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最終話  ネットワークレジスタンス

   最終話  ネットワークレジスタンス


佐々木は荒谷の研究室に入る。荒谷が久しぶりに来ていると警備員から聞いたからだ。挨拶をしながら室内に入るも、荒谷は反応せず研究に没頭している。何かを紙に書いているようだが、ここからは分からない。その姿は彼から見ると何時もと違うように思えた。彼は励ましながら近づくと、荒谷は急に顔を上げた。しかし、彼を見ずにディスプレイを見ている。

「そうだ。消えたらもう一度作れば良いんだ。そうだよ。」

荒谷は天井を見上げ、ひとりでに笑い出す。荒谷には佐々木が目に映っていないようだ。彼は荒谷の行動と言葉に説明し難い恐怖を覚え、その場から後退する。そのまま、荒谷の研究室を出た。そして、ドアにもたれかかる。聞いてはいけないことを聞いてしまった感覚である。彼はこれ以降自分から荒谷の研究室へ行く事は無くなった。



佐々木は自分の研究室に入り、サポートに届いた質問を見ていく。すると、気になるものが幾つか出てきた。内容は、モンスターが倒せないという内容。その質問が何通かあり、どれも同じモンスターを指しているようだ。彼はすぐに大塚のほうに質問を送り、自らも向かう。

大塚の研究室。大塚はディスプレイに写された質問文を呼んでいる。その傍には佐々木とテストをした菅谷の二人がいる。

「倒せないなんて。きちんとテストしたはずなんだがね。」

大塚は菅谷を見る。菅谷はすぐに反応する。彼の話ではテスト時には特に異常は無かったそうだ。だとすると、ゲーム内に放たれてから変化したのだろうか。

「とにかく、該当モンスターの除外と原因を突き止めなければならない。」

大塚の言葉ですぐに該当モンスターがゲームから除外される。ユーザーには「プログラムの不具合のため対象モンスターの一時的な除外をする」ことが告げられた。

対象モンスターがゲーム内から除外されると、再度モンスターのテストを開始する。テストをする菅谷を後ろから見る佐々木。

テスト用フィールドに放たれたモンスターは菅谷の操作するプレイヤーを見つけるとまっすぐに向かってきた。

そこからしばらくは戦闘シーンである。ガードと隙を突く攻撃のやり取り。さすがテストプレイヤーだけあって動きに無駄が無い。やりこんでいる感がある。しかし、なかなか倒れない、倒されない。見ている限り押しているのは菅谷の操作するプレイヤーだ。

「そろそろ倒せてもいいんだけど。」

菅谷は操作しながら呟く。佐々木もこれほど長く戦う相手では無いと思った。明らかにおかしい。

「ちょっと貸してくれ。」

佐々木は隣のコンピュータを操作している研究員をどけて操作し始めた。すぐにテスト領域に入る。開発当初のテスト環境がベースであったために容易に操作できた。テスト中の菅谷のプレイヤーと相手モンスターを解析する。彼は画面に流れ出すコードの数々をじっと目を凝らして見る。途中で菅谷が話しかけてきたが、ゲームに集中しろと言った。解析すれば何かあるはずだ。

菅谷は未だモンスターを倒せない。そろそろ戦闘を始めて十分になるだろう。そこで佐々木は流れるコードの中にたびたび出てくる文を見つけた。

「ガードだけで攻撃するな。」

佐々木は菅谷に命令する。この文が何なのか確かめなければならない。何をしたら出てくるものなのだろうか。菅谷が攻撃を止めてからも一定間隔で何回か同じ文が出てきた。彼は攻撃とは関係ないようだと思う。そして、菅谷に再度攻撃を再開してもらおうとした時、流れるコードに変化が見えた。

「攻撃して無いよな。」

菅谷は攻撃していないと答える。佐々木はやはりと思った。流れるコードの中には注目すべき文は出てこなくなった。つまり、攻撃しなければいつか出てこなくなる文であるということだ。だとすれば、攻撃に関係する文。彼は菅谷に攻撃を再開するように言う。再び、菅谷は攻撃を再開した。すると多数出てくる注目すべき文。

そこで佐々木はディスプレイから顔を離して考えた。攻撃すると発生する文。攻撃しなければ文は徐々に発生しなくなる。そして、相手モンスターは倒せない。三つの事象が彼の頭の中を回る。そして、考えられる一つの結論に至った。

「この文はモンスターの体力を回復しているのかもしれない。」

佐々木の言葉に菅谷は顔を彼のほうに向ける。しかし、菅谷はヘッドマウントディスプレイを被っているために正確な位置は把握できない。菅谷の言動もまだ現状を理解できていないようだ。

「このモンスターは自己修復型だ。解析で出てくる文によって自身の体を再生しているんだろう。だから、倒せないんだ。もういい、強制終了してくれ。」

佐々木の言葉で菅谷はテストプレイを終了する。佐々木は椅子にもたれかかり、天井を見る。

「こいつをまたゲームに戻すには、コードを解析して自己修復を無効化する必要がある。たった一種類のためにするのは面倒だぞ。」

佐々木は正直たった一種類の対象のためにコードを解析するのは割に合わないと思った。しかし、それと共に既に一度世に出してしまった以上、修正して再び送り出す義務があると考えた。それに一時的な除外とユーザーに言ってしまっている。

「佐々木さん。やりましょう。」

佐々木は菅谷の言葉に起き上がる。彼は責任をもって解析しようと思った。彼らはすぐに対象モンスターの解析を始めた。それと共に予定していた新種モンスターの投入を見送っていく。

佐々木たちはモンスターが吐き出すコードの山を記録する。そのコードを元に自動修復を無効化するコード作成に挑んだ。



ここはゲーム内の暗い遺跡。男女二人のプレイヤーがモンスターと戦っている。

「なんなのよ。なんで倒せないの。」

女プレイヤーがモンスターに斬りつけながら叫ぶ。男プレイヤーも攻撃しているが何度攻撃してもモンスターは疲れを知らずに襲ってくる。しばらくすると、他のモンスターたちが二人に寄ってくる。二人はそれぞれモンスターを攻撃しているが、集まってきたモンスターも同様に倒せない。別のフィールドに逃げてもモンスターが増えるだけで倒すことが出来ない。疲れ果てた二人をモンスター達は容赦なく攻撃する。二人は一体も倒せずに強制帰還となった。



佐々木たちは対象モンスターの除外後、何度か無効化プログラムを作成して試してみた。しかし、なかなか上手くいかない。プログラムを作っていくうちに、想像以上に手ごわい相手だと思うようになった。まるで、予想していたかのように無効化プログラムを無効化してくる。彼らは頭を抱えて悩んだ。どうすれば無効化出来るのだろうか。

次の日、佐々木は何時もの通りサポートプログラムから投げられた質問文に目を通し始めた。すると、すぐに彼は自分の目を疑う文章を見つける。

内容は、先日除外したモンスター以外にも倒せないモンスターが出てきたというのだ。

佐々木は他の質問文を見ていくと同様の質問文がいくつも寄せられている事に気付く。文章から対象が複数のモンスターである事がわかった。彼は椅子にもたれかかり、手で顔を覆う。彼はひとりでに笑い出していた。笑うしかなかったのだ。ひとしきり笑うと彼は質問文を大塚に送る。彼も同様に大塚の研究室に移動した。

大塚の研究室では今日もモンスターの解析をしている。佐々木はサポートの対応があるのでそれから参加するようになっていた。

「佐々木君。これは本当なのかね。」

大塚は驚き佐々木を見る。彼は静かに頷いた。

「モンスターからモンスターへ感染するとは気が付きませんでした。これではこのゲームも……。」

 大塚は暗くなる佐々木の肩を叩き、彼の顔を上げさせる。

「サービス終了はしない。それではこれまで私たちがしてきたことがみんな水の泡となってしまうじゃないか。」

 大塚は席を立ち、佐々木の隣に並ぶ。そして、室内に居る研究員たちを見た。研究員たちも大塚を見ている。

「現時点を持ってサービスを一時停止する。サイトとゲーム内にその旨を掲載してくれ。」

 大塚は研究員たちに言う。彼らはそれぞれ頷き行動を始める。大塚はそれを確認すると、佐々木を見た。

「我々は早急に無効化プログラムを作成しよう。若いものだけに任せてられない。」

大塚の言葉に佐々木は頷く。そこへ菅谷が近づいてくる。

「除外されたモンスターの元のプログラムを駆除ソフトウェアに投げてみたところ、駆除することが出来ました。だとすると……。」

佐々木は菅谷の肩を叩き、それ以上言わないようにさせる。

「大丈夫だ。大塚さんと私に任せるんだ。」

菅谷は佐々木の言葉に頷き、作業に戻る。佐々木と大塚は菅谷や他の研究員から送ってもらったコードと元のプログラムから無効化プログラムの作成を始めた。勝てばサービス再開、負ければサービス終了の戦いだ。

サイトとゲーム内に掲示された内容から、プレイヤーたちは姿を消していく。失ったものを再び手に入れるには大変な労力が必要らしい。大変な、いや途方も無い労力が。



ここは大塚の研究室。佐々木と菅谷は二人並んでコンピュータの前に居る。それぞれの画面にはゲームのログイン画面。

そう、佐々木たちは無効化プログラムを完成させた。サイトに載せたサービス再開日は今日、時間もあと三十分ほどだ。

「いや、あえて私がやらなくてもいいだろう。」

佐々木は隣にいる菅谷に言う。彼はシステムを作ったが、ゲームは全く知らない。操作方法も良く分からないのだ。操作の上手いほかの研究員に任せたほうが良い。

「駄目です。広場で今回の件について語ってもらうだけで良いですから。」

菅谷はそう言うと、ゲームにログインする。佐々木も仕方なくヘッドマウントディスプレイを被る。そして、事前に貰ったIDとパスワードを入力してログインした。キャラクターはすでに作成されていた。菅谷が事前に作成しておいたらしく、使ってくださいとのことだ。姿を一言で表すなら純白の騎士だ。装備しているマントが適度にゆれている。菅谷の話ではマントが運営の証らしい。

佐々木がキャラクターを選択するとプレイヤーの自室に転送される。菅谷の指示で装備品がある棚から指輪を見つけて装備した。この指輪自体が彼と大塚が作成したプログラムだということだ。システムに組み込む時間がなかったため、各プレイヤーの棚に配布したとの事である。

佐々木は指輪を装備すると、自室を出た。部屋の外に広がる広場。気が付けば隣に菅谷の操作するプレイヤーが居た。菅谷のキャラクターは黒い騎士。悪役に居そうなキャラクターだ。正義の味方には見えない。二人はゲート前に立つ。ここに居る門番から各フィールドに転送されるらしい。菅谷を見れば、既にログインしているプレイヤーと話をしている。

開始時間が近づくと少しずつプレイヤーが増えてくる。それでも沢山とは言えない。佐々木たちと少々距離をとった位置にそれぞれグループごとに座っている。新しく来たプレイヤーたちに菅谷が話しかける。彼も歩き回りたかったが、菅谷から動かないようにと言われた。時間まで何も言わずに立っていろということらしい。

さらにプレイヤーが増えてきたとき、菅谷が戻ってきた。そろそろ今回の件を話せということらしい。現実に居る佐々木は大きく深呼吸すると、広場に居る全員に話し始めた。

「みなさん。本日はこのゲームにお集まりいただきありがとうございます。私はこのゲームシステムの作成者の一人で佐々木と申します。隣に居るのは新しいモンスターを試すテストプレイヤーの菅谷です。」

そこで佐々木はプレイヤーを操作して歩き出す。立ったままですべて話すことに抵抗を覚えたからだ。そんなちょっとの隙にさっさと話せとせかすプレイヤーが出てきたが、さっさと話すので気にしない。佐々木は続ける。

「さて、今回の件ですが、その前に皆さんが戦っているモンスターが何なのかご存知ですか。」

そこで少し間を空ける。ここで答えが出てくるならそれで良いからだ。しかし、答えは出てこない。佐々木は続ける。

「そうですか、答えは皆さんご存知のコンピュータウィルスです。そう、みなさんはこのゲームでウィルスと戦っていたんです。何故コンピュータウィルスかについては話が逸れるのでここでは省略します。それと、コンピュータウィルスといってもゲームをすると自分のコンピュータが感染するというわけではありません。ゲーム自体に駆除機能は付いていますし、みなさんのコンピュータにもウィルス駆除ソフトウェアがインストールされているでしょう。その点は心配ありません。しかし、その中で今回倒せないモンスターが発生しました。しかも、複数の種類でです。それはなぜか。」

佐々木は操作するプレイヤーを立ち止まれせ、広場に居るプレイヤーたちを見る。みんな黙って聞いている。

「それは、そのコンピュータウィルスのターゲットがこのゲームのメインシステムだったからです。」

広場から驚きの声が上がる。佐々木自身も驚く事実だから仕方がない。それを隣に居る菅谷が沈める。そして彼に話を続けるように言う。

「除外した該当モンスターが目的としたのは、ゲーム内のシステムに感染を広めることだったんです。つまり、感染していたのはモンスターでは無く、モンスターを倒すみなさんだったんです。私も初めは信じられませんでした。モンスターたちではなく私たちが感染しているなんて。だから、モンスターを倒すシステムに感染したために、モンスターを倒せなくなったんです。」

佐々木は首を振り、前を見る。起きたことは仕方が無いんだ。

「私たちはシステムから感染部分を除こうとしましたが、まだしばらく時間がかかります。そのため、現時点ではモンスターを倒せるように感染症状を無効化することにしました。」

佐々木の操作するプレイヤーは腕を挙げ指にはめた指輪をプレイヤーたちに見せる。

「これが、モンスターを倒せないという症状を無効化する「希望の指輪」です。みなさんの部屋の装備品がおかれている棚に置いておきました。持っていないという方が居ましたら、雑貨屋にて配布していますので受け取って必ず装備してください。」

佐々木は腕を降ろして、プレイヤーたちを見回す。ここに居る戦士たちが、このゲームを支えているんだ。

「最後に、本日はお集まりいただきありがとうございます。これからもネットワークレジスタンスをよろしくお願いします。」

佐々木の操作するプレイヤーは深々とお辞儀をした。頭を上げたとき、プレイヤーたちがゲートに近づいてきた。

「早速行かせてもらうぜ。」

ハンマーを持った男たちが佐々木の操作するプレイヤーに近づいてくる。そこへ菅谷が入ってきた。

「ここからは私に任せてください。」

菅谷の言葉で、佐々木はプレイヤーを門番から少し離れた場所に移動させた。立っているのもつまらないなと現実の菅谷に言うと、座り方を教えてもらった。彼の操作するプレイヤーは座り、菅谷が門番前でプレイヤーたちが指輪を装備しているか確認していくさまを見た。次々とフィールドに転送されていくプレイヤーたち。広場からプレイヤーが消えていく。

「あの。ちょっと良いですか。」

佐々木はゲーム内の声にプレイヤーを操作して声のしたほうを見た。そこには少女キャラ二人組が居た。見るからに簡素な装備と武器だ。佐々木は操作するプレイヤーを立たせる。そして、どうしたのかと聞いた。

「まだ、私たち始めたばかりで。大丈夫なんでしょうか。」

不安そうに佐々木を見る。佐々木は頷き、門番を見た。そこにはフィールドに向かうプレイヤーたちが居る。それを確認すると、二人組を見た。

「無理せず、先輩たちに任せたほうが良い。」

佐々木の言葉に二人組はそれぞれ頷くとどこかへ行ってしまった。

佐々木はプレイヤーを操作してしばらく広場を見回したが、特にすることも無くなってしまった。彼は菅谷にログアウトすると伝える。菅谷が了承すると、彼は自室からログアウトした。ヘッドマウントディスプレイを置いて席を立つ。大塚に自分の研究室に戻ると伝えて大塚の研究室を出る。

佐々木は自分の研究室に入り、アイスコーヒーを作って胃に流し込む。空のコップをテーブルに置くと、コンピュータを操作し始めた。サーバーにアクセスして情報を取得する。再開して間もないが、既に幾つか削除しているようだ。

そこへ、ドアをノックする音が聞こえる。佐々木が返事をすると、現れたのは荒谷だった。久しぶりに会った荒谷は少々頬がこけていた。

「ゲームを再開したそうだな。援軍を送っておいた。まぁ、頑張ってくれ。」

 荒谷はそれだけ言うと、ドアを閉めて出て行った。「援軍」という言葉に反応してすぐにドアを開けて荒谷を探したが、既に自分の研究室に戻ったようだった。

「援軍か、援軍ね。」

 佐々木はコンピュータの前に座り、ゲームが動いているサーバーからゲームに接続しているアドレスを引っ張り出した。順にアドレスを見ていくと見たことのあるアドレス郡を発見する。

「まさか、身内からか。」

 そこには荒谷の研究室から接続されているアドレスが表示されていた。しかも、一つではなく複数である。一つならば荒谷だけであるが、複数ということは。

佐々木はこの事からある結論に至る。彼はその内容からか無意識に笑い出していた。笑いながらも目の前にある現実を否定しようと首を横に振る。

「まさか、まさかな。そんなの出来るわけ無いだろ。」

しかし、複数のアドレスとそこから見える情報が佐々木に現実を突きつける。

世界とは本当に広いものなのだ。それを忘れてはならない。


この「ネットワークレジスタンス」は一つの世界だ。プレイヤーは世代も人種も生きている場所も違う。戦う理由もそれぞれだろう。しかし、ネットワークを介して自分たちの脅威へ抵抗する点は同じだ。

何時だって、何処にでもあるんだ。

彼らの「ネットワークレジスタンス」が。


    ネットワークレジスタンス  完  

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