前へ目次 次へ 5/125 涙の理由(200文字) ねえ。おとうさん。 ひとはどうして涙を流すの。 辛いし、悲しいし、苦しいのにどうして人は生きるの。 私のお父さんは人間じゃありません。 妖精さんの血を引いていて、幼児にしか見えません。 普段ぽーっとしたり、市場で私と遊んでくれたりします。 「ふぃりあす。ひとがなくのはねぇ。もう一度涙を流すためなんだよぉ~」 お父さんはそういって、私の頭を撫でると、 ぐずる私を昔のように抱きかかえようとして。 ぺちゃん。潰れました。