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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第三章 転移 魔人族の国、獣人族の国
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104話 乙女達の語らい⑨温泉秘話後編

到頭行き止まり!探検隊の行方は如何に?そして素っ裸の乙女達は・・・

年明けボーナスステージ!連続投稿温泉秘話ディアナ探検隊の話しです。

此れ迄も自然の造形が織りなす、幻想的な空間を照らし出して来たフレアのライト魔法・・・巨大な空洞や流れる滝、噴き出すお温と水蒸気、時折りピチャリと肩や背中に落ちる冷たい水滴、此処は迷宮フレアの湯だった。


石灰石が溶けては固まる自然の造形美は、人間如きが手を加える事をしなくても、何故か感動すら覚える美しさだ。中には何かの鉱物が光り、赤や青、黄色の光を乱反射して言葉も無い・・・


尤もこの辺りは既に昔からヒカリ苔が繁殖していた模様で、フレアが施したライト魔法が無くても明るいのだが、未だ効力が続くのか動く度に光が付いて来る・・・


しかし、素っ裸の乙女達には、それをゆっくり鑑賞して見る余裕は既に無かった。


スラが見た過去の映像では、コーマシャルは抜いてあったが、時折り場面は驚きの瞬間以前の映像へと戻り、同じシーンが幾度となく繰り返される・・・そんな事を思い出しながら「場面を盛り上げるアナウンスが無いのは痛いわさ」などと呑気な事を宣う・・・


だがしかし、突然消えたスライムは、温水が溜まっている箇所で消えたのだ。


周りを見回しても何処にも隙間が無く、目の前の温水中に潜ったとしか考えられないのだ「こりゃ潜ったわさ」反論する迄も無くミウも「そうね、屹度潜ったわよ」「そうスよね、それしか考えられ無いス」「はいデス」話すより実行のディアナは前にも増してイケイケだ。


隊長のディアナは、力の限り酸素をいっぱい肺に送り込み「ハァー!」ざっぶん、ぽっちゃん、水飛沫みずしぶきも最小に高得点で飛び込んだ「ディアちゃんは或る意味勇者スよね」「全くよ、何があるのか確かめもしない・・・」そうなのだ、此処は他とは違って鉄分が多いのか酸化して、お湯の色はマッチャチャ、潜れば当然視界の方はゼロで間違い無い・・・


だがノリノリのスラは「隊長ぉ~!」などと大きな声で自分の世界に入り「隊長は果敢にも隊員の制止を振り払い飛び込んだ!隊長を待つ運命は・・・その時何かが隊長を襲うぅ~!」ナレーション迄している・・・お手上げのミウは、もう何にも言わなかったが、セラは呑気に「そんな感じだったスよ、スラさん上手いスよね」「有り難う、だったら座布団頂戴な」もう別の番組だ・・・


手を左右に拡げてお手上げのポーズをするミウが「バカね、褒めれば調子に乗るでしょ、止めなさいよセラ」「そうよスラはバカだし、調子に乗せれば始末に負えないわよ」ミウねえが同調するがゲボは「もう可成り行ってるかと・・・」ジロリと周りから睨まれるとゲボは恐縮していた。


その頃ディアナは【目が開かない、前が全然見えないなの・・・】手探りで水中を探るが、多少の凹みですら出口かと勘違いしては確かめる、そんな事をしていたら当然息は続かず浮上する「隊長、どうだったの?」カムセラは此のノリに付き合う積もりで声を掛けると「駄目だったなの」声もションボリ悲しげだ。


アムセラも残念そうに「隊長、そんなに気を落としちゃ駄目!絶対に駄目よ、屹度出口は見付かる筈だわよ!」付き合いの良い妹である・・・「もう一度潜るなの」もう一度肺に酸素を満たして挑戦しようとするが「何してるなの?」後ろから声が掛かると驚く一同、そして其処にいたのは・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

拓斗は新しい転移魔法を開発し、ガイアを追跡した経験を活かして、以前は漠然と大凡でしか感知が出来無かった従魔や奴隷達の位置や生存情報が、紋を通じてほぼ正確に把握が出来る様に成った。


拓斗は皆が生存している事に安心して、位置情報まで気に掛けて居なかったミスは否めないのだが・・・スラ達は魔物の特性なのか、その前から拓斗の位置だけは、正確に感知していた。スラ達が神出鬼没な訳である・・・


なのでスラ達やセラ、他の者達も奴隷紋を通じて居場所の方は、現在も感知はしている、だから極端に心配をしていると言う訳では無いのだが、心配性の拓斗は「母さん、ヤッパリ遅すぎませんかね?」「そう言えば可成り時間が経っているさね」「拓斗君は心配性ね、大丈夫でしょ」ムウがそんな風に答える・・・


「そうよ拓斗、何を心配しているのよ、大丈夫に決まって居るわ」フレア自身は、何時でも戻れると思っているので、更にお気楽そうに話している・・・


しかし考えて頂きたい、標高差300メートル以上を僅か数分で滑り降りるのと、歩いてこの差を登るのとでは、格段の違いがある事を全員が考え落ちしてるとしか思えない状況なのだが・・・未だ此の中では、フレア以外誰も滑った事が無い滑り台が、恐ろしく長大である事を知らなかったのだ。


温泉前の広場では、元々キャンプ場の様な施設を完備していたが、リリプシャンとゴリラ達の合作で最近建てられたログハウスが端っこの方にあり、今は外からでも出入りが簡単に出来て、誰でも使えるバルコニーで待っている全員が涼んでいた。


用意していた弁当を取り出して「お腹が減っているから心配するのかもね、アタシ達は来る前に済ませたから、楽しんでいるあの子達は放っといて、アンタ達は先に食べなさいよ」するとゴランが嬉しそうに「腹が減っていたんだ。食おうぜ拓斗」「そうでんな、取り分ける食事や無いさかい、皆さんの分を置いといたら宜しいやんか、気にせんと頂きましょうな」


言われて空腹感が増した拓斗は「あぁそうだな、お腹が減っているから気に成っていたのかもな」「そうやで大将、先によばれましょ」「そうしようぜ拓斗」ゴランも我慢の限界だと態度が言っているので「ならそうしょう」と三人は食べ始めた。


何時もは風呂の前後で、食道のおばちゃんが用意してくれる食べ物を部屋や此処で食べているのだが、今日はリズとムウの合作で、弁当を作って貰えたようだ。


リズもムウもまめな方で、仕事があれば仕方無い話しなのだが、家族の食べる物は可成りの頻度で、無理をしてでもこうして作ってくれる・・・リズ達からの愛情がタップリ籠もった弁当は、見事な食べっぷりで三人の胃袋を満たして行った。


一方、実質行き詰まって立ち往生した素っ裸の乙女達は・・・


振り返ってみると、声を掛けてきたのは鞍馬ちゃんだった「何で裸?セラ様、此は何の遊びなの、なの?」「あれぇ?鞍馬ちゃんこそどうして此処に・・・」ボンと相変わらず育ちきった胸の装甲は、ミウの劣等感をかき立てるが「そうよ、アンタこそ何で此処に居るのよ?」ウンウンと他の者達も疑問に思う・・・


抜けられる事は分かっていても、実際は困難な状況で、全員が状況改善を望むのは当たり前の話しだった。其処へ現れた鞍馬は此処に居る疑問よりも出口への希望、そして頼もしい案内人だと、彼女達が考えたとしても自然の成り行きだった。


立て続けに質問を受けて驚きながらも鞍馬は「此処は鞍馬のおウチなの、居るのが当たり前なの」「えぇ―――――――?てっ何でぇ―――――――!」今度は逆に乙女達が驚いた。


セラが疑問に思い「以前に何気なく聞いた話しと違うスよ鞍馬ちゃん」「うぅん、違いは無いなの、けれど此処は前に呼び出した子達の中に、此処が気に入った子がいたのなの、だからフレアちゃんに頼んで場所を提供して貰ったなの、此処は食料が沢山で暖かい安全な場所なの」「成る程スね、なら此処は別邸スよ鞍馬ちゃん」「そう、そうなの」理解して貰えて嬉しそうな鞍馬だった。


其処へミウが「だったら悪いけれども、出口までアタシ達を案内してよ」「そうスよねミウさん、鞍馬ちゃん頼むスよ」「分かったなの」などと言いながら逆方向へ向かうと「アタシ達、其方から来たのなの?」ディアナが妙な顔をして指摘すると「此方では出られないなの、だから戻るなの」どうやら鞍馬は騒ぎを聞き付けて、此処へと確認に来た模様だ。


それを察してセラは「ディアちゃん隊長、此処に住んで居る鞍馬ちゃんの言う事を聞いた方が、どうらや正解の模様スよね」「分かったなの、だけどディアの真似をしないでなの」どうやらなのを付ける鞍馬が揶揄っていると思った様子だ。


そしてミウはディアナの心情を理解した様で「ディア、鞍馬は前からなのを使っているわよ」初めてあったディアナは、そんな事は知らなかったものだから、そんな思いが口にでたのだが、言った後ではもう遅い「分かったなの、我慢するなの」


そう・・・二人は初対面だったのだ。皆様はこんな経験をした事が無いだろうか?初めて会ったにも拘わらず、何故か此奴と俺は合わない、この子と私は相性が悪い相手だと、何故か感じた事は無いだろうか?真にこの二人がその様な感じだった。


少しカチーン!と来た鞍馬は「なのは鞍馬のなのなの!」此はなの戦争の勃発か?スラは期待を込めて見守っていたがミウは「そんなのどうでも良いからね、何方もなのを使って良いわよ、全く子供なんだから」二人が同時にミウを見る・・・


この発言で更に火が付くやもと、再び期待感が溢れるスラだったが「子供じゃ無いもん、ディアはもうなのを使わない」「鞍馬もやーめた」一人と一体は、この数ヶ月で既に大人に成っていたが、惰性でなのを使っていたのだ。


此を潮にさり気なくなのを卒業する機会に変えると、同時に為て遣ったりと互いに認め合ったが、同時にキャラかぶりを気にして(生涯のライバル)(やるわね此の小娘は・・・)これ以降は何かとぶつかり合う事に成るとは、誰もこの時には気が付くよしも無く「なら良いわね二人共、仲良くするのよ」ミウが宣言した。


この後道を引き返しながら鞍馬は「お願いセラ様、用事の時以外でも何かあれば、呼んで欲しいなの」確かに都合の良い時にしか鞍馬を呼ばなかった事にセラは気が付き「なら今度から遊びの時も鞍馬ちゃん達を呼び出すスよ」「嬉しい有り難うなのぉ~!」などと癖でなのを使う鞍馬だが、一切気にしていない・・・


フと疑問に思ったセラは「呼び出す時は此処からなんスかね?」「違うよ、普段は何時もの場所からだよ」「此処に居るときはどうしているんスか?」「契約前なら何時もの祠からなのだけど、一旦契約を結べば、それ以降は紋を使うから居場所は関係無いよ」鞍馬は敢えて胸元の紋を見せる・・・


セラの印しとでも言う物か、それを見ながら「成る程スね、だったら上で騒いでいたら、呼ばなくても遊びに来るスよ鞍馬ちゃん」「分かったなの」癖というものは恐ろしい物で、脱なの宣言をしたにも関わらず、鞍馬はなのが飛び交っていた。


話しながらも蝙蝠達が天井で張り付き「キィキィ」などと泣いている場所へと差し掛かると「通った時は洞窟なんだから蝙蝠が居るのは当たり前だと思ってたわよ」「アタシも」カムセラとアムセラが、その様に感想を述べると「この子達が侵入者ありだと知らせて来たなの」其処からは登りに入る・・・


アムセラが「どうして鞍馬なの?烏天狗何かからの発想なら分かるけど疑問だわ」「あ、それね、実は天鼠鞍馬ちゃんは、元は天狗蝙蝠だったスよ」「成る程、一応天狗からなの何だね」因みにアムセラも何気になのを多用する・・・


アムセラが突っ込むと「天狗の表示が無かったら別の名前を付けていたと思うス、けど自分は吸血姫しょ、だったら使役するなら蝙蝠スよね、烏は不満スよ」「だよねぇ、分かるわ」「分かって貰えて嬉しいスよ」転移組の二人は納得した。


先に進んで行くと初めて通る場所で巣が所々に在るのが見付かる・・・蝙蝠と言えども赤ん坊は可愛い模様で「アムセラ、可愛いね」「姉様、此方も可愛い」などとヨチヨチ歩いている子供を見掛けた。


だがそれ以降は足元が危うい状態に成る・・・何故なら蝙蝠は飛ぶのだ。踏み固められていない足元や狭い場所、或いは急な坂道や崖に出くわすと、それ迄は大人しかったスラが復活して「こうよ、こうで無くっちゃだわさ」急に騒ぎ出す・・・


その様子を見てミウが「アンタ、何で大人しかったのよ?」「スラは拗ねていたんだわよ」ミウねえが代わりに言い当てると、ゲボもウンウンと頷き「拗ねてましたよね」「何に対して拗ねてたんスか?」セラが疑問を投げかける・・・


スラはやや言い淀んでいたが仕方なさそうに「だって途中から探検番組が、オタク訪問番組に変わって、もう驚きが無いと思ったら、テンションだだ下がりだわさ、面白く無いわよ」成る程と皆が納得したが「けれど此なら未だ十分に期待が持てるだわさ」指摘されて素っ裸の乙女達は、確かに前途は危ういと感じ始めた。


ミウはセラに「チャンと外へ出られるのよね?」「大丈夫スよね、鞍馬ちゃん?」「大丈夫なのぉ」「チャンとよ、チャンとなのよね?」「チャンと崖の途中にある出口に出るなの」請け負った鞍馬だったが「崖?」「途中?」「えぇ―――――!崖の途中に出るのぉ~!!!」驚愕の事実だった。


ニヤリと笑い、ルンルン気分のスラが「ちゃらら~♪ちゃららら、らん、ら~ん♪ちゃらら~♪ちゃちゃちゃん、ちゃ~ん♪」どの様に音を出したのかは不明だが、音そのものはパイプオルガンだった。


苛々と我慢をしていたミウだったが「スラ、もういい加減にしてよ!一々盛り上げなくても良いから」ミウが怒り出すとミウねえも「確かに巫山戯すぎだわよスラ」「ゲボもそう思います」「悪かっただわさ」少し反省したスラだった。


その頃、ログハウスで弁当を平らげた拓斗は・・・


流石に遅いと感じた拓斗は「おい、フレア!」「なぁに~?拓斗」「彼奴ら大丈夫何だろうな?」「大丈夫だわよ、元気に動き回っているわ」「それは俺も感知しているがな、未だ底の方でウロウロとしているぞ?」「だったら彼方此方を楽しんで居るのよ、心配無いわね」「一つ聞くがな、帰り道は在るんだろうな?」「勿ろ・ン?・・・帰り道て何の事?」


此処で全員が【真逆此奴、帰り道が何たるかを知らなかったのかぁ~!】ゴランが「拓斗、早く呼び戻すか、行って連れ戻して来いよ?」「そないでんな、アレから可成りの時間が経っていまっせ」「待ちなさい!」「何だい母さん?」「連れ戻すなら温泉か脱衣所にしなさい」「連れ戻すと言ってもカムセラとアムセラは、僕の奴隷じゃ無いから駄目何だよ、だから直に行って来る!」「そやね、早く行かんとあかんわ大将」「そうだな、賛成だ」ゴランも賛成する・・・


拓斗や他の者も可成り焦りだした様で、考えが及ばなかったが、ムウはさり気なく「彼女達の裸を見たいのね、拓斗ちゃんのエッチ」リズも「さっきからその話しで脱衣所なんかの話しをしてたのさね」「あ!そうだった。けど、母さん達どう仕様か?」「念話で確認すれば、ええんとちゃうやろか?」「ナイスだガッチャ」


だが何も考えていない、と言うよりは乙女達が裸状態を恥ずかしがる対象だとは、一切、金輪際、全然、全く考えも付かないフレアが「ならアタシが今すぐ召喚して上げるわ」行き成り召喚陣を発動して「アレ?一人多いけど、ま、良いかぁ~!」「おいフレア待て!」だが既に時遅しだった。


あれから上り下りを繰り返して、何度も引き返しながら漸く日の光を乙女達は見た「遂にやったわよ!」「そうスよねミウさん、自分ら到頭此処から脱出したスよ」「長かったデス」カムセラも「やっとこさよ」「姉様、もう二度とあの滑り台は使わない」「アタシもよアムセラ」二人はヒシと裸で抱き合い、むせび泣いていた。


冒険も終わりかと、ガッカリ感が半端ないスラだったが、服の話しを持ち出そうとした瞬間、それぞれに小さな召喚陣が足元に現れて光り出す「あれ?鞍馬を呼ぶなんて誰の召喚陣?なの・・・」何時も呼ばれ慣れている鞍馬だけが、真っ先に気が付いたのだが、他の者達は知る由も無い・・・


因みにスラ達三人ですら、この時点で念話などでは呼び出される事も、それなりにあったのだが、召喚された経験は無く、初めての事態に驚き、対処が遅れたのは、もう致し方無い、況してや他の子達は何をか言わんや状態だ。


発動に気が付いて逃れようとするが、一瞬で陣へと呑み込まれると、裸の乙女達は拓斗達の眼前に現れる・・・


当然の如く「「「あ!キャ―――――――!イ・ヤァ―――――――!!!」」」驚く者と平気な者達に別れたが、それぞれの反応は、ミウはしゃがみ込んで隠す、セラとポコも同様だが、ややこの二人の反応は遅れる・・・ディアナは隠しながら到頭泣き出して仕舞った。


当然スラ達は服を着た状態で涼しい顔、鞍馬も裸とは言え全く平気だ「あれ?見られちゃって恥ずかしいね、姉様」「そうだけど、まぁ助かったんだし良いかな?」「拓斗さんだけなら、まぁ良いかな♡お妾さん志望だし」「アタシも良いよ、拓斗さんならね♡」などと言いながら平気そうなのだが、言っている事が意味不明だ。


だが周りを良く見れば、ムウに気絶させられたゴランとリズに押さえ込まれているガッチャが、目の保養にも成らずに悶絶中と、悶絶寸前状態なのを拓斗は確認する事と成る・・・


拓斗も慌てて振り向き「俺も見ないから、みんな頼むから早く服を着て来いよ!」


涙目の者も居るのだが、拓斗の言っている事は正論で、脱衣所まで小走りで駈けて行く素っ裸の乙女達が、彼方へと消えて行く・・・


此が後々まで語り継がれる裸娘の行進、温泉秘話伝説の始まりだったのだが、そのモデルに成った事を彼女達は知る由も無い・・・そして噂の出所も不明だった。


後日談・・・


拓斗が「おい、フレア」「何拓斗?」「お前召喚魔法なんて物が使えたんだな?」「あ、あれね、あれは害虫や害獣駆除の為に益虫や害獣を食べてくれる者達を呼ぶ事があるのよ」「そうなのか、知らなかったな」「勿論、感知範囲に居る事が絶対条件だけどね、アタシと従魔契約を結んでも居ないから、やり方は強制的に拉致るけど・・・」「酷い話しだな」


「だってぇ~、それしかアタシには方法が無いんだもの・・・だけど呼ばれれば、当然だけど食料が豊富に在るんだからね、喜んでいる者達が大半よ、最近では蝙蝠達が住み着いてくれて、根を食い荒らす小動物何かを食べてくれて居るわ」「あぁ聞いたな、鞍馬達の事だよな」


「そうなのよ、只し巻き込まれて、人間を攫う事もあるけれどね、その時は直ぐに送り返すから気が付いて居ない人も多いかな?」「おいおい、何だか神隠し伝説に成って居そうだな」「アハ、それは否定出来ないかも知れないわね、キャハハ♪」おい笑えないぞ・・・


「それであの滑り台は、あれからどうしたんだよ?」「完成したわよ、けれど遠くまで迂回しないと戻れないから、お願い拓斗、枝を何本か進呈するからさ、往復が出来る転移陣を設置してよ」「仕方無い奴だな、だが確かに一度滑ったが、アレは面白いからな、そうだな協力するよ」「有り難う」


「そうだ!贅沢を言う様だが枝よりは杖で貰えないか?」「良いわよ、だけどそんなに沢山の杖が必要なの?」「いや、転移魔法を付与して簡易版の陣を発生させる触媒にするんだよ」「だったら魔石も預かるわ、その方が魔力を溜める事が出来るしね、どうよ、どうよ、アタシの考えは・・・」


「そうだよ、良く気が付いた」「あ、当たり前じゃ無い、アタシは天才なのよね」「確かにな」後に友好勢力や友人へと手渡す事に成る、杖の完成は間近だった。

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は01月16日です。


細かな部分の言い回しやその他で気が付いた間違い等を随時訂正しています。


何時も応援を感謝致します。少しでもポイントが上がるのは励みに成ります。

此れからも頑張りますので、感想などを聞かせて頂ければ幸いです。作者拝


乙女達の語らいシリーズは、本文の合間に少しずつ紹介したいと思いますが、不定期ですのでシリーズ次回作の投稿予告は致しません。

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