065話 戦乱をもたらす悪意の塊
ヘキサグラム王国内乱の内容が、僅かながら明らかに成る、そして悪意も・・・
とある場所のとある一室、地上では五月末頃の話しだった・・・
何時もの作業場で仕事に全く身の入らない男と、忙しく何やら作業している男が、四本の腕で趣味のキイボードや好みでタッチパネルにしている物を複数パンチする音を部屋で響かせている・・・
何時もなら趣味の範囲で済む作業だが、今回はそれでも足り無い様子で、本格的に作業する時に扱う、直接機器に接続する方法と、別の端末では視覚情報などから、直に思考する事で読み取り、専用の機器を通じて伝達操作されている数々の画面を器用に見ている・・・
ミーメにアルベルトが声を掛ける「オイ!所長が、シュミットの奴が、サブリナと一緒に来る様子だぞ」通路を監視しているモニターを見て告げると「何しにだよ?仕事の邪魔なんだよな」「副社長のヴォータン様から大層お叱りを受けた模様でなククク」他人が怒られた事に愉悦を感じていたが「俺達をつるし上げに来るんだろうよ」途中からは口調も打って変わって不機嫌そうだ。
そのミーメも不機嫌そうな声で「又かよ・・・」「ヘイムの奴が働か無いからな、俺達にはそのしわ寄せが来るんだろうさ」
隣を一切見ずにミーメは、画面に集中しながら「良いよなヘイムの奴は、アレだけ逆らっても殺されもせずでよ、此処に何か在れば、彼奴しか対処出来無いのを良い事にサボりたい放題だよ」「ああ確かにな、羨ましい話しだぜ」「なあ俺は口下手だからよ、アルべ、お前が何とか二人の相手をしてくれよ?」
此方を見ようともしないミーメの態度に苛立ちアルベルトは「アルべだとぉ~う!今日は此の俺様も少し機嫌が悪いんだ。やなこったぜミーメ」「そんな事言うなよアルべ、イヤ、神様アルベルト様」
ミーメから拝む様な仕種をされたが「何時もなら引き受けてやる所だがな、今日は条件があるぜ」「何だよ?」「恐らくだが、マナ不足の事を詰られる筈だ」「そうだよな、千人も招いたのに全然回復していないからな」「だからよ、前から俺様が負荷実験のネタに仕込んで置いた。戦争をイヨイヨおっ始め様と思うんだぜ」
「成る程な、スキル制度を立ち上げて極一部の人間を育てた後に採取する予定が、一般人にも浸透して昔の奴らよりも随分と平均的に格が上がっているからな、一人ひとりは微々たる物でも、大勢いればそりゃ不足するわな、その上俺達が搾取しているし、上の連中に到っては膨大な量を消費している」
「まあな、禁忌の異世界召喚や魂転移を繰り返して、彼方此方色んな場所へ迷惑を掛けているからな」「仕方無いとは言え、上に知られたら大事何だよな・・・」
小声でミーメの気を引く様に囁く「噂何だがな、そのエネルギーを転売しているて話しもあるんだぜ」聞いて驚くはミーメは大声で「何だと!彼奴らそんな事をしているのかよ」「ああ、間違い無いぜ。此だけ急激にマナが不足するのがその証拠、ソロソロ超越者に此処がバレてさ、ヤバイ状況かもな?」「ホントかよ、怖い話しだよな・・・」「彼奴らトンズラかます気かも知れねえぜ?」
「だったら今度の千人も同じ理由なのか?最後に荒稼ぎかよ・・・俺は数日寝ない日もあったんだぜ。勘弁してくれよブラックは・・・」俺も見切り時かもな・・・
此奴、何時もの通りに分かり易いよ、逃げる気満々だぜ・・・まあ、俺もヤバそうなら逃げるけどな、今は話しを合わせておこうか「俺達寝る必要があったっけ?」「言葉のあやだよ、それで協力してくれと言うのは、一体何だよ?」「おお、そうだった。地上での人手を貸せ」「ああ、その程度ならお安いご用だ」
ニヤニヤ笑いながら「人族も魔族もその他にも仕掛けるが、先ずは獣人族のヘキサグラム王国内乱の巻き~ぃからだな」「俺は獣耳も好きなんだが、良いのがいたら玩具にしても良いか?」「勿論、良いぜミーメ」此奴に今セラフィナが生きている事を話せば、仕事をしないんだろうな・・・情報は仕入れたが黙っとこ。
その後現れた二人からお叱りと、嫌みを散々言われたが、アルベルトは言葉巧みに言い逃れて「所長、今後の展望としては、地上世界に混乱を招き、多くの生物から魂を回収して、肉体からはマナを還元する事で、地上の活性化を目指します」
前段階からの説明を詳しく聞いていたシュミットは「ウム、まあ良いだろう、その線で行こう、早急に手を打つ様に」「アンタの企みに穴が無い事を祈るわ」
シュミットの腕に縋り付き、サブリナ迄が尻馬に乗って上から目線で話すもので、アルベルトは怒り心頭に発し掛けたが、表面上は取り繕い「なら協力してくれよ、サブリナ」「バ、バッカじゃ無いの、何でアタシがアンタの仕事を手伝わなくては成らないのよ」
其処へシュミットが底冷えのする様な声で「お前が手伝って上手く行く話しなら、当然手伝ってやれ」上位者からの命令には逆らわないサブリナは「仕方無いわね、アタシが手伝って上げるから感謝しなさいよ」
為て遣ったりと隠れて笑い「ああ、分かってる、感謝するぜ」などと下手に出た。
だがしかし、アルベルトは、サブリナを罠に嵌める手立てを考えていた(この女は一度痛い目に合わせて、上下の関係をハッキリさせなくては、遣ってられねえぜ!思いっ切り泣かせてやる・・・)
二人が出て行くと「お前さっきから何をしてんだよ、俺がこんな苦労をしているのに呑気な物だな?なあおい!聞いているのか?」嫌みも毒づいたアルベルトの声も届かぬ様子のミーメは「少し黙っていろ!」反対に怒鳴られて面を食らう・・・
その画面では渦が見える・・・「何だ、転移の渦じゃ無いか、何が問題なんだよ?その程度で真剣に成りやがってみともないぜ」「此は何時もの渦じゃないんだよ」
「ア~ン?何言ってんだ」「だから何時もの渦じゃ無いんだってば・・・」
「・・・」
二人はその異常な渦の挙動に驚き「何だって、こんな事に・・・」「だからさっきから言っているだろう、異常なんだって!」「ああ、確かに異常だな、こんな事は初めてか?」「ああ、だが対策をしなければ、此から増える気がするな・・・」
「兵隊は借りるがな、ミーメお前は当面この仕事に集中しろよな?」「そうだな、コイツは放置出来無い事案だ」「報告するか?」「さっき怒鳴られた許りだろ、又何を言われる事やら」「だが問題が大きくなればそんな事を言ってられねえぜ?」「なら勝手にしろよ、俺は観測して対策を考える」「そうだな、分かったミーメ、後は任せるぜ」「どうせ誰も遣りそうに無いからな、俺がするよ」「ああ、頼む」
とある地上の一角で、普段例を見ない程の渦が発生してる・・・ミーメが監視衛星から見ていたこの場所では、大量の獣魔が吐き出された。此だけなら未だ何時もの現象だったのだが、その後に起こった現象は、揺り戻しとも言うべき現象で、吐き出した獣魔の数を上回る程のマナを大気中や地中から吸い上げてから閉じたのだ。
最初は何故閉じないのかを観察していたミーメは、或る意味天才なのか、この事に気が付き、特殊なフイルターを透して観察すると、この事実に行き当たった。
後日一部の迷宮でも観測されて、加速度的に同じ事案が発生する。そしてミーメは対策に追われる事に成る・・・
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数日の後、王都『アバロン』では・・・
ヘキサグラム王国の国王ウーゼル・ヘキサグラムは、早齢が60歳、長男の王太子アーサー・ヘキサグラムが32歳の年齢で穏便に行けば働き盛り、既に政務も熟し共に身体は頗る健康、獣人族は人族よりも長く若い身体でいられる事も加味して、数年後には理想の交代劇に成る筈だった。
アーサー、彼の母は北の侯爵『メノウ・エジンバラ』家の長女だったが残念ながら早くに死に別れてる。しかし、そんな彼も既に王太子妃を迎えて今年12歳に成る長女『エレイン』と、10歳に成る跡取り息子の『ユーサー』をも授かり、誰もが次の政権にも期待が持てると、安心仕切っていた。
王のウーゼルには早世した前王妃の代わりに南のサウス・ヨーク公爵家から迎えた長女のマリーン(39)現王妃と、後に北の侯爵家メノウ・エジンバラから迎えた二人目の末娘、三女のグィネヴィア(33)が第二夫人として嫁いだ。
後にマリーンは次男のモルド(21)と、三男のロイス(17)を授かり、グィネヴィアは一人息子の四男パトス(15)を産み落とす事に成る・・・
だが実はと噂されている事は、グィネヴィアと現宰相ラン・ロストとの不倫関係の果てに生まれたなどと、王宮では真しやかに囁かれている・・・
早くから王太子に指名されているアーサーは、子供の頃から優しく接してくれた、後添えの義母マリーンを姉とも母とも慕い、弟のモルドを大層可愛がったが、実の叔母にあたるグィネヴィアとは、歳が近い所為か性格か?兎も角そりが合わずで、マリーンが産んだ他の弟妹とは馴染んだが、パトスとは全く疎遠だった。
昨年の末、少し年齢が離れた腹違いの弟モルドが、アーサーの肝入りで直系男子がいないヨーク家に婿養子として家臣と共にアルビオンへと入り、目出度くモルド・サウス・ヨーク公爵として家督を継いだ。
ヨーク家の前当主は、直系の男子だった息子を何者かに暗殺されて、残されたのは女児許り、その後前当主は早世して引退したヨーク公が復帰、仮の政務を長年見ていたが、気を揉んだマリーンが相談した所、アーサーに薦められて、息子モルドが自ら気に掛けていた姪のキャロット(18)と相思相愛に成る様に画策、お互いに納得尽くの結婚へと辿り着いた。
因みに十数年前、未だ幼いモルドとマリーンは、何者かの画策で避暑地の離宮から拉致されたのだが、偶々別の賊討伐に出向いた当時のアビス達に賊が逃げる途中で偶然救われて、事無きを得た経緯から叙勲並びに騎士への任命、そして国王自らが指示して、現在のステラ村開発の拝命に迄至っている・・・
その様な縁も有り、アーサーと王妃マリーンは子供達を連れて、アルビオンに落ち延び、モルドは直ぐさま情報をステラ村へと届けたのだった。
事の顛末は、何者かに因って毒殺されたウーゼルの喪が明けぬ内にグィネヴィアが宰相と語らい、実家と一部の近衛軍を動かして息子のパトスを王位に就け、一部の官僚も宰相の後押しをして共に決起、心ある中級以下の武官や官僚を退けた。
此の乗っ取り、或いはクーデターを企てた政変に端を発して、北のエジンバラ家は王太子派と四男パトス派に分裂、南北争いに西が加わり大混乱の様相を呈した。
何方もエジンバラ家の血を受け継いでいるのだが、長女と三女とは出身が違う為、腹違いから支援する家もそれぞれ分裂、隣同士でも陣営が違うなどの混乱振りで、当主のアーガス・メノウ・エジンバラ(37)でさえ混乱の最中だった。
「今回のアンタ、随分と手際が良いわね、此じゃアタシの出る幕無いじゃ無い?」「可成り前から念入りにネタを仕込んでいたからな」
ウフフ♪と笑いながらサブリナは「ホント、手下を使って上手く毒殺、犯人捜しに躍起と成っている王太子のチョットした留守に決起、火種の王妃を上手に逃がした挙げ句、ご丁寧に王太子と合流させた演出には、アタシも涙したわよ」
笑い転げながらアルベルトは「チャンと種を残さないと駄目でしょ、此で北も南も大騒動だぜ。もう話し合いでは済みませんなぁ~♪」「嬉しそうだわね、でも此処まで上手く行ったならアタシは戻るわよ?」「オッと待った!未だ東の辺境伯が、動いちゃいねえんだ。おめえのアソコで誑し込んで来いよ」「お前ぇ~て何よ!」「オッと済まん済まん、な、サブリナ、イヤ、サブリナ様頼むよ」
ミーメがよくする様に拝んで見せると「仕方無いわね、でも何で東は安定してるのよ?」「彼処は一枚岩でな、今回間に合わなかったんだよ、だから一発効果のあるサブリナ様の出番だぜ」(実は手が出なかったんだがな)「誰を狙うのよ?」
「辺境伯の息子ザンクト・ゴスアールハウゼンだ。幾ら一枚岩と言ってもだな不満分子はいるものでな、現領主のハインリヒ・ゴスアールハウゼンも歳だから、あの堅物を落として此方のものにすれば、彼処は乱れる・・・」「ホントなの?」
「ああ、間違い無いぜ。野心家も多いんだが彼奴が邪魔で手が出ねえ、だが其方は抑えてあるから頭が動けば、後は有象無象だぜ」「分かったわよ、堅物を落とせば良いのね、任せてよ」
「ああ、だが並大抵じゃねえからな、何時もの様な中途半端なアバターなら反対に死られ損だぜ?」「アタシはそんなヘマはしないわよ、やらせる限りはグダグダにしてやるわ」「それなら任せたぜ。サキュバスのサブリナ」
「インプのアルベルト、アタシを淫魔扱いしないでよね、昇格して情熱の女神様なんだから」「分かってるよ、元淫魔様」「未だ言ってやがるね、アンタとオークのミーメは、何時もアタシをイヤらしい目で見て、ホントお似合いのコンビだわよ」「俺をあんな豚と一緒にするなよ、お前の相棒も大概だろ?」
「あんな奴は相棒じゃ無いわよ、アタシの全てを捧げたのはシュミット様だけ何だからね」「キメラのアントが可哀相だな」「あんな昆虫だか何だか何者かも分からない奴、アタシは手を出して無いわよ」
「そうなのか?アンタなら何でも良いんだと思ってたぜ。何時かこの俺様もお零れにあやかりたいよ」「フン、誰がアンタなんかに此の身を任せるもんか」
機嫌悪くサブリナは出て行ったが(そうかよ、此方も更々ご免だぜてめえ見たいなビッチはな、それよりも相手は勇者と噂も名高い、限界突破のザンクトだ。彼奴はそんな事調べもしねえだろうからな、さて生きて戻って来れるかな・・・)
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話しは少し進んで渦の被害が拡がった頃・・・
ガイアと話し合ったその日を境に拓斗の研究熱は、停まる事を知らず。迸るほどの激しく熱い情熱は、空間魔法を物にする事だけに費やされる事に成る・・・
転移陣の魔法陣を解析するのにジュートこと大魔女王エルーザとその部下、バロンことヒッキンゲン男爵に師事して、ある時は座禅を組み、ある時は谷底へ突き落とされ、極限状態から転移で脱出、或いは命の遣り取りをしながら瞬間移動を試みる等など、語るも涙の物語は長く成るので隅っこに追いやり・・・
或る日「なあスラ」〔何?何よ、ご主人様〕「お前達の胃袋は異空間で繋がって、ミウねえとゲボは、共用出来るんだよな?」〔出来るわよ〕「それってどう遣っているんだ?」〔そりゃぁ~まあアレよアレ、アレ?何でだろう、分かんないわよ〕「何故だ。お前達は使えているよな?」〔それはそうだけれど、アタシ達に理屈は不要だもの〕「何でだ?」
〔各々が勝手に胃袋を使っているだけだもの、難しい事何かは考えていないわよ〕〔お姉さんも考えて無いわね〕〔私もです〕「個人領域はあるのか?スラ達以外のスライム全てが共用なのか?」
〔あ、それなら個人領域と共用は別物だわ、アタシは自分で研究した物や私物は、分けてるし、他のスライム分体も一応は可能だけれど、収納に特化しているわね、意思伝達をしないと、あの子達は取り出さないわ〕〔お姉さんは偶に貰うお菓子を隠してるわ〕〔私は最近再開した冒険の記念品を少々秘匿してます〕
「そうだ。前に肉何かを腐らない様に時間を止めてると言っていたよな?」〔熟成させた方が手間は掛かるけど美味しい物も在るからね、時間凍結した場所と動いている場所が在るわよ〕「或る意味では時空間魔法だよな?」〔そうだわね、だけどマジックバッグも似た様な物でしょ?〕
アレ?他の物よりも、マジックバッグが迷宮で数多く手に入るのは、多くの者達が所持しているから迷宮で死んだ後、新たに更新されて出て来るからかと、都合良く勝手に考えていたんだが、成る程そう言う事か・・・
空間魔法が使えなくても、代わりのアイテムが目の前にあれば、俺を含めて他者も不便を考えなくなるよな、全く運営は変な所で親切だよ・・・
「そう何だよな、何時も見ているし、使用もしているから何か切っ掛けがあれば、良いんだけれども、掴めていないんだよな」〔既に転移の方は短い距離だけれど、出来ているんだから、ご主人様の考え方一つじゃ無いの?〕
「考え方か・・・イメージと言うよりは思い込み?そっちの方が大事だと、セラが霧に成って転移したのを見た時に思ったよ」〔あれは凄かったわね〕「そうだろ、出来る事が理解出来ると、アッサリ壁を越えた感じで実現したものな、ガッチャや双子でさえ未だ苦労しているのに、セラこそ天才かもな?」
〔種族も関係しているのかもね?獣人族は他の種族よりも魔法適正は少ない方だと言っていたものね〕「身体能力が元から凄いし、ソッチ方面を好んで鍛えてる人が多いからな」〔だよね~〕
「あの後、コツをセラに聞いたら【此処!と思う時にス、フッと感じる其処だ!と言う場所があるんスよ、その時に力をバーンと込めれば分裂して跳べるスよ】何て言うんだが分かるか?」〔無理、絶対分かんないわよ〕「あれは感覚系の鋭い奴かぶっ飛んだ奴しか、恐らく理解が出来無いんだろうな・・・」〔納得だわさ〕
「所でスラ達は転移の練習はしていないのか?」〔どうにも出来無い様子なのよ〕「何でだ?時空間魔法すら楽勝で実現しているポイのに不思議な話しだな」〔どうやらアイ子曰く、胃袋は種族固有だそうなのよ〕「そうなのか知らなかったよ」
〔でもアタシ達は普通のスライムと違うから、何れ出来る可能性は残されていそうなのが救いだわ、アタシもルー〇ーを使いたいものね♪〕
拓斗はやや芝居掛かって「フフフ、お主の探究心も大概じゃのぉ、俺も使う時には派手に掛け声上げて、〇ーラーにしようかな?近距離ならトベル〇ラーか・・・」〔まあ、名称に拘らなくても普通に転移でいいじゃ無い〕
拓斗は急に落とされた気分に成りながら「自分で言い出した癖に良く言う・・・」
スラは素っ恍けた顔を態と作ってその後、項垂れた表情を作ると〔こんな会話でもしていないと、段々獣魔の特性に引っ張られて、好戦的に成ったり、際限なく収集したりして暴食系や強欲系の大罪を犯しそうなのよ〕「それは問題だな」〔だからご主人様、アタシを人として繋ぎ止めて!〕真剣な物言いに拓斗は素直に「ああ、早瀬さん任せておけ」〔お願い、そして有り難う・・・〕
スラが弱気な姿を初めて見せて、良い感じに話しが纏まった数日後、拓斗達は迷宮内で自然発生した転移の渦を発見、異様に強大な何かが転移して来る気配を感じ、それを拓斗が自力消滅させた事件が発生、だがそれが切っ掛けで研究が進み、時空間魔法を物にして空間収納魔法と、近距離転移、マーキングが出来れば中長距離の転移も可能にした。
因みにマーキングには契約魔法も一役買ったが、魔法陣の造形も進み、一旦現地に赴き座標を確認しなければ成らない事は、相変わらずなのだが大凡形に成った。
しかし、プレイヤー達(特にセラは既に可能だが、一度は現地に訪れ、地図に印を付ける作業は拓斗と同様だった)のマップ転移(転移魔法陣の印し同士を繋ぐ方法と同じと思われる)とは、別系統と言う話しに成って仕舞った。
その後大凡ひと月、都合三回程C級を制覇してから今後どうする?と言う話しに成ってミウが「転移が可能なら一度地上に戻りたいわね」セラも追従する様に「そうスよね、自分も外の空気を吸って見たいス」「それもそうでんな、届けられる物資でも何とか出来まんねんけど、自分らで品物を吟味したいもんでんな」ガッチャも真情を吐露する・・・
拓斗の様子を伺いながらスラ達も大きく飛び跳ねて〔それは確かに言えてるわね〕〔お姉さんも賛成、美味しい物が食べたいわ♡〕〔私は拓斗さん次第です〕〔妾も賛成じゃな〕「アタシもフェルと長い事会ってないわ」ポコも頷く・・・
そして双子もディアナも、ゴラン迄もが嬉しそうな表情なので拓斗は「だな、一度ステラ村観光と、この際洒落込むか?」大騒ぎの一同がその後、転移陣に干渉してステラ村へと移動した。百数十日振りの地上へと、少年少女達は夢を馳せる・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は8月26日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】
【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【強奪した:現在無し】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




