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夏生詩集2

宿命(さだめ)など

作者: 夏生

手からこぼれ落ちてゆく

止めることができない


崩れてゆく

阻むことができない


消えてゆく

掴むことができない


壁ひとつ向こうに

追いやられ


暴れようが

叫ぼうが

何一つ動かない


誰のせいでもない

あらかじめ決められたこと


冷めたつぶやきが

聞こえてくる


悔いるな

嘆くな

と、つぶやく


誰にも変えることの

できない宿命がある

あきらめろ、と


私は

悔いて悔いて

嘆いて、叫ぶ

長い時をかけて


喪ったことのいたみを

抱えて


あきらめたら

何も変わらない

宿命も運命もない


生き方があるだけだと

心のままの生き方があるだけだと

私はつぶやいた




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