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バカだけど戦えば強いってどうよ?   作者: 狸之大将
異世界へ行くってどうよ?
3/38

アウターワールドへの道と第一のヒマコレX

なんじゃここ。

それがここに来て最初に思った事だ

アイが開いたゲートを潜ると冥界のような世界が広がっていた

イメージでいうと古神兵が出てきたりアヌビスがいたりとそんな感じの雰囲気漂う古い神殿見たいな所だ。

決してタヌピスとアヌビスかけてないから

「へぇ、なかなかいい所だな。こういうとこ俺好きだぜカッコいいし」

「ほんとだな兄貴ゲームの世界に入ったみたいだな」

「兄貴!右見てよ!」

「ん?」

「兄貴、そっちは左だ」

「タヌピスさん、マロンさんこっちですよー」

異世界に来て興奮しまくっている兄弟二人を呼ぶアイ。

しかし...

「兄貴!あれ見てあれ!すごくない!?」

「オオオオオオオオ!!すげえ!なんじゃありゃ!」

「いいからさっさとこいやああああああああ!!!」

アイが波動みたいなのを出して俺達を吹っ飛ばした

吹っ飛ばされながら俺はふと考えた

(俺も昔はそういうのバンバン放ってたけど今じゃ封印されて少ししか使えんし...)

すると俺の心、魂の方に吸い寄せられるような感覚になった

(久々の呼び出しか...ゆっくり話でもすっかな。)

『よぉ、久しぶりだな相棒』

そこには身長15Mはあるであろう男が座っていた

長い爪、鬼みたいな角、背中には大剣。

どこか中二がかった魔王である

「元気してたかよ魔王様よぉ」

『お前今バカにしたな?しただろ?したんだろ?』

「してねえよ、つーか封印ってどうやって解けるんだ?」

すると魔王は顎に手をあて悩んだような顔を浮かべた。

『んなもん俺に言われても知らんよ』

「そりゃそうか。そんなんだったら俺の力も戻ってるはずだしな」

ふと思いついたことを魔王に言ってみた

「なぁ、お前って何の魔王なの?今まで聞いて来なかったけど」

すると魔王は気味の悪い笑みを浮かべてこう言った

『俺はお前だ。タヌピス、俺は魔王だがお前に生み出された魔王だ。』

「言ってる意味がわからないな。お前は俺?ふざけんな。んじゃ父さんは何の魔王の先祖返りなんだ?」

すると魔王はこう言った

『あいつらは先祖返りなんかじゃねえ。ただの人間だ。お前が特別なんだよ相棒。』

そして魔王はこう言った

『お前さっき封印を解きたいつったな。そりゃ何でだ?参考程度に聞かせてくれ。』

その質問に対してタヌピスはこう言った

「もう何もかも失いたくないんだ。目の前からいなくなるのは嫌なんだ。だからあいつらを見つけ助けてあげたい。だから力が戻って欲しい。それだけだ。」

そして魔王はふうっとため息に似たものを吐いた

『なるほどな...それで封印を解きたいと...』

すると魔王はさっきとは全く違う笑みを浮かべた今度はちゃんとした笑みだった

『お前には最強の武器がある』

「それはなんだ?魔王。」

『お前の想像力いや創造力と言ってもいいか』

「想像...力...」

『いいか?お前はその想像力で神をも超える力を出せる。想像力を信じな、何でもできるさ相棒ならな。』

そうだな...ありがとな魔王...

なんかに気づいたかのように魔王がこう言った

『さ、そろそろ戻れお前を待ってるやつがいるからな。それと...』

いい忘れたかのように魔王はこう言った

『封印を少し解く方法は...

...はぁ!?んなもんできるか!?

んじゃ頑張れよ相棒ー

「...き...にき...あにき....兄貴...!しっかりしろ!」

「ん...?おお、おはよう。」

俺はどうやら戻ってこれたようだ

アイは慌てマロンは泣きながら俺の体を揺らしていた

「ごめんなさい!タヌピスさん!お怪我は!?」

「大丈夫だ問題ない」

と、ネタを突っ込んでみたが実際すごく痛い。

と言ってもシャダイネタを知ってるわけがないか。

骨がキシキシいってるのが聞こえる

マジで痛い死ぬかも

「タヌピスさん。」とアイがいきなり声をかけてきた

そして...

「上半身裸になって下さい」

...え?

何言ってんの?脱げって?女子の前で?何が目的で?


ータヌピスの妄想ー

「タヌピスさん。私も脱ぎますから...あ、あんまりじろじろ見ないで下さい...恥ずかしいです...」

するとアイの上半身が見えたきれいなさくらんぼがふたt


「なに考えてるんですか!この変態!」

また波動が飛んできた

しかもさっきより三割増のやつ

「なぜ...わかった....」

するとアイがこう言った

「私は心が読めるんです、タヌピスさんがボーッとしてるから見させてもらえば...最低です!」

呆れた表情で腕組みをしてふてくされているアイにこう言った

「じゃあ、何が目的で?」

「回復に決まってるでしょ、このバカ。」

ヘイヘイバカで結構。

でも、回復魔法なら俺も使えるけどな。まぁ本人楽しそうだからいいか。

「ヒール」

アイが魔法を唱えると緑色の光が体を包んだ。

すると傷がふさがり痛みも消えていった

これが回復系の基本魔法ヒール

ドラクエで言うホイミだ応急処置に使える

「ふう...ありがとなアイ」

「いえ、悪いのはこちらですから」

アイは深々とお辞儀したあとタヌピス達をあるところまで案内してくれた。

古代の裁判所みたいな所だ

裁判官とかがいて俺らの前には人がたくさんいた

俺らの前いたのは太った30代くらいの男である。

鼻息荒いなこいつ。

「そんなこと言わないで下さい」

とアイは言った

「またか!またなのか!俺のプライバシーの侵害だぞ!」

「あの人だって見た目はあれですが選ばれし者なのです!」

するとブタ男(と呼ばせてもらう)がフンフン鼻をならしながらこう言った

「ねえねえさくらたん、いつになったら楽園へ行けるぶひ?」

「え、えっとその、わ、わからないです」

アイと似たような人はさくらといってかわいらしい小学生5年みたいな子だ

かわいい、この笑顔守ってあげたい

「ロリコンですか?」

「俺の心を読まないでくれ...」

そうこうしてるとブタ男が呼ばれた

「次の方前へ」

「はいぶひ!」

ズシズシと足音を鳴らしながらブタ男は歩いていった

すると裁判官は何かに気がついたようにこう言った

「...ん?さくらよこれは人違いじゃな...」

「そうなんですか!?ご、ご、ごめんなさい!」

さくらちゃんはあわててどっかへ行ってしまった

ブタ男の前には大剣を持った牛が現れた

「なんだ?なにが始まる?」

「わからん、けど殺気はすごいぜ兄貴」

「やれ」

裁判官がそういうと牛は背中の大剣をもちブタ男を縦から切り落とした

脳は弾け飛び骨も切られ挙句の果てには牛が食べてしまった

鮮血が飛びちったので辺りはパニック状態に陥った

「...んで、アイ。選ばれし者がなんだって?」

「す、すいません...」

「次の方前へ」

そんなブタ男の次はマロンだった

「頑張れよ」

「...ああ」

「ーーー」

「ーーー」

ん?声が聞こえなくなった?

なるほど、これが「試験」ってやつか。いわゆる面接試験だな



数分が経ったときマロンはこちらに向かって指を立てていた

マロンは何事もなくクリアしたようだ

「次の方前へ」

よし、いくか。


「名前をどうぞ」

「タヌピスだ」

「歳はいくつだ」

「15だ」

「お前は今まで悪事など働いたことがあるか?」

「.....いや、ないな。」

ブブーーーー!!!

ハズレみたいなブザーが部屋に鳴り響いた

「...ウソですね。あなたにはアウターワールドに入る資格がありません。」

それは何でだと言おうとした直後

「...しかしチャンスをあげましょう。あなたにはどうやら実力があるようだ。行きたければ実力で奪いなされ」

はっ。とタヌピスは笑った。

「いいぜ、やってやんよ。何をすればいいんだ?」

氷がそう言うと裁判官はこう言った

「そちらの扉から闘技場に入れます。今二人いるので3人力を合わせクリアしてください。」

疑問に思ったことがあるので一応聞いてみた

「もしクリアしたら他の二人もクリアか?」

そういうと裁判官はこくりと頷いた

「ええ、そうです。それでは頑張って下さい」


「だ、大丈夫なんですかぁ!?」

アイのバカでかい声が神殿に鳴り響いた

実際イャンクック並かもいやフルフル?

まぁ、どっちでもいい

「大丈夫だって、心配すんな。」

「でも...」

「お前は俺の実力を知らないでここへ呼んだのか?」

そうだ、アイは俺の力を知っていてここに呼んだのだ

「でも!タヌピスさんは力を...!」

そう言いかけたアイの口を手で塞いだ

「大丈夫、心配するな。必ず勝つから」

するとアイはこくりと頷いた

「わかりました、頑張って下さい」


アイと別れて闘技場の門の前まで来た

扉は鉄で造られていて頑丈そうだ。いや頑丈か。

「ほら、行けよ」

門番がそう言うと俺は闘技場へ入って行った

ーさて暴れますかー


闘技場に入るとバカでかい歓声が聞こえた

どうやら観客もいるようだ。

コロッセオみたいだな...


そこの真ん中にいたのは一人の女の子と一人の男。

そこにいた男に見覚えがあった

しかも、それは絶対に忘れてはいけない顔だ

そう、そこにいたのはヒマコレX No.2ぺるしぃだった。

全身の毛が逆立つような気持ちになった。

俺は無性に叫びたくなった

「再会」それほど嬉しい言葉は無かった


俺は無性に叫びたくなった

そしてそいつの名前をいってやる

「ぺるしぃ!」

するとようやく気づいたようだ

「タヌピス!?何でここに?」

「そりゃこっちのセリフだ。でも先祖返りなら当たり前か...」

「ねえ感動の再会中悪いんだけど、そんなことやってる暇無いみたいよ。」

そういえば、さっきから何で女の子がここにいるのかかなり疑問に思っていたのだ

黒髪、ポニーテール、凛々しい顔立ち。どことなくアニメに出てきたやつみたいだ

胸は...そうだな結構大きいな...

「あんたも先祖返りか何かか?その前に名前だな。何ていうんだ?」

そしてその女の子は腰に手を当ててこう言った

「私の名前は剣乃舞(つるぎのまい)ところで先祖返りってなに?」

「俺はタヌピス。よろしくな。」

「タヌピス、変な名前ね」

どうやら先祖返りではないらしい。じゃあいったいなんでここに?

そう思ってるのを察したのか説明してくれた

「私の父さんがアウターワールド?とかなんとか言う世界に行ったのよ。父さんを探すため私はここにいる。」

...なるほどな。

父を探すか...悪くないな。

刹那。考えていたときに殺気を感じた

「危ねぇ!」

「え!?」

「きゃあ!」

殺気を感じた俺は咄嗟に二人を倒してかがませた

するとさっきまでいたところに熱線がはしった

...なんじゃこりゃ

あんなのに当たったら死ぬなありゃ

そう考えていたら右手に柔らかい感触があった

ナニコレ?

そう思ったので二回ほど揉んでみた

すると舞が顔を赤らめていた

あっ...(察し

「どこさわってんの!」

「ああ!ご、ごめん!」

その瞬間ドクンと何かが目覚めたように感じた

...なるほど魔王の言ってたことは本当だったか

魔王は力を復活させるにはこうしろと言っていた

ー女の子を抱くかエロいことをしろー

マジだったな...疑ってすまん魔王。けど俺女の子苦手なんすよ...

『っち、当たらなかったか』

そう考えていると人間のようなそうじゃないような声が聞こえた

するとそこには人のようなドラゴンがいた。しかも3体

『一番真ん中の!あいつは超強いぞ!絶対!俺にやらせろ!』

『あの癖毛でボサボサ頭で目の死んでるやつか?』

「誰がボサボサで目の死んでるやつかぁ!」

ちなみに俺が動物?の声が聞こえるのはじいちゃんから貰ったお守りのおかげだ

「タヌピス?何いきなり叫んでんの?」

舞がそう言ったので教えてやった

「俺にはこのお守りがあって動物の声が聞こえるんだ」

「へぇ便利ねその機能」

『あいつ、俺らの声が聞こえるのか?』

「聞こえるぞ~筒抜け筒抜け」

『なるほど少しは楽しめそうだ。お前、名前はなんだ。』

「タヌピスだ。」

『なるほど、なら死んでもらおう。しかしその二人はまだ懲りないのだな。』

ドラゴンがそういうので俺は怖い顔をした

いつものふざけたタヌピスではなく、本気の怒りを見せた顔だった

「それはどういう事だ」

「そいつらは何度も俺達に戦いを挑み負けてその度に死にかけているのだ」

...こいつらを殺しかけている?

...許せねぇな

『さあそろそろ始めようか。アウターワールドにいくための殺し合いを』

そう言うとドラゴンは一人一体と戦うようにぺるしぃと舞の目の前に行った

...まぁ、俺の右腕なんだ、ぺるしぃなら大丈夫だろう

...力を貸してくれ魔王。

「覚悟は出来てるな?」

『いいだろうやってやる』

GYAAAAAAAAAAAA!

ドラゴンの耳障りな声が響き渡った

それと同時に俺の拳には支援魔法初級「ロックアーマー」を使っていた

これを使うと体の一部を岩のように固くすることが出来る

「遅せぇ。」

瞬間だった。タヌピスがドラゴンの懐に入り一撃パンチを喰らわせた

しかし

「効いてない!?」

『痒いな、本当のパンチを見せてやる』

そう言って俺が喰らわせたのと同じパンチを食らわせてきた

そして俺は後ろにぶっ飛んで行き壁に激突した

痛ってえ...なんだあのパンチ...

内臓破裂を起こし口から血を吐き流血も凄かった

並み大抵の奴なら死んでるだろう。いや俺も死んでいた。

けれどさっき手にした能力「高速再生フルヒール」で恐ろしいほどの再生能力を手に入れた

しかしこの技はそんなに多くは使えない

「痛ってぇなチクショウ...」

『どうした?もう終わりか?』

「まだだ!」

そう言った直後ぺるしぃと舞の相手をしていた筈のドラゴン二体が集まってきた

『あの二人倒して来たよ!死んじゃってるかもね!』

後ろを振り返って見るとぺるしぃと舞が血を流し壁にもたれかかっていた

...あれはマジで死んでもおかしくない怪我だな

ますます腹が立つ

こいつら、どうしてやろうか...

「ドラゴンども...絶対殺してやるよ。」

『お前の力じゃ無理だ小僧諦めるのだな』

「まだすべての力を出してないのさ俺は」

瞬時、俺は地面を蹴りドラゴンの懐に詰め寄った

「おらぁ!!!」

『効かぬわ!』

また同じように吹き飛ばされると思ったら違う攻撃が飛んできた

オレンジ色に熱をもちこちらに向かって飛んでくる。

熱線。さっきは回避できたが今度は直撃だった

「熱っ...」

内臓が焼かれ肺も熱くなっている

マズいな、治癒能力があっても回復しきれない...

『諦めたらどうだ、戦士よ』

「ぐっ...」

もう諦めようと思っていたときだった

魔王の言葉を思い出した

...そうだ!殴るがダメなら武器だ!武器を作るんだ!まだ剣しか作れないけど、やるしかねぇ!

...I am the bone of my sword. は駄目か出来そうだけどな

なにか想像しやすいの...ああ!今は考えてる暇はない!

イメージだ!適当でもいい!

偽剣創造(ソードメイク)!」

タヌピスがそう唱えるとみるみるうちに剣作られていった。けれどタヌピスが作った剣は

『なんだ?その変哲もない剣は?』

「ただの鉄刀さ」

そう、ただの鉄の剣だけれど

『そんなもので俺らに敵うはずが...

そう言った瞬間ドラゴンの腕、脚、そして首が落ちた

「見えたか?俺の剣は?」

『バカな!?貴様にそんな力はないはず!」

昔じいちゃんが言ってたのさ

「タヌピスよ剣は研げば切れ味は上がるがそれだけではダメだ。大事なのは魂じゃ」

ってな

『この攻撃は!?同時に斬ったのか?それじゃあの剣士と同じじゃないか!』

「だからさっき言ったろ?俺の剣は見えたか?と。」

そう同時に3回斬った訳ではない

目に見えない早さで同時に斬ったように見せただけだ

『なめやがって!』

『よせ!やめろ!』

ドラゴンのリーダーが声をかけたがもう遅かった

『ハッタリだ!そんなもん!』

そう言うとドラゴンは熱線をくりだした...だが。

『斬った!?』

「悪いねあんたら知らないみたいだけど俺は元魔王だから。そこんとこよろしく」

『お前が魔王なわけ...

そしてもう一体は腹から切られ真っ二つになった

この時点で観客から歓声が沸いた

「これで一対一サシだな。」

『まて!話せばわかる!』

「わかんねぇよ。俺人間だし」

『くっ、クソがぁぁあぁ!!!』

ドラゴンの最後の悪あがきである。

人型のドラゴンが普通のドラゴンの形になった

UGYAAAAAAAAAAAA!!!

...もはや正気を保ってねぇな。

「しっ!」

気合いと共に剣を振り下ろすが

「硬い!」

ドラゴンの鱗は硬くこの剣では斬れなかった

...これはちょっとマズイな

そう考えると俺は剣を鞘に収めた

集中だ、もっと切れ味を、魂を込めろ

魂を燃やせ!

すると刀は炎をまとった刀となった

魂付属ソウルエンチャントだぜ」

その炎はドラゴンの体超える大きさになった

「あばよ、ドラゴン楽しかったぜ」

と言うと同時にドラゴンが丸焦げになり消滅していった

これでアウターワールドへ行ける!

「終わったか...」

すっと力が抜けそうになった。

だがあることを思い出した。

舞!ぺるしぃ!

あいつらが死にそうなことに気づいた

まずい!マジで死んじゃう!

「リスタート!」

昔から使っていた回復魔法を使いなんとか助かった

...よかった。本当に。

ワッ!と歓声が起きた

...ああここ闘技場だったな。すっかり忘れてたぜ

と思っていると手の中に何かがあるのを感じた

見てみると宝石みたいなのがあった

赤い宝石で何か力を持ってそうだ

そう考えていると宝石が体の中に入っていった

「ええ!?大丈夫なのこれ!?」

すると声が何処からともなく聞こえてきた

ーその宝石は私たちの力だアウターワールドではごく普通の事だがな

ーそれで俺達の力が使えるようになった

ーおそらく炎の魔法が使えるだろう。

そうかありがとうな...

俺はこれを竜王焔(ドラゴンソウル)と名付けよう

そしてタヌピスは新しい力を手に入れることができたのであった


「お疲れ様です、タヌピスさん」

「肺が痛い...」

「死んだと思いましたよ」

「いや、俺は1回死んだ、まぁ能力でなんとか大丈夫だけど。それよりも...」

そう言うとタヌピスは後ろを指さした

「こいつらリスタートで治したけどまだ傷が癒えてない医務室へ運びたいのだが」

「それならこっちに来てください」


医務室へ二人を連れてきてベットに寝かせ様子を見ていたら、ぺるしぃが先に目を覚ました

「よぅ、元気か?」

「...タヌピス、試合は...?」

「大丈夫だ心配ない、終わったさ。それよりも...」

俺が一番気になっていたことをぺるしぃに質問してみた

「お前俺の右腕を務められるくらい強いはずだが。どうして負けた?」

そう言うとぺるしぃはこう、言い返した

「先祖返り狩りの時にだ、タヌピスは力を失ったしょ?その時俺も力を無くしたんだ。」

そう、俺達ヒマコレXは全員が先祖返りで昔先祖返り狩りという戦争があったのだ

その激戦を終わらせたのがヒマコレXなのだ

だが、戦いを終わらせる契約をしている時に不意打ちされ力を失ったという

それが俺が力を奪われた話の内容である

「まぁ、戦いは終わったんだ。今はゆっくり傷を

癒せと言おうとした直前アイが医務室に入ってきた

「タヌピスさん、お風呂が沸きました」

「なぜ今風呂?」

タヌピスがそう言うとアイはこう答えた

「ここの温泉は治癒能力に特化したお湯で沸かしてます」

「つまり、傷がふさがるってこと?」

「そう言う事です」

「飲んでいい?」

「何故かは知りませんが大丈夫ですよ」

アイからもokが出たということで

焼かれた内蔵を治すとしますかねー

「行くぞぺる!お風呂へレッツゴー!アイ!舞を頼んだぞー!」

「タヌピス待ってくれー!」

「行ってらっしゃいですー」


場所は変わってお風呂場にて

タヌピスとぺるしぃはお風呂で傷を癒していた

「なぁ?ぺる?」

「なに?タヌピス?」

「俺はアイの村を救うためにアウターワールドへ呼ばれたわけだが手伝ってくれるか?」

そう言うとぺるしぃは当たり前じゃないかと言わんばかりの笑顔で頷いた

「よし!後はメンバー集めだな、ヒマコレナンバー順に探すってのはどうだ?」

「それ僕がNo.2ってとこからじゃないよね?」

「いや、単に分かり易いから」

ヒマコレXはメンバーが多いちなみにタヌピスはNo.1ぺるしぃはNo.2マロンはNo.10である

「となると最初は海から探すか」

「それが一番早いな」

「というわけでそろそろ上がるわ」

「え?タヌピス?まだ、五分も入ってないけど?」

ぺるしぃが疑問に思ったか俺の言葉ですぐに納得した

「俺は風呂が苦手なんだ、熱いから。」

そう言って脱衣所に行こうと扉を開いたらそこには舞とアイがいた

「あれ?タヌピスがダッシュで戻ってきた。どしたの?」

「脱衣所になぜかアイと舞がいた!」

「んじゃ僕上がるわ」

「ちょっとぉ!?ぺるしぃくん!?」

なんてこったよ!なんでいるのさぁ!?

これじゃどうしたらいいかわからんよ!

「タヌピスさん混浴って言ってませんでしたっけ?」

「早く言えよ!アイ!とりあえずどうでもいいけど心をホイホイ読むのやめて!」

また覗かれた...アイといるときは変なこと考えないようにしよう...

「つーか、俺ら上がってからにすればよかったしょや」

「いえ、私は来るつもりはなかったけど舞さんがお礼を言いたいということで」

は?俺なんかしたっけ?

「せ、背中流すわ。」

「あ、ああ。よ、よろしく頼む」


という訳で背中を流してもらうことになったのだが

これ、大丈夫か?

すると舞から話を始めてくれた

「とりあえずタヌピス、どうもありがとうね」

「俺、そんなに感謝されることやったか?」

「当たり前よ私だけじゃアウターワールドへいけなかったわ」

「ま、そうだな。それからついでで言わせてもらうと胸当たってますが」

「今だけはサービスよ」

え!?まじか!人助けっていいことだな!

「ところでタヌピス、1つ剣を作って欲しいんだけどいいかしら?」

「ああ、いいよ。どんなの?」

「できれば片手剣が良いわ」

片手剣と言われて黒いあの剣を思い浮かべたのは俺だけだろうか?

あの、エリュシなんとかってやつ。

「んじゃはい、これ。」

「なにこれ?」

「ただの鉄の剣だよ、使いやすいと思うから使ってくれ」

「うん、ありがと。それと終わったわよ」

あ、もう終わりか嬉しいような悲しいような

微妙な感覚だ

「んじゃ、俺は上がるかな」

「あ、タヌピスさんちょっと待ってください」

上がろうとした時にアイが俺を呼び止めた

「これを飲んでください」

そう言われて渡されたのが種みたいなやつだった

え、なんかやだなこれ。

とりあえず飲まなきゃなこれ

飲んだ瞬間船酔いに似たなにかがきてそのあとノイズのような音が聞こえた

(タヌピスさん聞こえますか?)

アイの声が聞こえたがアイは口を開いてなかった

「アイ?今どうやってしゃべった?」

「聞こえたみたいですね、無線の一種です。」

へー便利なもんあるんだなと関心するタヌピスだった。

「んじゃ上がってからな」

「はい、また明日です」


今日は闘技場の近くにあった宿屋泊まることした

明日から自由行動で「シルキーウィング」というアウターワールドへ行く門がある街に行くらしい

部屋にはぺるしぃと二人部屋だ

「ほらタヌピス、コーンスープだよ」

「ありがとう、まさか湯冷めするとは...」

「風邪引いても知らんぞ?」

「明日が楽しみだから風邪引くことはない」

「どんな理屈よ」

そんな雑談をしているうちにすっかり12時を回ってしまった

「そろそろ寝るか」

「そうだねー」

明日が楽しみだけど、なにかが嫌な予感がする

しかしその感じは気のせいだろうとスルーしておいた

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