039話 迷宮内生活 其の八 (D級再び・・・中編)
翌日にはD級へと挑む拓斗達だったが・・・
その日の夕食は、ロズの三人がメインで仕度をしたので「此の料理法を教えてよ」リズが興味を持つとトキも「此は食べた事の無い味だね」スズとフウも同意すると「皆さん此のパンの焼き方と味付け方は、地元の味なんですよ」シゼルが作り方を教え出すと、ロゼッタとミュールも他の者達に手解きを始める・・・
和気藹々と過ごす夕食は楽しく、ロランが持ち込んだ酒をガニメデが貰って「亡き人にでも捧げるんだな」「有り難い」「アタシにもおくれよ」トキも言いながら、参加するとスズやフウも混ざり、五人で通夜気分を醸し出すが、はたまた飲みたいだけなのか分からない状態だ。
無口なポコが、喉を詰まらせながら食べる仕種に気が付いたフウが「ポコちゃん、苦しそうだね」詰まらせながらも「ハイ、苦しいデス」見ると奴隷の首輪が随分と絞まっている様子が伺われ「此は苦しい筈だわね」緩めようとすると「止めろ!」ガニメデが大声を上げて制止する・・・
驚いたフウは「苦しがって居たから、緩めようとしただけさ」「違うんだ。それを緩める事が出来るのは、主人だけなんだ。そんな事を他人がすれば此を見ろ!更に絞まるんだ」息も絶え絶えのポコが、苦しがって居る・・・
青い顔をして縋る様な面差しを向けるフウは「そんな・・・それでは若様、緩めてやってよ」「やっているが無理なんだ」「何故だい若様?」トキが尋ねると「この子だけは、我が家の奴隷では無いようなんだ」「何だって?どう言う意味なのさ」ガニメデが若様の代わりに説明を始めた。
「この子は此処へ来る前迄は、奴隷では無かったんだ」「奴隷では無いなら、何で奴隷に甘んじていたのさね」「この子は奴隷の子だったから、10歳に成れば確かワイツ家の奴隷と成る予定だった筈なんだ。しかし、此の苦しみ方は主人が亡くなるか、何らかで契約の維持が困難に成った時に起こる症状だ」「それじゃ、ワイツ卿が死んだのかい?」
騒ぎで段々と人数が集まる中「それなら我も苦しむ筈、だがそうでは無いなら別の誰かが死んだのだ。奴隷は主人が死ねば、七日以内にその身の振り方を決められ、誰かと再契約をしなければ、徐々に絞まる首輪の機能を止められないんだ。それを余計な事をして早めて仕舞った」
「そんな、アタシがこの子を苦しめたの?」フウは更に青ざめて周りの様子を伺う「そうだ。お前は知らなかった様子とは言え、それが事実だ」
それを見かねたトキが「誰か何とか出来ないかい?」「ロボスの奴が居れば何とか成ったがな」ロランが残念がると「僕も父の白紙契約書を持っていれば良かったんだが、今は持っていないんだ」「若様自身は無いのかい?」「ああ、僕も何れ奴隷商人から買って、契約書を作る予定だったが、未だ先の事だったんだ」「苦しんでいる所を見ると、原因はあのお調子者の誰かかい?」ポコは苦しい呼吸ながらも、事情を話す・・・
理解出来た事柄は、出発前に10歳と成った事から、奴隷契約が間近と聞かされていた事、あの三人が契約書を持って来た事から、両親は疑いもせず素直に署名した事を絶え絶えに話すと「内容を確かめ無かったのかい」その質問に「ポコ、文字を知らないデス、おっとうもおっかあも知らないと思うデス」と答えが返る・・・
三人が出発を焦って居た様子から、今更ながらラーハルトは思い至り「取り敢えず仮契約の様な事だったんだろう、彼奴らに父の白紙契約書が渡る筈が無いからな」「それじゃ、何処かから都合を付けたのかい?」
「そう成るな・・・しかし、そんな事実がもしバレたら大変な事に成るぞ?いくら彼奴らの立場でもな」「戻れば外して再契約にする積もりだったのかね?」「それでもカードに履歴が残るさね」トキがスズに反論する・・・
しかし、ガニメデが訂正する「イヤ、奴隷生まれは、カード無しだ。奴隷の税金は本来主人が支払うが、その子供は作らない事で税を免れる、だから売却時に作るのが一般的だし、ワイツ家は取る方だから気にしない」「成る程ね、外してから契約本チャンと言う訳だったんだ」スズが問い掛けると「その積もりだったのだろう」「先ずは解約する事だね」
ラーハルトは、不愉快な思いをしながら「そう成るが奴隷商が居ないと無理だな」「レベルの高い、契約魔法の使い手がこの場に居れば、何とか成るのだがな」ガニメデが答えると、ミウとセラが迂闊にも拓斗を見る・・・
その様子で察したトキは「何とか成るのかい?僕」真逆10歳の子供が契約魔法の高レベルとも思えないんだがな?と考えながら尋ねたが「僕は契約をした事があるんだよ、けれど解約はした事が無いよ」「契約書を持っているのかい?」「残念ながら僕は、持っていないよ」「契約書で無ければ、如何して契約出来たのさね?」「それは僕も分からないよ」トキは要領を得ない返事で微妙な顔をする・・・
本来は契約魔法スキルがある者の力を借りて、魔法の契約書を作成する事で、契約魔法を使えない者でも、比較的簡単に魔法使用が可能に成る・・・
奴隷契約の場合は、奴隷商人が得意分野なので、依頼する事に成るのだが、解約の場合でも、高価な契約書が必要と成る・・・
奴隷商人はスキルを使用する為に、当人の同意があれば、契約書その物が必要では無く、犯罪者奴隷は刑罰の確定が、当人の同意と見做されるので、魔法での縛りが有効に成る・・・又、強制的に奴隷契約を結ぶ魔道具も存在するのだが、有資格者以外が持つ事を法律で禁じられてもいる。
因みに違法な方法で奴隷落ちしても、後にカード履歴を調べれば、その不正が発覚するので、開放させる事は比較的簡単に出来るし、不正の場合は発覚すれば、重犯罪と見做される。戦時奴隷は借金奴隷などと同じ扱いで、身代金などや自力で完済すれば開放されるが、身代金で支払う以外では稀なケースだ。
但し契約内容の変更などは、当人が拒否しない限りは、当該奴隷の持ち主の魔力消費だけで済むので、条件次第だが、期日開放、主人の死亡時開放、借財完済時開放など、魔法契約書を使わなくても開放は出来るのだが、普通高価な契約書を使い、任意開放する事は此も又、特別な事情のみの稀なケースだ。
ガニメデ達は、その恩恵に与る可能性が現在見えた所で、履行されるのかは定かで無い。
因みに犯罪奴隷と戦時獲得奴隷は、高価な魔道具で強制的に奴隷とする為、改変や解約の場合でも更に困難で、専門の契約魔法士を雇わなくては成らない、勿論当然ながら当該奴隷の持ち主からの同意がいる事も必須条件だ。
リズが前に出て来ると「タクト、アンタ出来るんだね?」「ハイ、母さん、恐らくだけれどもね」「分かった。急ぎその子をテントへ連れていきな!タクトもだよ」「ハイ、母さん」心配するトキ達を残して入ると「改めて聞くけれど、確実に出来るんだね?」「出来ますよ、でも不味い気もするんだよ、今迄この手の話しでは、碌な事が無いから・・・」躊躇する様な物言いを拓斗はした。
すると意外な物言いに驚いたリズは、咎める様に「それでもやらなきゃ、この子は死ぬんだよ、アンタはこの子を此のまま見捨てるのかい?」勢いに押されて「イヤだな母さん、そんな事を言っている訳じゃ無いんだけれどもね、向こうの身内にも立ち会って貰わないと、何かあった時に問題が出るかも知れないだろ?」「それもそうだね、分かったよ」
リズに呼ばれてラーハルトとガニメデが、テントへ入ると「今から解除しますが、未だ慣れていないので何が起こるか分かりません、それでも良いですか?」「此の儘では、不味い事は分かるからね、早速頼む」「分かりました」話しながら首輪を触ると、拓斗は魔力が吸われて一瞬で緩む・・・
「此でもう君は奴隷でも何でも無い筈だよ」苦しみから突然解き放たれたポコは、呆然としながら拓斗を見た。
其処でジュートが〔妾は此でも幾人かの下僕と奴隷を持って居ったがな、その経験から言えばじゃ、首輪を残せばそれが楔と成り、当人の意思に関係無く奴隷にされるぞ、早く外してやる事じゃな〕〔そうなのか、分かったジュート、有り難う〕
呼吸が安定して出来る様に成ったポコの様子をみて「有り難う、お前は未だ子供なのに大した物だ」「いえ、それよりも、首輪をした儘では、簡単に奴隷へと戻せる様なので、外さないと駄目ですよ」ガニメデは「それは理解している」早速外しに掛かる・・・
しかし、普通は無いのだがポコの首輪には鍵が付いていた。その状態では、流石に拓斗も首輪が外せ無い、解錠が得意なミウの努力も無駄に終わり、事情を話して、招き入れたトキ達にも相談したが、誰も解錠が出来なかった。
それもその筈で、鍵はコロンと取れて仕舞ったのだ・・・驚く一同が良く見ると、既に首輪は外れないように金具すら取れて、状態を見ようと拓斗が再び触れると、突然魔石部分が大きく光輝き出す、すると見事ダイヤの形に変形し、拓斗の奴隷として何故か登録された模様だ。
セラを奴隷にした経験で、その時の感覚が酷似していた為に理解した拓斗は、未だ確実では無いが同じだったと話しをしたら『エエエーーー!!!』全員が唱和して驚くと、その声で残り全員がテントにやって来た。
ジュート曰く、元々奴隷じゃったのじゃ、そして首輪が残って居ったならば、誰でも魔石に魔力さえ流せば、当人の意思に関係無く奴隷に出来るのじゃから、主殿が成っても可笑しくは無いの・・・との事で、その話を説明するのに時間が掛かり、拓斗は疲れ果てて仕舞った。
しかし、ダイヤの形に変形するとはの・・・真逆?イヤ、間違いじゃ、数千年前の話じゃぞ?そんな訳はあるまい、此は要観察じゃな・・・
首輪からポコを開放する筈が、見知らぬ拓斗の奴隷と成ったので、険悪な雰囲気も漂ったが「首輪自体が特殊だったのだ。その後の事は、僕も見ていたから理解している。此は事故だと諦めるしかないだろうな」トキも仕方なさそうに「ステラ村へ帰れば専門家も見付かるさね」「そうだな」二人はもう全員がD級を制覇して帰る段取りで話し出す。
其処へロランが「儂らの都合を聞かずに勝手に話しを進めるな」「地上に戻る話しをしただけさね、アンタ達はどんな段取りなのさ?」「この子達は、此処で修行をさせる段取りだからな、当分は戻らねえ」驚いたトキ達だったが「それじゃ、如何すんのさ?」此の後、話し合いは続いた。
最終的には、この手の分野に詳しいロボスに相談する事に決まったが、当面は拓斗本人が迷宮を出る予定が無い事から「仕方無い、此方の都合で其方の段取りを狂わせるのも憚られる、ポコを預けよう」「そうして貰えるかい、諸問題は後日話すとして、開放する事はこのアタシが約束するさね」「分かったよ、リズ姐さんなら間違い無いさね」トキも賛同すると、話しの流れは、無事収束へと向かう・・・
トキは、ポコの頭を撫でながら「開放されたら雌虎で面倒見るからさ、ポコも安心おし」頷くポコを今度は抱き上げると「若様、文句は無いね?」「ああ、良いよ、この子の両親が死んだのも、僕の不明による物だしね、仮にリズさんが預かる場合でも文句は無いよ、ポコ君はもう自由だ」ラーハルトが確約する・・・
流れに付いて行けない様子だったが「ありがとうデス、だけれどポコは生きて行く術を知りません、どうしたら良いのデスか?」「今はウチの子だよ、タクト達皆と一緒に居ると良いわよ、その間に生きる術を学べば良いさね」「首輪が外れたら、ウチの方に来ても良いんだからね」「リズ様もトキ様も、ありがとうデス、どうか宜しくお願いするデス」
丁度背格好もセラと近い事から「此が無駄に成らなくて良かった」と下着を初め、可愛らしい服をポコはリズから貰った。生まれて初めての幸運で、ポコは目をぐるぐると回して居たが、綺麗な服は大好きだった模様で喜んでいた。
騒動が終わり、一同が就寝すると〔主殿〕ジュートから念話が入る〔何だ?こんな夜中に〕〔新規奴隷じゃがの〕〔新規言うなよ、何れ開放するんだから〕〔ならばポコの事じゃが、彼奴の能力は随分と高い〕〔良い事じゃ無いのかよ?〕〔違うんじゃ、運営に狙われたとしても可笑しくない程、基本性能が高いのじゃ、スキルが手に入れば化けるやもじゃ〕
話しに拓斗は驚いて思わず声に出そうだったが堪えた〔と言う事は奴隷の子だったお陰で助かって居たのか?〕〔そうじゃな、主殿の推理を裏付ける、その一例やも知れぬ〕〔理解したよ、それなら当面は皆と同じ扱いで、スキル獲得をさせれば、一本立ち出来るな〕
椅子に腰掛け足を組み、煙管を優雅に動かして〔そう、上手く行けば良いがな?〕〔もう、契約関係は懲り懲りなんだけれどな・・・〕〔主殿は、そお言う定めやも知れぬな〕〔嫌な定めだな、逃げたいよ〕
煙管の先を拓斗に向けながら〔既にほの字じゃったからの〕〔お前何を言っているんだよ〕〔苦しいときに颯爽と現れて助けたのじゃ、そう成っても可笑しくはあるまい〕〔懐かれない様にしないとな〕溜息を吐くと〔まあ、良いでは無いか、既に妹を含めて三人じゃ、もう一人被害者が増えても問題無いじゃろ〕
心外そうに〔嫌な事を更に言うなよ、問題は大有りだ〕〔妾と早瀬殿を含めると、既にハーレムじゃな♡〕〔そんな言葉を何処で仕入れたんだよ?〕〔勿論、早瀬殿じゃ、其方方面では妾は師と仰いで居る〕〔嫌な師弟関係だな、そんな話しは兎も角も、大人しくしていてくれよな〕〔分かって居るわ〕
翌日、通路に侵入すると・・・
アッサリと抜けて「流石は白銀フェルだね、もう此処を通過したんだな」「そうですね、姐さん」「神速のフェル、何て呼び名もあったからね」「そう何ですか?」「ああ、フウ一つや二つじゃねえのさ」スズが「余りの早さに蜃気楼何て呼び名もあるよ、それに銀狼はさ、探査の早さも一流だからね」「依頼で追跡された犯罪者などの口の悪い奴は、銀狼の事を猟犬とも呼んでるさね」
楽しそうな気配で思わず「女に対しても神速何スか?」セラが口を挟むと、嫌な顔一つ為ずに「ああ、早い早い、しかも年齢容姿は問わないからね、何処の街のおばちゃん、お嬢ちゃんでもファンが大勢居るさね」「婆ちゃんも居るよ、アハハハ」スズが豪快に笑いながら話しを混ぜっ返す・・・
先頭を雌虎三名、次に拓斗達が続くがポコはその後ろのリズ達、ロラン夫婦三名の中に居る・・・更にラーハルトとガニメデ、ロズの三名が続き、ガンズとオロン、そして若手が数名の布陣だ。
前日の間違ってポコを奴隷にしちゃった大騒動の後「改めてポコ、僕は拓斗、右に居るのがミウで左はセラフィナ、そして従魔のスライム達だ」頭を一々下げながら「ポコデス、皆様宜しくデス」続けてミウとセラが、挨拶をして行くと「アタシはミウよ」「ミウ様、宜しくデス」
親しみを込めて、やや嬉しそうなセラは「宜しくス、自分はセラフィナスよ、ポコちゃん、セラと呼んで欲しいス、それと奴隷仲間でもあるスよ」聞いてポコは驚き「セラ様先輩、宜しくデス」「何れポコちゃんは、奴隷から開放されるスよ、様と先輩扱いは、止して欲しいスよ」「分かりましたデス、セラ様」「様、無しスよ」「ハイデス、セラ様」何度も繰り返すポコに呆れ顔だがその後、拓斗達の近しい者達を紹介して就寝した。
出発前にポコへ「パーティーへ加入して欲しいんだ。そうすれば付いて来るだけでレベルが上がるよ」不思議そうなポコへトキは「大した物を持って居るね、最初はウチへと考えて居たが、それならタクト君達に初めから加入すると良いよ」ポコは素直に頷くので加入手続きはアッサリ終わった。
マジックバッグから拓斗は靴を取りだして「僕のお古だけれど履くと良い」素直に履くと、サイズも自動で調整されて嬉しそうだった。
しかし、何故かミウが微妙な顔をしていたので「如何したんだよ?ミウ」「何でも無いわよ、事情が事情だものね」「一体どんな事情なんだよ」「その子も裸足じゃ可哀相でしょ、だからよ、その粗末な草履を捨てれば良いわ」こんな一幕もあったのだが、装備品は余り良い物が無く、間に合わせで済ませた。
流石は雌虎の面々で、下流の石橋方面へと脇目も振らずに向かう・・・先頭で獣魔などを殲滅しながら「アンタ、子供にしては随分やるじゃない」拓斗も火炎魔法で打ち漏らしを捌くと、トキが褒めてくれた。拓斗はトキの巧みな火魔法の使い方を見様見真似で扱って見せたからだ・・・
しかし、拓斗達のメンバーが獣魔を倒す度、ポコがレベルアップ酔いを起こして、目を回すので、リズとムウが交互に背負って介抱方々、面倒を見ている「漸く到着か・・・皆、渡るよ」先行して雌虎の面々が橋頭堡を築くと合図があり、拓斗達が渡り始める・・・
しかし、トラウマがあるのか?セラはおっかなびっくりで「大丈夫なのかよセラ?緊張しすぎて、反対に危なっかしいぞ」「大丈夫スよ、タクトさん、心配ないス」「今度は、前後をスラ達が守っているから、万が一転けても大丈夫でしょ」〔任せてよ〕(お姉さんが万が一の時には、隠して上げるわ)〔私も頑張ります〕「皆、頼んだよ」などど言いながら後ろから声を掛ける・・・
暫くして神殿へ到着したが、未だ昼前だった「姐さん」「何だい?」「アタシ達の荷物が置いてあるよ」「フェルの奴だね、粋なことをするじゃ無いか」「置き手紙だよ」「どれかしな」二人が覗き込むと「借りが出来ちまったね」「どう何だ?」「若様、一応ボス一体分の借りを返す見たいな事を書いて有るけれど、地元連中の粋な計らいで、遺品と荷物が返って来たさね」「有り難いな、何時かは何かの形でお返しをしよう」
荷物の点検に余念が無いラーハルト達とは別で、扉を見ながら「未だ二体ですね、ロラン小父さん」「そうだな、タクトはどう思う?」「昨日聞いた話しでは、サイクロプスもボスだった模様ですから、狼が二回以外では各々一体、今度も狼は必須かも?」「いい線だな、捜索は互いに連絡が取れる範囲で三手に分かれよう」
話しを聞いていたトキが「アタシ達は更に別で良いよ」「ならば四組だな」「僕とガニメデ、それとロズの三人、先導はガンズとオロンに頼んで、一応は即席のパーティーだ」「アタシ達は良いよ若様」「俺達もだ」即席のパーティーだが、流石に色々と乗り越えて連帯感が出来たものか、実に良い雰囲気だ。
全体を見渡してロランが若手三名を指名すると「お前達は此処に残って連絡役だ。神殿近辺は安全地帯だが、万一の時は大型発光信号を上げろ」「了解です副代表」頷くと「儂はタクト達に手解きをするが、リズとお前は残りの若手を頼む」「了解だわ、タクト達を頼むわね」「分かったよ、アンタ」それ迄は、ミウの近くに居たゴランも此の組みに入る・・・
分担が決まると「夕方まで捜索したら、夜までには成果が無くても戻る事」「良い指示だね、今回はアタシ達、ロランさんに従うよ」「そうだな、指揮は一本化した方が良いが、分隊規模で捜査だから余り気にするな」「理解している積もりさね」
くじ引きで捜索方面が決定すると、各々が散開して捜索を開始した。
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は6月6日です。
少し作品が溜まりましたので暫くは毎日17時に更新したいと思います。
拓斗の能力
【通常:精霊魔法LV2・精霊視LV2(UP)・妖精視LV2(UP)・魔力操作LV2・魔法創造LV2・エナジードレインLV2(UP)・魔力自動回復LV2・物理障壁LV2・障壁コントロールLV1・念話LV2・火系操作LV1・土系操作LV1・鑑定LV1(NEW)・身体強化LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)・地形操作LV1(NEW)・風系操作LV1(NEW)】
【エクストラスキル:契約魔法LV2従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕奴隷〔ポコ〕(NEW)対等契約〔フレイアー〕】能力の入手は、奪った可能性大
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)
ミウの能力
【通常:身体強化LV2(UP)・体術LV3(UP)・剣術LV2(UP)・探索LV1・気配察知LV2(UP)解錠LV1・俊敏LV2(NEW)・回復LV1〔ヒーリング〕・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・隠密行動LV1(NEW)・気配遮断LV1(NEW)・忍び足LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(光吸収と光学迷彩付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラさんの能力スキルと強奪スキル
【種族固有:胃袋LV4(UP)・強酸消化LV2・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV3・魔力吸収LV2・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV2】
【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・強酸耐性LV2(UP)・並列思考LV2・念話LV2・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV1・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナの種族固有のスキルと取得した能力
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV2・召喚LV1(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV1】
【通常:身体強化LV2(UP)・ドレイン耐性LV2(UP)・痛覚耐性LV2(UP)・変化LV1・気配遮断LV1(NEW)・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV2(UP)・恥辱のパワー変換LV2(UP)】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様・改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(能力未公開)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ
特殊装備品:バンパイアマント・奴隷仕様(名称未公開)(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、他能力未公開)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




