか?」頷く「納得した」「一人で納得してないで、チャンと説明しなさいよ」「了解したよ」拓斗は返事をするように頷くと、水筒を取り出して喉を潤した。


フーと息を吐き拓斗は、ミウとセラに水を配った。目のやり場に困るな此は・・・


ミウ以外は裸同然の格好で、棺桶に再び気怠そうに腰掛けているセラは、腕と足を組んで一応は大事な部位を隠す様にしているのだが、丸裸のスラさんは、未だ気が付いていないのか、堂々と裸体をさらしている・・・


其処で足元に落ちていた自分のマントをスラさんに着せて上げると初めてミウが、同じ顔をして全く同じ体型のスラさんに気が付き、思わず座り込んで、俺の視線を気にし出した。


裸の女と、裸同然でそれ以上に恥ずかしい格好をしている小女と、幼馴染みらしい気の強そうな小女、拓斗は悩んだ末に「推理を話すが話したい事が有れば、話しの途中でも遠慮無く言ってくれ」三人が頷くと・・・


「先ず此はゲームでは無い」「だから何故タクトがそれを分かるの?一昨日までのタクトなら、知らない話しばかりじゃ無い」その話しをしない限り先進ませないと許りに俺を睨む・・・


小さな溜息を吐くと「其処からか・・・恐らく全員に関わる話しだからな、守秘を要求する!俺も知り得た情報を漏らさないと誓う!」三人が互いに顔を見合わせて最後に拓斗と、視線が合うと決心した様に頷いた。


タクトも頷いて「先ず、昨日の昼頃に其処のスライムと接触した時点迄は、ミウの知っているタクトだったが、今の俺は板垣拓斗だ」「ヤッパリ、自分は騙されませんよ、タクトさんもOWOプレイヤーしょ?」首をユックリと振りながら「イヤ、恐らくタクト君が気絶している間に魂、精神転移をしたと思われるんだ」


「そんな馬鹿な!」セラは驚いている「ミウ一つ聞くがな、仮想世界と言う言葉を知っているか?」「そんなの知らないわよ」「タクト君も如何だろう?」「当然、知らないわね」「と、言う事なんだ」「タクトが、知らない事を知っているから、アナタは赤の他人だ、と言うの?」「他人だと証明する為にもっと答えようか?」それを聞いてミウは、考え込みだした。


まあ今は取り敢えず此で、進めた方が良さそうだ・・・


全然納得が行かないセラだが、話しの先を視線で促した。


言い含めるようにミウを見ながら「俺は過去、何度も生まれ変わった。しかし魂転移は初めてだ」「タクトさん、それを信じろと言うんスか?」「証明出来ないから信じて貰うしかないが、この世界の現実は魔法と剣、はたまた身体を鍛えて武術に特化した者が支配している状態だ。何故なぜその情報が正しいと確信が持てるかは、同化したタクト君の記憶が徐々に俺へと浸透して来ているからだ。未だ所詮10歳の子供では知識の方も不足で、物の考え方も未熟だがな」


「それは自分も分かるス、気が付いた初日にこの世界の説明を受けている様にセラフィナの記憶が、自分にフィードバックしたス」頷くと・・・


突然「そんな!そんな!そんな!そんな事信じられない!それではアタシのタクトは如何成るのよォオオオ!」癇癪を起こした「ミウ済まない・・・今度の転移は、俺も初めての事でハッキリとは言えないが、何時もならば此から徐々にタクト君の意識は俺と同化する」「それでは、アタシのタクトもう居ないの?」


気持ちを察して「イヤ、タクト君がいだいている君への思いや記憶などは、俺に継承されて互いに影響されるんだ。事実、此処にいる誰よりも君に好意を抱いている」


唖然としながらミウは「今迄と一緒なの?」「多少は変わるんだが、ほぼ一緒だ」ホッと安心してミウは「未だ納得が行かないけど我慢する」「良い子だ」「可成りやるもんスね、人目も憚らずにお互い愛の告白、イヤー実に素晴らしいものスよ」聞いた二人は、赤面して俯いた・・・


「それでは、君は誰なんだ?」「自分スか、本名は山口桃子ス、因みに14ス」


目線を向けられて「スラさんは?」問えば、地面に棒きれを使い、日本語で書き出した「早瀬美優さんか、23歳、成る程、成った許りだが同じ年だな、何々、セラフィナと同じ様な経緯で来たが、運営のミスで直接アバターに入れなかったのか」


スラさんが頷くと「チョット待って此の文字は、棺桶に書かれた文字に似ている」「そうだ昔の日本語だな」「さっきは、読めないて言った」「ご免、本当の事を言うには、時期尚早だと思って隠していたんだが、次々と問題が発生して話した方が早いと思ったんだよ」


それでは、アタシが一番年下じゃない・・・

それに好きでは無くて好意?それじゃ、将来の事は、分からないじゃないの・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃、スラさんの身体の中では・・・


ウワァー、ビックリしちゃったよ、真逆あんな事に成るなんて思わなかったけど、ミウちゃんに入って居たアタシが、どう言うわけか帰って来た様だね、絶頂を迎えて陶酔しているアタシを抱きかかえた数瞬後に電気が走ってアタシ恥ずかしながら又絶頂を迎えそうに成って焦ったよ・・・


先ずは状態の確認だね、未だアタシはスラのまんまか・・・変化LV1?此無かったよね(そうね、さっき迄は、無かったわよ)そうだよね、ン?誰?AI?【解答、私では御座いません】(アタシだわ、向こうでは、お姉さん気分で、ミウちゃんの行動を楽しんでいたわよ、運営に絶対文句を言うぞ~!何て気炎を吐きながらね)


内なる美優は(何でスライムの中に此のアタシが居るのかしら、それも存在の格がアタシよりも濃いわね、一体どうしたものかしら、お姉さん悩むわ・・・)


成る程ね、ン?何で?何で自分同士で話をしてるのよ?可笑しいわよ、けど、まあ良いっか、考えるの面倒くさい・・・


しかし、運営に対してはアタシも同様だったよ(気が合うわ)自分自身だからね♪


【条件を満たしました。スキル並列思考LV1を獲得致しました】


ヤリー!久々の獲得だよ(彼方では、そう言う意味の進展は、全然しなくって退屈だったけど、此方は随分と楽しそうだわね、どれどれ、他にどんなスキルが有るのかな・・・)可笑しな話しだけれど、全然違和感ないわよ、AIと話していたからかな?まあ、お互いお気楽だね(お姉さんもホント、そう思うわ)


【条件を満たしました。スキルエナジードレインLV1を獲得致しました】

【条件を満たしました。スキル生物吸収LV1を獲得致しました】


久々と思っていたけど、変化以外の他も、行き成り増えちゃったよ?


【解答、魂の再集合が行われた為に種族固有スキルが復活致しました】


こんな物は、いざと言う時の為にドンドンと使わなくっちゃね?


【解答、正解です。只今なら魔力残量も十分です】アレ、答えてくれたよ・・・


【解答、魂の再集合が行われた為、ガイダンスAIの推論機能が補強されました。今後は更にお役に立てる事と思います】便利に成ったもんだね・・・


先ずは変化を使おう・・・ム、ムムム、ヌオォ~!オンドリャ~~~!トォーゥ!


ヤリー!出来たね(ホント出来ちゃったわね、良かったわ、何れは話せるかもね)良かったよ、一時期は人間止めちゃっていたからね(それは今でもでしょ)


此からどうしよう?(意思表示をしてみれば?さっきからタクト君が面白い話しをしているから、プロフィールなどはいかが?)了解だわね、手が有ると簡単な話しだよ(スライムの時は出来なかったのかな、お姉さん残念)


ア!出来たかも?(馬鹿だわ~アタシ)ウン、馬鹿丸出しだよ(アタシと言っているとややこしいから、一応呼称を決めない)それでは、スラで良いよ(アタシは、そうね、お姉さんか美優?美優はややこしいかしらね)


ミウねえで良いんじゃない?(了解!決定だわね)此から宜しく(此方こそ)固い友情で結ばれたアタシとアタシ、此からはスラとミウねえとして生きて行くのだわ(又馬鹿言っちゃって)アハハハ!だわね・・・


拓斗達の話しを聞きながら(分身の時は、如何してたの?)ン?アレはね、意識も一部預けてた感覚かな(自立していたの?)少し違うかな?一応此方で制御出来て居たしね(それなら一体貸してよ)ウン、分かったよ、使用後の感想を聞かせてね(了解ね、お姉さんたのしみだわ)アレ?話しが進展しそうだわ、集中!集中!と


何故か非常に悔しそうな、ミウを眺めながら「話しの腰を折ったけど整理すると、セラとスラさんの方は、OWOの不具合か(魂、イヤ、既に肉体は死んでいると、仮定するなら魂魄こんぱくの方が相応しいかもな?ヤッパリ駄目だ駄目だ。此は死亡宣告に等しいから、彼女達の希望を断ってはいけないな、此処は穏便に)魂、或いは精神転送の罠に掛かったで、良いのかな?」二人共頷いた。


セラが手を挙げ「話しを信じるなら自分の場合は、縛りプレイの影響が強いスね」「成る程、ではセラは縛りが問題で、スラさんの場合は、不具合で良いのかな?」二人共同意する・・・


自慢げにミウは「無事なのはアタシだけね」喜んでいると「そうとも言い切れないんだな、此がまた」「如何してよ?」不服そうに言って来る・・・


様子を伺いながら「実際、さっきセラがOWOプレイヤーの反応が有る、と言っていただろう?」「ア、確かに言っていたわね」二人してセラを見ると「エエ・・・未だ反応があるス、本来スラさんがOWOプレイヤーと言う事なら、其方に反応は全く無いスね」ヤハリか・・・


ミウの反応を見ながら「本当の所は恐らく、ミウはセラフィナと同様に早瀬さんへ吸収される運命だったのをタクト君が邪魔をしたから不成功に終わり、一応無事な様に見えるんだが、全く安心は出来ないんだよ」「如何してよ?」


他の二人に視線を向けながら「セラに一つ聞くが、メニュー画面が有るんだよな」「あるス」「スラさんは?」地面を見ると無い、と書かれていたが、脳内にスキルなどの解説がされているとも書いていた。


納得顔で「此も推理なんだがタクト君はテイマーのスキルは無かったと思うんだ」「無かったけど隠れた才能が開花したのかもね?」「それは否定出来ないかも知れないが、タクト君の記憶には、全く無いスキルなんだ」「それで一体何が言いたいのよ」緊張しているのか?ミウの話し方がぶっきら棒に成っているな、タクト君の記憶通り何だが、苛ついて居る様にも見える・・・


だが説明が先だな「だから最初の七色スライムが、タクト君の身体を通過したした時に本来、早瀬さんの特典スキルでも有るスライムの従属が、俺に委譲された事に成っているかも知れないんだ。俺には偶然に触っただけで、契約が出来るなどととても思えない」


「それは分かったけど、アタシと何の関係が有るの?」「俺に残したスキルが有るならミウ、君にも残っていないかな?」「そんなのは分からないわね?」「それは俺もだが、現在でも僕の中にテイマーのスキルは、有りそうも無いんだ。それでも従魔化には成功している・・・ミウも自覚出来ないだけかも知れない」


そんな風に言われればそうかも?「理解はしたわ・・・けれど一連託生と言うのは如何言う事よ?」「一連託生とまでは言っていないが、それに近い関係には、将来成るかもよ?」「また如何して?」


「それはスキルの発現や強化されるにつれてミウ、お前はOWOプレイヤー扱いに成る予感がするんだ」「タクトはアタシの事を心配して言ってるのね」嬉しそうにミウは俺を見たので「そうだね、この問題は他人事と捉えずに用心した方が良いと思うよ」「分かったわ」


「それに此の先、ミウの力が発現した時には、早瀬さんが如何成るか不明なんだ。事実上俺の従魔なんだし、ヤハリ心配でね」スラさんを見るミウが「未だ理解出来ない事や聞きたい事は有るけれど、一応アタシは納得したわ」「有り難う、ミウ」拓斗は、その答えに安心して、スラさんを見ると頷いた。


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成り行きを窺うセラは(自分は、もう絶対に騙されませんよ・・・縛りプレイを選んだのも失敗だったスけど魂転送の罠?それ信じられないス、此は限りなく現実に近いバーチャルだ!とでも思わないと、ホント遣っていられないスよ、拓斗さん)


問われた事には返事をしながらだが(確かに言っている内容は深刻ス、もし本当にゲームじゃ無いのなら死んだら終わり、こんな格好でいるなら早く死んでリセットするか、此処へは二度と来ない積もりで棺桶に入っていたのに何なんスか?)


拓斗が「セラ」「なんスか?拓斗さん」「拓斗でもタクトでも何方どっちでも良いけど、さん付けは要らないぞ」「そうなスか、それで何です?」「棺桶では、どうやって肉体を維持していたんだ」「それは此の棺桶から、僅かにエナジーが出ていたス」


驚いて「ホォー、棺桶でエナジーチャージね、無ければ如何成る?」「飢えるス」「此からは何か食べれば良いだろ?」「自分、吸血姫なんスよ、一応普通の食事も楽しみ程度なら出来ますけどね、説明では十分の一程度の変換率らしいス」


少し驚いたが心配そうに「その体格で十倍は無理だな」「そうス、だからエナジードレインのスキルと吸血スキルがあるス、後召喚獣に蝙蝠の従魔スね」「召喚獣?何時契約をしたんだ?」「棺桶に入っていたので、試しにスキルを念じたら出来たス」「成る程な・・・それひょとしたら七色の蝙蝠だったかもな?」「そうスね」タクトさんは鋭い事を言って来るスね、自分は考えもしなかったスよ。


「それで棺桶ライフは、理解したがセラは意識が有ったんだろ!泣いていたしな」「そうスね、有ったス」「棺桶と会話したのは初めてだよ」


自虐的に乾いた笑いを返すと「自分、本当に身体が動かなかったス」


当然疑問に思い「なら如何やって棺桶を動かしていたんだ?」「手足と首が動かなかったので、背筋と腹筋を使ったスよ、跳ねる度に頭とお尻に痛みが走ったス」と殆ど原形が判別出来る、やや赤く成ったお尻と、赤く成ったおでこを見せた。


笑いながら「くすぐっていた時は、動く部位を駆使して逃げていたのか?」「そうスよ、必死だったス」「助けて上げたのを忘れないでね」「了解ス」「全員に借りが出来たな?」「本当スよ、勘弁して欲しいスね」笑いながら改めて棺桶を見ると、寝ていて分からなかったが、マントみたいな物が入っていた「此は?」


タクトには反発されて触れなかったが「ア、此バンパイアマントでフード付きス、専用と言う事らしいス」「こんな物が有るのなら何故着ないんだ?」「此も悲しい縛りプレイの弊害ス、説明では日中以外では纏えないス」「今は日中なんだがな」「迷宮は昼夜問わずらしいスね、それに日中着れないと、自分、火傷で死ぬスよ」「成る程な、吸血鬼も大変だな」段々同情心が湧いて来たな・・・


ゲンナリしながら「食事も大変スよ、一番美味しくてエネルギーが有るのは人族の若い男ス、次が女で他種族では、大量に飲まなければ、駄目みたいでさっきから、タクトさんを見ていると、飢えと渇きで、喉なりがして堪らんのですよ」「オイ、オイ、俺は食事か?」


ゴクリと喉を鳴らして「目覚めの口付けがタクトさんだった良かったんスけどね、スラさんには、反対に全部の魔力を吸われて先程の拳も避けられず、もう立っても居られ無い状態なので座って居るスよ」溜息を深々と吐く・・・


拓斗は驚いて「そんな状態なら早く言えよ、少し位なら構わないけれど、吸血鬼が移る事は無いんだろうな?」「それは心配要らないスよ、一応真祖らしいスけど、自分調整が利くス」「了解したよ」「それじゃ、遠慮無く頂くスよ」舌舐めずりをしたセラは、何故か妖艶な大人の女性に拓斗は見えた。


言いながら立ち上がると、セラは身体を密着ポニュンさせて、首筋から生き血を飲んだ。


チューと小気味の良い吸血音を響かせながらセラは、気持ちよさそうに拓斗から、血を吸い尽くす勢いで吸血行為をする。


突然の成り行きで、ミウも此を制止出来なかった模様で「ア」と一声上げただけで手は空を切った「未だ吸うのか?」「未だですけど、タクトさんが心配ですので、止めるス」言いながら首筋の噛み痕を丁寧に舐めると傷口が次第に塞がって行く。


舌舐めずりするセラが「普段は此処まで吸わないと思いますよ、今日は特別スね」「そう願いたいな、頭がフラついて来たぞ」「それでは棺桶を担いで先に進むス」「そうだな、随分と時間を取られた」


ヨイショと棺桶を担げば、自分より大きいのでセラの姿が見えない「邪魔なら此に収納するぞ」「有り難いス、それではマントと別に棺桶だけお願いするス」拓斗は袋に手を突っ込み、空いた方の手で触れると、魔力を流して収納を済ませた。


それを切っ掛けに拓斗は気絶した「タクト!」「タクトさん」二人の心配を余所にイビキを掻いて寝ていた。余りの美味しさに負けて吸い過ぎたスね、反省するス、自分もう離れたく無いよスね・・・


こうして吸血姫桃子ことセラフィナが、仲間(パンパカパーン!)に成った。

拙作ですがご辛抱の程をお願い申します。


当面の間、ストックの続く限り毎日更新致しますので楽しんで頂ければ幸いです。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


拓斗とミウのスキル獲得状況は、現在不明だが目覚めつつ有り。


スラさんの固有スキルと追加スキル


【種族固有:胃袋LV1・強酸消化LV1・物理耐性LV1・聞き耳LV1・分裂LV1・魔力吸収LV1】

【固有新規:生物吸収LV1(NEW)・エナジードレインLV1(NEW)・変化LV1(NEW)】

【新規獲得:毒耐性LV1・腐敗耐性LV1・並列思考LV1(NEW)】

【ガイダンスAI有り】


セラフィナの種族固有のスキル


【種族固有:吸血LV3・エナジードレインLV1・召喚LV1】

【通常:身体強化LV1】

【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】

【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】

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