059話 ステラ村・・・もう一つの戦いと悲報
後のイーストアランで事変の決着が着く前、南街道を監視するムウの元へとやって来た拓斗達は・・・
ステラ村迷宮から脱出して来た拓斗達は、ロランとアビスに頼まれてムウの元へと応援に駆け付けた・・・
「あらアンタ達、一体どうしたの?」「C級で僕の力でも転移が可能に成りましたからね、何時でも迷宮の方には戻る事が可能に成ったでしょ、だから一度皆が外に出たいと言い出しましてね、それでクランに行ったら留守で、そこでロランさんの所へ行ったら、父さんやムウさんの手伝いを頼まれました。途中で父さんともすれ違いましたよ、改めて事情を聞いてその儘来ました」
「あれからひと月近く経つわね、あの時にはアタシも驚いたけれど、確かに地上と行き来が出来るなら此からちょくちょく出て来るのかしら?」「そうなりますね、調べ物もしたいし、支援物資なども直に揃えられます、何より息抜きにも成りますからね、だから今後も宜しくですよ」
「ハイ、此方こそ宜しく、随分と逞しく成ってアンタ達は、一体アレから何度攻略したの?」「数える程ですよ・・・確か三回程C級を往復しました」「それじゃ、C級は済んだ模様ね」「そう成りますね、三回目にはもう授かるスキルが無い様でしたから、今度はレベルが上がるまでは駄目でしょうね」
そんな会話を続けながら拓斗のパーティーメンバーに加えて、双子が揃って挨拶を終えると「だったら丁度良かったわ、今にも此処へ敵が迫って来たから橋を落とす段取りをしていた所よ」「向こうも魔法士達が必死ですか?」「そうだわね、此処を落としても相手が橋を架け直せば、一体何時まで持つ事やら・・・」
「最初の隧道を埋めて街道を封鎖してから遅延行動をしたのだけれど、もう五箇所が突破されたわ、この後は隧道が続く道が終わって、徐々に開けて来るから此処が最後に成りそうね、そして様子を確認したら、一目散に逃げる積もりだったわよ」
ムウが心配している様に此処から先は、簡単に封鎖が出来ない地形に成っており、尤もな話しだったのだが、しかしザンザ部隊の魔法士達も此処迄の強行軍で、その力を使い果たしつつあった。
だが橋の向こう側では、ソロソロ隧道を塞いでいたムウ謹製の強固な壁が、徐々に撤去され様としていた・・・
その様子を伺い拓斗は「それでは僕達に任せてくれませんかね?諦めさせる方法を今思い付きましたよ」「そうなの?流石はタクト君だわね、それなら任せるけど、そう言う話しならアタシは見ているだけで良いのかしら?」「ハイ、ムウさん僕にイヤ、僕達に任せて下さい」
だがムウは浮かぬ顔をして「本当の所は余り此処を落としたく無いのよね・・・」呟く様にムウが話すのを拓斗は聞いて「何か問題でもありますか?話して下さい」「あら聞こえた?ご免なさいねタクト君、実はアランが工法を考え付くまで建設に苦労した場所なのよ、それに隧道本体も壊せないしね」「え!隧道も破壊出来ないんですか?」
最悪隧道を破壊しようと考えていたが、此は難易度が上がったな・・・
諭す様な口調で「太古の技術が使われている模様でね、破壊するには大変なのよ、そして今のアタシ達では再現出来ないわ」「此がですか・・・」
拓斗は手を添えて分析行動に移ると「ロックウルフなどの接合素材を使った物ですけれど、繋ぎはスライムスターチですかね」「え!そんなありふれた素材なの?」「ええ、そうですが、此処迄の硬度と耐久性が出る配合が不明です。他に何か別の物が必要なのかも知れませんね・・・」「研究すれば、再現可能な範囲なの?」
「専門家では無いので何とも・・・しかし、繋ぎに成る物質の種類は、限られていますから、専門家の知恵を借りられれば、或いは出来るかも知れませんよ」
「それは朗報だわね、彼処に見える橋脚の数本が崩れて元の状態では無かってね、アランがあの高さ迄積み上げるのを随分苦労したの、だから橋脚毎破壊したら後の始末が大変だなと思ってね、橋だけ落とす段取りを考えていたのだけれど、どの道多少は崩れ去るわ・・・」
「それでも橋脚を残せば、直ぐにでも修復してきそうですしね?」「けれど落とさないと、アタシ達が逃げ切れないから覚悟を決めていた訳なのよ」「最悪、落としてもそれは仕方無いと言う事で、遅延活動に貢献しますね」「一応起爆粘土を仕掛けてあるけれど、もう任せるわね」「ハイ、無理な様なら反対に爆破しましょう」「それとねタクト君、実は・・・」ムウが拓斗へ耳打ちした。
こうしてもう一つの戦いが始まった・・・
傍らで佇むスライム達を拓斗は見て「少しは手の内を見せるぞスラ!」〔良いの?ご主人様〕「ああ良いよ、どうにもこの村が何時もキナ臭いのは、舐められているからだ。此処で戦力を見せ付ける為にも派手に暴れよう」〔成る程了解だわよ〕
「そう言う事だからお前達は上空で待機、合図をしたら貯め込んだ大岩を落としてくれよ、その後は相手の戦意を挫く為に物資を駄目にしてやろう」〔分かったわ、でも派手にするなら印象に残る演出も大事だわよ?〕「余り恥ずかしい事はしたく無いが、誤魔化す意味合いもあるか・・・ならば精一杯の演技をしてみせるかな」
〔ご主人様『俺様、TUEEEEEEEE!!!』位はして欲しいわね〕「真逆、其処までしなくては駄目か?」〔ならば『アタシ、TUEEEEEEEE!!!』何てアタシがしても良いけれど、ご主人様はアタシ達の能力を隠したいんでしょ?恥ずかしがっていては、仕掛けがバレるわよウフ♪〕
そう何だよな、此奴らの能力がバレる事自体が、一番不味いからな・・・
ガックリと拓斗はスライム達に目を向けて「そう言う事だな・・・お前達の能力や存在を余り公にしたく無い、だが上空で打ち落とされても詰まらんからな、一応は迷彩するか、遙か上空に待機して居ろよ?」
〔そう言う事なら水色だわね〕「そう言う事だ」〔余り離れると命中精度が下がるから、鳥か何かに変化して居るわ〕〔何時も面倒なのよね〕〔お任せを〕「橋への攻撃が終了して足止めが出来たらば、威嚇の為に後方へ回り込み、相手を全滅させない程度の攻撃を頼む」〔分かったわ〕〔注文が多いわ〕〔ご安心を〕
「ズガーン!!!」突破してゾロゾロと橋のたもとへ出て来る愚者の一同・・・
ムウの壁を崩して橋を挟んで拓斗達と向き合うと、ザンザが率いる愚者の七百が、歓声を上げて拓斗達を威嚇する・・・
拓斗が前に出るとミウが「タクト」「何だミウ」「アンタ一人で立ち向かう積もりなの?」「だってまあ、此から人殺しをするんだよ?ミウ達にさせるのは、此が又一応俺の良心が痛むんだよな・・・」「この四ヶ月、色々な事が在ったわ」「そうだな・・・」ブートキャンプ状態だったムウの扱きを拓斗は思い出す。
だが何が言いたいんだ?「人を殺める事に関しては、アタシ疾っくに覚悟を決めているわよ、それが出来ない事には、この先へ進め無いこともね、だから変な遠慮をしないで頂戴」此処で尻込みをしていたら母さんに後で扱かれるわよ・・・
「そうでんな大将、後先の問題ならワイも覚悟を決めますわ」ミウちゃん達の小母ちゃん怖いしな、大将を一人で戦わせたら、後で何をされるやら・・・くわばら、くわばらやでホンマ。
「そうスね、ゴリラ以来スけど自分も生半可な覚悟では、カムセラさんとアムセラさんの時みたいに後悔するスよ」ミウさんのお母さん、半端ないス・・・
「セラの言う通りだわ、それに父さん達の力にも成りたい」言いながら拓斗の前へと歩み出るミウとセラ、そしてガッチャの三人が右手の親指を立ててサムズアップしたが、後ろに控えて居るムウの顔色を見る事も忘れなかった。
真横には何も発言しなかったポコだが拓斗の傍へとやって来るので「良いのか?」「ハイデス、ポコは頑張りますデス」「無理をしなくても良いんだぞ?」「ポコはこの世界の住人です。タクト様の世界ではどうだか知りませんデスが、ポコはおっかあに約束したデス、強くなければ駄目なのデス」言いながらポコは、チラチラと後ろの様子を窺う・・・
全員の覚悟を聞いて「そうか・・・なら後ろからの援護を頼む、俺は打ち漏らしを相手するから此処に留まってくれ」「分かりましたデス」拓斗は遮蔽物の替わりを土魔法で築いて先へと進む・・・チョットした防壁に成っていた。
後ろを振り返り「必要性は恐らく無いが、カムセラとアムセラは、ムウさん達の護衛だ。後は状況次第で頼む」「お任せよ」「任せてよ」二人が承知する・・・
その横を並ぶ様にゴランが「タクト、半分は任せな!」「任せました」「しかし、お袋があんなに厳しい何て思っていなかったぜ」「そうですね、今まで出会った誰よりも厳しく、慈愛に満ちていましたよ」二人は一瞬立ち止まり、思い出して涙するが、振り返ればムウが見ている事を承知しているので振り向けないでいた。
そのムウはクランの若手に肩を揉まれながら何処から出したものか?何故か椅子に座って「アンタ達、頑張んなさいよ~♪」此またいい顔をしてサムズアップした。
ムウは知っていたのだ・・・
拓斗が従えているスライムの異常性を・・・
初めて見た時には「話しには聞いていたが・・・」拓斗自身も大いに驚き、軍団と化した圧倒的な暴力装置の事を・・・
彼女はこの戦場に拓斗が連れて現れたスライムを見た時点で、高々七百程度の部隊なら何ほどの事も無しと、安心した為の余裕である・・・
ムウは確信していた・・・
あのC級迷宮で戦ったアンデッド軍団、中には何故かジューシーな数々の個体が、悍ましい姿で生々しく蠢く姿に忌避感を覚えたあの子達が、それを軽く乗り越えて逞しく戦い、そして戦士に成った子達が負けるはずは無いと・・・本当の所は魂が半分以上拓斗達は抜けていた。
あの子達が例え抑えきれなくても、あのスライムが決着を付けると確信していた。
ムウは振り向いて若い子達に「お茶!」差し出された飲み物を楽しむと『かぁ~、うめぇ!』驚く周囲を見渡して「あら、アタシとした事が・・・オホホホ」思わずガテン系に・・・最近は土木関係ばっかしだったからだわ、もうイヤ!などと思いながら出されたエールを一気に飲み干すと『ぷは~、止められないわ』
そしてそれ程長くない橋を挟んでその両端に佇んだ・・・
ザンザの眼前に現れたのは数人の子供達と、偉そうに腰掛ける女が数人の若い衆を引き連れて、橋の向こうで踏ん反り返っている姿だった・・・
たった此だけの人数で足止めされて、俺はあんな奴らに大凡半日を無駄にしちまったのか・・・実の所ムウ一人の所業だったのだが、ザンザはそれを知らない訳で、巫山戯た態度に本気で頭に来ていた。
其処へメガホンの様な筒状の物を取り出してムウは「愚者の諸君!君達は死地へと赴いた。悪い事は言わない、命が惜しくば、その儘何も為ずに引き返したまえ!」見れば少し前へと出ていた子供達迄もが、ムウの巫山戯た調子の物言い、降伏勧告に笑い転げて、ザンザを見ている・・・
この様な屈辱は生まれて初めて味わう経験で、ザンザは目の前が真っ赤に成った。
こうなったら軍使の遣り取りも何もあった物じゃない「このアマ~!」と言うなり駈けだした若い衆が数人、橋を疾風の如く駈ける・・・
『ズバーン!!!』ギャ!『バス!』ヒデェ『ズバ!バス!グサッ!』ウ!!!
ポコの矢が乱れ飛ぶ!ミウが棍棒で跳ね上げる!ガッチャの袈裟斬りが決まると、セラが持っていたジュートが、相手を纏めて橋からポイポイと掴み落とす・・・
其処へ芝居で拓斗が『落ちろ!天より来たりし成敗の鎚よ、唸れメテオ!!!』
スラ達が上空で胃袋から取り出した大量の砂利や岩が、風斬り音と共に振り注ぐ
が、初めての試みで、地味に拓斗の精神を削っていた・・・
『バシャン!ガツン!バラバラガッツーン!ガッツーン!ドッシャーン!!!』
橋の上に小山と堆く積み上がるが、アランが制作した橋は何とか支えた・・・
拓斗はその様子を見て「今のは警告だ!次は大岩を大量に落として橋毎沈める」
此はキツい・・・妙なスイッチが入りそうで危険だぞ?余り遣りたくない・・・
お互いに顔は見えなく成ったが「一体何をとち狂ってやがる、この程度でビビると思っているんならとんだ甘ちゃん坊やだぜ」「そうか、なら来るが良い、その時は序でに後方の部隊も攻撃する」「遣れるものなら遣って見ろ!」
返事を聞いてミウねえとゲボが、後方の輜重隊を襲う為に移動を開始した。
ザンザが魔力を練り始めて、魔法陣を形成すると、目の前の土砂や岩石を元にして『我の意の儘に動く忠実なる木偶よ、顕現して目の前の敵を打ちのめせ!起動せよゴーレム!!!』目の前の瓦礫が何かに吸い寄せられる様に集まり、次第に人型を形成すると「ガズーーーン!!!」左右の腕を振り回す度に手が崩れて弾丸の如く飛び出す。そしてロックゴーレムが立ち上がる・・・
ザンザは勝ち誇った様に「見たか俺のゴーレムを!叩き潰せ!ガキ共を殺せー!」「オット、危ない」此れ迄戦った相手よりも干満な動きだった為、アッサリ拓斗が避けるとガッチャも「大変でんな大将、こりゃ5メートルはおまっせ」「もうバカ言って無いで相手が硬化する前に潰すわよ」『うぃーす』
セラと拓斗は、ゴーレムを二人に任せて、脇をすり抜けてくる兵士達を相手取る!ゴランも共に戦い、その一部を退けると「ガッチャ!足を狙ってよ」「よっしゃ、任せておくんなはれ」ズバーン、スパーンと素早い動きで股の間をすり抜けると、其処には崩れ落ちるゴーレムが居た。
ミウが間髪を入れずに「後は任せて!」棍棒に魔力を込めて力一杯ドカーン!突き入れると、内部から爆発した様に崩れ落ちた・・・
「何だとーーーー!!!」ザンザが驚くと「大層なゴレームだよな」「高々一体のゴーレムを倒した位で偉そうに抜かすな!」蠢くゴーレムが三体、再び現れると、今度はセラも参加して各々が一撃で破壊する・・・
それを見てザンザは「三体のゴーレムが一瞬で?それぞれ一撃だとーーー!此奴らは化け物か?だが未だ未だ俺の部隊は健在だ!」「さてそれもどうかな?」拓斗が不敵に笑う・・・
その時、後方から「荷駄を強襲されました」「何だとーーー!!!」再び驚く。
拓斗はニヤリと笑い「次々と強力な攻撃に変えていく、早く降伏するんだな」
ザンザは真っ赤な顔をして怒り狂い「誇りや此れ迄の苦労を知らぬ、お前らの様な女子供に俺は負けん、こんな所で俺の部隊を!俺の夢を捨てる事はせぬ!ヤラせはせん!ヤラせはせんぞぉおおおおおおおお!!!」雄叫びを上げて拓斗へ向かって走り出し斬り掛かる・・・
その後を数人の部下達が追うが「此は不味い、数で圧倒されれば不利だな」念話で〔スラ頼む〕〔分かったわよご主人様〕『唸れメテオ!!!』今度は巨大な岩石が飛来し、一部の橋脚諸共に橋の半分程が崩れ去り、ザンザと数人が拓斗達の眼前で孤立した。
中央の一番しっかりしていた橋脚部分で陣取って居た拓斗達は「いらっしゃい」と小声で呟き、落ち着いた態度でザンザ一行を出迎える・・・
ザンザ程の漢が女子供に良い様に遇われて頭に来ていた。普段ならこの様な猪武者的行動をする事は無いのだが、傍若無人な態度にザンザは怒り、舐めて居た部分も否定出来ずに不味い状況に成ったが「丁度良い、お前ら全員を尽く殺して仕舞えば済む事よ」迂闊な状況に成ったが開き直る・・・
周りは他の者達を相手して手が一杯、何故か拓斗がザンザの標的(恐らく揶揄った所為なのだが)と成り、切り結ぶ・・・
大剣が唸りを上げて襲うと、障壁を展開してガツーン!!!「やるな」「ゴーレムとは違うのだよ、ゴーレムとはな!」拓斗は杖に魔力を込めて、同じ様な大剣へと見た目を変形させると、再びザンザの攻撃をガッキーン!と受けきる・・・
実際、半透明な大剣だったが、魔力が集まって硬化した物で杖には変わり無いが、ザンザは驚き「器用な武具を持っているな」「特別製でね、愛用の木刀で無いのが残念だが、お褒めに預かり光栄だよ」「木刀だと?馬鹿にするな!ガキが生意気を言いやがるぜ」因みに拓斗の木刀は、現在ディアナが使用している・・・
ザンザは拓斗達の木刀が如何に恐ろしい物かを知らない、そして更に見た目が子供なだけにザンザは拓斗の物言いが一々癇に障った。
しかしながら一人減り、二人が打ち倒され、周りが次々と倒されるか降伏すると、ザンザ一人が反対に囲まれる事に成る・・・眼前で切り結ぶ拓斗一人が相手でも、思わぬ苦戦を強いられて「ク、此れ迄か・・・小僧、自分一人の力で勝ったと思うなよ」捨て台詞を言いながらザンザは思い切り良く、橋から飛び降りた。
落ちてもこの高さなら自分は大丈夫、と言う予測からの決断だったのだが・・・
拓斗はそれを見ながら「そんな事は理解しているよ、しかし・・・」スラが落ちて行くザンザを鷲掴みにして〔ご主人様、此どうする?〕〔勿論、拘束して人質だ〕〔了解〕ザンザは何に拘束されているのかが理解出来ない様子で、ほぼ同時に欄干から丈を伸ばしたジュートが更に拘束を強めるのを見て驚く。
ザンザを引き上げ「降伏してくれますよね、時間を掛けると飢えた兵隊さん達が、どう成るか知りませんよ?」「ケッ!俺を殺せ」「ケッ殺さんでしたか、でも撤退すら儘なりませんよ、聞いた話しでは、ザイオンには今回義理があるそうで、此れ迄通って来た道も塞ぎましたからね」ムウがサムズアップした。
その頃ステラ村では・・・
早朝からの強襲を退け、ロラン達が後片付けに奔走していた頃、前日から南街道へ行っていたアビスが昼過ぎに村へと帰って来る・・・
「何だ?チィ、ロボスから警戒をする様に言われてたんだがな」部下からの報告を受けて「フェル達が先発してロランが後を追ったか・・・」「ハイ、その通りです閣下」閣下の部分でチラリと睨むが、ドヤドヤと大勢の足跡が聞こえて来た。
敵の部隊を押さえきり、拓斗とゴランが人目を忍んでザンザをラプトルに乗せて、ジュートに拘束されたまんま、アビスの元へと連行して来たのだ。
それを見てアビスは「愚者の責任者か?」「フン!」鼻で返事をザンザは一応したのだが「そうです父さん、彼が責任者です」拓斗が代わって返事をすると「お前の息子?人間がか・・・」「そうだが何か?自慢の息子何だぜ。現に半日も経たずにお前を捕虜にした」「ケッ!」
アビスは事態を考慮して「と言う事はだ。ダメ押しにロボスと合流した方が話しが早いか・・・アンタとの話し合いは後だ。お前さんの部隊には、一応暫定的に食糧支援をするが、逆らうなら飢え殺しにして全滅させる、拓斗」「ハイ、父さん」
「此奴を連れて武装解除しろ、その後食料の支援だ。持って行けるな?」「問題は無いですよ父さん、万や其処らの食料なら何時でも出せます」「そお言う話しなら借りておく」「高いですよ」「フハハハ!頼もしいぜ。後は頼む」「了解です」
其処へ「失礼します閣下」取り次ぐと見知らぬ男が現れて「何だ此奴は?」周りを兵士に囲まれた見知らぬ男は「私はアルビオンから参りましたサウス・ヨーク公からの使者で、アガタと申します」「公からの使者だと?」「然様です閣下、主からの書簡にも綴られておりますが、国王様が崩御なさり、四男のパトス様が即位されました」
とんでもない話しにアビスは「何だとぉ!?」「王妃様と王太子殿下は、辛うじて他の弟君と妹君を伴い、反乱勢力から逃れて私共のアルビオンへと落ち延び、北の大公領を巻き込んでヘキサグラム王国は、内乱状態に成りました」
訃報と共に波乱の世の中が到来した事を使者は告げるのであった・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は8月5日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2】
【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1】
【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【強奪した:現在無し】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




