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お父さんは『勇者』さま  作者: 鴉野 兄貴
『黄金の鷹』と『真銀の隼』

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おちゃにおかし

 こんにちは。

フィリアス・ミスリルです。

城塞都市国家ローラに住まう11歳です。


 皆さんはお菓子というものを食べたことがありますか。

お菓子を食べることって幸せですよね。

そういうとお父さんはにっこり笑います。

ただ美味しいだけではなくて、作っていても幸せ。食べた人も幸せ。

お茶をみんなで囲んでみんな幸せ。

それがお茶の心なのです。たぶん。


 ミリアさんに教わった通りに。

伯父の耐えがたい文句だか抗議を素直に受け止めて焼き締めはしっかり。

「砂糖の配合はこのくらいでいいのかな」クッキーに砂糖や蜜を混ぜるのはミリアさんとお父さんの技術です。

そして形状に工夫をして柔らかく口どけたほうがいいものはそう。がっちり歯ごたえを追求したほうがおいしいものはそのように作ってあるのも特徴です。

形状って不思議なものでこれだけで味も舌触りもかなり変わるのですよ。

「旦那様。お嬢様がまたクッキーを」「わあい!」


 にこにこ笑うお父さん。

今日はちょっと違うのですよ。

本当に、本当においしいんだから。

ちゃんと伯父の試食も済んでいます。

さぁ。冒険に出てから驚いてもらうわよ。

早く帰ってきてね。お父さん。

その時は冒険のお話と一緒にクッキーの味の感想もお願いします。

言っておくけどいつものように『すっごくおいしかったよ』じゃ拗ねてあげますからね。


 私の名前はフィリアス・ミスリル。

お父さんの名前はファルコ・ミスリル。

私たち親子の仲は。たぶん良好です。

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