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私と店長の他愛もない話。  作者: 仮『どん』
クラスメートの人生相談。
10/41

#10 志村くんの憂鬱。

今回は志村くん視点です!


志村くん、忘れられてないでしょうか?


野球部の彼です。



はい、その志村くんですが。


会話させないと志村くんらしさが出せないというか、困りました。



それもこれも自分の未熟さ故ですね!反省して精進します!



では長くなりました。今回の話は短い(いつもそうですが特に短い)ので暇潰しにでも読んで下さいっ´)ノ

俺は野球部に所属する普通の高校一年生。


物心付いたときから、野球好きの親父と兄貴の影響でずっと野球をやって来た。


その影響なのか分からないけど、周りに比べると友達も多い方だし悩み事も特にはない。


ただ一つの事柄を除いては。




『うんうん、何事も友達に相談することだよ。良ければ私が相談に乗ろうかっ?ご近所さんの慧っ!』


これは先日、俺があることを伝えようとした時に、小学生の時からずっと一緒に過ごしてきた幼なじみから返ってきた言葉。


やっぱりあいつは何にも分かっちゃいない。


諦めて、俺はクラスの女の子――鷲宮さんに相談に乗ってもらうことにした。


鷲宮さんはその活発な幼なじみとは違い、大人しい印象の子で俺ともそこそこ仲は良い。


つい先日もコンビニで会って他愛もない話をしたばかりだ。


月曜日。俺は相談する機会を伺っていた。


鷲宮さんは放課後になるとすぐに帰ってしまうし、休み時間は例の幼なじみとずっとくっついている。


その幼なじみがいると相談にならない。だから相談は2人だけでやらないと意味がないんだ。



昼休み。ジュースを買おうと自販機の前で財布を開けていると、例の鷲宮さんがやって来た。


これは相談するのに絶好の機会。まずは話を聞いてもらおうと口を開いた矢先、同級生の野球部員に呼び止められた。


どうやら俺が監督に呼ばれているようだ。



一体何の用だか知らないが、行かないと怒られてしまう。


その日の相談は諦めて俺は監督の待つ職員室に向かった。




翌日。


火曜日は1週間に1度の朝練が休みになるラッキー・デイ。


午前8時過ぎ。クラスに入ると珍しいことに鷲宮さんがいた。


今日はバイト先の店長が早起きだったから学校に来るのも早まったらしい。


なんでその店長さんの起床時間と彼女の登校時間が比例するかは分からないけど。


ともかく今は絶好の相談の機会。話を始めようとすると、ここでまた邪魔が入る。


例の幼なじみだ。こいつにだけは聞かれる訳にいかない。



「え、なになに?!2人で怪しい雰囲気出しちゃって!何の話してたの?ねぇねぇ!」


ほらな、やっぱりこいつは何にも分かっちゃいないんだ。


ムカつく。



こんな奴に…………俺はずっと…………。



そう考えると自分にもムカつく。


この際、いっそここでストレートに言っちまうか?


いやいや。それをしても無駄だったからずっとここまで来てるんじゃないか。


はぁ、と小さく溜め息をついて俺はクラスの外に出た。



授業中〜


(でも鷲宮さんには1回話をしときたいんだよなぁ。打ち合わせもしときたいし)


無駄話の多い日本史の先生が見てない隙を突いて、俺は斜め後ろの席に座る鷲宮さんにノートを千切って作った紙ボールを投げつけた。



〜パコッ!


真面目にノートを執る鷲宮さんの頭に見事命中。可哀想に。


ピッチャーやってるからコントロールには自信ありな訳で。


「うぅ、痛いよ〜。何?」


(ゴメンゴメン。ちょっとその紙ボールの中身見てくれない?)


少し涙目でこちらを見てくる彼女に口パクで伝える。


〜グシャグシャ


紙には、


『昨日言ってた相談、今日の昼休みムリかな?』


と簡潔に書いた。


鷲宮さんはその紙にシャーペンで返事を書くと、もう1度紙を丸めて投げ返してきた。


〜ビシュッ、パシッ



意外に良いボール。昔何かスポーツやってたんだろうか。


紙ボールの中身を見てみると。


『お昼代出してくれるなら』


相談ぐらいでなんて奴だ。と、彼女の方を見てみると。


こちらをジトーっと見つめながら、先程紙ボールが直撃した頭の部分を痛そうに撫でている。


おまけに涙目。


これでは条件を呑むしかないじゃないか。


(分かったよ、了解了解)


俺が申し訳なさそうな作り笑顔で頷くと、彼女はしてやったりの澄ました表情で再びノートを執り始めた。



「(この腹黒女めっ!)」


俺は心の中でそう思い切り叫んだのだった。


ここまで読んで下さった方、待っていて下さった方々にまずは感謝です。本当にありがとうございます。



そして今回の話ですが……



中途ですね。


中途に終わりました。すいません。


次回は彩音ちゃん視点に戻りまして、火曜日の朝(志村くん曰くラッキー・デイですね)から始めたいなぁと思っています。



あ、それと告知です。もしかしたらそのうち新しい小説投下するかもしれません。一応この小説とは違う感じの話、作風になってます。


それは駄目そうなら消去する可能性有りなのでご了承を__)@



では、長くなりました。



気付けば10話目のこの作品。作者の拙い文章にもめげずにご贔屓して頂けると有り難いです。


ではまた´)ノ


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