046話 ステラ村・・・油断
トキ達を何時もの河原キャンプで迎える拓斗達だったが・・・
昼頃に到着したトキ達を迎えた拓斗達は、キャンプへと通じる丸太橋付近で互いに挨拶をした。
此の橋は、何時ものリリプシャンが作った隠し橋では無く、最近この様な時の為に行き来がし易い様にスラ達が、土石流の時に滝下で集めた廃材や倒木などで簡易に制作したものだ。
所々、拓斗謹製の釘で平板を打ち、渡り易くしてあるのだが、一度増水すれば架け直さなくては成らない程度の物なのだ。しかし、出来上がってみると、東の道から来るなら随分と便利な代物だった。
按配は良さそうだな〔スラ、何時かは北側に自生していたあの蔦を利用して、吊り橋でも作るか?〕〔良いわよ、協力するわさ〕〔ああ、是非頼むよ〕雌虎の面々は拓斗達と共に渡り終える・・・
どうやら親しいラブラが先頭で出迎えると「この間はよくも此のアタシを揶揄っておくれだったね」「ああ、尖った口元の事かい?」チェ!トキは舌打ちを鳴らしてラブラと今度は笑いながら握手する・・・
「リズ姐さん、この間はお世話に成りました」「そんな事は無いさね」
それぞれが挨拶を済ますと拓斗は「実は今・・・」ポコの状況を説明する・・・
今回フェル達とすれ違いに成った為、トキは初めて聞く話しだったがポコを呼び寄せて「今の話しはホントかい?」「ハイデス、トキ様ポコがお願いしましたデス」
首輪を見せながら話すポコを見て「信じるさね」一言告げると、今度は拓斗を見て「ワイツのお殿様が、自由にして良いと仰ったのさ、此でポコの問題は解決さね、しかし、大事にしておくれよ」「有り難うトキさん、ポコが自律する迄は僕が必ず面倒を見るよ」「そうかい、頼んだよ」
女性陣が多くその日の晩餐では、料理の品数も多く楽しい雰囲気で行われた・・・
その中に同じ顔をした見目麗しい十五六歳の二人が、此方を見ていたので拓斗は、思わず息を呑むと、見とれて隣に居たミウに抓られた。
その夜はトキ達と別れた後の話しをスズとフウを交え、和気藹々と語り合い、トキ達はラーハルト達のその後を話すなどして、今回ステラ村へ来た目的も含め近況を伝え合った。
一晩休んだ後「D級へ挑戦するけどアンタ達はどうする?」「もうD級は終了して今回からC級へと挑戦する段取りだったんだよ、どうしょうかな・・・」「悩んで居るなら一緒に入らないかい?ポコの成長した姿も見たいさね」
因みに拓斗達は、随分とレベルアップを果たして、スキルも増やし向上中なのだ。
「成る程です。ここの所団体戦はしていなかったので、僕らにも良い経験に成るかな?母さんはどう思う」「そうだね、女性比率が高いけど遠足気分で良いかもね」「そうだね、最近はボスが一体だから前のように苦戦もしない、申し出を受けるよトキさん」
「了解さね、ウチは2チーム15人か・・・其方の参加は9人に成るよ」「若手は此処の調査をするから残すとして、アタシと銀狼の3人、拓斗達が5人だから9人だけれど、編制をどうしようか?」3人を臨時にパーティー加入して、カメリヤをトキ達に加えた「それでは、行きますか・・・」とD級へ入って行った。
絆の腕輪が無くても、纏まって入れば結界を通り抜けられるのだが、4チームと誤解される場合があり、警戒をする・・・但し初級では腕輪が無い者達が多く、団体で通り抜ければ16名までは、普通に入れるのだが、腕輪の持ち主が一人で入れば固まって侵入しても、その時には9人しか入れない事に成る。
「ウチの若手の中には、D級初めての者が居るからね、迷惑を掛けたら済まないと先に詫びておくよ」「それなら僕達は今回補助と言う事で、トキさんの指示に従いますよ」「有り難い、そうしておくれよ」「ポコは無理をしない程度で、トキさん達に成長ぶりを見せなければな」「ハイデス、頑張るデス」
ポコは弓の腕では、フウに劣るが、武器の差で遠くの狼達を殲滅する「驚いたね、大したもんだ」近接すれば小太刀代わりの木刀小で切り捨てると「接近戦も出来るなら安心だ」スズも褒める・・・
三人は安心した様子で「ヤハリ短期間で成長したか・・・坊やのパーティーへ参加した後、レベルアップ酔いを起こして居たから不安だったんだけれど、此なら後は本当の意味で経験の積み重ねさね」「ハイ、そうですね、弓の方ではコチャさん、格闘技全般はラブラさん仕込みです」
「ラブラがかえ・・・」フン!と鼻を鳴らすので「仲が悪いのですかトキさん?」「そんな事は無いさね、元は同じパーティーで暴れていたよ、まあ悪く言っても、口喧嘩仲間程度さね」
それをラブラは聞いて「何をとち狂った物言いをしているのさ、アンタは叶わぬ恋に嫌気が差して出て行った癖にさ」「バカ、こんな所でバラす奴があるか!だからお前さんは苦手なのさね」と最後は蚊の鳴くような声で囁き、威厳もへったくれも無くなった真っ赤な顔のトキを残りの女性達14人が一斉に見る・・・
含み笑いをしながらリズは「タクト、昔の話し何だけれど、銀狼の結成前にはこの二人が、フェルを支えていたのさ、そして当時ウチの人に喧嘩を売ったのよ、若い頃は二人共初々しくてね」リズは笑うが、今度はラブラを含めて二人共が真っ赤に成る・・・昔話を知って居る者には迚も敵わない様子だ。
拓斗も父さんとフェルが、勝負をしたその話は聞いていた。しかし二人がその当時の仲間とは、思って居なかったので驚き思わず「昔は可愛かったんですね」地雷をウッカリ踏むと「今でも可愛いさね(だ)」二人の矛先が拓斗へと向かう・・・
呆れ顔をしながら「あきまへんで大将」「迂闊よね」「それは不味いスよ」念話は省くが皆から突っ込まれて、大笑いをしながら進むと10メートルを超える『ギガント・サイクロプス』を発見した。
可成りの距離があるにも関わらず、遠目に見ても通常のサイクロプスと対比して、倍程の大きさだ「こりゃ又、大きいでんな」「彼処まで大きいのは初めてだよな」「タクト、今回は24人のフルメンバーだからね、手強く成るものさね」
「成る程理解をしましたよ、しかし母さん、増えるなら理解の方も出来るんだよ、だが迷宮はどういう風にしてボス個体の強弱を切り替えしているんでしょうね?」「アタシも昔から不思議に思っているさね、だが今でも答えは知らないよ」全員が疑問に思っていた事らしくウンウンと頷く・・・
〔一体の場合ではな、入った人数分のマナが、ボスへと強制的に加算されてじゃ、巨大化するか又は進化したりするのじゃ、或いは入った者の強さを何らかで測り、強さや数を増やして調整する場合があるの〕〔そうなのか・・・機会があれば皆に披露するから、今は念話を控えてくれよ〕〔心得て居るわ〕〔頼むよジュート〕
リズは拓斗達の様子を見ながら「おトキ、ウチで遣ろうか?」「リズ姐さん先ずはアタシ達だけで何とかするさね、周りからチャチャが入らないように頼みますよ」「了解、拓斗達も理解したね」「ハイ、母さん」「分かったわ、小母さん」各々が返事をすると、雌虎は二手に分かれて挟撃体勢を整える・・・
拓斗達は周囲を警戒する為、リズと銀狼のメンバーを分散させて拓斗とポコ、ミウとセラがコンビを組み、ガッチャとスラ達は補助位置に着く、そして対ギガント・サイクロプスとのレイド戦が始まった。
何処に在ったんだと思う様なH鋼を大きく振り回して、ギガント・サイクロプスは自らの攻撃範囲、縄張りをその行動で主張する・・・(ゴワーン!ブオーン!)
単に振り回すだけなのだが当たれば強力無比、一撃必殺の威力が見て取れるのだ。そして皆の恐怖心が高まる・・・
巨大な腕を左右に振り回すと、強風が巻き起こり、そしてその暴風圏の内側には、鋼の結界が生まれる・・・近付く事も出来無い様から、何度も弓矢や魔法で急所の一つ目を狙うが、風に遮られて届かない「何て威力なんだい」「駄目だよ姐さん、矢も届かない」「泣き事言うんじゃ無いよフウ、何とかしな」
威力のあるフウの矢だけは、叩き落としている・・・状況判断も出来る模様だ。
周りを囲むだけで、有効な手段が出ない雌虎を見かねて「ポコに任せてくれませんかね?」「ポコでどうにか成るのかい?」見るとポコは寝そべり足に弓張月を固定して、拓斗が急遽制作した2メートルはありそうな太い鋼鉄の矢をつがえていた。
即席の巨大な弩砲、チョットしたバリスタ状態だ・・・
それを見てトキは意地を張らず「試してみな」拓斗は頷いてポコへ「良いぞポコ!やれ一発勝負だ!」左右に不規則だが単調に鋼鉄を振るうギガント・サイクロプスの動きに合わせて、更に魔力を込めながらポコは発射する「ズバーン!!!」
『ギャオォォォーーーン!!!』突然動きが止まり、振り回す腕も鈍く成った。
それを見て「今だよ」雌虎の魔法士達が魔法を打つ!魔法剣を纏ったスズが止めに胸元へ突きを入れると再び『グギャオォォォーーーン』ギガント・サイクロプスは最後に断末摩の唸りだけを残して倒れた・・・
大喜びの若手達は口々にポコへ称賛の言葉を投げかける「雌虎に欲しい人材さね」トキも最大の褒め言葉をポコへ伝えると「ポコは全てタクト様の指示に従っただけデス、ポコだけ褒められて恥ずかしいデス」
その後魔石を取り出し「此はポコの手柄さね」手渡すと「貰っておきなさいポコ」リズも勧めると「有り難うデス」本体は雌虎が持って返る様で、切り分けて複数のマジックバッグへと放り込む・・・
その作業の間警戒を続けて、暫くの後に神殿へと到着する・・・女神様に対して、所定の手続きを行い、スキルなどを手に入れた女性陣は大喜びだった。
拓斗達は既にD級で授かる物が無く、それを見ながらいると「アタシ達は今回一度戻るから、此処でお別れさね」「ハイ、今後も宜しく、僕達は先へと進みますが、安全を心掛けてノンビリ行きますから、ポコの事は心配しないで下さい」「さっきのを見れば、ポコはもう安心さね、だが頼んだよ坊や」「ハイ、頼まれましたよ」お互いに笑い合う・・・
和やかな雰囲気で転移陣へと向かうと「何するんや!」二人の雌虎メンバーが急にカメリヤとミウに斬り掛かる!阻止しようとした左腕を切り落とされるガッチャ、襲う一人はミウの目前まで迫り「危ない!」(パリーン!)防壁が壊れる音と共に拓斗が体当たりを咄嗟に敢行する・・・
もう一人は腕を切り落とした返す剣で、カメリヤの胴体に剣を突き刺し、止めの一撃を刺す寸前で、スラが横入りすると「チィ!しくじったから逃げるよ!」二人はお互いに頷き合い、転移陣を起動して逃げおおせて仕舞った・・・
唖然と見守る事しか出来無かった雌虎の面々だがトキは「スズ、フウ、二人を追うんだよ」「ハイ、姐さん」二人は転移陣を起動させると、ラブラとシェパも一緒に後を追う・・・
若手に「戻って白豹の爪へ事態を連絡、他の者達も封鎖を手伝いな」「ハイ!」と頷く一同が次々と転移する中で「ウチの者が済まない事をした」トキは詫びるが、拓斗を抱き起こしたリズは、既に息も脈も無く、大量出血した後の血塗れの腹から徐々に流れ出す血を見て、今にもリズの方が倒れそうなほど、顔面は蒼白だった。
助けられたミウが、拓斗の哀れな姿を見て「イヤァーーー!!!」と絶叫するが、その時素早くスラが動き出した。見るとミウねえはその活動を停止し、ゲボの姿は身体の維持が困難な状態に成り掛かっていた・・・アイ子が懸念していた状態で、悪い予測はよく当たる。
拓斗の患部を良く見ると、胸当の隙間を縫う様に胸の鳩尾から突き上げると、心臓へと至り、抜き去りしなに賊は抉ってもいた模様で、即死状態だった様子なのだ。
徐々に動きが鈍く成る身体を賢明に自分自身で叱咤して、スラが億年樹の種を磨り潰し、樹液で薄めて強制的に拓斗へ流し込むと、忽ち患部が塞がり息を吹き返す。
そのお陰で暫くして復活したゲボは、スラ特製の薬草をカメリヤに飲ませて患部に注入、それと共に汚染された体液をアイ子の指示を受けて吸い出して行く・・・
動き出したミウねえは、素早くガッチャの左腕を触手で掴み取り、何時もの薬草を掛けながら丁寧に接続する・・・暫くして上手く繋がり、ホッと一同は取り敢えずその姿を見て安堵した。
残された拓斗達とカメリヤ、半泣きのリズとトキが見守る中、縋り付くミウを宥めながら「母さん僕だよ、タクトだよ!」不思議そうにするトキを残して驚く一同が「タクトなのかい?」「そうだよ僕、タクトだよ、僕は戻ったんだ」リズは改めて抱き締めると「良かったよ、でも拓斗は一体どうしたの?」
自らの身体を動かしながら「僕分かんないよ」「そうなのかい、でもアタシは取り敢えず安心したよ」「母さんには心配を掛けたけれど、元に戻って僕も安心だよ」喜ぶ姿は一時的で、突然タクトは苦しみだした・・・
『ウワァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』頭を抱え込む。
突然念話が響き渡り〔此はいかん!少年タクトよ、早く例の実を食すのじゃ〕もんどりを打ちながらも、必死にマジックバッグから取り出すと「此を食べさせるのかい?」〔そうじゃ、早く致さねば、少年タクトの魂が崩壊する〕「分かったわ」とリズは一口囓り口移しでタクトへと流し込む・・・
飲み下すと、少し落ち着いたタクト自身が、少しずつ食べ始める・・・そうすると今度は拓斗が起き出して「スラ、タクト君は今、どう成っているんだ?」全員に聞こえる様な念話でスラは〔未だ苦しそうだわさ!〕「ジュート、どう何だ?何でもいいんだ。フレアから詳しく話しを聞いていないのか?」
ジュートの事を話していない為、事情を知らぬ人達を驚かしながら〔妾も分からぬのじゃ、それに此処では、フレアに聞け無いじゃろ?〕ジュートも敢えて全員へと聞こえ居る様に念話を発すると「分かった。直接聞くよ」
念話スキルを強める様にイメージして〔フーレーアーーー!聞こえるか?〕〔到頭その時が来たのね〕ジュートと拓斗以外の他の人には聞こえないが、返事が返ると〔そうなんだ!君の実を食べたのだが、未だタクト君は苦しんでいるらしいんだ〕
〔多分もう胃の中で食べた小さな種が果肉を吸収し、成長して既に樹核石の中心に成っている筈、何方かが其処へ入れば治まると思うけど、少年タクト君が移る方をアタシは推奨するわ〕〔元の身体に残して上げたいんだがな?〕
〔魂のダメージが大きい場合では、本当の命懸けに成るわよ、それよりも樹核石に入って暫く休ませて上げた方が、拓斗の気持ちも理解は出来るけれど、タクト君の方も確実に生き残れる筈だわ〕フレアも残念そうに伝えると〔そう、なのか・・・残念だよフレア〕
〔ご免なさいね、拓斗なら何方でも生き残れるけど、今のタクト君は、元々自我が希薄だとも聞いているからね、無理しない方が良いわよ、スラさんの中に移せば、スライム細胞を使って復活出来るから、後は拓斗の決断次第よ〕
それを聞いてリズへと説明すると「アタシはどんな状態に成っても、絶対あの子を愛せるからね、アンタ達は両方が生き残れる確立の高い方法を選びなさい」リズの決断を聞き「スラ、タクト君に事情を話して樹核石へ移るか?又は残るかを決めて貰ってくれ!彼の意思を尊重する」〔分かったわ、ご主人様!〕
イメージ的にだが、七転八倒を繰り返して居る少年タクトへ〔事情は勿論、聞いていたわね?〕〔苦しい・・・誰か・・・誰か助けてよ〕〔確認するけれど、アタシの中で休んだ後、新たな身体を得るのか?板垣君が出て行った後、一か八かで元の身体を制御する方に全てを懸けるか選ぶのよ、選択肢はタクト君に委ねられたわ、だけど恐らくその身体に残れば、アイ子の判断だけれども、制御が出来る迄、今の苦しみは続くと思う・・・〕
〔スラ・さんは・・・どっちが良いと思うの?〕〔アタシは何方とも言えないわ、此は一生の決断なのよ、自分で決めなさい〕更に少年タクトは苦しみだした・・・
〔早く決断をしないと、手遅れに成るかも知れないわ〕〔僕は・・・スラさん達の仲間に・成る・のかな?〕〔身体は同じだからね、仲間よ〕〔それなら僕、仲間に成るよ、此れ・迄も・・・一杯お・話をしてくれた・・スラさん達・を信・じる〕
〔分かったご主人様、樹核石へタクト君は移る決心をしたけれど、如何指示したらいいの?〕〔フレア、如何するんだ?〕〔イメージを・・・樹核石へ移るイメージを膨らませるだけで良いわ〕「移るイメージを膨らませるんだ!」〔分かったよ、僕頑張る〕〔アタシも手伝うわ〕スラは言いながら触手を伸ばして、嘔吐く拓斗の口から胃の中へと侵入する・・・
其処には光輝く樹核石が存在していて、その中央に小さかった億年樹の種が、元の数倍に成長して見えていた。
少年タクトは迎えに来たスラの触手へ樹核石ごと吸い込まれる様に入ると〔ヤア、やっと会えたね〕〔そうだわね、此の儘脱出するわよ、恐らく核石は加工しないで外気に触れると、忽ち劣化するから当分はアタシの中でお話しましょう、樹核石に慣れる期間も必要だからね〕〔ウン、随分と楽に成ったし、僕楽しみだよ〕
〔ご主人様の人生は見ていて大変そうだけれど、タクト君の人生も大変そうよね、それでも此からだわさ、どんな身体を作るのかをウチのアイ子と相談しましょう〕〔ウン、分かった〕〔樹核石とアタシの細胞との親和性も確認しないとだわさ〕
一気に触手を樹核石ごと引き出すと、拓斗は胃の中身までぶちまけて吐いた・・・
背中をリズに摩って貰いながら拓斗は「申し訳ない結果に成りました」「良いって事さね、不慮の事故だったのさ、彼処で命の危機に見舞われたのが、悪いんだよ」最後で絞り出したリズの悲しそうな声に拓斗は申し訳なさで一滴の涙を流す・・・
それを見たトキは「済まねえ・・・本当に済まねえ、此の落とし前は必ず付けるが詫びの印しに何か出来ないかね」「あの二人の決着を付けて貰えれば、もうそれで良いさね」「必ず決着は・・・あの二人の死を持って償わせる」
一人此処で残ったトキは「アンタ達の事情、この事は一切他に話さ無いと誓うが、襲われた三人は前にフェルから聞いたOWOプレイヤー達何だね?」「そうだよ、アンタなら話しても信用しているから言うけれど、それ以外にも事情があってややこしいんだよ」
此れ迄の話しを言える範囲だが、掻い摘まんで語り逐えると「理解したよ、それにアビスの旦那とリズ姐さんの息子をこんな目に遭わせた罪は、アタシにも担わせて貰うからね、此からは何でも協力する」「トキ、アンタならそう言ってくれると、アタシは思っていたさ、だがね無理はしないでおくれよ」
「姐さん、今から取り敢えず彼奴らを捕まえる手筈を付けに地上へと戻る」「裏が有るかも知れないからね、確かめてからで頼むよ」「心得ているさね」言い残してトキは転移陣へと向かう・・・
その時、スラはリズの前へと移動しながら〔ご主人様は出来なかった様だけれど〕全員へと聞こえる様に念話を始めた・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は6月20日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
バリスタ (兵器、ラテン語:ballista)は、古代から中世にかけて、欧州などで広く用いられた、巨大な弩砲の一種です。
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4(UP)・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4(UP)・魔法創造LV4(UP)・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3(UP)・物理障壁LV2・障壁コントロールLV2・念話LV4(UP)・火系操作LV3(UP)・土系操作LV3(UP)・鑑定LV2(UP)・身体強化LV1・生活魔法LV1・地形操作LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
【エクストラスキル:契約魔法LV3(UP)従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4(UP)・体術LV4・剣術LV4(UP)・探索LV3(UP)・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4(UP)・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1(NEW)】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(光吸収と光学迷彩付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV4(UP)・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・強酸耐性LV2・並列思考LV4(UP)・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3(UP)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1】
【吸血後:身体強化LV4(UP)・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4(UP)】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV1】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




