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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第一章 始まりは突然に・・・
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036話 迷宮内生活 其の五 (悲惨な末路)

D級再度の挑戦で意気も上がる拓斗達と父兄達、しかし、向かうその先では・・・

拓斗達とすれ違ってから三日、早朝からD級最後の難関に挑むラーハルト達・・・


出口から神殿を見付けて「何だよ、簡単じゃないか、直ぐ其処が出口なら今日中に地上だな」「そうですな、意外と言えば意外ですが、どうやら此処の連中も大した事が無いですな」「あんな奴らにお前達が、ビビるからだ」「汗顔の至りですな」鼻息も荒く直線的に神殿へと向かう・・・


楽観的に物を言うお坊ちゃま達とは違って、小声で相談するトキ達は「此はヤバイ最悪だよ」「狼ですか・・・」「大型も沢山居るね、サイクロプスとオーガだよ」「神殿も川で遮られて居るからね、渡る場所を探さなくては駄目だよ」「姐さん、如何します?取り敢えずは彼奴らに意見でもしますかね?」


少し考えた後「まあそうなるねスズ、真っ直ぐ行くなら危険さね、自ら地雷は践みたく無いさ」「了解したよ姐さん」「しかしあの人達、アタシらの言う事を素直に聞くかな?姐さん」「フウ迄もが心配しているのか・・・まああの態度だからね」「アタシも言うだけ無駄に終わりそうな気がするよ」「だが無駄でも話して、一応筋だけは通さないとな」「分かったよ」


半分諦め顔のスズが返事をすると、微妙なフウも「アタシは何もかもトキ姐さんに任せるよ、あんなのを相手にするのは苦手だからね」「そうかい任せな、だが難問だな・・・」「全くだよ」ヤレヤレのポーズをスズがすると、フウは返事代わりにお手上げのポーズをした。


しばらく話しを盗み聞きしていた冒険者二人が「あんたらは、雌虎のお姉さん方だろ」嫌そうにトキは「なんだい藪から棒に」「イヤ、俺達は知っていただけさ、あんた達の武勇伝をな」「それが如何したんだい」三人は剣呑な空気を醸し出す。


慌てて冒険者の二人は両手を上げて「何も取って食おうという訳じゃ無い、此から先なんだがな、厳しい様なら俺はあんた達に付きたいなと」


真剣その物と言った具合で「どう言う理由であんな奴らに従って居るのかは俺達は知らねえがよ、それよりも此処を見て楽観視している彼奴らよりさ、あんた達なら頼りに成る」トキは目で話しを促す・・・


「此処はあんた達が言う通りにヤバイ、生き延びる公算を考えると心細くってよ、こんな事ならE級の転移陣で損をしてでも帰れば良かったな」「ああ、同感だな、俺もあんた達に付きたい、此の二三日は特にそう思うよ、此処はヤバイし彼奴らも信用成らねえ」剣呑な気配を漂わせる三人を見ながら告げた。


トキは改めて値踏みするように「組む組まないは、まあ、流れ次第さね、それより最初からアタシ達の事を知っていたのかい?」間髪入れずに「そりゃ、姐さん方は有名人だからな、そうだ今更だが俺は、便利屋のガンズ」「そお言えば名前の方は聞いていたけど、専門分野は聞いていなかったね」


相方が名乗ると「俺はオロン、索敵屋だ。よろしく頼むが俺達は最初、あの強面こわもて達から話しを聞いた時に参加人員を教えられてな、あんた達が参加しているならば、胡散くさそうな相手だったが、一応は安心だと思って、この話に乗ったんだ。だが此処へ来てから一度彼奴らに見捨てられてもいるしな、さっきも言ったんだが全く信用が出来ない」


トキは思うところがあって、ニコリと笑いながら「成る程分かったさね」男は頷く相棒と共に愛想笑いをする・・・


薄目を開けながら(こう言う奴らの言葉を素直に信じちゃぁいけねえよな)スズとフウを見ると同意の眼差しを向けて来るので「それなら、帰り着く迄は、言う事をお聞きよ」「了解した(だ)」


先頭の奴隷戦士に続いて女三人、そして若様、取り巻きの家臣三名と奴隷の五人、配置的には冒険者の二人が今からやや先行して進むが、迷宮では主力のトキ達雌虎三人は、自由裁量で一番適切な位置取りをする様に初めから依頼されている・・・


その五人が中段の家臣達へ近付くと「何だお前達は、今頃動きだしてからに遅い、サッサと露払いをしろ」嫌そうな顔をトキはしながら「あんたら見たいにアタシは考え無しで動いてはいないよ」家臣達は苦虫を噛みつぶしたような顔をした。


それを見て動き出した先頭へ「チョット待ちなよ!」今度はラーハルトも振り向き「何だ?此処まで戦闘以外では、何も話さなかったお前が何を言うんだ?」「専門家としての意見さね」「言って見ろ!」尊大に告げられると、嫌そうな顔を露骨に出すトキは、その儘ラーハルト達へ向ける・・・


一同が注目する中「真っ直ぐ行くのは反対さ、特に右にある茂みは要注意さね」冒険者達は口々に同意するが「此処迄も大した獣魔が出て来なかった。どうせ地元の奴らが始末したに違いない、ならば最短距離で動くのに何の不都合があるんだ?」


アレで戦闘が少なかっただと?此方は地元連中の後追いだってえのにさ、一体何度戦ったと此の坊ちゃんは、思っているんだろうね?別の筋から如何してもと頼まれなきゃ、断っていた案件なんだが、アタシもいよ々此は焼きが回ったのかね、ホント失敗したよ・・・


ウンザリと初めから説明かよ、と思いながらもトキは「今迄は道順もハッキリしていたさね、しかし、此処じゃ地元のフェルでさえも、殲滅は無理な話しさ、多くの獣魔が残って居る可能性が高い、悪い事は言わないから最短では神殿を目指さず、多少は遠回りでも茂みを避けて見通しの良い、全体を見渡せる小高い場所を徐々に確かめながら移動する方が良い」


家臣の一人が近付き「一理あるかと思いますが、如何で御座いましょうラーハルト様」「若様、アタシ達も姐さんの意見に大賛成だよ」「俺達も姐さんに賛成だな」再び口々に冒険者達が賛同すると、家臣達も無視は出来ずに「迷宮経験者の全員がこう申して居ります」


慰み物にして来た女達からさえも、強い口調で反対された事から意地に成り「何を言っている、見通しが良ければ、反対に獣魔も集まって来るだろう、囲まれたくないぞ」「行き成り襲われるよりはましさね」「仮にそんな場合に成ってもお前達が何とかしろ!その為に雇ったんだからな」周りは愕然とこの言葉を聞いた・・・


怒りを抑えながら「イヤ、違うさね、アタシ達は助言をするのが仕事だよ」「何を今更、此れ迄は一言も助言などしていなかったじゃ無いか」鏡の如く周りの怒りに対して呷られたラーハルトは収まらない・・・


言葉が通じない典型的な人物だね、此は参ったよ、どの様に育ったのやら・・・


態と説明口調に変えたトキが「それは此れ迄、必要性が無かったからさね、通路で挟撃された時以外ではね、まあ、その時も助言は無視されたが、此処でも無視なのかい?」「あの時は僕の判断が良かったから、全員が生き残れたんだ。文句があるのか?」今度は真っ先に逃げた事を指摘された様に勘違いして、高飛車な物言いをラーハルトは、トキに対して言って仕舞った。


ヤレヤレと思いながらも、自身の命が掛かる此の場面では引けないトキは「彼処あそこで待ち伏せが無かったのは偶々さね、普通なら三方向からだった筈だよ」一瞬言葉を失ったが「それでも僕の判断が正しかったんだ。今度も正しい筈、此処の迷宮は、大した事がない」今度は冒険者全員が呆気に取られた。


何も言わない事を良い事に「それよりも僕に逆らうのは、契約違反だぞ」「助言を聞かないのも契約違反だよ、若様」「それは飽くまでも、為に成る助言を無視した場合だ」「そうかい、あたしゃ若様が、命の危険を回避する助言を無視したと思うけれどね」「そんな事は無い、僕の判断は正しいんだ早く進めよ、此処を制覇して地上へ今日中に帰りたいんだよ」


こんな奴に先導されたら堪んないさね、一体如何する?損をしても命だね・・・

向こうから契約の解約を口にさせるか?他が如何成ろうとも生き延びれば勝ちだ。


トキは違約覚悟で「本音の所では、今すぐ引き返すのがお利口だよ、お坊ちゃん」


揶揄する様な口調で話されると「此の期に及んで何を言い出すんだ。D級の制覇はお前達の仕事だろ?」「違うね、無理だと判断したなら引き返す提案をするのも、専門家としての仕事さね、それを高飛車に蹴る、世間知らずのお坊ちゃんにアタシ達が意見して何が悪いのさ」引く気配を見せないトキに押された。


何なんだよ此奴らは・・・地元の冒険者共と言い、此奴らと言い、此の僕に逆らう何て人種は初めてお目に掛かるぞ?周りはご尤もとしか言わない木偶でくばかりだが、此奴らも何か?何処かが可笑しい・・・


しかし、此の儘引き返せば、全てが無駄になると考えたラーハルトは「ならばお前達はもう解約だ。他の者達と攻略して帰ったら訴えてやる」「ああ、そうかい義理は果たしたよ、其方から解約したんだアタシ達は此から自由にさせて貰うからね」「何とでも言え、もうお前達はあてにしない」「ああ、そうかい、精々頑張んな、楽しみだよ」などと言いながらトキ達は、ラーハルト達から徐々に離れて行った。


仕方無く冒険者の二人は、やや先行するが「オイ、どうする?」「どうもこうにも離れて仕舞えば、連携すらも出来ねえじゃねえか」「違約覚悟で雌虎に付くか?」「俺にも生活があるしな、此奴らが生き延びれば、地上に戻っても碌な事に成りゃしねえぞ」「それもそうか、ならば精一杯勤めるしかねえな」「そう言う事だな、奴ら彼処あそこで強行するとは全然思わなかったぜ」「全くだな」二人は警戒範囲を拡げながら、怖々進んで行った。


最後尾から徐々に離れて行く雌虎達は「良いのかい、姐さん」「何がさね、スズ」「彼奴らを此の儘放っておいてさ」「前の二人かい?」「それもあるけれど契約の事だよ、貴族に逆らっちまったからね、フウも覚悟をしなよ」「分かっているよ、でもアレは無かったね」「確かに直線移動は駄目っしょ」スズも同意する・・・


トキは得たりと「スズの言う通りさね、戻るなら生き延びる事も出来るが、此処を抜けるならアタシ達無しでは無理さ」「分かっているよ、姐さん」「前の二人にも機会は与えたんだよ、彼処で此方に付かなかったんだからね、日和見も大概にしろつうんだよ」


スズは粘っこい笑いを浮かべて「姐さんはヤハリ、ふるい落とす積もりだったね」「彼処で此方に付けば、面倒くらいは見たよ」「そうだよね、彼奴らがハッキリと物を言えば、流れも変わったかもね?」「そうだね、フウ、しかし、あんな危ない場所を歩かなくて良かったよ」スズはホッとした様子を見せた。


それを見てトキは、念押しをする様に「スズも賛成だろ?」「勿論、命は金で買え無いからね」「全くだよね」「なら見晴らしの良い場所でフウ、風の探知を使え」「了解したよ、でも戻らなくても良いのかい、姐さん」「戻るさね、或る程度成り行きを確認したらね」「それじゃ始めるよ」フウは風を使い探査を行えるスキルを持っている・・・


平原と言っても多少の起伏は、当然ながら有る物で「此の丘の先でオーガが5匹、嫌な感じがした茂みに10匹程の狼集団が三組よ、川の手前でオーガが数匹だね」「待ち伏せだね」「姐さん川へ追い込まれれば、逃げるのも困難に成りそうだよ」「トキ姐さん、此方にも狼の一団が接近だよ」「ああ、分かって居るさね」トキが丘の麓から接近して来る狼達へ火球を跳ばすと、散開して逃げて行く・・・


その様子を見て「少数に成るから狙われるんだよ」「然様で御座いますな、雌虎も判断を誤った様子で」「当たり前だ・・・僕は子供の頃から一団を指揮する訓練を受けているんだぞ、その判断に逆らう愚かさを奴らも思い知るがいいさ」「流石はラーハルト様、我らのお館様に相応しく思いますな」追従されてやや機嫌も直り、ラーハルト達は進む・・・


トキは溜息を吐きながら「さて如何するかね」「逃げるんだろ姐さん?」「逃げないよ今はな、頼まれ事もあるからね」「頼まれ事ってなに?」「他はどうでもあの坊ちゃまだけは、無事に連れ帰らなければ、本当の違約なんだよ」


驚いたスズは「そうなのかい?」「釘を刺して言う事を聞いて貰いやすくする為に恩を売る算段だったけど、助けるのが先に成りそうだ。恐らく逃げて来る先は此の丘の向こうだから、オーガをやるよスズ、フウ」「了解だよ」「ヤレヤレだね」


全くD級へ入れば早々に機会を見付けて、此方がやり易くする算段だったけれど、フェルとすれ違った後からは、襲撃回数が徐々に減って、彼奴らの行き足が随分と速く成っちまった・・・


前の階なんざ襲撃すら無かったさね・・・もう少し危ない思いをさせる算段が全く付かなかったのが「痛いさね」思わず声に出ると「姐さん、どこか痛むのかい?」「独り言さね、それより急ぐよ」「了解したよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


出発前、とある館へ呼び出されたトキは「今度、新しく発見されたステラ村迷宮へ向こう見ずな若手に踊らされて、ラーハルト様が挑戦すると言い出してな、当人は内緒にしている積もりだが、閣下が心配なさって居られる」


淡々と状況を説明されて「腹心のアンタが止めればいい事だろうにさ」「止めれば勝手に動くだけだ」「それで如何しろと言うのさね」「流石に若手達も無謀な事を為ずに人を雇うつもりらしくてな、其処へ潜り込んで若様を守って欲しい」


暫く悩んだ後「実はその若手達の動きがどうも焦臭きなくさい、だがお前が引き受けてくれれば、私も閣下も安心が出来る」


「成る程ね、お殿様とアンタには、昔の借りがあるから断れないがね、良い感じがしないよ」「閣下も心配なさって居られるのだが、丁度良い薬に成るやもと考えて居られる、全く甘いのやら厳しいのやら・・・そこでトキ、お前さんが指名されたんだ」「最悪は次男坊だっけ?出来の良い方は・・・微妙に中途半端な対応だよ、跡取りなら別に居るからなのかい?」


トキの物言いに男は嫌そうな顔で「本当の資質はラーハルト様の方が上だと、私は思っているよ」「そうなのかい?ならば無理をさせなさんなよ」「しかし、今の儘では目が出る事は無いさ、だが薬が効けば良く成る可能性がある」「理解したよ、一応手は打って雇われる方向で行くけれど、駄目なら諦めてよ」


不敵に笑顔を浮かべて「分かったが、お前はそんな下手はしないだろう?」


お手上げのポーズを取りながら「借りは返したよ」「無事連れ帰ればだ」「駄目な場合は如何成るのさ」「その時は又、後日返して貰う」「了解だよ、逃げられ無いと言う訳だね」「分かっているじゃないか、だが頼む」「アンタのそう言う所が、アタシは嫌いだよ」「私は今でもお前の事が好きだがな」「言ってろ・・・」


二人に全て話して「巻き込んで悪いな」「姐さんが昔、下手を打って借りがあると言っていたのは、ワイツだったんですね」「そうだよスズ、だから若様も守るが、二人はアタシが絶対に生きて帰すからね、安心おし」


フウが残念そうに「分かったけれど、先に相談して欲しかったな」「悪いな、甘えかも知れないが、事後承諾でも許して貰える仲間は、お前達だけだからな」今度は少し喜んで「だから雌虎メンバーウチでも、アタシ達だったんだね」「済まん事だ」「気にしなくても良いよ姐さん」「有り難う、フウ」


スズが決意を込めて「姐さんには、アタシ達借りがあるからね、全く問題無いよ」「スズも頼むわ」丘向こうのオーガを倒す前の話だった。


一方、別行動に成ったラーハルト達は・・・


先ず狙われたのは、先頭と後方の二箇所同時攻撃が、狼の連係プレーで始まった。


右の茂みから襲われた先頭の冒険者二人は、10対2では敵うはずも無く、後ろの奴隷戦士達三名と連携すると、何とか対抗出来たが後方の奴隷達は、一応は武器を持っていたにも関わらず、荷物が有る為に動きも鈍く、堪らず家臣三名を道連れに戦う事に成った。


ビキニアーマーを着込んだ女たちも、率先して前面へと加勢する・・・


前後が混戦すると「何だ?何だよ此の状態は」唖然と為す術も無くラーハルトは、指揮する事も出来ずに家臣達と共に戦う羽目に成った。拮抗していたが12匹程の新手集団が出現すると「ラーハルト様、此処はお早く撤退を!」「撤退と言っても後ろはもう駄目だ!」見ると20匹程に増えて翻弄されだした。


家臣達は奴隷の足を狙って切りつけると、それを囮に「前へ」と言いながら掛けだした。群がる狼達と追いすがる狼とに分かれるのを見ると、もう一人生け贄として奴隷を切りつける。


流石に此には、ラーハルトも怒り「お前達が率先して防げ、それで無いと帰ったら罰するぞ」「申し訳ございませんが、既に貴い犠牲が出ております。先ずは御身の安全を」などと言われたら仕方無いと割り切り「急げ!だが殿はお前達が勤めろ」日頃の言動や訓練での強さを過信して命令する「分かりました」


彼らは命令されて残るのだが、狼の恐ろしさを理解せずに舐めて居た・・・そして何頭かを切り捨てて、それに群がる狼達を見ると、頃やヨシとラーハルト達に追いすがる。


しかし「何だ?何で向かって来るんだ」慌てた三人は「止めろ!」首筋を噛まれてのた打ち回る・・・日頃、対人戦は自信のあった者共だったが、二回り程も大きい薄らと金色に輝く大狼が、彼らの一人をアッサリと行動不能にすると、後の二人は群れで襲われて、死角から一度でも何処かを噛まれれば、恐慌状態に陥り、実力の半分も出せぬ儘、餌食と成って行った。


逃げに掛かった時点で狼達は、獲物と見定めて仕舞ったのだ。そしてボスがいた。

大した気構えも無く、愚かにも此処へ来た事を後悔する間も三人には無かった。

はぐれた事で狼達の標的と成り、反対に囮として役立ったのは、皮肉な結果だった。


ラーハルトは、その末路を見て心底恐怖する、前面の狼を何とか倒した冒険者二人と加勢した女たち、そして奴隷戦士達三名を頼みとして川方面へと、追いやられて仕舞う・・・


次に遭遇したのは、河原近くの右方向で屯していたオーガ達だった。川下へと逃げ出したラーハルト達を追いかけるオーガに掴まったのは、不幸にも大荷物を抱えた奴隷達だった。


背負った荷物を鷲掴みに握られて掴まると「ポコ!アンタは逃げて」母親が大声で叫ぶと、身体の小さい子供は、咄嗟に浮いた荷物から、万歳をする様に背負い紐を潜り抜けると、全力で後ろを見ずに走り出す。


その姿を見て母親は「強く生きるんだよー!」その声を最後に喰われて仕舞った。


もう一人の奴隷は慌てて川へと踏み込む・・・群がるデメキン鰐に足を噛まれると転倒、瞬く間に骨となると、川へ向かい掛けたラーハルト達の足を止めた。


その光景を見て恐怖に戦き、仕方無くラーハルト達はオーガに追われ、川に沿って下流へと追いやられて仕舞う・・・


ほう々のていで逃げ出してきた、ラーハルト達を向かえたのは、先行してオーガ五体を退治して待って居たトキ達、雌虎の面々だった。

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は6月3日です。


拓斗の能力


【通常:精霊魔法LV2・精霊視LV2(UP)・妖精視LV2(UP)・魔力操作LV2・魔法創造LV2・エナジードレインLV2(UP)・魔力自動回復LV2・物理障壁LV2・障壁コントロールLV1・念話LV2・火系操作LV1・土系操作LV1・鑑定LV1(NEW)・身体強化LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)・地形操作LV1(NEW)・風系操作LV1(NEW)】

【エクストラスキル:契約魔法LV2従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕対等契約〔フレイアー〕】能力の入手は、奪った可能性大


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)


ミウの能力


【通常:身体強化LV2(UP)・体術LV3(UP)・剣術LV2(UP)・探索LV1・気配察知LV2(UP)解錠LV1・俊敏LV2(NEW)・回復LV1〔ヒーリング〕・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・隠密行動LV1(NEW)・気配遮断LV1(NEW)・忍び足LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】


装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(光吸収と光学迷彩付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘くろがね

装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)


スラさんの能力スキルと強奪スキル


【種族固有:胃袋LV4(UP)・強酸消化LV2・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV3・魔力吸収LV2・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV2】

【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・強酸耐性LV2(UP)・並列思考LV2・念話LV2・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV1・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナの種族固有のスキルと取得した能力


【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV2・召喚LV1(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV1】

【通常:身体強化LV2(UP)・ドレイン耐性LV2(UP)・痛覚耐性LV2(UP)・変化LV1・気配遮断LV1(NEW)・魔力操作LV1(NEW)・魔法創造LV1(NEW)・水系操作LV1(NEW)・生活魔法LV1(NEW)】

【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV2(UP)・恥辱のパワー変換LV2(UP)】

【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様・改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(能力未公開)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ


特殊装備品:バンパイアマント・奴隷仕様(名称未公開)(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、他能力未公開)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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