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弱者が強者に勝てないなんて、誰が言った?

土地勘のわかる地元を舞台に物語を書いてみたいと思い、またまた途中書きではありますが出してみました。


【あらすじ】

科学技術の発展により、魔法は裏の世界へと追いやられ、次第に人々の記憶から忘れ去られ、御伽話の話へと変わっていった。現代日本の愛知県、社会人は会社で働き、学生は学校に通い勉学に勤しむ当たり前の毎日、名古屋の高校に通う高校生、榊零士もその一人だ。勉学はそこそこ、ルックスは中間より少し上、取り柄と言えば、困ってる人を全力で助けに行き困らせること。どこにでもいる人間だ。少し世間とは違うとすれば、一族が魔法使いだということである。

そんなある日の夜、11時55分。

外で普通の学校に通い、家に帰って魔法の修行の繰り返し。ストレスが溜まっていた零士は、日頃の憂さを晴らすため、こっそり家を抜け出し深夜徘徊をしていた。1人市役所裏を彷徨ってたいたところ、遠くから、髪を振り乱して走ってくる女の子とぶつかった。髪が中ほどまで銀色に染まった黒髪を振り乱し、息を切らして零士の袖を掴み息を切らしながら言い放った。

「お願いです!5分だけ…5分だけ私を守ってください!!」

突発的な状況に戸惑っていた俺を他所に、少女は零士の後ろに隠れて、身体を震わせる。

すると今度は、黒いマントを着た集団が突然、零士の前に姿を現し、何も言わずに襲いかかってきた。

今まで自分の置かれた環境、人には言えない秘密を抱え、ストレスと嫌気がさしていた零士は、そのはけ口をちょうど求めていた。

彼女を庇うように黒マントに立ち向かい、とにかく零士は拳を振るった。日頃の鬱憤を晴らすかのように襲いくる黒マント達に拳を振るう。しかし、多勢に無勢、襲い来る黒マントに圧倒され、遂に黒マントの凶刃に零士は倒れてしまった。

途切れていく意識のなか、午前零時の鐘が辺り一帯に鳴り響いた。約束の5分が過ぎたのを感じ意識を失う零士。止めを刺そうと黒マントの1人が杖をかざす。しかし、黒マントの集団が次々と炎に包まれ灰となった。力を振り絞り放たれた方角に顔を向ける。妖艶な体躯に光り輝く銀髪を纏い、眼は見るものを虜にする血のような紅へと変貌を遂げた黒髪の少女だった。


「私の為に命を賭けて守って下さり、ありがとうございました。せめてものお詫びを、貴方にさせてください」

彼女はそう言い、倒れた零士を抱き起こし、首筋に2本の牙を突き立てる。

「私の…初めての眷属になってください」

彼女は、この世界の闇の部分を統べる存在ーーヴァンパイアーー。その中でも希少な半純血の女性のヴァンパイアでありドラキュラの一族の末裔であった。この数奇な出会いをきっかけに零士は、魔法世界の闇へと足を踏み入れることになる。

キャラクター

主人公

榊零士さかき れいじ

このお話の主人公であり、この零士の視点で物語が進んでいきます。

彼は、高名な魔導士一族の次男として生まれましたが、幼いころから魔法の才能が乏しく、外のものから”落ちこぼれ”と揶揄され、ついた”アブノーマル0”とつけられてしまいます。

一族の人間はそんな零士に「いつかは花開く」「努力に勝る才能なし」と励まし続け、零士もそれを信じ、日々修行に励んでいる。そのおかげもあり基礎魔法は実戦レベルまで習得。一族の秘術であるフルプレートも両腕だけ顕現することができました。

吸血鬼の眷属となったことで吸血鬼の力が覚醒し、身体面、魔法面共に向上するが本人の元々のポテンシャルが低いため一般魔導士に毛が生えた程度の能力向上にとどまった。性格面は、基本的に飄々としていますが、今まで積み重ねてきた努力が自身の原動力である。

ヒロイン

上羅小夜かみら さや

本作のヒロイン

女吸血鬼で唯一純血種であり、ドラキュラを祖とする一族である。

完全な吸血鬼であるが能力の制御が難しいのと自身の素性を隠すため、昼は人間となり夜に力を解放する封印を施されている。

 この世界には2つの世界が存在する、なんて言う奴がいる。それを妄想と揶揄し、取り合わないものもいれば、共感し、共に妄想を語り合うものいる。まあ、≪こちら側の世界≫ではこんな具合の反応なわけだ。

 俺、榊零士≪さかきれいじ≫は、どちらかといえば…というか俺の一族はその妄想とされる世界の人間なわけだ。

 普通に高校に通い、成績は中の上、友達もいる。高校生らしい高校生だ。

だが、あくまでそれは表の世界での話である。裏側の世界では魔法使いの一族として名の通った名家だったりする。

もっとも、裏側の俺は、優秀とは程遠い、はっきり言うと落ちこぼれだ。

普通なら名家の落ちこぼれなんて、存在しない者のように扱われて居場所がなかったりするのがお話では定番である。

しかし、どういうわけかウチの家は俺を見放すどころか、

「才能がなければ努力で掴み取れ!」とか「基礎を堅実にすれば揺らぐものなし!」とか修造顔負けの熱血指導を施してくれる優しい家族だ。

普通の学校へ行き、魔導士の修行をする。そんな日々が今日も始まろとしていた。

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