#11 私と店長のラッキー・デイ・モーニング。
更新が遅れた上に、あまり話が進んでないという……。申し訳ありません。
逆に短いから気軽に読めますよ〜(小さくアピール)。
ではでは_・。)ノ
私は決意した。
このままではいけない。
前々から分かってはいたのだ。
運動不足。これを解消せねばなるまい。
そのことに関して、店長曰く燃えよカオ――じゃなくて。
店長曰く『彩音ちゃん、運動したら人間は痩せちゃうんだよ?それ以上痩せて一体どうするつもりなの?』なのだが、別に私はそういう理由で運動をする訳ではない。
この想いをちょっとキャッチコピー風にしてみると。
『これは、運動であってもダイエットではない』
ん、なんか微妙ですね。私の独り言ですのでどうかお気になさらず。
とにかくそういう訳で、私は毎朝10分のランニングを始めることにしたのです。
〜午前 7時20分
清々しい朝の運動を終えた私は裏口から店に入る。
「いやー、やっぱり運動っていいですね。心も体もリフレッシュ。あー私って健全!」
私は店長の部屋の前まで来て彼に聞こえるように話す。が、応答はない。仕方ない。今日も今日とて強行突破だ!
「運動しない人なんて不健全そのものですよ。そう――毎晩毎晩夜更かしして今も布団の中で爆睡してる店長、貴方みたいな人はね!」
バーン、と勢い良く部屋のドアを開ける。
しかし、そこに店長の姿は無かった。
「店長!店長は寝坊キャラの筈でしょ。なんで自分で早起きしてるんですか!」
「そんなこと言われてもね〜」
出来たてのホットサンドを口に頬張る私と、コーヒー片手に新聞を読む店長。
珍しく早起きした店長は私が町内を走り回っている間に例のモーニングAを作り終えていたのだった。
「まったく。キャラが固定してない内からそんなことしてたら直ぐに崩壊しちゃいますよ?店長は自分のアイデンティティーを失うの怖くないんですか?」
「毎回毎回寝坊してちゃあ作者も話が動かしにくいんだと思うよ?多分」
「あ!作者のせいにした!店長、それはいけませんよ。作者にはちゃんと感謝しないと」
人のせいにするのは良くないことだ。自分の行動にはキチンと責任持たないと。
「いやいや、別に感謝してないって訳じゃないんだよ?ただ僕ももうちょっとキャラを確立させて欲しいかなー、なんて思ってたり思ってなかったり……」
「それならいいんですけど。言っておきますが私は早起きさんの店長より、寝坊助さんの店長の方が好きですよ?」
「――――好き?!ゴホッ、彩音ちゃん、いきなり何言ってるのさ!?」
ゲホゲホと急に咳き込む店長。一体どうしたんだろうか?まあ謎な人だし気にしないでおこう。
で、話を戻すと。
願わくば私はずっとこのままだらしない店長でいて欲しいのだ。
もしこんな店長がいきなり早起きキャラになったりしたら…………
ショーに出すために一生懸命訓練しようと海で獲ってきたイルカがある日勝手に基本的な水面ジャンプからテールウォーク(※尾びれで立って移動する技)までこなしてしまった位のやるせない気持ちになること間違いなしなのだ。
「だから店長はこのままでいいんです。私が誠心誠意お世話しますから!」
「ん〜、何か素直に喜んじゃいけない気がするなぁ……」
そんな他愛もない話をしながら、二人は朝食を済ませた。
〜午前 7時40分
「店長が早起きなんかするから暇じゃないですか〜」
朝食を食べて学校に行く支度も完了した。珍しく朝っぱらから暇なのだ。
「いいじゃない。暇なことは幸せなことだよ?世の中には忙しくて忙しくて大変な人も大勢いるんだ。暇を憂いじゃあいけないね」
したり顔でこっちを見る店長。私はすぐさま反撃する。
「何格好つけてんですか。いつも暇をもて余してる店長がそんなこと言ったって全然格好良くないですよ〜」
「(グサグサグサッ)…………」
俯いて黙り込む店長。勝った!
暇さえあればすぐ仕事を放ったらかす店長に、忙しくて大変な世の中の方々を語る資格など無いと思うのです。
「じゃあ学校行ってきますね〜」
「い、いってらっしゃい、彩音ちゃん……」
私は俯く店長に手を振って清々しい笑顔で店のドアを開ける。
〜カランカラン
空は晴天。何もかもが清々しい朝だ。
私は小走りで学校へと駆けた。
〜その頃、喫茶店では
(好きって言われたり、格好良くないって言われたり。散々な朝だったなぁ)
「よし。もう早起きはやめよう」
1人の男が、決意を新たにしていた。
ここまで読んで頂きありがとうございます。また、更新を待ってて下さった方、もしいらっしゃればありがとうございます。
これからも励みに頑張ります。
舞台は火曜日ですね。志村君曰くの"ラッキー・デイ"です。
この後学校に着いた彩音ちゃんは暫くの後に、相談を受ける訳ですね。(まあ邪魔が入るのですが…。)
後、もう1つの小説も短編(?)みたいな感じですので良ければ気軽に読んでって下さいね!
ではまたです´)ノ