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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第二章 ステラ村の攻防
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058話 ステラ村・・・攻防後編

攻防が始まってから三日目の早朝、戦況は大きく動き出す・・・

夜間歩哨に立っていた兵士達が「街道ステラ方面から発光信号、警戒されたし!」辺りを騒然とさせた大声で跳び起きるジャッカ領軍が、未明の陣地で目を覚ます。


その後に起こる騎兵の地響きを伴う足音と、攻める前の兵士が気合いを高める為に雄叫びを上げながら徐々に白んで行く平原をひた走る・・・


それを見てカステロは「援軍の様ですな閣下」「その様じゃ、攻める準備を致せ」「畏まりました。総攻めの準備だ!」「今日中に決着を付けようぞ!」「しかし、いまだ後方からの援軍は来ていませんが、如何致しましょう?」


未だ薄暗い後方の山間を見ながらカルロスは「間に合わねば致し方あるまい、昨日迄は手心を加えて兵の損耗を気にしていたがこの機会じゃ、無駄には出来まいよ」「ハ!仰せの通りで御座いますな」辺りは騒然としながらも援軍到着の報に接して何やら浮き立つ様な表情を見せ。兵士達は勝ちを意識しだした・・・


ジャッカ軍に対して逆L字型に陣を設営していたロボスは、態と後方には簡易的な柵を設けただけに留めていたが、平原から自陣の後方を突かれる対策に或る程度の重量が掛かれば、地面毎落ちる巨大な落とし穴を仕掛けていた。


其処には油樽を大量に投入して、上からの落下物により押しつぶされれば、ある種のポンプ効果で穴の上部からも拡散出来る様に工夫をしていた。


当然ながら直ぐに発火する罠では無く、魔法士などからの火種を投入しなければ、燃え広がらない・・・


未明に知らせを受けて以前から指示していた様に兵士達には態と慌てふためく様を見せ付けて相手の攻勢を誘い、着火の機会をロボスは伺う・・・


其処へ二手に分かれた敵の騎馬隊が突入『ズドドーン!!!』直ぐさま魔法士達が攻撃するが油までは届かず、ロボスは舌打ちをしながら大魔法を浴びせて発火!


『ゴワーン!!!ドゴーン!ドゴーン!!!』樽に残った油迄が誘爆を起こす。


唖然とするカルロスは「焦って兵を二つに分け、前後から挟撃しておれば酷い事に成っておったの」「然様で御座いますな、当初の作戦案に出ておりましたから実行為ずに罠が知れて良かったですよ」「攻撃開始は様子見じゃが、こまねいておる訳にも行かぬ、救援を為ぬ訳にも行かぬな」


「閣下、正面からの援護は要らぬと言う事ですか?」「同時なら遣り様もあったが既に遅いじゃろ?」「然様ですな、ならば救護隊を編制して街道より後背へ迂回、早急に向かわせる事にしましょう」


残念そうに「ああ、そうしてくれ、だが淡い夢じゃったか・・・」「先の書状では後方からの援軍と食料支援、此の私がプティマに働きかけた転移陣からの奇襲迄は知らせて来ていましたが、此処へ仕掛けて来ると迄は書いておりませなんだ」


「もう少し慎重な攻撃をしても良かったのではあるまいか?」「敵陣の後方は見た目簡素な柵が所々にあるのみ、其処を避ければ割合簡単に奇襲が適うと考えたのでしょう」「彼奴ロボスから見事に誘導をされた様じゃ、味方の騎兵は敢え無く罠へと飛び込んだ。実に腹立たしい限りじゃ」「しかし、当方は未だ兵力自体は上、十分巻き返しの方は可能です」「それも食料が届けばの話しじゃ」


その時、後方の山間部から轟音が轟く・・・


『ゴゴゴゴゴゴゴーン!ズガガガガガガガーン!!!』


ジャッカ方面に戻る街道が遮断された事を領主と兵士は、自ずと知る事に成った。


その日の朝・・・


麓から轟く物音に仮眠から目を覚ましたアランは「俺が前に仕掛けた落とし穴が、上手く作動した模様だな」「その様ね、昨日足止めした増援も、中間地点から少し休憩しただけでもう動いているわ」「もうソロソロ旧関所ここに着く頃」移動速度から逆算してセリカとルウは、互いの認識を共有する・・・


アランも同様の意見で「奴らを此処で生き埋めにする訳にも行かないからな、一応予定はロボスの奴にも言われているし、今朝は早目に動くかな?おいルウ、仕事が出来たぜ」「今回最後の仕事」「だな、取り敢えず一区切りだ」


麓からも見える此の崖は堆積した地層で、過去に隆起した多重構造の崖だが綺麗に分かれている・・・その中の石灰層へ前段取りをしていたアラン達は、封鎖の為に最後の仕上げへと取り掛かるのだった。


石灰層へルウのトール・ハンマー、別名『雷神の鎚』は雷と衝撃波を魔力で加える逸品物、伝説級の武器だが打ち付ける時に巫山戯ている様な「ピコ!」などと可愛らしい音が響く事から、口の悪いアランは悪巫山戯で『ピコハンマー』などと呼ぶ時がある・・・


前々日、それを打つ付け「ピコ!ズズーン!」「次は此処だ・・・」「分かった。ピコ!ズズーン!」その後、アランは穴を穿ちルウが作り出した起爆粘土を詰めて行く・・・


衝撃波で脆く成った石灰層は大凡百メートル、間隔を開けて崖が効果的に崩れる様に設置した起爆粘土に導線を垂らし、電流が流れれば爆発する様に工夫した。


アランは片目をつぶり、悪戯小僧がワクワクした様な表情をルウに対して向けると「ルウ、お前のピコハンマーでちょちょいのチョイだぜ」「了解、ピコ!バリバリズガガーン!!!」ドゥン!ドドーン!爆発音が連続して巻き起こり、脆く成った石灰層が崩壊し始めた。


大轟音を響かせて崖の上部が崩壊すると、連鎖反応的に下部も崩れ去る・・・


それを確認したアランは「まあ、ドームまで掘り起こすには手間だが、土砂全てを除ける作業に比べれば楽だろう・・・しかし、俺が仕掛けた罠が発動した後に此の崩壊、退路を断たれ補給も同様だ。次から次へと彼奴ロボスはヤッパリ鬼だな」


「未だ数的には向こうの方が多いんだからね、油断出来ないわよ」セリカが周りを引き締めるように語る・・・


三人はドームがシッカリ隠れているのかを確認しながら「足止めした食料を宛てにしていたんなら大事だぜ?何れ程残っているのかは知らねえが、向こうさんの心は穏やかではいられねえな」「心が折れる」「全くルウの言う通りだぜ」「それでは旧関所前で立ち往生している人達を確認したら一度戻りましょうか」「唖然とした顔を見る」「悪趣味だな」「アランに言われたく無い」


苦笑いをしながらアランは「足元に気を付けてだが崩していない方の崖を登って、セリカに先導して貰った方が、こりゃ早く安全に戻れそうだな?」セリカは状態を見て「任せてよアラン、ルウもチャンと着いて来るんだよ」「歩くのかったるい」「厳しい様なら俺が背負ってやるよ」「ありがとう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


キーン!!!カーン!!!互いにフェルとカスターは、一合二合と打ち合う・・・


双方打ち減らされて組織的な行動は既に不可能な状態から、そこかしこから剣戟が響き、手練れ同士がしのぎを削りながら必殺の一撃を決める隙を伺う・・・


フェルに対して今はカスターが相手をしている「流石にやるな」「お褒めに預かり光栄だ」キーン!!!「俺の槍を此処まで躱すとは・・・」「良い槍だな」「神槍ゲイボルクと言う!」「伝説級か?」「そうだ!手に入れるのには苦労したがな、だがお前の剣も良さそうだ」


互いに手を止めぬ儘、一振り一突きが必殺の技を繰り出して「イヤ、此は無名だ」「戯れ言を」「本当だよ、長年使ってきたから魔鋼も伝説級へと昇華しているかも知れないが、まあ秘宝級かな?」「抜かせ!ゲイボルク、その力を示せ!」槍から見えない突きがフェルへ向かうと、同じ様な剣戟を繰り出して受ける・・・


当初、フェルに拘っていたサルーンは、ロランと打ち合い、離れた場所で対峙して「予定とは違ったが、高名なロラン殿と打ち合えるとは俺も幸運よ!」「言ってろ雑魚、お前の様な小僧では十年早いわ!」「それこそ言ってろだ老いぼれ!」既に数合を重ねて何方も退く様子が無い・・・


トキ達三人は、カスターが連れて来た仲間と対峙していたが、連係する三人に打ち減らされて、徐々に劣勢へと追い込まれて行くが、頼りのカスターは手が離せない「こうなったらもう此方のもんさね」「ク・・・」「スズ、フウ、片付けるよ!」「ハイ、姐さん」「分かった」


其処へ遠くから爆音が響き渡り、フェルがカスターへ「どうやら其方の思い通りに行かなかった様だな」「チィ、彼奴ら一体何をしているんだ!」


一瞬サルーンも振り返り、ロランが「俺を目の前に随分余裕だな?」隙を見て打ち込むが、ガキーン!!!「ケッ!」ロランの金棒とトライデントとが打ち合うが、しかし膂力に勝るロランが押し始める・・・


喉、喉、胴へと迫る三段突きを躱して薙ぎ払うと「退路も断たれた様子だな」崩れ去る山間部の崖を眺めて「一旦伯父貴の陣へ退くぞ!」近辺を走り回るラプトルへ合図を出すと、慣れた騎獣が駆け寄り騎乗する・・・


幾人かは騎獣を引き戻せなかったが、相乗りして十数騎ほどが走り去る・・・


その様子を見て「誰も深追いするな!」騎獣を引き寄せつつロランが命令すると、動けなく成った敵の兵士を拘束、味方の介護をしながら敵の死者を弔う・・・


味方の死者を回収して「ロボスの陣へと向かう!」一斉に返事が返り、此方も数の方が減ったが、無理をせずに段取りを付けてから移動を開始した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後のジャッカ軍では・・・


僅か数十騎に打ち減らされた奇襲組と、カスターは合流して怪我人などを救護隊と共に運び「済まん伯父貴、しくじった」暫く直に顔を見せなかったカスターからの言葉を聞いてカルロスは「致し方あるまい、それよりも無事に戻った事を喜ぼう」


当初も此からも引退を薦める積もりだったカスターだが、憔悴した中にでも優しい言葉を掛けてくるカルロスへ「此処への奇襲は不調に終わったが、だが伯父貴安心してくれ、俺は伝手を使い愚者の連中を雇う事に成功し、南街道からザンザが強襲を仕掛ける段取りだ。目の前の彼奴らを排除して挟撃しよう」


カルロスは敗残した目の前の騎馬隊を見ていたが「何と!その様な資金が何処から出た?」「それは成功した場合の約束事もあるが、前金は俺が私財を投げ出した」「其処迄お前はしてくれたのか」「勿論、後で詳細を報告するが、成功した場合は頼む」「理解しておる、成功すればどの様な要求でも呑む!」


それを聞いてカステロは「流石は我が義甥おい!既に退路を断たれ、ジャッカ領も暴徒ぞく共の手に落ちた此の段階での朗報、心強いですな閣下」「何じゃと?その様な話、儂は聞いておらぬぞ」


カステロは口が滑ったと少し後悔したが、表情を取り繕い悪びれるでも無く「実は数日前に届きましたが、士気の低下を考えて報告致しませなんだ」「兵共にならば兎も角、儂にも黙っている報はあるまいに何故だ?」


「元々閣下も十分に警戒を為されて家族を待避させている様子、ステラ村さえ手に入れば如何様にも成る些事と考え、此処を突破した後に報告する腹積もりでした」更に信用成らない奴と考えたが「まあ、些事じゃな、理解した」


この時カステロは、何時もの調子で対処している積もりだったのだが、今回の彼は迂闊だった。何故ならその横でカスターが居たからだ。(下手な言い訳を・・・)日頃の鬱憤も相俟って・・・


この様にして人の良い伯父貴を何時も煙に巻いて騙していたんだな・・・


何れは邪魔に成る男、後先は関係あるまい!などと考えたカスターは「義伯父上!此の知れもの!」カステロの胸板へゲイボルグをグサッ!と突き入れ「既にお前の裏切りは皆が承知の上、叔母上には申し訳ないが此処迄だ!」一言も言葉が出ないカステロは、カスターを睨むのが精一杯でその場に崩れ落ちた。


言葉が出る状態なら「バカな!とか或いは何故?」などとほざいた事だろう・・・


驚いたカルロスは「お前、一体何て事を・・・」「伯父貴、恐らく今頃プティマがジャッカ領へ侵攻している筈だ。こうなったら奴らとは縁を切り、俺に家督を譲り渡して後の対処を任せてくれ、悪い様にはしない」


気の荒い甥に対する恐怖心も出たが、もう何もかもがイヤに成ってきたカルロスは「家族を守ってくれるか?」「勿論俺に任せてくれ、此処との戦に勝ってジャッカを盛り立てる」「分かった。もう任せる・・・今回の事が終われば儂は隠居する」「済まない伯父貴」カルロスは頷くだけだった。


当主も驚いたが兵士一同も驚いた。しかし、嫌われ者のカステロが排除された事は好意的に受け入れられ、以外と兵士達に人気の有るカスターが後を引き継ぐのなら希望が持てると歓迎された。


その様子をカルロスは見て「もっと早くに決断しておれば良かった」「彼奴は小利口者だったが、無能者でもあったんだ伯父貴、ジャッカ領の衰退は彼奴の責任だ」「今、兵士の様を見て理解した。儂は・・・儂は愚かじゃった・・・」「母からも頼まれているんだ。何とかする」「頼む・・・」


良い感じでジャッカ領軍が纏まった頃、合流を果たしたフェル達の所へ戻って来たアラン達は・・・


辺りを見渡して「フェルじゃないか、騎兵を連れて合流か?ロランさん迄いるな」「儂が居ちゃ悪いか」「そんな事を言って無いですよ副代表」「フン!まあ良い、仕事はちゃんと済ませた見てえだな」「そりゃ勿論、見ての通りでさ」


ロボスが受け答えを聞いてアランに「それで向こうの後続、増援の方は大体どの程度の数だったんだい?」「幾つかの車両と二百チョイだったぜ」「そうか、生きて居るんだろ?」「埋めてない」ルウがぶっきら棒に答える・・・


返事をルウに取られたアランだが「少し様子を伺っていたが兵士だけなら兎も角、物資まで通すには時間が掛かるぜ」「それにアランが先に進むならもう一方の崖も崩す、命の保証はしないぜと看板を立てて置いて来たからね、そりゃもうビビって動けないわよ」セリカが少し茶目っ気を出しながら話す。


様子をロボスは伺い「本当なのか?」「嘘だよ、もう一度崩せば後片付けが大変だろ?」「まあ、そうなんだが本当だろうな?」「チェ、信用がねえな」「嘘、本当は仕掛けてある」「バカお前ルウ、誤魔化せよ」「後でバレたらロボスがウザい」「まあ、忠告はしてあるからな、後は自己責任だ」


仕方なさそうにロボスは「それが止めに成るか・・・余り人死を出して恨みを買いたくありませんからね」「お?一体どの口が言うんだよ」「僕は常識人ですから」「口は弁護士だが心は詐欺師、仏顔の裏には悪魔が住んでるお前が言うのかよ?」「酷い言われようですね」「褒めてんだ」「褒めてる」「褒めてるわよね」


三人の言い様に腹も立ったが、一度咳払いをして「諦めてくれないものか、相手に聞いて見たいものですね」其処へ後続の騎馬隊百騎が到着して「南街道の侵攻を前日に防ぎ、相手は降伏した模様です」「朗報だな、矢文でも打ち込んで挫くか?」ロランが考えを披露する・・・


ロボスは少し考えて「それも手ですが、相手が信じますかね?」「南が済んだなら明日の夕刻辺りには増援の方が期待出来る、それを見れば信じるしか無いだろ?」「そうですね、ならば手配します」「二三十本打ち込んでやれ」「兵士のヤル気を挫く方が良いですからね」


矢文を見て「こんなのはデマだ!有り得ん!七百からの部隊なんだぞ」サルーンが頷きながら「隊長なら引く事はしねえな」「しかし、兵士共が動揺している・・・それに向こうは騎馬も増えた。カステロの話しとは全然違う」


「甘い見積もりだったんだろさ、俺達は最大四百は考えていた。だが伯父貴、兵の数なら此方が上だ。後続も車両は無理でも荷物は持たしたマジックバッグへ詰めるだけ詰めて来れば良い、既に迎えを出してある」


昼過ぎ・・・


崩れた街道の様子を伺い「彼奴ら俺の警告を無視して降りて来るな・・・」「本当だわね、どうするの?」「ロボスにお伺いを立てるか・・・」「どうやらマジックバッグを使って往復する様子だね」「放っとく?」「駄目でしょ、したくは無いが冥福を祈りましょう」


それを聞いてアランは「ヤッパリおめえは悪魔だな」「此が最後の犠牲者に成ると良いですが、どうでしょうね・・・」「遣りたくない」「此方の犠牲者をこれ以上出さねえ為だ。ルウ頼むぜ」


ルウは嫌そうな顔をしたが「ならアタシを背負って」「チェ仕方ねえな、罠の起爆地点までだぜ?」「帰りも」「ああもう、仕方ねえから背負ってやる」背負われた後小声で「本当はしたく無い」「それも分かってるぜ」「ウン」三人は連れだって帰ってきた道を戻って行った。


本来は遠隔操作で爆破する様に仕掛けてあるのだが、念の為に向かう事にした。


崩れ去る足元を土魔法で固めながら進む、増援部隊は徐々に崩落した跡地を進むのだが「奴らをこれ以上先へと進ませる訳にも行かねえな」「アタシが警告するわ」「任せるぜ」矢文を先頭へと打ち込むが戻る気配を見せない相手に対してアランは「致し方無い、警告はクドいほどした」


「仕方無いわね、食料補給と増援を許す事は出来無いわ」「仕方無いのか・・・」


仕方無いで殺される者達は不運でしか無いが、警告を受けているのだ。意を決してルウはハンマーを振るう事に決めた「ピコ!ドドーン!!!ゴロゴロゴロ・・・」先の崖と同様の仕掛けを施した場所から爆発音が連鎖して響き渡り、大勢の兵士を呑み込んで崩れ去った・・・


深夜に僅か許りの生き残り兵士達が陣へと到着して「ほぼ、全滅しました・・・」「奴ら此処までするのか・・・」「イエ、警告は何度もありましたが、指揮官殿が無視を決め込みました」「警告があったのか・・・」


カスターはこう考えた・・・警告したのは奴らの甘さか?それなら遣り様がある、それとももしかして奴ら余裕なのか?ヒョッとして喧嘩する相手を間違えたのか?結果だけを見れば此方は物資が届かず、兵士の補充も無しに成った。


今は陣の様子も消沈してるし、奴らの警告を信じるならば、俺は食料も無く敵中で孤立した事に成る・・・


そう・・・何もかもが既に遅かったのだ。


カスターは事の起こりから間違い、行動を起こす時期も悪かった。


だが此の儘おめおめと引き下がる訳にも行かず、俺は一体如何したら良いんだ?


一晩思考して明け行く敵陣を眺めるカスターは、此処に来て初めて途方にくれた。


その日の昼も遅くにアビスが増援の二百を引き連れ、向こうの陣へと合流した。


この戦い・・・後に新たな街の名前と成ったイーストアランでの勝敗は決した。

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は8月1日です。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗


【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2】

【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】

【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀


ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い


【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね)・フレアの棍棒

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優


【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】

【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】

【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1】

【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】

【強奪した能力:頑強LV1】


【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー


特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃とうめいらせつのマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕


ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷


【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】

【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】


装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月ゆみはりづき・フレアの小刀


ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一


【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】

【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】

【強奪した:現在無し】

【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】

装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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