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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第一章 始まりは突然に・・・
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034話 迷宮内生活 其の三 (不満だらけの貴族)

初級の階層へと向かう拓斗達とD級制覇を目指す貴族が交差する・・・

もう此処にはお宝が無いのと、獲物に成る獣魔達が逃げるので、早々に山を登って十九階へと向かう事に成った一行だが「拓斗君、鉱脈の位置などは、全て把握出来てるのかな?」「それは既に教えて貰っていますよ、ロボスさん達と合流する前に僕達で確認も取りました」「そうなのかい、それは楽が出来て助かるよ」ロボスは本当に嬉しそうに返事を返して来た。


セラが獣の皮に写し取った地図をだして、説明をしながら登って行くと、ロボスを初めフェルも感心して「此を貰えるかい?」「どうぞスよ、その為にえがき出したもんスからね」「有り難う、稀少鉱石もあるね、ステラ村は、屹度豊に成るよ」などと喜ぶ・・・


カメリヤが嫌そうに「こんなもんがあれば、他の貴族共に狙われるわよ」「それも一理あるな、何処迄を公開するのかは、親父さんと要相談だな」「確かに兄貴達の言う通りだね、それで無くてもラプトル関係で色気を出している奴も居るからね」


拓斗は大変だなと、他人事の様にこの時は気楽に考えていたが、そうも言ってられない事態が目の前に迫っていた。


遡ること六日・・・


ロランがクラン本部館へ帰って来ると、既に落ち着いたアビスが、残された書類を決裁していた「ウチの中堅所を明日からD級へ潜らせる」「ああ、そうしてくれ、今日入った子爵家の若様一行は、早くても四五日は掛かる筈だからな、それ迄には大まかな探査を終わらせたい」


たった四日か・・・「残りはどうする?」「それこそ運次第だぜ。それに手土産も必要だろ?まあ見付けられればだがな」ロランはニヤリと笑いながら「成る程な、F級とE級までは、もう既に解禁したからな、競争相手も多い事だろうぜ」


書類を整理しながらアビスは「解禁のことも了解だぜ」「虫は素材の塊だからな、喜ぶ奴らも多いだろうさ、それに儂らがさらえた後からでも、徐々にお宝箱の方も出始めて来たんだ」「普通は或る程度、探索の方が進んだ後からだろう?」


「あの後帰って来た奴らの話では、素人では分かりづらいが、ベテラン冒険者なら未だ未だ見付ける事だろうな、妙に宝箱の湧きが良いらしく、ウチの中堅連中でも見付けている・・・暫くは素人でも見付けやすい場所でも、お宝が出るかもな?」


「そうなのか・・・落ち着くまで一時的にも出れば、冒険者を呼び込めるよな」


アビスは、特に苦手な仕事を思い出して「ならば大物の買い取り準備も、早くしなければな、冒険者ギルドと商業ギルド、それと加工系の連中を集めて、明日にでも説明をする」「頼むぜ。発見されてからもう三週間、連中の我慢も限界だろうさ」「そうか、大変だったな」「イヤ、いいさ」「悪いな」


「それよりもひと月後に儂が潜って良いのか?」「ああ、ミウにも会いたかろう」「助かるよ、ムウの奴が収まらねえんだ。リズが宥めてくれちゃぁ居るがな」


少し考えて「なら、二人共連れて行け、どうせリズの奴も行きたがるだろうから、今度は俺が留守番の役だな」「本当は行きたかろうにな、済まん」「何、良いって事よ、それよりも彼奴らの事だな、何が目的なのやら・・・」


今日の事を思い出し「しかし、あの分からず屋共は無事に出て来られるものかね」「分からん、随分と変わった迷宮だからな、柱五本だからB級は期待していたが、此処はA級の可能性も十分あるぜ」「それがバレたら上が放ちゃくれねえな」


「その為の先兵かもよ?」「あり得るな」「ああ、用心しておこうぜ」


やや躊躇いながら「死んでくれれば助かるかもな」「勝手に入ったんだぜ。此方コッチに責任はねえさ」「挨拶をしづらそうにしていたから、敢えて声を掛けなかったがな、おトキ達が一緒だった」「おトキが居たのか・・・なら心配なさそうだが、素人にチャチャを入れられて、全滅したベテランパーティーも多いからな、彼奴らに絶対逆らえない相手が、その坊ちゃんじゃ無ければ良いがな」


転移陣での会話などを思い出しながら「全くな、彼奴らだけでも無事に帰って来て欲しいもんだ」「それは言えてるな、死んだらフェルも悲しむだろうぜ」「確かに情報を持って帰られるのも不味いが、あの子爵家は、お前さんの実家とは反目なんだろう?」「そうなんだがな、微妙でな・・・」その実家の方が今は不味い、何て言いにくいじゃねえか・・・どうしよう?だが何時までも黙って居るのもな・・・


思考の海にドップリと二人は嵌まり込んだが、開いた扉から入って来ると「先の事何て考えても始まらないさね」「おリズの言う通りだな、ムウもいらっしゃいだな」


二人が入って来ると「扉も閉めずに大声で内緒話かい?」「ロランの奴が、尻の閉まりが悪くてな」「これからが内緒話の本番だぜ。お二人さん」などと言いながら扉を閉めて、此れ迄の経緯と指針を相談し始めた。


その頃、E級まで転移して六階の岩場を踏破した子爵家の御曹司おんぞうしは「何が危険だ!簡単に進めるじゃないか」「然様でございます。坊ちゃま」「僕はその呼び方は、嫌いだと何時も言っているだろ!」「此は・・・ご無礼をラーハルト様」


ラーハルトは鷹揚に頷くと「次は如何成っている」「偵察に因りますと、岩石迷路地帯だそうです」「それでは行こうか」「ハイ」本当の意味でパーティーの中核を担っている冒険者達をラーハルトは徐々に無視をして、身近な家臣達を連れて次の七階へと向かう・・・


ラーハルト・ツバイ・ワイツタイガー、二番目の古代虎などと言われる可成り古い名家なのだが、曾祖父の代で領地も大幅に減少、お家騒動なども発生する・・・又それが原因で伯爵から子爵へと爵位を落とされてもいる。


その為一族をあげて復権を狙っているのだが、現在中々思う様に進展せずにいる。跡継ぎの方も次男の出来が良く評判もいい、何かと問題を起こす兄のラーハルトは周りから比較されて面白くないのだ。


其処で反目の貴族が運営する、ステラ村の迷宮発見を聞き付け、あわよくば手柄、悪くても情報を収集して帰れば、現当主の覚えも目出度かろうと、支援してくれている家臣達に踊らされて、家には内緒で初めてのD級探査へと挑戦している・・・


屈強な家臣三名と雇ったD級の男性冒険者二名、ベテランのC級女性冒険者三名、自前の奴隷戦士が三名と綺麗どころが三名、そして荷物担ぎの奴隷を数名連れて、意気揚々と七階へ向かった。


D級迄なら上位者と共に転移すれば、素人でも入れるのだが、普通のポーターは、雇われる相手を選ぶし、殆どはF級やE級に挑戦する。大型バッグなどを持って居ない、長期に渡って獲物を狩る者達に雇われる事などの方が多いが、腕の良い者は案内役を務める事もあり、彼らを雇うのは意外と高額なのだ。


D級へ最初から挑戦する気が満々のラーハルト達は、発見されて未だ間無しなら、荷物担ぎの方も少ないだろうと、態々奴隷を連れてやって来たが、家に内緒なので身近で仕えていた戦士三名と、奴隷家族の三名を含む五名が精々での布陣だ。


七階の途中で日が暮れるとラーハルトは、自分のマジックテントへ綺麗どころ三名を呼び出して、夜の相手を務めさせていた。


此の女達は、膨大な借金を質の悪い相手から負って娼館に売られる寸前、家臣達がラーハルトを引っ張り出す為に態々借金の肩代わりをした。


駆け出しのE級冒険者だった彼女達は、仕事の失敗が続き違約金がかさんだ。娼館に売られる位ならば、危険は十分承知の上だが、借金返済の為に渋々此の迷宮探査に参加している・・・


自分らの借金を返す腹があるから、お坊ちゃまの言い成りに従って、勤め上げれば肩代わりして貰った借金の方も、帳消しに成る約束を家臣達から取り付けて「こうなれば」などと反対にたくましく玉の輿を狙っているが、勤めが終わり、今度は若様に内緒だが、本来の雇い主である家臣達の相手を務めさせられる・・・


約束を信じて今回限りだと自らに言い聞かせて、嫌でも彼女達は従うのみなのだ。


七階の探査も進み、拓斗達を嵌めた広場へと到着した何も知らない一行は「見事に何も残っていないな」「そうですな」「くそ・・・だから僕はD級へ跳びたかったんだ」「と申されても、動かねば跳ぶことも出来ません、それよりも地元の連中を早く追い越して仕舞わねば成りませんな」


焦る気持ちと、昨日の遣り取りをラーハルトは、思い出して「そうだな、しかし、地元の奴らめ」言い捨てて囓りかけの果物を中央の岩石群へ投げつけると、ロックウルフが動き出した。


慌てて左右を見渡すと、右方向からと後ろから獣魔達が押し寄せて来る・・・


運営が残した罠は、一度や二度攻略した程度では、勿論解除される筈も無く、ベテランのフェル達ならいざ知らず、この手の騒動でも狼狽して、何も来ていない進行方向へと、ラーハルト達は止める冒険者達を無視して逃げ出した。


残された冒険者達と奴隷戦士で難局を乗り切ると、後を追う羽目に成ったが、勿論気持ちの良い物では無く、逃げた連中に対して、しこりの方が残った。


取り繕うラーハルトは「ご苦労、此度の働きは見事だ。料金を弾むからな」などと言われれば、奴隷は兎も角も、冒険者達は一応納得して次の階へと向かった。


女冒険者の三名は『タイガーウイッチ』又は雌虎と言う名のパーティーを組んで、活躍をしている中堅どころのチームだが、どこのクランにも属さずに自ら女許りの小規模クランを立ち上げて、面白可笑しく自由を謳歌してた。


最初に声を掛けられた時は、条件の良さで訝しんだのだが、初見の迷宮を探査する話しだと聞いて「それなら此の金額も納得だよ」リーダーのトキが言うと他の二人スズとフウも賛成した事から参加した・・・


八階以降も厳しく「此は普通のE級じゃ無いね」「トキ姐さん、不味いよ」「それでも、D級を制覇する迄が契約何だから仕方無いだろ」「不味い時に不味い相手に関わったわね」「スズも賛成したじゃないか、今更何を言っているんだよ、若様が戻ると言わない限りは、付き合うしか無いんだよ」


二人は不承不承ふしょうぶしょうだが「分かったよ(わ)」「分かりゃ良いさね、何とかアンタ達はアタシが守るよ」「そうだね、トキ姐さんホントの所はB級冒険者だったからね、あたしゃ付いて行くよ」「分かって居るじゃないか、スズ」「取り敢えず生き残る為にも、アタシは全力を尽くすさ」「トキ姐さん、愚痴を言って済やせん」「何、良いって事さね、フウ」


前を歩くビキニアーマーを見ながら「それにあの三人に比べればましさね」「そうだね、あの子達ですら危なかっしそうだったけど、戦っていた」「全くだわよね」「どうも、嫌な予感がするよ、気を引き締めな」頷く二人は、前途をおもんばかった。


それ以降も虫エリアを抜けて、ボスを倒したのが、五日目の午前中だった。


ボスの特典以外の収益は、倒した獣魔や虫の素材以外は、全くお宝は発見できずで「此処は何も無いのか?こんな事なら苦労して挑む価値などないわ」などと自らは何も出来ないくせに言葉を吐き捨てる・・・


付いて来た家臣達は調査目的もあり、成果は十分上がっていると評価しているが、お坊ちゃまの気は全然収まらない「早く地元の連中を追い越せ」などと無理難題を家臣に言い付ける始末だ。


誰も先行している地元の連中に追い付けるなどと、素人以外では考えてもいない。


流石は発見されて間無しの迷宮、普通より素材の質と量も多く、此処で引き返しても十分な稼ぎに成る・・・そう、それ程彼らは予想外に戦闘を繰り返して此処まで辿り着いたのだ。


集めた虫の素材だけでも、そこそこの稼ぎに成る筈だと、冒険者達も本音の所では随分と喜んでいるのだが、違約の事を考慮すれば、今戻る選択は微妙で、率先して撤退を口に出来ないと考えていた。


何故なら此処からが本来の目的地、D級の本番なのだから・・・


一方・・・


拓斗達は十九階の取りこぼしをフレアの情報に従って見付けると「例の彼女は協力的だね」「何かと支援してくれるし、情報も確かだ」「そうですね、フェルさん、ロボスさん」「十八階の情報はあるのかい?」既に大凡此の階も入口に近付くと、ロボスから尋ねられる。


拓斗は惜しげも無く情報を公開する「後は十六階とミウが本来得る筈だった物が、二階の草原地帯とセラの森林エリア三階に一部屋ずつ残って居るそうです」其内の二階は、既に発見されていたのだが、フレアは後の確認まではしていなかった。


その日は、十九階の入口付近で野営をして十八階と十七階は、ほぼ素通りをする。

そして十六階を探査していると、クランの仲間達二組と合流した。


此処の宝箱には、パーティー専用のアイテムで『絆の腕輪』などと言う物が出ると「良い物が出たね、僕も持っているよ」フェルさんは、同じ様な物を見せてくれて「此は、パーティーなどで活動していると、経験値などが均一化されて分配される仕組みでね、持ち主が登録(持ち主を含めて最大8名)すると、効力が発揮されるんだよ、但し、100メートル位がその範囲なんだが、此も持ち主の魔力量に左右されるんだ」


ロボスが説明口調で「D級ならちょくちょく出る品物さ、ギルドなどでパーティー登録をしても、此が無いとね、真のパーティーとは言えないんだよ」「そんな道具初めて知りましたよ、僕達はもうパーティー気分でいましたからね」


微笑ましそうにフェルは拓斗へ「普通は皆そうさタクト君、中級以上の冒険者パーティーなら、無理してでもリーダーが手に入れるけれども、初級ならばメンバーも固定しないし、それ程問題視されないからね」


「此があれば、公平性が保たれるからね、持って居るリーダーと持たない者では、信頼度も違うのさ拓斗君」「分かりましたロボスさん」「此は情報を仕入れて来たタクト君が持つと良いよ、僕は既に持って居るしね、それさえあれば、勿論危険を伴うけれど、素人でもD級迄なら連れて入れるよ」「有り難うございます。フェルさん、大切にします」


解せぬ顔付きをしていると、気が付いたロボスが「何か問題でもあるのかい、拓斗君」「いえ、経験値の話しなんですが、前にゴリラ達を倒した時にミウもセラも、従魔のスラ達ですら、全員が恩恵に与ったので、その事が不思議だなと?フと思いましてね、考えて居たんですよ」


ロボスも不思議に思い「その時、レベルアップ酔いを起こしたのかい?」「そうですね、起こしました」「全員がかい?」「それは僕だけでしたね」


納得顔をして「作戦の指導者、もしくは発案者と言う事で、実行した早瀬君と拓斗君へと大量に流れた筈だよ、ミウ君とセラフィナ君には、恐らくだけれど少ししか入って居ないね、それでも大量に殲滅したなら、それまでに与えたダメージ分でも相当だったんだろうね」


指摘されて思う所もあった拓斗は「成る程、均一化して入った訳では無い、と言う事ですね」「そうなるね、此のアイテムで今後は平均される筈さ、配分も調整が出来るけれど、仲間内なら均等割りか、リーダーが話し合いで少し余分に貰う程度で収めるのが普通だね」


「例えばこんな例が有るよ、前衛と後衛の配分比率を変えたり、レベル差が生じた場合には、一時的に変更したりだね」「そんな使い方もありですね」「因みにだがレベルは、25辺りを境に各段階毎でアップ率が変わるし、上位に成れば、下位の獣魔を倒しても殆どアップには貢献しなく成るよ」


「分かりましたロボスさん、何時も丁寧に有り難うございます」「イヤ、良いよ、それよりも疑問があれば、何でも聞いてくれて構わないよ拓斗君」「お言葉に甘えますが、今の所は良いです」「分かったよ」二人は話題に成ったアイテムを眺めて「本当の意味でのパーティーか・・・頑張ろう」


白金で装飾された絆の腕輪を拓斗が装備すると〔メンバー登録の手順を云々・・〕念話と同じ要領で指示されて従う、そしてセラとミウを登録した「その絆を簡単に奪われないだけの実力を身に付けようか」「そうですね、ロボスさん」


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前日にE級を制覇したラーハルト達は、所定の行動でスキルや魔法をそれぞれ手に入れて、転移陣のある場所で英気を養う・・・転移陣はある種の安全地帯で、そこそこの広さがあり、それと水が手に入る。


翌日、気持ちも新たに出発したのだが、その後・・・


迷宮探査に段々と嫌気が差して来たラーハルトは「何だって此の僕が、行き遅れを相手にしながら、こんな苦労を・・・」三人を相手にしながら毒を吐くが収まらず「此も父上がハッキリと跡目を周りに告げないからだ!僕はもう15歳なんだぞ」憤りながら何時までも三人を手放さず、ウンザリさせている事に気が付かない。


此処へ来てからもそうだが、何一つ思い通りに行かず「宝は出無い、進行は遅い、全く何をしているんだお前達は」苛立ちマギレに手近な女の尻を思いっ切り叩くと「お許しを若様」「もう、此処へ来てから七日目だが、ホントにD級なのか?未だ前のE級の方が獣魔の数も多かった位だぞ」


初級は既に獣魔の数も戻り、反対に余所よりも多い程だったが、未だD級は戻っている最中なのだ。しかし、それでも多いとベテラン冒険者達は感じている・・・


能面の如く立ち尽くす三名の直臣は「それは先行組に追い付いて来た証では有りませんかね」「そうか、そうなのか?」「そうとしか考えられません」途端に気分が良くなって「今日の分は僕が払うから、お前達も楽しめ」「ご承知なさっておられましたか、流石で御座います」「当然だ。僕もそれ程迂闊でも無いわ」


本当の所は冒険者二人が噂している所を聞き付けただけなのだが「明日も頑張れる様に今日は褒美だ」「アタシはイヤだよ」「アタシもだ」「勿論、アタシもだよ」断られたのが意外な事だと、ラーハルト達は少し驚いた。


しかし、途端に不機嫌と成り「何を言っている?今迄散々同じ事をしていただろ?今に成って値段のつり上げか・・・仕方無い、倍払ってやるから命令だ。部下達の相手をしろ!」「倍だろうが何だろうが、今日はイヤ何だよ、契約違反だよ若様」ウンウンと他の女たちも同意して更に逆らう・・・


彼女達の言葉で神経を逆なでされたラーハルトは憤慨して「僕に逆らうのか?生意気な、隠れて部下と寝ていたくせに今更何を言う」「それとこれとは別の話だよ」パシーン!と手近にいた女が、ラーハルトに張り倒されると「お前達も早く連れて行け。目障りだ!」部下に金貨を放り投げる・・・


それを拾いながら「それでは、遠慮無く」「アタシ達は断ったからね!」髪の毛を鷲掴みにされて「未だ言うか、来い!」思いっ切り今度は頬を家臣から殴られる。


全裸の女たちは、服を抱えて男達のテントへ引き摺られる様に連れて行かれた。


三人は悔し涙を流しながら「アタシ我慢の限界だわ」「アタシも・・・」「アンタ達の気持ちは、アタシにもよ~く分かる、しかし、此処が踏ん張り所だよ」


反発する様に「分かっちゃいますがね、彼奴ら女の扱い方も知らない、獣同然じゃ無いですか」一人が憤ると「今日から公認だと言いながら、彼奴らの扱い方が酷く無いですかね」「借金が帳消しに成ったら、彼奴ら目に物見せてやる」


彼女達は文句を言いながらでも、リーダーに心配顔を向けて「それじゃ、犯罪者に成りますよ」「例え地獄に落ちてもアタシはやるよ、娼婦よりましだと、この話に乗ったのが大間違いだったのさ」


彼女達は目を輝かせて「リーダーアタシもやるよ」「アタシもだよ」「ならば早く契約を解除出来る様にD級を制覇するよ」頷く二人を見ながら(アタシ一人でやる覚悟さ、アンタ達は幸せにおなりな)抱き締めると、リーダーは覚悟を決めた。


十五階の野営は、物騒な気配を漂わせて明けて行く・・・


翌日には拓斗達と遭遇する事に成るとは、双方共に夢想だにもしていなかった。

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は5月27日です。


拓斗の能力


【通常:精霊魔法LV2・精霊視LV1・妖精視LV1・魔力操作LV2・魔法創造LV2・エナジードレインLV2(UP)・魔力自動回復LV2・物理障壁LV2・障壁コントロールLV1・念話LV2・火系操作LV1・土系操作LV1・鑑定LV1(NEW)】

【エクストラスキル:契約魔法LV2従魔〔スライムのスラ他〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕対等契約〔フレイアー〕】能力の入手は、奪った可能性大


装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)


ミウの能力


【通常:身体強化LV2(UP)・体術LV3(UP)・剣術LV2(UP)・探索LV1・気配察知LV2(UP)解錠LV1・俊敏LV2(NEW)・回復LV1〔ヒーリング〕(NEW)】


装備品:現在専属品は無し 革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード 魔力制御のイヤリング


スラさんの能力スキルと強奪スキル


【種族固有:胃袋LV4(UP)・強酸消化LV2・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV3・魔力吸収LV2・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV2】

【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・並列思考LV2・念話LV2・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV1(NEW)】

【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】

【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】


セラフィナの種族固有のスキルと取得した能力


【種族固有:吸血LV4(UP)・エナジードレインLV2(UP)・召喚LV1(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV1(NEW)】

【通常:身体強化LV1・ドレイン耐性LV1・痛覚耐性LV1・変化LV1】

【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】

【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV1・恥辱のパワー変換LV2(UP)】

【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】


標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様・改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(能力未公開)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ


特殊装備品:バンパイアマント・奴隷仕様(名称未公開)(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、他能力未公開)日中限定


備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕

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銀の狼、通称は銀狼ぎんろう・・・メンバー紹介


白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子

堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役

ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役

シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役

ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役 

コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役

カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー

本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ

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