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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第一章 始まりは突然に・・・
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003話 転移したら驚いた!

将来に期待を込めてタクトは、胸を膨らませるのだったが・・・

翌る朝、早目に起き出したタクトは、朝食を手早く済ませて外へと飛び出した。


ミウの朝は微妙で人知れず魔法の練習や鍛錬をするのがタクトの日課だ。


体術の方は、親父のアビスが見てくれるのだが、魔法の方は朝の段取りが忙しい、お袋のリズが少しだけ、手の空いたときに手助けしてくれる、その程度なので独学しているのが現状だ。


勿論、クランの仲間には魔法に詳しい人達も大勢いるのでタクトが聞けば、大概のことは教えて貰える「その点でも恵まれているな」と考えて少しでもクランの役に立てる様、努力している段階だ。


タクト自身も当然養い子だと認識しているから、子供ながらでも恩返しをしたいと願っている。


タクトの能力は、魔力制御に優れて威力もそれ成りだが、それは同じ人族と比べればの話しだ。クランの人達は、身体が出来上がる将来に期待している・・・


しかし、成長の早い獣人族達と比べれば、身体能力も魔法力も非力と言わざるえない現状に歯噛はがみする、実際に地元の子供達に取っては格好の標的で何時もミウに助けてもらっているタクトは、頭の上がらない存在に成りつつある・・・


ミウは、保護者を気取っている雰囲気も有り、早く成長したいと思っていたのだ。


その理由は、妹のディアナに背丈で負けそうに成っているからだ。


ミウには、っくの昔に負けている・・・


鍛錬を終えて館に戻ると、見せびらかしたいのか、ミウが装備品に身を包み、戦闘態勢を整えてタクトを待って居た。


「流石ね」タクトの格好(昨日支給された防具を身につけていた)を見て告げると自分の身なりを褒めて欲しそうに此方を見て来る・・・


昨日は、互いに褒める余裕も無く別れたが、ミウの持つ長剣が光って見えた。


「勇ましい格好だが似合っているよ、ミウ」「有り難うだわ」満更でも無さそうに喜ぶと足元を見る、そうするとタクトが気付いて「靴はお揃いだな」「そうだったかしら」わざとぼけて返事をしたが、恥ずかしく成ったものか、タクトから顔を隠すように振り向くのだった。


その時タクトは、短い尻尾が左右にお尻ごと振れているのを見逃さなかった。


「ミウの剣は、当たりだったみたいだね」「分かる?」「ウン、随分と魔法の力を吸収している見たいだから、いずれ名剣に成るよ」嬉しそうに引き抜くと左右に振り回して「何年後かなぁ」遠い未来に期待を掛ける。


親父達の企てで新しい物好きなミウには、気に入りそうな新品の防具と魔綱製の剣(魔力を吸っていない状態では、普通の鉄製品と素人では全く見分けが付かない)タクトには、亡き友が使用していた形見の胸当とマントが手に入る様に本来本館にある品物を態と紛れ込ませた。


仮に昨日で選び損ねても、子供達の為に何れは、与える事にしていた品々だった。


故意か偶然か良く分からないのだが、二人共が思惑の通りに見事射止めたのを親父コンビは、それを見てほくそ笑んだ。


今日から二人は、クランの下働きを始める事に成っていた。早速館のイヤ、職場の掃除を始め、伝令役やお使いを熟して賃金を得る雇用の仮契約を結んだ。


ピカピカの一年生は、気合いも十分で、周りの大人達に可愛がられながら、初日の仕事を楽しんでいた。


実際は子供扱いなのだが、二人の頑張りように大人達は、暖かく見守っている。


しかし、成長の早い獣人のミウは、その事を理解し、見返す事を目論んでもいる。


午前の中頃には、リズの弁当も出来上がり、三人揃ってアビスが調査中の転移陣に向かって歩み始めた。


移動用の転移陣には、特性が有って大きな町に成れば成る程、大きな迷宮が近くに在る傾向が強い、王都に在る12柱の大転移陣なら、数箇所と繋がっていて近くに此の大陸一番の大迷宮『S級ラビリンス』が存在する事でも有名だ。


因みに6柱なら全ての接続場所が発見されたら6箇所、5柱なら5箇所と言う様に成っている事から、王都の大転移陣は12箇所と言う事に成るのだが、残念ながら現在でも10箇所しか発見されていない状態で、全てには接続はされていない。


転移陣の柱には、独特の模様が施されているのが、一般的で迷宮の場合は、又違う模様が施されている・・・


4柱以上では、地面設置型の転移陣タイプ、3柱では、縦型の入口タイプで門とも言われており、ゾーンが見えるタイプと鳥居の様な形で、ポッカリ穴が開いているタイプがあるのだが、鳥居形にはゾーンタイプもある。


この門タイプは有資格者なら、裏からでも表からでも、通過するだけで、迷宮へと誘われるが、資格が無い人々が通ると、不思議な事に通り抜けるだけに成る、誠に不思議な機能を持ち、空間を繋いでいる・・・


その様な門と地上の各地にある、オープンなフィールド・ダンジョンや特殊迷宮を含めると、出入り口の方は、多岐にわたる模様だ。


因みに特殊迷宮とは、遺跡タイプの迷宮や聖域などの事を指す。


ラビリンス、又は迷宮には、階層の深さとさずけられる特典に因っては、評価などが変わり、S級を頂点にA級からF級まで存在する・・・


タクト達が迷宮へと普通に挑戦するなら、当然ながら初級のF級からに成る。


上級なら授けられる特技スキルや魔法、産出される採取品や採掘品、魔道具や神具なども下級より上級の方がより高度な技能、高級な品物と言った具合に影響するのだが、最初は初級からが何事も基本だ。


上層なら一度限りの技能や魔法の取得に成る事も多いし、特定(有資格者)の個人限定と言う特殊な技能や魔法などもあるが、何度でも挑戦して誰もが複数の技能を取得出来るのも、下層ならではの特色が此の浅い迷宮にもある。


勿論大魔法などでは無く、便利使いが出来る魔法や技能が主体だが、繰り返す事で経験を積み、徐々にレベルを上げる事から、多くの初心者(特に成人を迎えた子供達を含む)の助けに成っている側面もある・・・


因みにD級ラビリンスからは、同じ入口にF級とE級が上層部へ繋がっている形に成る、そしてその上にD級や更にC級と続く構造で成り立っているお陰で初級への挑戦は、どの地域でも迷宮さえ有れば出来る事に成る。


上層攻略者なら、D級への転移石(各迷宮共通)を攻略特典で、所持している為に初級を素通り出来るのだ。


因みにC級からは、専用の転移石が必要な場合も多くある・・・


更に余談だが、迷宮のF級からD級までは、一層あたり五階から九階、C級からの上層は、十階以上からに成り探査をして見なければ、何階あるのかは不明なのだ。


しかし、現在S級やA級を除いて殆どの迷宮が攻略済みで、未知の探検をしたいのなら、上級ラビリンスに挑戦するしかない・・・


迷宮は侵入者の資格をその入口で問う構造なのだ。


力不足の者が入り込めないように転移陣(門)と言う形を取ってその結界と成している・・・まず10歳以下では、特殊な場合を除き、入る事すら出来無い、授ける物が無ければ迷宮は拒むのだ。


その代わりに資格あれば、領民でも受け入れるし、年齢不足も問われない。


大陸全体が転移陣で結ばれいる為、フィールドダンジョンや特殊迷宮を含めれば、此の国全体が大きな迷宮とでも言えるかも知れない・・・


因みに移動用の転移陣は、魔力消費に問題が有り、利用金額は高い傾向に有るが、自力で発動させるほどの魔力があれば、使用料金は要らない事に成っている、何故なら使用時に魔力が余り(丁度の発動は、至難の技と認定されているが技量次第)逆に充填して貰えるからなのだ。(但し、他の領地に移動する場合は、越境料金や関税が掛かる)


それでは商人の移動では、街道を行くのが正解かと言われれば、それは疑問で近場ならいざ知らず、大きな町への移動などは、遠方の場所も有り、時間や護衛費用も掛かるので、費用対効果を考えれば、見極めが大事に成る。


馬車などの荷物も手荷物程度なら構わないが、通行不可で有る為にマジックバッグなどの商品が高値に成る・・・柱にある魔核に魔力を供給するには、費用が掛かり過ぎるのだ。


因みに特殊な加工を施せば、車両自体は跳ばせるので馬を切り離して利用している事も有る、無機物や穀物程度なら魔力消費も少ないが、魔力を持たない動物などを転移させるには、多くの魔力、費用が掛かり過ぎるのだ。


しかも切り離せば、持ち馬なら転送先でも、備えて置かなければ成らず、計画的に運用しなければ、反対に高く付くし、段取りをするのにも手間が掛かる・・・


そこで替え馬業者なども、当然商売として成り立つ、と言う理屈に成るわけだ。


しかし、ラプトル馬車ならラプトル自身が魔力を放出する為に可能からステラ村のラプトルは、高い買い取り料金を出しても採算が合う事から欲しがる者が続出してクランを潤している。(儲けの一部は当然ながら上納している)


他には飛べない鳥(ダチョウに近い姿)の魔物や使役出来る召喚獣などにも人気は高いのだが、生まれたばかりのラプトルは、飼い主の刷り込みが可能な為に素人でも比較的扱い易いと言う利点がある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ラプトルの生息する森を大きく迂回したが昼前に到着した三人は、調査中の面々を見渡して「アンタ、お昼だよ」「済まんな」アビスが近寄って来ると「ハイ、お父さん」と言ってタクトから渡された弁当を頬張りながら「昔から迷宮の入口を探していたのだが、こんな直ぐにでも使える形で発見できるとは意外だな、前には絶対此処には無かったぜ」などと最後は呟きながらアビスが感想を漏らす。


「普通ならどんな形で見付かるのですか?」「大概、埋まっていて柱の上部を発見するのが普通だな」「成る程、それでは此処は特殊なのですね」「そうだな・・・お前なんか馬鹿丁寧で変だぞ?お父さんなんて言いやがるし」


意外そうな仕種でタクトが「一応雇い主ですからね」「ワッハッハ、変な気遣いをするな」照れ笑いをしながらもタクトは「5柱なら上級ラビリンスであっても可笑おかしく無いね」「そうだな、魔核にも魔力を込めたんだがな、動きやがらねえんだ」「アンタ、有資格者を連れて来ないと行けないね」「そう・・・なるよな、俺でも動かないとなると、特殊技能持ちか、可成かなりのランク上位者に頼むしか無いな」


その話しを聞いてタクトは残念そうに「そうなんだ」しかし、反対に「アタシでも無理なのね」と偉そうに胸を張り上げミウが言った。(その自信は、一体何処から来るんだよ)と思ったタクトだったが、懸命に口を閉ざして正解だった。


食事の後片付けをしながら話していると、此処では良くある事だが、物陰から数匹の子供ラプトルが威嚇(シャー!シャー!)して来た。


驚いたミウを庇う様にアビス達が追い散らすと、別の子供ラプトルが現れて慌てたミウが思わず転移陣の方へと、偶然追い込まれた形で移動して仕舞った。


こんな時には必ず、大人のラプトルも近くに居る事から、単独行動は危険に思ったタクトは、ミウと一緒に自身の事をも守って貰う為、目で合図を送ってきたリズと共に転移陣へ入ると、瞬時に作動して子供二人だけが、タイミングを見計らう様に引き込まれて仕舞ったのだ。


周りの大人達は、それを唖然として見送った。何故?と言う疑問を残して・・・


「僕達二人だけか?」「そうみたいね」「戻ろう」「何処へ」「元いた所にだよ」「方法は?」周りを見渡しても転移陣が無い事に気が付いた。


それを見て「ヤハリね、私達だけの少ない魔力では、陣は屹度反応しないのよ」


言われて気が付いたタクトは「なら如何するの?」「仕方無いわね、こう成ったら先へと進むしかないわよ」「待って居れば迎えに来るかも?」「それも無駄だわ、大人達は、反応すらしなかったのよ?」「でも一度動いたなら今度は動くかも?」「それは言えるかも知れないけど、期待薄だわね」やや焦った様子のミウだった。


タクトはその経験の浅さで、ミウの不安に気が付かず「なら如何するの?」思わず追求をして仕舞った。


苛立たしくミウが反論しかけると、タクトは進行方向から何かが接近している事に気が付いた。


そしてタクトは、後ろ向きで話して居るミウの身体をかわして、楯となるべく行動を開始する。


良く見ると虹色に輝く何かは、高速で通路を移動して接近して来たのだ。


咄嗟に「危ない!」タクトは移動しながらでも、ミウに注意を喚起する為に大声で叫んだ「何よ?」とミウも振り向いたが、時既に遅くその何かはジャンプ!した。


タクトは、父親仕込みのクロスアームブロック(十字ブロック)の防御で、素早く身構えたが、それも無駄に終わり腕をすり抜けた。


胸の辺りから背中へと通り抜け、更に真後ろにいたミウの顔面に直撃!吸収される様に七色の光は消えて行った。


ーーー◇◇◇ 早瀬ハヤセ 美優ミウ ◇◇◇ーーー


今度新しく購入したVR機種の商品を自宅で受け取り、美優はウキウキした気持ちでパッケージを開くと、早速使える様に設定を開始した。


それ迄の古い機種では、アバターを作動させるのに何らかの操作機器が、別で必要だったのだが、此の画期的な新機種は、使用者の脳波などを機械が巧みに読み取りながら、思考するだけで作動する、誠に素晴らしい道具の初期型だった。


早速彼女は、オンラインしたゲームを楽しみ、仮想世界に入り浸って仕舞った。


彼女は仕事を終えると足早に帰宅、食事も其処其処そこそこに電源を入れれば、楽しい夢の空想世界をリアルに感じられる、この仮想世界、現実逃避の甘い罠にひたった。


本当では無いと分かって居るのだが、麻薬の様に彼女、早瀬美優の現実と或る意味心を蝕んでいた。


拓斗の居た時代より、随分と古い感じの機器で楽しんでいるのだが、とある事件を切っ掛けに彼女は引き籠もり、仕事以外では現実逃避をしている23歳だ。


当然使用時間に比例するように彼女のアバターは、その世界で頂点にまで至った。


別のアバターでは、悪役を演じてプレイヤーキルを楽しんだり、お助けアバターで反対に弱小プレイヤーを見下しながら、彼女は優越感に浸っていた。


或る日の休日前夜、そんな彼女に通信が入る・・・


アウター・ワールド・オンライン通称OWOのベーターテストプレイヤーに貴女は当選なさいました。所定の手続きをなさいますと楽しめます。


画期的な商品で、今迄のソフトでは、体感の出来無かった新しい世界への扉を開く事でしょう、本サービス開始時では、今回のテストで使用したアバターの使用は、残念ながら出来かねますが、本サービス開始前に体験が出来れば、他のプレイヤーとの経験差から大変有利です。


「フムフム、成る程ね」ジャージ姿の彼女は、ベッドで寝転びなら思案する・・・しかし、好奇心が勝り禁断のソフトを開いて仕舞ったのだ。


インストールを始めると一瞬で終了して起動、視界一杯にデコレートされた画面が広がり『アウター・ワールド・オンライン』へようこそ!


軽快な音楽が流される最中で「先ず貴女のアバターを決めましょう」アナウンスが入ると、多種多彩なアバターが次々と表示されて行く、その合間に音声で説明が入る「アウター・ワールド・オンラインでは、人族・魔族・獣人族・妖精族・獣魔の他、オリジナル・キャラクターを自制作して楽しめます」成る程と感心しながら、美優はアバターを選んで行く・・・


オリジナルか・・・でもテストだしね、選ぼうかな♪「獣人族か・・・魔族も楽しそうなのよね」ブツブツと呟き獣人族のアバターを見聞する「この世界では獣魔や対戦相手をたおす事で、経験値やお金を稼ぎ、楽しく暮らして行けます。又、技能を磨き生産職でも頂点を目指す事が可能です」又もや感心しながら聞き耳を立てると「魔族を選んで魅了を駆使、数多有る王国を堕落させて天下を目指すも良し、滅亡させることも出来ます」


「楽しそうだね♪」と自分には無い容姿と能力値の高いアバターを発見した「此のベーターテストでは参加者全員が10歳から始めますので大人の容姿は推定に成ります。しかし、大きく外れる事は無いと思われます」


彼女は、此のアナウンスを聞きながら、兎人族の可愛らしい女の子を選んだ。


この子でイエスだよ、ウフ・・・フとファイルの項目を確認すると【オプション】


オプション?クリックすると「オプション装備の方はアバターの中には、稀に対応可能な個体も特別に御座います。装備を追加なさいますか?」【Yes/No】


「ムム、此はミニスカくノ一スタイルとヒットマンスタイルもいけるのか・・・」


「他には、バニーちゃんスタイルだね、私では到底出来無い憧れの姿だけれども、獣耳肉球大好き人間の私なら、ゲームの中ではありね、取り敢えず三つともイエスだよ」と期待に胸を膨らませた。


ファイルの下にある決定をクリックすると【Yes/No】が表示された。


イエス・・・と「ゲームの開始地点は、アバターを選んだ時点で固定されます。貴女の選んだ場所は、ステラ村です」成る程ね「又、縛りプレイも可能です。機能をオンになさいますか?」「テストで縛りは無理しょ、当然オフだね」


アナウンスの方は更に続く「アウター・ワールド・オンラインでは、キャラクター固有のスキルに加え、更に強力なスキルが、今回特典として与えられます」成る程だね、それは耳寄りな話しだよ「特典スキルには、ランダムで与えられる物と獣魔召喚スキルが有りますが、何が召喚されるのかは、お楽しみです。マスコット的な可愛い物や強力な獣魔などです。しかし、従魔なら選択に成ります。以上の三項目ですが但し一つに限ります。いずれを選択なさいますか?」


チェックに何れも【Yes/No】か・・・


三つともくれれば良いんだけど、ランダムで強力か・・・召喚も当たり外れが有るなら、選択出来る従魔かな、従魔にイエスと「どれを選択なさいますか?」従魔の選択一覧から、どうせテストだしね、定番のスライム一択だよ、と決めた。


選択に夢中で彼女は、最後のアナウンスを良く聞かずに「最後にを伴う此のゲームに参加なさいますか?」【Yes/No】イエス、だねっと・・・


最後の選択をしてしまった。


次の瞬間、七色に輝くスライムの中で目を覚ました美優は、目の前のアバターへと接触を開始した。


「アレ?スライムだよ、可笑しいな」なんの応答も無いので人の気配がする方に移動するとミウを見付けた美優は「此処に在ったのか、直接アバターに乗り移れると勘違いしたわ、アハハ」と思いながら全速アタックを仕掛けた。


実際には直接アバターに侵入出来る予定だったのだが、ミウが或る意味結界の中へ取り込まれていた為に手違いが発生したのだ。


そして四人は共に気絶状態に成り、今後の展開を狂わせる事に成るのだった。

拙作ですがご辛抱の程をお願い申します。


当面の間、ストックの続く限り毎日更新致しますので楽しんで頂ければ幸いです。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


注、この物語では、ビルの階段を上がる様に上階の事を迷宮の上層、或いは深層扱いで表現致したいと思います。仮に地下へ行く印象の迷宮でも、一階から上がると表現致しますが、階段は降りる登ると普通に表現致します。「地下の迷宮で上層への階段なのに登って居るね」などです。


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