019話 死闘の迷宮 其の五 (死地・籠城)
籠城戦初日、拓斗達が失踪してから六日目、遂にベールを脱いだセラフィナのエクストラスキル!お陰で東側は一時の静穏を得たが北側は・・・
北側の斜面に向かう拓斗だったが、その途中「またあの声が微かに聞こえた・・・誰、誰なんだ?俺に呼び掛ける声の主は?出て来い!」反応が無い(俺の念話は、従魔達との契約繋がりで聞こえたり、使えたりしているだけだからな・・・)
しかし、感覚は毎日使えば、徐々に掴みかけている・・・
誰に言うとも無く拓斗は「ジュートの話しでは〔精霊魔法を育てればじゃ、何れは容易く使える様に成る!〕見たいな事も言っていたから、今都合良く使えても全然可笑しく無いのだが、全く希望的観測だよな」
一旦は否定しかけたが「イヤ違う、ジュートは、イメージと創造力、そうだイマジネーション、想像力が大切だと言っていた。言葉を変えれば思い込みだけで〔物理障壁すらも容易く発生させた〕と、呆れ気味で教えてくれたんだ。ドレインの時もそうだったが気持ちが大切なのか・・・」
「俺のメインスキルとも言っていたしな、やって見るか・・・」
北側斜面の崖に向かう途中だったが、焦る気持ちを抑えて精神統一をする為に立ち止まり、目を瞑った。
「微かに呼び掛ける声が聞こえる・・・」
聞こえるのは何方だ?「ジュート達が居る東か?イヤ、違うな」振り向いて西側を探るが「西でも?無い、な、北はスラ達が居るが、雑然としている・・・この声を拾ったのかもな?」
諦めて動き出そうとしたら〔待っ・て〕ン?後ろか、と振り向けば「少し違うな」〔待・つの・・で・す〕「此は南西か?」〔正解・・で・す〕旨く行った事に少し驚いたが、拓斗はスキルに対して魔力を込めるイメージを段々強める・・・
「この方向は此処からは見えないが、ミウねえとゲボは千年樹が存在している、と言っていた方向だな・・・」
そして拓斗は意識を集中した「千年樹なのか?」〔そうです、私の声が聞こえましたか?〕「今ならハッキリと聞こえる」〔良かった〕
申し訳無さそうに「話し掛けて来たと言う事は、何か用事があるのだろうが、今は凄く忙しい、後に出来ないか?」〔話しが出来る状態を確認出来ました。私の話は今の窮地を脱した後でも構いません〕「そうか、本来なら年を経た精霊か妖精なのだろうが、済まないな」と駆け出す・・・
そして暫くの後、拓斗は北側の崖に到着した。
待って居たわご主人様「待たせたな、状況はどうだ?」今の所距離もあるし、上からの攻撃で凌いでいるわよ「その様だな、あの石は?」分体に集めさせているけど何れは・・・「数に限りがあるか、不味いな」拓斗のその言葉で一瞬手が止まり、ミウなどは心配そうに此方を伺う。
「まあ何とかするさ」笑顔を見せて無理にでもその場を繕う・・・
仕舞った・・・こんな状況で弱音を吐く俺は迂闊だな、なんて馬鹿なんだ。
内心反省しつつ「スラ」何、ご主人様「今迄も沢山獣魔達を保存していると言っていたな?」沢山有るわよ「脂分の多い獣魔は有るのか」オークなら多いわね「其処から脂身自体を取り出せるか?」一応は出来るけど、そんな物如何するのよ「油を抽出する為に油身を煮る」何処でよ?そんな場所も道具も無いわよ「旨く行くかは未だ判らないが、此から作る・・・」
地面に手を当てて「土を弄るイメージ、熱を加えるイメージを膨らませるんだ!」声に出して拓斗はイマジネーションを高めると、徐々に器のような物が出来上がる「此で行けるか?」大きな土鍋、イヤ中華鍋か・・・
その頃スラの分体は、乾燥した木切れを集めに掛かっていた。
それを見て「流石は優秀だよ」アイ子の提案だわさ「成る程な、もう一つ作るから石を積み上げて安定させてくれ」竈ね「取り出した油身を注ぐのは、出来上がって火をおこした後で頼むよ、俺は柄杓を作る」柄にするなら良さそうなのを選んで、集めた木切れから、強く長めの物を差し出して来た「良い案配の木もあるな」それから二人は、人数分を制作した。
加熱の段階で鍋は割れた「旨く行かないな?」空気を抜いた?「空気なんかが此に入っているのか?何度も生まれ変わったが、こんな事に興味を持った事が無かったからな」
多少はね、昔手慰みで少し陶芸はした事があるけど、土器は粘土を使って空気抜きをしないと割れるわよ、大昔の人は工夫して髪の毛を混ぜたり、色々な事を試して発展させたわ、単に土を固めて熱を加えるだけじゃ駄目だわよ・・・
割れた物を見ながら「形だけを真似ても駄目なんだな」壊れた土塊を片付けながら囁くようにぼやく・・・
ご主人様、前の階で見付けた鉱物を使ってみる?「試すか・・・頼む」銅を集めて取り出すと、アイ子の指示に従って、多少の混ぜ物を施す「此か、銅みたいだな」急場だからどんな形でも多少厚く作れば良いんじゃ無い「分かった。やって見る」銅を溶かすイメージ、形作るイマジネーション、障壁で巧みに成形すると、紛い物だが口径の大きな寸胴の様な物が出来た。
余った銅で柄杓も作り替え加熱すると「今度は旨く行きそうだな」こんな物を掛けられたら、堪ったもんじゃ無いわよ「今の距離から掛けても、大した火傷の効果は期待出来無いけど、彼奴らの登り方なら、滑る!」ア、成る程ね、理解したわよ、流石はご主人様・・・
それじゃドンドン作って散蒔くよ(お姉さんこんなの嫌だわ)「独特の匂いがして来たからな、でも嗅覚があるのか?」気持ちの問題でしょ「取り敢えず、近付けば火傷も負わせるし、或る程度を散蒔いて置けば」少し間を開けるとミウは「置けばどうなのよ?」「火事のもとさ」全員が納得して分体も協力した物だから、作業も大いに捗り、鍋の数も増えていった。
出来上がった物から柄杓で掛けると、最初は鼻で笑っていたが、ドンドンと蒔かれるに従って滑る箇所が増えて行く、やがて先頭のシルバーバックが滑り落ちると、一旦引き上げて行った。
未だ昼前の時分だったが、俺達は一先ず一息付ける状態に成り、気に成る東側のジュートへと、試しに念話を跳ばして見た。
ン?主殿じゃな、この念話は自力で跳ばして居る様じゃが、本来念話は双方の力と感度に由来するからの、聞こえるか?「聞こえたが、未だ俺の感度の方がギリギリだな、其方の方は、如何成った」セラの活躍で退けた「そうか、何か困った事は、あるか?」
奴ら死体を残して撤退しよったから、片付けるとしても大変での、それより此方が肝心なんじゃが、石も不足して来て居る「其方も此方と同じ様な展開で投石したのか?」そうじゃ、スラに回収もしくは、集めて次の攻撃に備えたいのじゃが、どうじゃ「了解した。スラ、向こうの石集めを手伝ってくれ」了解したわよ・・・
それと蝙蝠共に餌、褒美を与えたいのじゃ、流石は獣魔と言った所での、大型に変化して投石を手伝ってくれたが、燃料切れの状態じゃ、何か食べる物は無いか?とセラは言って居る・・・
スラを見ながら「了解した。オークの生肉で良いかと尋ねてくれよ?」良い様じゃ「スラに言って、支給して貰って置いてくれ、脂身は剥いだが肉は大量に有るぞ、だから今だけでは無く、予備の方も貰って置いてくれ」承知した。
スラに待って居ると伝えてくれ「了解した。ジュート」アタシは行くね「頼むよ」いそいそとスラが向かう・・・
道中石を分体に集めさせ、一度合体して崖を登って更に分化、再度石を集めながら向かうと「待って居たス」ご苦労じゃったの・・・
オーク肉を出すと群がる蝙蝠達が瞬く間に平らげる・・・
肉を数体分ほど出して、石を崖の近辺に何カ所か集積すると、スラは崖下に自らを降ろす様にジュートへ頼み込んだ。
如何するのじゃ〔下で石の回収と死骸を貰いたいの〕例の魔獣核石か?〔正解よ〕ならば妾に掴まれ〔有り難う〕礼を言って降りると分体を出して集めだす。〔また攻めて来たら教えてよね〕承知した。
スラが帰って来たのは昼過ぎだったが、二回戦が既に始まっていた「ご苦労さん」アチャー、此方は元気一杯ね「アレを見ろ、奴ら今度は足に蔦を巻き付けて、滑り止め代わりしている」「アッと言う間に登って来そうだわね」「スラが留守の間に小さい土器を作って、火炎瓶を制作しようと考えたんだけど、この手の油は冷えると固まるんだよ、見てご覧」ありゃ、舐めてるよ・・・
「栄養があるから喜んでいる」「舐めて綺麗に成った場所が増えれば、元の木阿弥だわね」「元の木阿弥か・・・ミウは、ヤハリ早瀬さんの記憶が、随分と流入したんだな」「ア、その・・・心配掛けたく無くて黙ってたの」「少し前から分かっていたよ、随分と漢字の会話が増えていたしね」「あの、その、ご免なさい」
漢字で通じると言う事は、もう普通の10歳と同じには扱えないな・・・
ミウに安心を与える様に微笑みながら「謝る必要は無いさ、でも何か可笑しな事があれば、遠慮無く言ってくれよ、チョットした物の考え方にも影響しそうだしな」「分かったわ、タクト、気を遣ってくれて有り難う」
まあ、あの手の表現が通じるのは、俺に取っても反対に有り難い話しかもな、一々説明する手間が省ける・・・
それにしてもご主人様「如何した?」此から如何するの?「取り敢えず、全部舐め取られる前に残りの油に火を付けて撃退しよう、今居る奴らは火炙りに成るがな」気が重いわよね。
下を見ながらミウが投げやり的に「仕方無いわよ、攻めて来る方が悪い」「原因を作ったのは、此方だがな」オヤ、やぶ蛇に成っちゃったよ・・・「此で諦めてくれれば、良いんだがな」「無理なんじゃ無いかな、セラの解説では、リベンジ何たらでしょ、全滅も有り得るわよ」
一応、妊婦と子供は、襲っていないわよ「そうなのか、ボスを倒せば逃げてくれるかもな・・・皆殺しなんてゲーム感覚じゃ、不味い様な気がする」「余り期待出来無いけど、タクトは優しいね」「何と言っても寝覚めが悪いだろう」今登って来ているのは、雄ばっかりだと良いわね・・・
取り敢えず撃退しておけば、一休み出来るわ、ご主人様「そうだな、考える時間が欲しいかもな」「分かったわ」(お姉さんも賛成)〔ご命令とあらば何でも〕
結果から言うと、上に登って来ていた個体以外には期待した思惑より、余り効果が無かった。火は上に昇る・・・下の油は舐め取られる前に拓斗が石を加熱して投げ付けた溶岩弾擬きが、命中した近辺だけが燃えたのみで、戦果は上がらずだった。
しかし、一応上部に登っていた個体が退いて、所々に爪痕が残った。
それからの侵攻は、一旦収まった形だ。
下を見ながら「包囲戦は、心理的に攻める側が断然有利だからな」「どうして有利なの?」「攻める側は、場所と時期を選べるが、此方は終日警戒を怠れ無いんだ。時間が経てば、集中力も切れて油断に繋がるし、追い詰められている圧迫感が常に付き纏う」「厳しいわね」「だが有利な点も、少しは有るんだよ」それは一体何?ご主人様「それはスラ達やジュートが居るからさ」
そうか、アタシ達なら寝ないで戦えるわ「それに分化もあるし、実質は戦力以上の働きを期待出来る」頑張るわよ「それでも無限じゃ無いからな、過信は禁物だよ、だから考えるんだ」了解したわ「タクト、アタシも考えるわ」(お姉さん考えるの苦手だわよ)〔私もです〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局、この後は東側のゴリラ達が帰って来て、合流した後は襲って来なかった。
北側と東側合わせて百匹前後の損害を与えたが、下をみれば千近くが屯していた「未だ沢山居るな、想像以上だよ」「恐ろしいぐらい居るスね」「アタシは、もうゲンナリだわよ」〔同感ね〕(お姉さん見るのも嫌だわ)〔お姉様方に賛成〕
帰って居たジュートも・・・此が全容と言う訳でもあるまいの、伏兵も居る筈じゃ「何で此処に此だけ居るんだ?可笑しいだろう、こんなのは、異常と言うんだよ」拓斗は不満気に呟く。
妾も確かとは分からぬがの、この様な事は前例が無い故、何者かの悪意が窺わられるの「ジュートもそう思うのか」思うの・・・それよりもじゃ、流石に日が暮れる事にならば、向こうもこの足場じゃ、攻めてこぬじゃろ?「だと良いわよね」
「そうだとは思うがな、油断は禁物だよ、昼間も工夫していたからな、知恵があるのは間違い無い」向こうも棍棒を使って足場を均して居ったからの「此の儘二手に分かれて対処するのは厳しいし、籠もりっぱなしも性に合わない」如何するのじゃ主殿「夜間は打って出て貰う」少し笑みを浮かべた。
昨晩と同じ様にかの「イヤ、同じ手は向こうも警戒しているだろうからな、しかしながら俺達が、別の手で攻める事で、相手にも同様に寝かさない」同じ土俵と言う訳か「相手も今夜は威嚇位はしてくるさ」成る程の、して手立てとは?
「如何やらタクト君は、火炎系と土系の魔法が得意だった様でな、記憶では土系の得意な証、登録水晶が最初は赤色から茶色で光ったらしいんだ」「アタシも見てたから覚えているわよ」「ミウは鮮やかな水色だったね」「水色系はね、身体強化や回復に優れているわ」「何れ回復系の魔法が使えるかもな?」「任せてよ、アタシ必ず物にしてみせるわ」
話しが逸れたの主殿、それがどう繋がるのじゃ?「説明する前にジュートは、スリングショットを知っているか?」スリングショット?それは何じゃな「攻城兵器の一種なんだが、パチンコなら分かるか」パチンコなら消えた彼奴の記憶に有るの、子供の玩具じゃな、しかし、そんな物が攻城兵器なのか?城攻めならもっと大掛りなものじゃ。
「それなら話しが早いな、あの後で作ったんだが、取っ手を付けて多少湾曲させた鉄板が有るんだ。其処へ石や火を付けた木などを大量に載せて下へ・・・彼奴らに投げ込んで欲しいんだ」見れば中華鍋のドデカい物が有った。
成る程、妾が両端で握り込んで投げる訳か・・・
面白い!太さを調整して伸縮を発揮すれば可能じゃ、魔力補給は当然して貰わねば成らぬが任せよ「了解だ。是非頼む、スラ達は、調達した石を此に載せて間断なく打つ発射準備をしてくれ」分かったわよ、この三つ程度なら分体で十分だから他の事も出来るけど、ご主人様如何する?
「ならば、混乱した時を見計らって、今日の投石分を回収してくれ、河原ならより大きな石もあるだろう、そして出来れば打撃を与えてくれれば、百点満点だ」了解だわよ、序でに死体も回収してくるわ「死体?素材集めか」それに近いわね、核石関係だから「成る程了解だが、無理はするなよ」分かっているわよ・・・
何も指示をされないミウが、やや拗ねたように「アタシは何をすれば良いのよ?」「ミウにも遣って貰いたい事が有るよ」「如何するの?」「俺は此処の崖に細工をする事に決めた」「それで?」「この崖の登り口に返しを付けて、登れなくする」
少し驚いて「そんな事出来るの?」「昼間、洞窟の出入り口を熱した事で、ヒントを得たんだが、少しせり出した形で上部を溶かすんだ。垂直面を滑らかにすれば、そして更に其処に獣脂を塗れば登れない」一同が感心する・・・
全員を見ながら「そして俺達は、此処を放棄して東側の防衛一本に絞るんだ」「分かったけれど、結局何をするの?」「彼処に有る蔦を編み込んで縄を作ってくれ、中々丈夫そうで粘りも有るから、それで東側との行き来を可能にしたい」
少し引っ張る「そうね、丈夫そうだけどアタシ一人では、そんなに作れないわよ」「スラの分体が作るのをミウが検査をしてくれ」「チョット、ヒョッとして、怪力女と言いたいわけ?」「そんな事は、言っていないが、ミウが引っ張って確認してくれたら安心なんだよ」「分かったわ」
セラと鞍馬を呼び出して吸血、その後見張りに戻って貰った。
そして俺達は、食事を済ませた後、行動に全員が移る。
その晩、ゴリラ達は、崖上部に赤く輝く物を見た・・・
物理的障壁は、前にジュートが解説で曰く〔魔力の固まりで、未だハッキリと物質化していない〕などと確か言ってたよな・・・
そうすると、横で見ていたジュートが〔土を弄るイメージで出せば、篦や小手代わりに成るかもじゃな〕「成る程な」実際赤く光る中で成形するイメージを膨らませると、道具に模した物が若干の色違いで見えたらしい・・・
洞窟内でスラ達がキノコを採取していたあの時、ジュートが話してくれた・・・
いいか主殿、あのテントの性能では、物理障壁を発生する事は出来ぬのじゃ「ン?それでも防いでいたぞ」それは主殿の勘違いによる思い込み、魔道具の結界を物理障壁と間違えてじゃ、魔石に触れる事で出来る!などと、途方も無いイメージを膨らませた結果、物理障壁を大発生させていただけじゃ「そうなのか?サッパリ気が付かなかった。疲れ無かったしな」
その代わり、魔石へと魔力を注ぎ続けたじゃろ「確かにその分は疲れたな」お陰でどの様な理屈かは妾も知らぬがな、テントの結界に物理的障壁が加わり、特別品に成って居る・・・善くぞ魔石が壊れずに持った物じゃよ。
まあ、一般のテントであの広さは無いがの、此も何かのイレギュラーやも知れん。
魔力の塊を壁にしただけの物じゃがな、何れは水を停止させた氷の壁や土、或いは鉱物などを利用したりする事は可能じゃ、空気なども圧縮が出来れば、それも有りじゃよ。
物を使う事で、魔力消費の方も抑えられるのじゃが、圧縮を覚えてそれらの物質を固めるか、或いは障壁で固めれば、威力のある攻撃手段ともなり得る「成る程な、参考に成るよジュート、有り難う」イヤ、ナ二、主殿、構わぬのじゃぞ。
照れた感覚が伝わる・・・意外とチョロいぞ此奴、可愛い所もあるな。
そして巧みに成れば、複数を扱う事や更に形状を変えて使う事も、不可能では無い筈じゃから精進せよ「成る程な、分かった。先ず身体を覆って試して見るよ」それから然程経たずに実現出来たのは、本やゲームなどの予備知識が有ったからかも?知れない・・・
初めは旨く成形出来なかったが、物理障壁の扱いが慣れるに従って徐々に思う様に成って行った。
最初は高熱で溶かすので黄色く見えた崖が、冷えるに従って変色して行く「横から見て監督をしてくれ、余り前で作業をすると落ちそうで怖い」了解したのじゃ、とジュートは崖からせり出して指示をだしだした。
暇をしていたスラは、人型に変身してニッカボッカ姿に成ると、ロックウルフから採取した素材を使ってセメント擬きを練り、自ら身体を引き延ばしてぶら下がり、仕上げに壁の荒い所を丁寧に埋めていった。
そして冷えた頃合いを見計らって、ミウねえとゲボが、ジュートに掴まり、獣脂を塗って行く・・・
大凡の作業が終了して休憩を取り始めると、ゴリラ達の雄叫びとドラミングが鳴り響き、連絡では東側も同様に威嚇が始まった。
日付が変わった七日目、深夜の攻防が始まったのだ。
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は4月29日です。
細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。
注、ゴリラの生態に付いては、想像の域を出ませんので悪しからず。作者拝
拓斗とミウのスキル獲得状況は、現在不明確だが目覚めつつ有り。
拓斗の取得能力と未確定能力
精霊魔法LV1取得確定、魔力操作LV1復活、魔法創造LV1とエナジードレインLV1追加の模様、物理障壁LV2(UP)、障壁コントロールLV1獲得、念話LV1獲得、契約魔法LV1の存在が未確認ながら顕著?〔スライムのスラ〕〔ジュート〕
ミウの取得能力と未確定能力
身体強化LV1・体術LV1・剣術LV1のスキル上昇の可能性、視聴覚、嗅覚などの向上で探索LV1、気配察知LV1、解錠LV1獲得の可能性有り
スラさんの固有スキルと追加スキル
【種族固有:胃袋LV3・強酸消化LV2・物理耐性LV3・聞き耳LV2・分裂LV3・魔力吸収LV2・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV2・気配察知LV2】
【通常:毒耐性LV2・腐敗耐性LV2・並列思考LV2・念話LV2】
【新規獲得:気配遮断LV1(NEW)・隠密行動LV1(NEW)】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナの種族固有のスキルと取得した能力
【種族固有:吸血LV3・エナジードレインLV1・召喚LV1(蝙蝠の鞍馬)】
【通常:身体強化LV1・ドレイン耐性LV1・痛覚耐性LV1・変化LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV3・エナジードレインLV3】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV1・恥辱のパワー変換LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】




