041話 動き出した状況(予兆)
地上の状況が徐々に焦臭い方向へ動き出したが、拓斗達は未だその事を知らない。
話しは数日遡る・・・
老執事風の男が、長い廊下を歩いている・・・彼は長年此の男爵家に仕え、先代と今代の当主に信頼されていたが、齢70寄る年波には勝てず引退を考えている。
「最近のお館様は何かと苛立ちが多く、直ぐに癇癪を起こす・・・此の知らせを聞けば、又癇癪を起こされる筈、ならば若い者を使わすのも憚られるな、此の老体がご機嫌伺いをしながら伝えるとしよう」「有り難う御座います。此の件は私共では如何ともし難くお願い致します」鷹揚に頷くと、重い身体へ鞭打つ様に執務室へと向かった。
嘗て栄華を誇ったディオン家も、数代に渡る放蕩で没落、アビスの父の代では法衣男爵に成り下がっていた。されど家格のお陰か法衣と言えども役職を与えられて、王家直轄領の森林管理を委託される、其処で産出される物資の何割かを下賜されるお陰で懐事情の方は、俸給のみの法衣男爵家よりは、幾分裕福だった。
しかし、其処へ至るまでの祖父と父の苦労は、大変な物で安定した収入を得るまでには、数十年を要したが裕福に成ると、上位の貴族からの斡旋で、父ケパロスにも縁談が舞い込む・・・開発を支援してくれた相手でもあり、トントン拍子に両家の縁談が進んで婚姻すると、やがて長男エウスが誕生する。
嫁の実家、中位貴族から引き立てもあり、後少しで子爵の目も出てきた頃、妾腹のアビスが誕生する・・・老齢に成ってから生まれたアビスは、随分と可愛がられて育ったが、本妻とエウスは面白くない。風当たりが強い中、父ケパロスが身罷るとほぼ同時期に病で母も若くして亡くなり、アビスは家を11歳で出奔する・・・
紆余曲折があった後にアビスが活躍すると、ディオン家から呼び出しがあったが、これを無視した為に尚更絶縁状態に拍車が掛かる。
功績を立てれば、陞爵の目も近付く、ならば功績を立てたアビスが戻れば話しは早い、などと算段しての呼び出しを蹴られ、その後に管理していた地域からステラ村に続いて転移陣が発見されると、開発の為に合力を要請したが、此の時には既にステラ村で開発中だった為に断りを入れると、大層逆恨みした模様で、嫌がらせが何かと続いている状態なのだ。
そんな中で届いた迷宮発見の知らせを受ければ激怒する・・・それと理解しているのだが、知らせない訳にもいかず、老臣は重い足取りを執務室へ向けるのだった。
到着すると(ガシャーン!)大きな物音の後に何かが割れる物音がする・・・ヤレヤレと思いながら老臣は「お館様」「何じゃ!」怒鳴る様に返事が返る、恐る恐る開いた扉から顔を覗かせると、其処には息子のペリアスと共にエウスが、息も荒く額に青筋を立てて怒りを顕わにしていた。
此の直轄領は西の外れにあり、王家の飛び地だった。王都から辺境伯が支配する、ウエスト・プティマを経由して近くの街から二日ほど離れた場所に在ったのだが、転移陣が発見されて西のプティマから直接転移が可能に成ったのは、数年前の事で当時は利便性が上がり、親子共々大変喜んだが、本来在る筈の迷宮が見付からずに焦っていた。
所がステラ村同様に此の春、漸く発見されて開発が成功すれば、陞爵も期待出来るなどと喜び勇んだが、評価を専門家に依頼すると「良くても中級の迷宮です」先程その報告が入り、知らせをペリアスから受けて、対策を練っていた所だった。
其処へ「お館様、ステラ村で迷宮が出現した模様です」「何?今何と言ったのだ」「ステラ村で迷宮が・・・」言い終わらぬ間に物が飛んで来ると、それを避け様と老臣は転び、額に汗する状況だ。
屋形号は特別な称号で、王家から下賜されて初めて使える・・・本来下級貴族では遠慮をして使用すらしないのだが、没落前に嘗てのディオン家当主が、下賜されて屋形様と呼ばれていた為、この様に敬称される事をエウスは好み、お館様と家臣や使用人に呼ばせている・・・
「まあ父上、お静まりを・・・グラウス、発見では無く、出現なのか?」「ハイ、その様に文が・・・」ハトからの文を見せると「此で我が家だけでは無く成った。彼奴の所が上級の迷宮なら儂の評価が下がり、話しは変わる」
更に不機嫌さを隠しも為ずに未だ50そこそこなのにグラウスよりも老けて見えるエウスが「何とか為ねば駄目じゃ!」「しかし、此方も未だ完全に中級と決まった訳でも無し、此方を攻略した後でも良いのでは?中味次第では上級認定をされる可能性も未だありますし、中級でも上手く発展されば良いだけの話しですよ」
絞り出す様な声で話し出すエウスは「それは遺憾、駄目なのじゃ!我が家の悲願、ディオン家の復権は必須じゃ、お前の為にも成さねば成らぬ事なのじゃ、況してや彼奴に爵位で並ばれるなどと許せる筈も無い」
老いたな、父上も・・・伯父アビスの成功を妬み、嫉妬に狂って居られる「抑えて下さい父上、私も未だ30に成った許り、未だ未だ此からですよ」
ペリアスはグラウスに目で合図を送る「然様で御座いますお館様、ご子息は聡明な方、復権など容易いかと」「儂は無能じゃからの、言われんでも分かって居るわ」
グラウスは、此は収まらないと考えて「その様な意味では御座いませんが、然れば何か手を打ちましょう」「どの様にじゃ?」「ワイツタイガー家は、跡目争いが起こりそうな気配、彼処には伝手も御座いますれば、其処を利用してステラ村へ何か仕掛けましょう」
「彼処は何かと我が家に文句を言う嫌な所だが、伝手があるのか?」「その様な相手こそ伝手を作るのは常道、お任せを・・・」「ウム、良きに計らえ」その返事を潮時に二人は退出した。
二人は歩きながら「如何するのだグラウス」「敢えて何も致しませんが、迷宮発見の事は知らせようかと思います」「それで動くかな・・・」「我が家と一応分家のステラ村が発展するなら気に成る事で御座いましょうな」「成る程、だが向こうは我が家とアビス殿との関係を知らぬのか?」
何でも無いような口調で「知って居ても大差は御座いませんよ、ペリアス様、何処にでも功を焦る近視眼の輩は、居るものですからな、変に唆して証拠を残す方が不味いです。自然と噂程度を流せば十分かと」「成る程、任せるとしようか」此が発端でワイツ家の若手家臣達が動く事に成る・・・
サウス・プティマでは・・・
その噂に尾ひれが付き、次第に拡がりを見せると「ステラ村は儂がアビスに開発を依頼した土地だったな?」西の辺境伯ウルサル・プティマ・ヘキサグラムが家宰に尋ねると「上がりの一部は上納されておりますが、彼処は先代の引き起こした先の戦での費えを補填する為に王家へ数十年前に売却をしております」
ここ数年、幾度も繰り返されてきた会話を主従は、改めて始めようとしていた。
少し思い出すようにウルサル卿は考えた後「それなら儂は何故アビスに開発依頼をしたのだ?」「転移陣が発見された事により、買い戻しを当家から王家にお願いしたからで御座います」「そんな話しだったか・・・それで首尾は如何なのだ?」
「些か難航しております。迷宮発見が遅れて居た為に王家の方からも当初は色よい返事が御座いましたが、ラプトルの安定供給に始まり、今回の事で更なる面倒毎に成ったかと」「何故先に買い取りを済ませなんだ?」
「それはお館様が、当家の寄子にアビス卿は相応しくない、無能者だと難色を示した為に王家の方も、手柄を立てた者への恩賞なのだから、只土地だけを取り上げる訳にも行かないと、今日まで話し合いを続けて居りました」
「仕舞ったの・・・しかし、十年前だぞ?元は何も無い土地だったが、調査の結果ラプトルの生息地を発見した。その件を聞いて儂は早目に手を打ち、本格的な開発の前に何れ儂の土地に成るからと、依頼したのが間違いだった。真逆安定してラプトルの卵を手に入れる方法が、彼奴の手で確立する何ぞ思いもよらなんだわ・・・こんな事ならサッサと彼奴に代替え地を渡して、気の利いた家臣にでも任させれば良かったな」
此の会話と主人の愚痴も幾度目の事か・・・口には出さないが嘆息する。
そして何を今更とは思ったが、賢明にも顔には出さずに「アビス卿の方は立地的にお館様の傘下でも良いと納得したので、当家に名義が変更されたあかつきにはと、開発の依頼を濁したのかと思われます。アビス卿にしてみますれば、本来はどんな形であれ、開発に成功すれば自動的に王家から下賜される土地、当家からの依頼を受ける筋合いも御座いませなんだ筈」
「あの時、卿の答えは【王家からの開発命令があるので、何方に成るにせよ任地に向かいます。王家と御家の話し合いが決着したあかつきには、改めてお話し致しましょう】と物別れ状態だった筈、卿は確執を嫌ったものか、当家から一切の援助も致して居りませんのに上納金を納めて居ります故、これ以上は文句も言えませぬ」
一息吐いて「その上、渋るアビス卿にあの時のお館様は【開発に成功すれば、その儘寄子と成って治めよ】とも仰りました。王家が相手でも彼自らが王家の代理人として治めるも良し、下賜されても同様の積もりでしょう、現在話し合いの最中と言う事で、何方に転んでも良いように王家も当家と同じく、同様の金額が納められている様子で、全く抜け目が無いお方です」
丸投げ、イヤ、放置していたにも拘わらず、あの方はこの日が来る事を見越して、当家へと上納を続けなされた・・・
役者が違うのだが、屋形様は諦める事を為されまい、この様な事を繰り返して居るなら西地域の不安定さも頷けると言う物よ・・・
家臣の嘆息も気が付かず「そうなのだ・・・その上納金が入る故、儂の依頼を奴が承諾した物と勘違いをして居った」「下賜される成り、王家から裁量を任される成りすれば、当家への上納金は無くなりましょうな」ウルサルは舌打ちをする・・・
忌々しそうに「サッサと開発に成功して、彼奴が下賜されて居れば、王家なんぞと交渉せず済んだ物を・・・彼奴程度なら力任せに我が物とする事も出来たのだ」
辺りを歩きながら「開発の挨拶だと儂の所へ来た時、土地の話しに決着が付けば、代替え地を与えるなり、その儘託すなりするので開発を先に進めるように話した。一時的な対処の積もりだったのだが、事の成否は兎も角、如何にでも出来ると儂は高を括って居ったのよ、先に王家と話しをして彼奴を寄子となして居れば、簡単な話しだったのだがな・・・」
今更言っても詮無い話しだと思いながらも「早い段階で代替え地を渡して居れば、現状でも話しの方は付きましたが、ラプトル牧場の成功を認められた、アビス卿の陞爵話を潰したしたのも当家で御座います。そして開発に十年もの歳月を掛けたのですぞ、村とは称して居りますが既に規模は町、開拓村も二箇所と、今では領地としての体裁も十分なら生半可な代替え地では、既に納得致しませんでしょう・・・お館様は何故にアビス卿をお嫌いに成るのです?其処が先ず理解出来かねます」
言い辛そうに話し出す「その昔、ステラ村へ視察に訪れた儂は、彼奴の嫁を夜伽に差し出せと命じたのだが、断りよったのだ。たかが騎士が此の辺境伯、ウルサルの命令を拒み、嫁は下賎の者だとか何とか言い訳をして、此の儂に恥を掻かせのだ。陞爵を邪魔したのは、成功した現状で王家の家臣に成るなら手が出せぬからな」
「その様な話しが御座いましたのか・・・お館様ともあろう者が、何たる浅慮を」
間違いを認めたくないように顔を背けて「儂も当時は未だ若かったからの、勢いが余った迄だ。その後も変に儂は拘ったから此の仕儀じゃ、後悔をして居る」
「その様な事を知らずに居ました。王家との話しが進まずなら更に拗れる可能性が高まりましたな」「それでもあの土地にはラプトルも居る、迷宮が上位級なら更に魅力的だぞ」「此で直接話しても、色よい返事が無かった事に納得も致しました。次には思案も御座いますればお暇を」「そうか、何とか早く手を打て」「畏まりました」退出すると、ヤレヤレと溜息を吐く家宰のアルゴスだった。
廊下を歩きながら「取り敢えず一つ二つは直ぐに手を打つか・・・」
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昔ステラ村は、元々広大な広さはあるが未開の地で、幾度も所有者を変えて来た。
元はワイツ家の物だったがその昔に売却され、辺境伯ウルサルの父親時代に王家へ売却された経緯が有ったが、転移陣が発見されると買い戻しの話しが巻き起こり、何かと話題が尽きない土地に成っている・・・
其処へ迷宮発見の噂が舞い込み、ワイツ家の若手達を抑えて居る有力な家臣のランデルは、直ぐ隣の辺境地に新しい町が起こり、発展すれば面白くない・・・それも反目のディオン家に繋がる者だと言うなら尚更気に成る所だ。
此の二家はその昔の当主が同時期に放蕩三昧、お互いに見栄の張り合いで、財産を食い潰した経緯があり、共に没落した為に根の深い確執が今でも残っている・・・
「実際に確かめねば何とも言えぬが、当家も跡目が微妙だ。聡明なご次男が継げば楽しみもあるのだが、あのラーハルト様では、如何成る事やら・・・」「其処まで心配なら伯父上、私がラーハルト様を担ぎ出して、その迷宮を探りましょう、万が一が起これば、言い掛かりを付ける切っ掛けとも成りましょう」
ランデルには実子が居ない「しかし、お前が行って万が一があれば、儂は跡継ぎを失うのだぞ、そんな賭けの様な事は出来ぬ」「なに伯父上、階層の浅い所を探るだけです。万が一も御座いませんし、ラーハルト様に恩でも売れれば儲け物くらいで挑みますよ」「それなら良いが決して無理はするなよ」
それにラーハルト様は扱い易い、跡を継ぐ事に成れば楽しみも多い事だろう・・・
彼はランデルの跡継ぎなどと当人からも言われているのだが、他にも養子の対象が存在していて、性格的にも安心が出来ない・・・
本当の所は、当人の疑心暗鬼なのだが「心得て居りますよ、伯父上お任せを」彼は同格の者を語らい、多少無理をしても手柄、先に情報を掴みたい一心で事を強引に押し進め、そして死亡する事に成る。
同時期のサウス・ヨーク公爵領では・・・
王都から南へと向かうと、広大な穀倉地帯がある・・・ヘキサグラム国王の血縁、王弟が婿養子縁組で公爵領を継ぎ、支配してるその街は『アルビオン』と言う。
隣接する辺境伯領への抑えとして、城塞都市を形成しているのだが、近年は大きな揉め事も無く、平和その物を謳歌している「どうやら、キナ臭い話しが持ち上がりましたな」「その様だな、我が命の恩人アビスのステラ村で、迷宮発見だそうだ」「如何致します?」
やや残念そうに「今は婿養子でアルビオンへ入った許りだからな、内緒で支援する事くらいしか出来んか?」「然様で御座いますな」「まあ、彼奴なら切り抜けるで有ろうが、過信は禁物だ」「早く下賜をしておれば、問題も少なかったでしょうに迷宮発見なら欲深な者達が又ぞろ蠢く事でしょうな」
「全くだ。兄上も何をして居られたのやら・・・」「西は一度、大なたを振るう必要が有りますな」「その時の備えを頼む」「ハ、承りました」「私は王都へと向かうぞ」「お供は如何致しましょうか?」「其方は何時でも動ける様にな、他の者に供を申しつける」「仰せの通りに」
そして話しは今に戻る・・・
ロラン夫婦とリズも若手と一緒に転移陣で戻ると、残った拓斗達とゴランがポコのレベルアップとスキル取得のために初級へと戻って行く・・・次の合流予定日は、20日後D級転移陣と言う話しに成った。
不満タラタラのミウは「何でゴランが残るのよ?」傷心のゴランは情け無さそうな顔で「可愛い妹の面倒を見るのは兄としての務めだよ」などと言い返す「そんなの要らないわよ」「母さんと父さんの言い付けだからね、仕方無い所だよミウ」
オフィシャルな口実を告げると、舌打ちするミウが「足手纏いに成らないでよね」心外そうに「今の僕は、父さんと互角だよ?何処が不満なんだよ」「アタシに付き纏うストーカー(ズキ!)足はアタシより遅い鈍足だし(ガク)、強いのは力だけの脳筋、未だ他にも言おうかしら?」「勘弁してくれ」「分かれば良いのよ」
拓斗の記憶では、此の兄妹は仲が良かった筈だったのだが、最近拓斗の事で揉めて勝利したミウにゴランは圧され気味で、逆らう事が出来無く成ったらしい・・・勿論、本気ならばゴランの方が強いのは、間違いないのだが、売り言葉に買い言葉で鬼ごっこ勝負に成ったらしく惨敗したとの事だ。
帰りがけに扉を確認すると、鍵穴は一つに成っていて「漸く通常のD級に成りましたね、ゴラン兄さん」「そうだなタクト、此なら僕一人でも対処出来るよ」「それならポコの護衛を主体でお願いしますよ」「了解だタクト、任せなよ」「有り難うデス、お願いするデス」頭を撫でながらゴランは、ポコへ笑顔を向けた。
因みにステラ村の様な小さい村で過ごす子供達は、少しでも近しい上の子達の事を兄様、姉様などと血縁関係が無い、全くの他人でも呼ぶ事がある・・・
もう遅い時間だったので神殿で一泊した翌日、二十一階を戻り、二十階の温泉地で休むと「タクトは昔のタクトとは、もう違うんだろ?」湯船に浸かりながら「そうですね、ゴラン兄さん」「そんな状態で昔のようにミウと仲良く出来るのかい?」
心配顔のゴランを見ながら「勿論、仲良くは出来ますよ、ですが昔の通りとは違う事を否定しません」「僕は元々、軟弱なタクトを嫌いだったよ」「その様ですね」「だから今の強さがあるタクトが、本気でミウの事が好きなら、交際を認めても良いんだが、人柄はもう少し確かめたいんだ」
「理解出来ますよお兄さん、でもミウには悪いけれど、好意はあっても好き迄には至って居ないんですよ」「ぬわんだとー!妹の何処に不満があるんだ」猿顔を真っ赤にして拓斗を睨む・・・
両手を上げて、降参のポーズを取ると「不満なんて無いですよ、タクト君の記憶を持つ俺は、他の誰よりもミウに好意を持っている、しかし、未だ数日の付き合いでしか無い俺が、好きと言っても信じられますか?ゴランさん」
冷や水を掛けられた如く静まると「確かにそれは言えるな・・・」「話しは聞いていると思いますが、知識は大人でもミウは未だ未熟、大人の俺には幼い子供と一緒で今迄と同じ様にはね、行きませんよ」「理解したよ、ミウの気持ちは兎も角も、タクトは此からだと言うんだ」
「そう・・・成りますね、未だ会っていない、妹のディアも恐らく最初からに成りますよ」「そんな話しを聞けば一応納得だよ、でもミウを泣かせたら承知しない」「それも理解していますよ」それから二人は、色々な話しで盛り上がった。
その頃、女湯では・・・
ミウがセラの裸体を見ながら「アンタ、無駄に発達しているわね」「そんな事無いスよ、ミウさん」自分の胸を確かめると「全く同じ年とは、迚も思えないわよね」「此は自分、前にタクトさんにも話した事があるんスけど、魔族は発育が良いんだそう何スよ」
少しホッとして「そうなの?それなら仕方無いわよね」「そうスよ、ミウさんは、未だ未だ此からスよ、それよりカメリヤさんと前に此処で話した事、タクトさんに相談しなくて良いんすか?自分黙っていろと言われたスから話していないス」少し考えて「あの事ね・・・妙に言い辛いんだけれど、どうしょっかな」「早く伝えた方が良いんじゃ無いスかね」「それは分かっているわよ」
「結構重大何スよ、自分もカメリヤさんに指摘される迄、確認しなかったスから、悪いんだけれども一度遭遇すると、此方で敢えて操作しなければ、メニュー画面は動いてくれ無いんスからね、暫く離れて居たカメリヤさんが、受動的に問い掛けがあったと言わなければ、未だに分からなかった話し何スからね」
暫く考えた後ミウは「真逆、こんなに早くOWOプレイヤー反応が、ハッキリするなんて、アタシは考えても見なかった。確かにタクトが以前話していたけれども、もっと先の事で・・・イヤ、本当の所はそんな事を否定したかったんだわ」「そうスね、しかも自分のプレイヤー反応が消えて居る、と言う話しにも驚きスよ」
「そうだったわね、確か最初から反応が無かったとも言って居たから、セラが自己申告でプレイヤーと話さなかったら、薄いけれどアタシだけがプレイヤーと認識していた、とも言っていたわね」「この前の入浴中での話しでは、ヒョッとして奴隷に成ったお陰で通常のプレイヤー反応が消えたのかも、とも言っていたスからね」「それもあったわね、今晩タクトに相談しましょう」「そうスね、賛成ス」
結果は驚くべき話しで、後にカメリヤと合流して奴隷契約を一時的に解除すれば、反応が出る事が発覚し、ミウの状態を聞いた拓斗は、心配を募らせた。
考えた末に拓斗は一つの案を絞り出す「気持ち的にはしたくは無いが、地上で行動する時には、一時的にでも奴隷化する事を検討しても良いかもな?」「アタシは、タクトの奴隷なら文句無いわよ」この時には拓斗も、此から契約すると宣言しなければ、効力を発揮出来ない縛りを契約スキルに掛けていた。
数々の失敗が拓斗を成長させて、受動的に契約が成立しない様に防御もした。
この事で勝手に契約が結べなく成った精霊達や妖精達から後に文句が出るのだが、現在『水の精霊アプスーと土の精霊ゲブは、フレアの仲立ちで契約を結び、大気の精霊シューと火の精霊サラマンダーは、ジュートの紹介だ』だが高位精霊と契約を結んでいるが、精霊魔法初心者の拓斗は、十全に力を未だに行使出来ないでいた。
翌日、拓斗達は初級迷宮へと旅立ち、其処で新たな出会いをする事に成る・・・
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は6月8日です。
少し作品が溜まりましたので暫くは毎日17時に更新したいと思います。
拓斗の能力 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV2・精霊視LV2(UP)・妖精視LV2(UP)・魔力操作LV2・魔法創造LV2・エナジードレインLV2(UP)・魔力自動回復LV2・物理障壁LV2・障壁コントロールLV1・念話LV2・火系操作LV1・土系操作LV1・鑑定LV1(NEW)・身体強化LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)・地形操作LV1(NEW)・風系操作LV1(NEW)】
【エクストラスキル:契約魔法LV2従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕暫定奴隷〔ポコ〕(NEW)対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)
ミウの能力 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV2(UP)・体術LV3(UP)・剣術LV2(UP)・探索LV1・気配察知LV2(UP)解錠LV1・俊敏LV2(NEW)・回復LV1〔ヒーリング〕・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・隠密行動LV1(NEW)・気配遮断LV1(NEW)・忍び足LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(光吸収と光学迷彩付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラさんの能力スキルと強奪スキル 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4(UP)・強酸消化LV2・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV3・魔力吸収LV2・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV2】
【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・強酸耐性LV2(UP)・並列思考LV2・念話LV2・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV1・解体LV1・分析LV1・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナの種族固有のスキルと取得した能力 OWOプレイヤー 本名山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV2・召喚LV1(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV1】
【通常:身体強化LV2(UP)・ドレイン耐性LV2(UP)・痛覚耐性LV2(UP)・変化LV1・気配遮断LV1(NEW)・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV2(UP)・恥辱のパワー変換LV2(UP)】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様・改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(能力未公開)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ
特殊装備品:バンパイアマント・奴隷仕様(名称未公開)(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、他能力未公開)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 拓斗の暫定奴隷 能力は現在未公開
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




