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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第二章 ステラ村の攻防
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054話 ステラ村・・・それぞれの時間

凸凹トリオが帰ってきた。そのステラ村では・・・

先月の半ば、別件の仕事を済ませてやっとこさステラ村へと帰り着いたお調子者の三人へ無情にもロボスからの指示が入り、本拠地で休む暇も無くそれこそ追い出す程の勢いで、旅立つ事を余儀なくされたが、再び彼らは帰ってきたのだった・・・


リーダーの惚けた三枚目役だが、一応それなりの実力はある二十代半ばの金髪人族『アラン』と一応年齢不詳だが幼い少女に見える小人族ノームの茶髪女性『ルウ』それと本名はセリカ何ちゃら何やらと、やたらと舌を噛みそうな長い名前で、此また年齢不詳の二十歳代前半に見える緑髪エルフ『セリカ』の三人がロボスから強制されて嫌々ジャッカ領へと渡り、言われた仕事を済ませてステラ村の大地を踏みしめた。


ノームのルウは其処から別れたドワーフ族で、可愛いお仕着せを着ているのだが、小さい身の丈には合わない大きな楯と、幼げな可愛い顔に似合わない巨大なウォーハンマーを携えて「やっとこさ帰って来た」


エルフの女性は通常、失礼ながらやや小ぶりな胸をしている者達が、比較的に多いのだが、彼女のそれはドデカい事を主張して、背の高い腰の張ったエロフ、ゴホ!ゴホン!エルフのセリカは、濃い緑色のチュニックの上から特徴的な弓を背負い、その弦で胸部装甲をぷにゅと圧迫している「本当よね、この前はゆっくりする間も無く、鬼のロスちゃんに頼まれてから早ひと月、辛い試練だったわ」


身軽そうな革鎧と上から袢纏はんてんを羽織、可成り派手目なオレンジ色のニッカボッカで身を包むと、まるで大工かとび職と見まごうばかりの格好をして、ノコとトンカチを携えていれば其方が本職?こりゃ冒険者では無いだろうと言う姿のアランが哀愁を漂わせて「全くだぜ。彼奴は鬼畜だ!」ジャッカ領方面に繋がるステラ村北門へと辿り着き、中肉中背のガッシリした身体を震わせて、門を眺めて三人が先ず最初にそれぞれが放った言葉だった。


北門からステラ村へ入ると、右手には騎乗用のラプトルや馬、そして従魔や馬車を預かる広めの施設があり、南門にも同様に存在するのだが、余所と比較しても良心的な価格で有料だが預かってくれる・・・一般用とは違い、領主館の敷地内では、規模は違うが同じ様な施設が因みに専用で存在する。


暫く歩くと目の前に転移陣が存在する円形の壁に囲まれた場所へ辿り着くのだが、北門で入村手続きを済ませた三人は、其処を避ける様に階段で壁へと上り、転移陣の様子を伺いながら中央通路へと向かう・・・其処を通ると入村手続きが二度手間三度手間に成るからだ。


クラン白豹の爪本部兼、領主館ヘと向かう三人はトボトボと歩きながら知り合いに会う都度、愛想良く挨拶をかわしているのだが、その切れ間では「随分と慌ただしそうだわね」セリカが呟くとアランが「戦が近いからな、仕方ねえよ」ウンウンとルウも頷く・・・


ハー!と溜息を吐きながらルウが「本来、前の仕事で集めた素材を元にアタシは、創作に専念する予定だった」「そうだよね、アタシも薬の制作をする積もりだったわよ」セリカも同調するとアランも「俺は大工仕事に打ち込む予定だったんだぜ?それがよう、ひと月も遅れた・・・」


三人は立ち止まり一斉にハァ~!と溜息を吐くと後ろから「三人ともお疲れさん、閣下がお待ち兼ねだ」ロボスがニコリと女性二人の肩を同時にポンと叩く・・・


女性二人は再び溜息を吐くと「ロスちゃんアンタね・・・」セリカが言葉を詰まらせるとルウは「もう仕事したく無い」「全くだぜ」ロボスは再び笑いながら「でも頼んだ事は一応趣味の範囲だったろ?」


アランは諦め顔半分で「まあ、確かに範囲と言えば範囲だったが、殆ど歩いただけだったんだぞ?」「下見が出来て居るなら後は設計だ。良い砦の図面を書いて欲しいよ」セリカが「指示されて見てきた建設予定地には良い水が出たよ」「それでは其処を中心に相手のやる気を挫く程の物を頼む」


ロボスは信用しているよと許りにアランへ告げると、資材の注文書を先に手渡して「三月後までに揃えてくれ、現地調達が出来る物は省いてある」「流石はアラン、建築に関する事には無駄が無いな」


アランは少し嬉しそうに「褒めるなよ、照れるぜ」言いながら鼻の頭をポリポリと右手で掻く、それを見ながらロボスは「水はセリカが感知して掘り当てたのか?」「掘ったのはアタシ」ルウが口を挟むとロボスは「そうか、土系はルウの専門だったな」「見付からねえように井戸は隠蔽してあるぜ」ロボスが当然と許りに頷く。


セリカは序でに調査報告と許りに「食料関係では穀物類は全然だったわよ、大型の獣が少なく肉類も小動物が限界だったから籠城はキツいかもね、地元の連中が植物関係を含めて食べられる物をそれはもう見事に捕り尽くしている」


それを聞いてヤハリかと、ロボスは三人の懸念を払拭ふっしょくするように「それ程長い事、保持する必要性は無い砦だからな、一応は籠城の準備はするけれど、街道分岐点の砦よりも山間の旧関所を修理、そして強化する積もりだ」セリカは「それを聞いて安心したよ、関所から此方は食糧事情も未だましだった」


アランも「そう成る事だろうと、序で話だが旧関所の不足資材もさっきの注文書に載せてある」ロボスが「先に聞いて仕舞ったが、色々他にも報告は有るんだろう?後は閣下の横で又聞くよ」


アランが「ああ、そうしてくれ」残りの二人もウンザリ気味で「それじゃぁ~ロスちゃん、又後でね」「報告かったるい」ルウも疲れ気味に物を言うと「それでは、今聞いた話しは僕から先に閣下へと伝えるから、一休みしたら来ると良い」


アランは少し嬉しそうにして「それは有り難い、是非そうしてくれ、ならばひとっ風呂浴びて俺はサッパリしてから行くぜ」「アタシも・・・クランのお風呂は久し振り」「アタシは少し寝たい」三人の様子を見てロボスは「二三時間なら良いぞ」「ああ、そうさせて貰うぜ」歩きながらの話し合いが着いた頃には、クランの入口近くに成っていた。


その後アビスとロランが待ち構えるところへと、戻って来たリズと一緒にラブラとシェパ姉弟、ギンガとコチャ兄妹と揃ってフェルとロボスがやって来る・・・


大した時間を開けずにお調子者三人が「此は皆さんお揃いで・・・」アランが扉に入ると女性二人も頭を下げて執務室へと続けて入る・・・「閣下とロランさんには話しを済ませたが、他の者には同じ事を今説明中なんだ」そしてロボスが要領良く話し始めると、説明の仕方が上手なのか全員がアッサリと内容を把握した。


話しを聞き終わりロランが「それで向こうはどんな状況なんだ?」アランはそれを受けて「うーん、微妙だな」ロボスが「微妙とは?」「微妙は微妙なんだぜ?それ以外に言い様が無い」ロボスは(此奴は建築関係以外では言葉が通じない奴だな)などと再認識をする・・・


其処へセリカが「具体的に言うとさ、物資が集められていないのよ」「それは来る気が無いと言う事か?」ロランが質問すると「厳しい状況なんだが、一応来る気はある見てえだな」


アランが答えるとセリカが「そうなのよ、物資調達の目途があるのか?それとも碌に物資が無くても、進軍が出来ると考えているのかは、此また不明何だけれども、徴兵は始められていたわ」「どう言う事なんだ?」ロランは首を傾げる・・・


アビスが報告書を片手に「昨日知ったんだがな、先月末頃にワイツ領から大規模な隊商が、諸々の物資をかき集めて、ジャッカ領へ向かったと言う知らせは、手元に届いているぜ」全員が納得顔をし、ロボスは「資金の調達が出来たのでしょうね、彼処へ向かう隊商など今は無いと考えられますからね」「違えねな、現金を渡して無理に仕入れたとしか思えねぜ」


アビスが考えを告げると「それでは何処から資金を調達したのかが問題ですね?」「それも有るがな、問題は来られる条件が、それで整った事なんだぜフェル、そう思わねえかロボス?」「そう成りますね、支援をした者の思惑は気に成りますが、済んだ話しを無しには出来ないですから、此からの事を考えねば成りませんよね」ロボスが受け答えをしながら考え込む・・・


アビスは苦虫を噛み潰した様子で「そお言うこったな、それ程彼奴らの物資には、余裕がある筈も無しだろう、此奴は飢えた野盗擬きが大勢やって来るぞ、ホント、気が滅入るがそれで道中はどうだった?」


セリカは質問を受けてアランの顔を見ると頷くので「それはアタシから報告しますけれど、道中も酷いもので殆どの住民が消え失せていましたよ、一応残って居る者達には噂話を装い、戦の事を伝えましたが、此また反応が鈍く、生きる気力を感じませんでした」「それ程なのか・・・」「ハイ・・・」


「それで何時頃来ると読む?」「ひと月後に進発しても、選定している戦場迄は、道中早くても二週間ほどは掛かりますね、恐らく七月の半ば辺りですか」ロボスは周りの様子を伺いながら話すと「そうかロボス、それ迄には段取りが着くのか?」「ハイ、それは問題無く」「それじゃ頼むぜ」


ロボスは頭を下げて「畏まりました閣下、しかし、アランは建築関係で手元に居て欲しいですが、ソロソロC級を制覇して王都へ報告しなければ、怠慢などと難癖を付けれかねません」「B級ならゆっくり攻略する時間も加味されるがな、C級ならゆっくりも出来ねえか・・・全く難儀な時期に攻めて来るもんだな」


ロボスも同様の思いだが「閣下、それも又敵の狙い目、その一つでしょう、此方の不手際を攻める口実に恐らくしたいのでしょうね」「おめえ達には近くに居て貰いてえが、他の者ではC級は厳しいか?」「ひと月後を目途に兄貴フェルと選抜メンバーで攻略する、と言う段取りでは如何?」「フェルに行って貰うのか・・・」


アビスは考え込むがロボスは「戦が始まる迄に攻略を終わらせれば良い事で、出来なければ仕方が無い、その時には割り切って、無理にでも引き延ばしてからその後に攻略をすれば、一応何とか成りましょう」「糞忙しいが迷宮も捨て置けねえな、それじゃぁ頼むぜフェル」「任せて下さい親父さん、期待に応えて見せます」


頼もしい答えが返って来ると「それじゃぁメンバーの選抜だな?」アビスが辺りを見渡すと「話し済んだ。帰る」ルウが宣言すると、アランとセリカも退室しようと動き出すのだが、ロボスは手元から小瓶を取り出して「セリカ、まあ此を鑑定して見るんだな」手に取ってみると「此の水薬は・・・」「凄いポーションだろ?」


ウンウンと頷く事しか出来ない様子を眺めてルウへ向き直り「金属や岩などをスパスパ切れる木刀を見たくは無いか?ルウ」「金属が切れる木刀だって?」ロボスは徐に頷くとアランは「それは面白そうな話しだな?」「アランは想定される戦場で陣の構築を頼むよ」


嫌そうな顔をしてアランは「皆で楽しそうな話しをしているのに俺だけ働けと?」「其処は後に村、イヤ、町を建設する予定だがな、今ならそれを込みで陣の建設に携われるぞ?アラン好みの町にしても良い」ロボスが餌を撒けばアランも心が動き「其方も楽しそうだな?だがしかし、イヤ、それでも二人と別行動か・・・」


アビスは悩んでいる姿を見て「ステラ村への中継地点と防衛拠点への支援、それを考えるとしっかりした町を作りてえんだがな、アランが嫌がるならロラン、ムウに出張って貰おうか?」


ロランは薄らと笑いながら「ウチの奴なら土魔法で基礎は万全だな、後は大工でも雇うかどうにかすれば、それはそれで良いんじゃ無いのか?」「チョット待った!ディオン領内の町や街道の都市設計は、全て此の俺に任せてくれると言う話しじゃ無かったのかよ?」


アランは不満顔を見せてアビスに質問をするが「そうだよ、おめえに全てを任せているが、こう返事が悪くてはな、他に頼むしかねえ話しだろ?」「分かった・・・分かりましたよ、俺が行きます」


アビスとロランは、共に頷くと「頼んだぜ」「クリエイティブな話しは、アランが一番だな」「全くそうですな、頼んだぜアラン」「仕方ねえ、仕方ねえが街規模の設計をさせて貰うぜ」「ああ、良いぜ」アビスは再び我が意を得たりと笑う・・・


其処へロボスがやや説明口調で「それは有り難い、彼処にはジャッカ領と境界線の方が曖昧だが、有望な銀鉱脈が前々からあってね、諸問題が解決して何処からも横やりが入らなく成ったら、何時か開発をしたいなと思っていたんだよ、その為にも其処へ繋がる新しい道と大規模な街、拠点が欲しかったところなんだ」


周りから上手く乗せられた事に遅まきながら気が付いたアランだったが、今更仕方無いかとアッサリ「任せな」と返事をした。


アビスは満足そうに頷いたが「この際、皆に言って置くが、此処を本格的に賜った暁には、俺はデイオンの名を捨ててステラを名乗り、新たな家名を打ち立てるぜ」ロボスが「成る程、転移陣に記載されていたステラを名実ともに名乗る訳ですね」


アビスは残念そうにしながら「イヤ、家名はそう何だが、既にステラの地名は他で使われているからな、分けるためにも地名は前から使用しているサウス・ステラを使う」「畏まりました閣下、今後はステラ領と呼び慣わしましょう」「ああ、皆も頼むぜ。何時までも俺は捨てた家名を名乗りたくはねえ」全員が頭を下げて了承の旨を伝える・・・


因みに転移陣には各々名称が付けられていて、各地の名称はその名前を使用している所が多いのだが、ステラ村の様に後から発見されると、偶然にも先に使用されている事があり、西だの南などの区別する為の名称を付け加える場合があるのだが、街が発展すれば何れは逆転する事もあり得る・・・


アランの話が落ち着いたと見たセリカが「それで此の薬を作ったのは何者だい?」「それは行ってみてのお楽しみだよ、ルウが興味ある木刀の件を含めてね」「その話し、本当なの?」「ああ、嘘は言わない、ルウは鍛冶士としても一流だが、付与魔法の専門家でもある、屹度目から鱗が落ちるかもね?」


即答でルウは「なら行く」「アタシもだよ、此の薬は凄い、作り方を是非教えて貰いたいわよ」「アランの事は此の僕が面倒を見るから君達は安心して知的好奇心を是非満たしてくれ」


二人が頷くとロボスは「それじゃ、ギンガとコチャ兄妹には、索敵の方を頼むから残って貰うとして、兄貴、後は誰を連れて行くんだい?」「戻った許りで悪いが、ラブラとシェパだな、それとアランが残るなら攻略後に二十階の拠点で小屋の基礎を作る為、是非ムウ姉さんを連れて行きたいですが、ロラン兄さん良いですか?」


ロランは鷹揚に頷くと「構わねえよ、ムウの奴も現役復帰を望んでいたしな、だがその代わりにゴランの奴を序でに鍛えてやっちゃーくれねえか?」「ゴランはC級制覇をしていないのですか?」「未だだがな、実力は十分に付いている」「分かりましたロラン兄さん、任せて下さい」「それじゃ皆、頼んだぜ」アビスが話しは纏まったと締め括った。


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王都の一角に傭兵団『愚者ぐしゃの囁き』と言う国内屈指の本部がある・・・


傭兵団と言っても戦の無い時には何でも屋で、中心となる人物が暇な団員に仕事を斡旋したり、小さな諍いをネタに雇われた土地で居据いすわるなどをして、生計などを立てる程度の低い者や野盗紛いの者も居る雑多な集団だが、数人の良識ある人物や上位に位置する者達は、常日頃の研鑽を続けていざ戦場と言う運びに成ると、その強さを発揮する・・・


その程度の低い団員を力で纏めている大隊規模の上位者『虎髭のザンザ』の元へとやって来たカスター・ジャッカは、その目の前に大金を積んで「今回此でアンタを雇いたい」「例のステラ村か?」「そうだ」「勝てるのか?巷の噂じゃ到底無理、おつむが可笑しいと言う話しなんだがな・・・」


「分の悪い事は俺も認めるが数では此方だ。相手のエース級を倒せば、自ずと此方に勝ちが転がり込んでくる」「言うは易しだな、しかも、相手は深淵と銀狼だぜ。簡単には行かねえよ」「確かにな、だが俺はやる・・・」


胡散臭げに相手を見ながら「それよりもいさめて遣ったらどうなんだ?」フンと鼻で笑うと「諫めて止めても、今更彼処の崩壊は止まらない、それよりも今回俺は賭に出る!カルロス伯父貴の思惑とは違う結果に成るが、俺が両方頂いて下剋上だな」「上手く行けば、だろ?」「だからアンタに相談しているんだ。アンタももう既にいい歳だろ?俺の右腕として雇うから引退先に考えて見ちゃくれないか?」様子をチラリと窺う・・・


歴戦の勇士だがザンザの目が出たのは遅く、傭兵団の中でも大隊長クラスでは彼の評価は格下扱いで、とある戦の褒美で賜った配下の盗賊擬きが盗んだ200騎程のラプトル騎兵が無ければ、雑用専門から成り上がる事は出来無かった。


瞑目めいもくして少し考えた後で「まあ、俺も何時まで現役で居られるか分からんからな、此の儘団の中枢で燻っているのも限界か・・・引退後では良くて団の相談役程度、悪ければ俺も単なる隠居だ。貴族の目なんざ間違っても在りはしないぜ」


「今の儘なら普通そんなところだろうな、だが西で反旗を揚げてウルサルから力で土地と独立を勝ち取った奴も居るんだ。俺達が真似して何が悪い?機会を物に出来なくて何が男だ。無理にでも認めさせて俺は貴族に成る、アンタは最低でも大領の家臣筆頭なんだぜ。下剋上を一緒にやろう」「アレは国が未だ認めちゃいねえんだがな、落ち着いた後に難癖付けられりゃ不味いだろ?」


「それもまあ上手くやるさ、ジャッカ領は兎も角、ステラ村を手に入れれば、金も手に入るんだ。何とか成るぜ」「まあ、俺も博打を打つなら今か・・・残り少ない命だ。家族や配下の者達にも、良い目を見せるとしようか」ザンザは立ち上がり、カスターの手を握った。


互いに落ち着いた所でカスターは「アンタが承知してくれて有り難いが、団の方はどうするんだ?」「それは心配要らねえぜ。ウチは大隊規模に成ればそれぞれ独立採算制でな、上納金さえ納めれば独立の方も自由だ」「他の連中と反目に成ったらどうするんだ?」


「団の方針で一方へ纏まる場合を除けば、各々の判断で仕事を請け負う事に成る、そして強い方が残るんだが大概話し合いで何方かが退く事に成るな、弱い奴は部下を率いる資格がねえと言う話しで、競い合うこと自体に文句は何処からも出ねえ、団長の許可さえ出れば問題無いんだ」「それでも駄目ならどうする?」


「それはねえな、この程度の事案規模なら団全体として行動する事はねえ、そんな話しが出て居るならもう相談ぐらいはある筈だ」「成る程、そう言う話しなら期待している、宛てにしているから頼んだぜ」「任せな、タップリと成功報酬が出るんだろ?それで俺も独立を買うから其方も忘れんな」


ニヤリとカスターは薄笑いを浮かべて「成功すれば腐るほど潤うんだ。俺の騎士団へと引き抜く為にもケチる事はしない」「楽しみだな、それで作戦はどうする?」「それは先ずこうだ・・・」打ち合わせにタップリと時間を掛けて、二人は成功を黄昏れる王都の空を見ながら確信して、或いは泡沫うたかたの夢を語る・・・


カスターは昔、駆け出しの頃にザンザから恩を受けて、冒険者などをしながらも、団とは関わりの深い仕事を成長と共に多く請け負っていた。


癖のある二人だが年が離れていてもウマ合いと言うやつで、互いに助け合ってきた仲だ「俺は領主と言うガラじゃねえが、頭の良い彼奴なら上手くやるだろう・・・未だ体制も整わないステラなら十分目もあるぜ」などと独り言を言いながら、出て行った若いカスターへとズザザは思いをはせた。

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は7月18日です。


拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗


【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2】

【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】

【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀


ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い


【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね)・フレアの棍棒

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優


【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】

【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】

【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1】

【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】

【強奪した能力:頑強LV1】


【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー


特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃とうめいらせつのマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕


ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷


【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】

【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】


装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月ゆみはりづき・フレアの小刀


ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一


【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】

【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】

【強奪した:現在無し】

【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】

装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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