061話 え!ブートキャンプかよ?
フェル達と合流する前、二十七階のアンデッド軍団に立ち塞がれた拓斗達は・・・
就寝前に回想しながら横に成っていた拓斗は、あの日々を思い出していた・・・
瑞々しい、イヤ、生々しいアンデッド軍団の前で拓斗は「骨なら多少気持ち悪いけど、何とか何も考えずに砕けるが、こう生々しくては戦い辛いな」「そうだわね、気持ち悪いわよ」「自分、吸血姫なんすけど、こんなのはチョット苦手なんスよ」
それは原形を留めてはいるのだが、目玉が飛び出した個体やら頭が半分吹き飛んだ個体、手足を失いフラついた個体に匍匐してくる個体等などで、悪臭も酷い・・・
ポコは何も言わず援護に徹しているが「ドヒャー!ワイもホンマのとこ苦手なんですわ」「その上対人戦をしている様で、打ち倒せば罪悪感も半端ないよ」
「助けてー!成仏したいー!苦しい・・・」などと生々しい方のアンデッド軍団が声を掛けて来て、中には怨み言を向ける相手を目の前の拓斗達に置き換えて、罵る様にぶつけて来ては、少年少女達の精神をガリガリ削る・・・
酷いのに成ると襲って来ている癖に反撃されると「人殺し~!!!」「恨んでやるぞー!」「人非人」等などだ・・・「気が滅入るよ全く」「そうでんな大将」
骨ならカタカタと音を立てるだけなのだが、此はどうにも切っ先が鈍る・・・
しかし、其処へムウが「アンタ達何やってんの?」
拓斗の防護壁が一定の攻撃を受けて『パリィ~ン!!!』などと音と共に割れる。
最近拓斗は複数の防壁を仕掛けていたが、外側には警告的な割れ易いものだった。
其処には大鎚のような物を拓斗へ叩き付けていたムウが、やけに香ばしいポーズを取る「死にたいの!シッカリしなさい」障壁の破壊音と大声に拓斗達は驚いた。
こんな事では駄目だと判断したムウは「もう見ていられないわ、一度撤退よ!猿やゴリラを随分倒したと聞いたけど、そんな気の抜けた攻撃を繰り返していたらね、アンタ達、死ぬわよ!」
撤退をしながら拓斗は「ゴリラや猿の時分は未だ無我夢中でした。そんなに成って無かったですか?」「論外だわよ、ウチの息子を含めてね」ゴランは「アチャー」と首を引っ込める、彼は躾ける時のムウがしつこい事を知っていた。
二十七階の比較的に獣魔が少なそうな地帯へ待避すると「あんな腑抜けた戦い方をしていると、対人戦では命の遣り取りが出来ないわよ、ウチの旦那やフェル達は、一体何を教えていたの?全く成っちゃーいねえ・・・」最後はぼやく様に話すムウなのだが、徐々にその口調が怪しく成って来る・・・
拓斗はその様子に気が付かず「武術や魔法の手解きを親切にして貰いましたよ?」「何言ってんの?それは技術の事でしょ、アタシが言っているのは気構え、其処の所は習ったの?」拓斗達はお互いを見渡して「気構え?」「何の事?」それぞれが何とも言い様が無い返事をした。
頭痛を抑える様な仕種をしながら、ハー!と溜息を吐くムウへ訳知り顔のゴランは「母さん、此奴らは未だ子供だよ、対人戦の気構えなんか付いている筈は無いよ、僕でも未だ人殺しは経験が無いんだ。当たり前の話しだろ?」見えない程の速度で鉄拳がゴランへと伸びると『ぶへら』顎に良いのが入る・・・
「アンタこそ何言ってんの?見当違いも甚だしい!タクト君達の事情を考えれば、今の段階でも対人戦は必須!言わんや聞いた話しによると、一度は其処の二人から凶刃を受けてアッサリと殺された実績があるわよね」カムセラとアムセラは気まずそうに頷き、拓斗は項垂れる・・・
「命の危険が目の前にある状態で、高々アンデッド如きにあの体たらく・・・先ず気構えが成って無い!一撃一撃気合いを込めて、相手を打ち倒す事だけを考えなければ駄目よ、フェル達も先ず其処を鍛えるべきだった。アンタもよゴラン、双子とディアちゃん、それとスラちゃん達は合格だけれど、この先今迄通りなら駄目よ」
意外な事だがディアナは、預けた拓斗の木刀で切り裂き、或いは平気で撲殺して、何の躊躇いも無かったのだ。
それを聞いて反省を促された一同だったが、しかし拓斗は「けれど普通に忌避感が出ますねムウさん、だから僕は敢えて殺さなくても、その相手を無力化出来る程の実力を身に付けたいと思います」「それは間違いだわよタクト君、敢えて言うならそんな考えはカスね、そんな軟弱な考えなら命を落とすわ、そして何も守れない、何も勝ち取れない」
ムウは妙に香ばしいポーズを決めて、拓斗達へと決め台詞を告げた「アタシがその心構えを教えてやんよ」そんな言葉使いを今迄聞いた事が無かったゴランとミウは驚き「母さん、何言ってんの!?」ミウも啄木鳥がする様に高速で頷くと「だからてめえらの考え違いを修正してやるっつうて言ってんだよ、有り難く思いな!」
本来のムウはお淑やかで気が優しく、この様な言葉使いをする女性では無かったのだが、ミウの成人に合わせて現役復帰を考えていたムウは、鈍った身体と土魔法を鍛える為、年の初め頃からちょくちょくアランの部下達と、土木関係で汗を流し、土魔法を使い基礎などをガテン系の若手達の中へと混じって働いていた。
だがおばちゃんが現場に混じる事を反発する者達も多く、見た目が未だ若いムウが入ると落ち着かない・・・クラン副代表の女将さんとは理解しているのだが、現役時代の実力を知らない若手は、当然ながら侮る「彼奴ら死んだな」アランは彼女の実力をよく知っている、そしてその恐ろしさも・・・
若い衆を力で叩き潰し、その実力を基礎に叩き付けて見事に仕上げ、更に若手より数倍の手際を見せ付けると、彼らの心は折れた・・・
現場監督兼、若手の指導役を任された様な立ち位置に成ると「おめえら、ムウの姐さんは怖えだろ?」アランが笑いながら話すと、従順に成った若手は「うぃーす」「姐さんは俺の姉弟子みたいなものだからな、此から鍛えてもらいな」
ガテン系は、上下関係がハッキリすると、決して上には逆らわない習性がある。
その日から約半年、家事の合間に現場へと顔を出し、若手を鍛える為にダメ出しをするのだが、大人しい口調では聞いて貰えない、当然ながら話す言葉も荒く成り、現在へと到る・・・
そんな事とは知らずに驚いたゴランは「母さん、一体どうしちゃったの?」ミウも同意と許りにガクブルしながら高速で頷くと「そんな些細なことを四の五の言ってんじゃ無いわよ、此からビシバシ鍛えるから覚悟しな」
ガッチャが混ぜっ返す様に「イエッサーちゅうやつやね、敵なわんはおばちゃん」合流した時から拓斗が気にしていたムウが持つ装備、凶器と言っても過言では無いバールを振り上げて『ボゴーン!!!』「ヒー!!!おばちゃん堪忍や―――!」お尻を殴り跳ばした。
ハンマーとバール・・・拓斗達は妙に納得した面持ちだった。
ムウはひと睨みして全員に行き渡る様な大声を出し「そんな巫山戯た態度は此から許さないよ!分かっているね?」「イエッサー!」気迫に押されて全員が反射的に一斉唱和すると「宜しぃ―――い、此からアタシが命令する事は絶対何だからね、分かったら返事ぃ―――い!」「サーイエッサー!」
拓斗達は「鬼軍曹じゃねぇ?」元い、此処にコマンダームウが誕生する・・・
返事に気を良くしたムウは「今後は貴様らの甘えたその根性をたたき直し、一人前の土方、元い、兵士として育て直してやる!」「イエス、マム」「イヤ、兵士でも無いんだけれど・・・?」「其処!」ムウから指差されて「返事が悪い!」思わず拓斗も素直に「イエッサー!」と返事をする・・・
その後の拓斗達は、生々しい方のアンデッド軍団の中へ放り込まれ、半泣きに成りながらムウに追い回される生活が続く事に成る・・・何だかんだと、覚悟が出来なかった拓斗達に「カァーツ!」を入れたムウは満足そうに尻を蹴飛ばし、文字通りなのだが、実力に見合った精神力を鍛え上げて行く事に成る・・・
可哀相なのはアンデッド軍団だった・・・思わず拓斗達は「逃げるんだ―――!」ミウやセラは「逃げて――!(るス)」などと最初の頃は絶叫しながら泣き叫ぶ、だが無情にも殲滅して数が減れば、態々二十六階へと一旦戻り、改めて増えるまで上階で拓斗達は猛威を振るい、降りてきては再び涙ながらに拓斗達からボコられる哀れなアンデッド達・・・
そして・・・何時もの如くムウは、生々しい個体の方へ態と拓斗達を突っ込ませる「ヒャッハ―――!今日も皆殺しだぜ!」何かが壊れ破綻した拓斗が強大な魔法をぶっ放す「そうだわ皆殺しよね♪キャーハハハ!」ミウは棍棒で撲殺する「自分、快感を覚えて来たスよ、ウフ♡」悶えながらもセラは千条鞭で雷撃する・・・
木刀の取り扱いが巧みに成り「アカン、ワイも壊れそうや」又詰まらぬ物を切ってしまったなどと小声で呟くガッチャ、周りを見て唖然とするゴラン「僕はもうね、もう何も信じられないよ」ポコだけが淡々と作業を熟すように葬って行った。
幼い感性や情緒が破綻して涙も涸れた頃・・・
相手を思いやる優しさは影を潜めて、只々殺戮する機械、殲滅マシーンへと悲しくも変貌した少年少女達が、可哀相なアンデッド軍団を駆逐して行く・・・
全員が壊れたような、精神が破綻した状態のブートキャンプは、ムウの思い通りに忌避感を無くし、人間的にはどうなの?と言う考えすら浮かばない程追い込まれ、アンデッド軍団を意図も簡単に殲滅が出来る様に成った頃、拓斗達はフェル達と、涙の・・・涙の合流を果たしたのだった。
「アンタ達、シャキッとしなさい!」「うぃーす!元い、サーイエッサー!」
此処より先は寒冷地、拓斗達が先へ進む恐れが少なく、懸念は装備獲得の為に引き返す事だったのだが、すれ違う事も無く此のブートキャンプで足止めされていた。フェル達は知る由も無かったのだが、此処で合流出来たのは必然だったのだ。
一同が先ず考えた事は・・・
「此で地獄のブートキャンプが終了する!俺達は生き延びたんだ―――っうの!」
滂沱と流れる涙と共に只その一点の安堵を味わうのが、精神的にも精一杯の状態で邂逅したのだ。
不振顔のフェル達を無視して、屈託無く喜ぶ拓斗達の姿を見るムウは「チィ、未だ未だだと言うのに余計な奴らが来ちまったぜ」小声でぼやくムウにも、何の拘りも無く和やかにフェル達は挨拶するのだった。
こうして取り敢えず彼の地獄から救い出した事とはつゆ知らず、フェル達は今後の予定を進めて行ったが、競走の話に成って拓斗達と再び共にする事に成ったムウは「チャァ~ンス♡」香ばしいポーズを決めて、良い笑顔でその話を聞き入れると、其処には滂沱の涙を流す子供達がいた。
そう此のブートキャンプは、終わっていなかったのだ!その後ひと月ほど、フェル達と離れて別行動する拓斗達は、破格の成長を遂げる事に成った詳しい話は、物語的にも後の話しとしよう・・・
しかし、紹介できるかどうかは不明な為、一応その後の話しを簡単にすると、競走相手でもあるフェル達とも時折り共闘する事に成り、強敵達との熾烈な戦いは壮絶を極めた言語に絶する苦労の記録であった・・・
平原地帯のハイ・コボルト軍団と戦い、広大な砂漠では又もやアンデッド軍団と砂蠍、ワームなどを蹴散らし、森林地帯ではハイ・オークキングとその軍団を退け、この時初めてスラのゴリラ軍団が活躍して、飛行形獣魔の増産中だと教えられた。
未だ未だ話しは尽きないが、C級四十五階の最終で、神殿へ到る為のボス戦、強敵ミノタウロス・キングを倒した後、拓斗は女神と邂逅する・・・
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話しは南街道へザンザを連れて戻った所へ時間は進む・・・
転移陣へ向かったアビスは「人員を含めて防衛機能が回復する迄、陣は使用禁止」「はい、了解であります閣下」「俺が戻る迄は、出て行く事も禁止するからな!」「承知しております閣下」そして出来うる限りの人員を引き連れて、北の大門からアビスは出発した。
部下の一人が心配して「転移陣を封鎖すれば、他からの苦情が出るのでは無いのですか?」「心配要らねえよ、事情を説明すれば、苦情は通過を許したプティマへと向く筈だぜ」「成る程です」「それよりもだ。動いていたら此処を留守には絶対に出来ねえからな、必要な処置だ」「留守はクランの若手と雌虎の人員だけですが、それは宜しいのですか?」「リズが残って居るからな、大丈夫だろ」「了解です」
因みにディアナとゴランも残留して、村内の残党と戦う事に成ったのだが、それは又の話しとしよう・・・
出発の様子を伺い、残された拓斗はザンザを伴い、魔法で転移が出来るのだが態とラプトルに跨がり、ラプトル馬車を借りだして、未だ拘束中のザンザを乗せて元の戦場へと引き返して行った。
其処には自分達の隊長を拉致されて熱り立つ、ザンザ部隊の面々が崩れた橋を懸命に修復しながら、留守をしていた面々へと、魔法を打ち込んでいる最中だった。
落ちた橋の向こうから飛んでくる魔法の攻撃を障壁で防ぎながら見ると、向こうは山肌を削り、道を付けようと足掻いていた。確かに遥か向こうまで道を繋げれば、間隔が細く成った場所が存在しているので、橋を架けるのも容易だろうが、此方も黙ってはいない、魔法の防御をしながら彼らは大変な作業をしている・・・
ザンザの姿を見て向こう側では物議を醸している様子だが「アンタに説得して貰う前に此方の力を見せた方が、諦めて大人しく成るかもな」「ケ!ガキが偶々紛れで俺を捕まえた位で粋がりやがって、舐めてんのか?オウ!」
「舐めてはいないがな、ステラ村では大人しかったが、此処では未だチャンスがあるとでも思っているのか?」「当たり前だ!気を抜いたらその素っ首を落として、再び奴らと合流して戦いを挑むぜ」「フムフム成る程、言いたい事はそれだけか?ならば部下共々無駄な努力だと思い知らせるかな」
〔主殿〕〔何だジュート?〕〔こんな爺むさい奴の魔力を吸うのは嫌なのじゃが、ギリギリ迄弱らせ様か?〕〔まあ良いだろうな、後で口直しに魔力を供給するよ〕〔喜んで承ったのじゃ!〕ザンザは何が自分の身に起こったのか?当初は理解が出来なかったが、紐如きに魔力と体力を忽ち吸われて動けなく成った。
それを確認してザンザを放置すると「タクト君は心を折る方策があるの?」ムウが問い質すので「まあ、見ていて下さいよ」「なら任せるわ」「うぃーす」パーン!と小さな火球を爆発させて、衆目を集める・・・
隧道のステラ村側から山肌に沿って「火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・我が魔力を糧にその力を顕現せよ、火竜モグラは我が意に従い、向こう側の入り口まで全て蹂躙せよ!」
「「「ドッゴ―――――――ン!ジョワジョワ、ブシュ―――――――ン!」」」
巨大な火竜が山肌を削り、マグマと化して谷底へ落ちていく・・・その火竜が土竜の如く土に潜りては、時折り顔を出して「ゴワ―――――――ン!!!」唸り声を上げて突き進む。
拓斗達から見て遠くの狭く成った場所から橋を架ける迄も無く、向こう側へと到達すると逆進して来る!その姿を見て向こう側で作業していた者達は慌てふためき、隧道へと逃げ込むと「ゴワッシャァ―――――――ン!!!」目の前を通過して、谷を挟んだ山並みへ猛スピードでぶっかった。
「「「ズガガガガガガ―――――――ン!!!ボォ―――――――ン!!!」」」
往復5キロを超える距離を走破出来たのは、無論精霊の力によるものも大きいが、拓斗の技量と魔力量の多さも関係して、普通の魔法士では考えられない程の威力と持続力を実現していた。
そして大火に成りそうだったので拓斗は「水の精霊アプスー!火を消せ」言うなり洪水の如く雨が降り、熱せられた水蒸気が爆発したが、暫くして収まった。
その光景を見てザンザは「お前・・・此ほどの魔法士だったのか?」「見て分かりませんかね?最初からあの火竜を隧道にぶち込めば、あなた方は如何成っていたかを・・・」ザンザはガクブルしながら「何て奴だ」その後は言葉も無い・・・
無論のこと、向こう側で威勢良く燥いでいた者達も言葉も無い状態だ・・・
其処でムウは再びメガホンの様な物を取り出して「降伏するか―――――――!」
唖然としながらも我に返り「するする――――――!降参だ――――――!!!」
ムウは再び「後悔してるか――――――い」「してるしてる――――――!!!」
「ならば素直に武装解除に応じるんだ―――――ね―――――?」「うぃーす」
満面の笑みを浮かべてムウは「宜しい―――――――ぃ!君達の命は助かった」
しかしムウは「タクト君、此処まで派手にしても良かったの?」「一応良いです、ステラ村が狙われるのは、戦力不足だと勘違いされているからです。だから今回は派手に行きました」「成る程ね、でもやり過ぎたのでは?」
向こう側では何か化け物を見る様な目で拓斗を窺っている【やっちまったのだから仕方がねぇんじゃね?】などと言う気持ちはあるのだが、怯えられながら見られて気分の良い物では無い「確かに不味かったですかね?」
香ばしいポーズを決めながらムウは「やっちまったのだから、此はもう仕方が無い話しだわよ、今後気を付けるとしても、名前が売れる事は覚悟なさいね、煩わしいのが屹度大勢増えるわよ」などと楽しそうにムウは、何事も無かった様に振る舞うお陰で、拓斗も少しだけ気が楽に成った。
但し今後の事では、頭の痛い問題が残るのだが、今は彼方においておこう・・・
スッカリと道に成った山肌を眺めてムウは、取り敢えず整備をすれば、彼処に橋を架けて通せば良いかな?本道の工事は後にするしか無いわよね・・・などと勝手に胸算用していた。
ザンザは回想する・・・家宰のアルゴスが「今年の春だが珍事が多い、大量に送られて来ておる模様でな、彼奴らは直ぐにでも実力を付ける・・・だから手を打っておるから安心しろ」「其奴は良い話しだな、有り難いぜ」
ザンザも当然ながら春の子供達の事は承知しているので、この様な返事に成った。
何故プティマの家宰、アルゴスと対面しているのかは理由がある「今度の遠征では世話に成るぜ」「ああ、任せて貰おう・・・だがお主しくじるなよ?」「分かってるぜ」「なら良いがな」「転移陣を使わせてくれるのだろ?」「それも承知した。その上危険な因子も排除されている頃だろうよ、負ければ転移陣を使わせた事で、此方も不味い話しに成るからな?」「使えるのならば、仕上げをご覧じろだぜ!」「そうありたい物だな」
互いの利害が一致して多額の使用料を支払うと「今度はカタギだぜ!ヤクザはもう終わりだ」妙なフラグを立てながらザンザは、準備に勤しみザイオンへと旅立つ。
それがこんな事に成るとはな・・・こんな子供に此の俺の夢が潰されたのか?春の子供は始末されていたんじゃ無いのか?それも詠唱を聴く限り、精霊魔法使いじゃねえか・・・可笑しな道具も使っているし、何でこんな所が組み易しと俺は勘違いをしたものか、あの時の俺を叱って遣りたいぜ。
未だ大した被害じゃねえが、愚者にはもう帰れねえな・・・俺も覚悟を決めるしか無いのか?カスターの奴は如何しているんだ?何とかして貰いてえ所だぜ・・・
それにしても此のガキは可笑しい、春の子供だったとしても此処まで成長するものなのか?此の儘成長すれば末恐ろしい化け物に成るに違えねえ、王も崩御したなら世の中は此から荒れるが、考え様によっちゃぁ、その方が良い事もあらぁな、機会を掴んで上手くすれば、此の俺にも何れ出番が回って来る事があるかもな?ならば此処は下手に逆らわず、考え方を改めた方が良いかもな・・・
三日後、ジャッカ領軍と愚者傭兵団、ザンザ部隊は正式に降伏した。
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は8月12日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
何時の間にかブックマークの登録件数が増えていました。
気に入って下さって有り難うございます。今後も頑張ります。
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2】
【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1】
【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【強奪した:現在無し】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




