操り人形
カイラたちは街まで急いで戻ることに決めて街まで戻るために街道までたどり着き
後はそこから戻るだけだったが
「もう少しだな。いったいどうなっているんだ?」
「そんなことは知るか?ただわかるのは街で何か起こっているだけだ」
「そうね。さっきから街のほうから爆発の音が聞こえるし」
「ちょっと待て、あれは一体なんだ?」
カイラが何かを見つけたように近づいてみるとそこには武器など身につけていたものを剥ぎ取られている兵士のしたいが
「これは、こいつらは確かタイロートの隣国の、アルザットのやつらだ。
なぜやつらがここに、それにどうしてこんな」
「武器もみんな剥ぎ取られているみたい。ここにいるってことはタイロートに進攻していたのね
でもだれかに殺されたってことかしら?」
「それにしてもこんなこと一体誰がするんだよ?こんな皆殺しにしてわざわざ武器とか剥ぎ取るなんて」
三人はここで考えても仕方ないと思い街に戻りそこにはアルザットの武器やよろいを身に着けているやつらが街を襲っていた
「こいつらは、アルザットから剥ぎ取ってそれで襲っているのか?なぜわざわざそんな」
「知るかよ。ただこいつらはどう見ても普通じゃないことは確かだ」
「ええ、そうね。それにお構い無しってことみたいね」
カイラたちに気づき襲い掛かってきて
「エギアブレイド、ブレイジングを!」
「ミョルミル、ラージアン」
「フラミーラ、エアリアルを」
それぞれ武器を取り出しキャピタルで攻撃をして、カイラはブレイジングで焼き斬り、
ジャンはミョルミルを巨大化させ押しつぶし、エルミーラは次々と斬り裂いて
簡単に倒したように見えたが、そのまま何もなかったように再び襲い掛かってきて
「どうなっていやがる。こいつら、まるで効果がないみたいに」
「いや、そうじゃない。まるで人形みたいだ」
意識がないようにただ生きているものに無境無いみたいに攻撃を仕掛けてきて
何度も倒しても、まるで復活するようにもうほとんどが身体の原形をとどめていないはずなのに
「ハァッ、まったくなんだんだこいつらはよ。」
「とりあえず撤退するぞ。ミラージュ」
ジャンはミラージュを装着して幻惑の煙を出し比較的襲ってこなさそうなところにまで撤退し
「これからどうするの?あんなのが相手じゃ私たちだけじゃとても相手に出来ないわよ」
「確かに、いくら倒してもきりが無いしな」
三人は何も思い浮かばないまますぐ近くで何か大きな音が聞こえそこまで向かってみると
さっきのがものすごい数で何者かに襲い掛かっていてカイラたちは助けようと駆けつけるが
「ブリューナクに、ミリオンレイを装着。」
銃形の武器にキャピタルを加えて真上に向かって一発放つと上空から無数の光弾が
その一撃で全てを蹴散らしカイラたちがどうやっても倒せなかったのにその一撃でみんな倒してしまい
倒れた奴らからは黒い影のようなものが出てきてそのまま消えてしまい
「何?あれはいったい」
「わからん。ただあれはとんでもないってことだけはわかる」
「俺達はどうやっても倒せなかったのに、あれの一撃で」
それぞれ信じられないような目で見ていたらこちらに近づいてきて
「生存者みたいだな?ここから早く離れたほうがいい。まだ奴らは来るぞ」
「奴らって?さっきのか、俺達も一緒に、それにアンタはいった?どうしてあんたの攻撃は効くんだ?」
「私たちじゃどうやっても倒せなかったのに」
「色々とあるんだが、その前に名前でも教えてくれないかな?話しにくいし、俺はライだ」
ライと名乗る男は三人の事を見て敵でもただの民間人でもなさそうなのでとりあえず話してみようとして
「俺はカイラだ。よろしくな」
「ジャンだ。さっきの銃、すごいな」
「エルミーラよ。よろしく」
「とりあえずあっちのほうまで向かうぞ。おそらくあっちにこいつらを操っている奴がいる」
カイラたちはライの後を追うように走りながら会話をして
「それでどうしてあいつらはアンタが倒したときは起き上がらなかったんだ?」
「さっきの黒い影が見えただろ?あれが操っていたんだ。ただあれは普通の方法じゃどうしようもない
どうにかするには特別な武器が必要なんだ。それがこのブリューナクにミリオンレイだ」
「それって銃でしょ?銃ってたしか最強の帝国に対抗するために作り出されたって効いていたけど」
「俺もそれは聞いたことがある。何でも数年前に作り出されたけど特に実用化できないままだったと」
銃はまだ実用化されていないことを知っていて今こうして三人は見るのも初めてなので色々と聞いて
「これはちょっとちがう。確かに銃だがただの銃じゃないんだ。いっただろ。特別な武器だと。
この話は後にしてもらおう。それよりさっきの奴はまだまだいる。それを止めるには操っている術者を倒す必要がある。」
「それって一体誰がやっているんだ?こっちにそいつがいるんだな。」
ライの後を追うまま術者の下に辿り着いてそこにいたのはシュライカだった
「お前は、シュライカ!!」
「あいつがシュライカなのか?」
「ギーブに地図を渡して、アルモートを滅ぼしたっていうラミラの仲間」
「あいつのことを知っているのか?あいつはあの指輪、サーブラスの指輪を持ちそのキャピタル、リビングドールで操っているんだ
そしてあのクラッドの直属の部下の一人だ」
「ライ。こんなところにまで逃げ延びているなんてまったく、邪魔ばかりしてくれますね。
そちらは確か、アルモートの英雄なんていわれていたカイラでしたね。」
ライはシュライカのことをカイラたちより詳しいみたいでシュライカもライのことを探していたようで
「それにしても今ギーブといいましたね。それってあの面白いお方ですよね。ぜひ彼にはもっと宝の地図を解読して欲しいと思っていたのですよ
なかなか面白い頭脳でしたから」
「どういうことだ?それは」
「シュライカ!!覚悟」
カイラはジャンの質問にシュライカが反応する前に襲い掛かるが地面からさっきのが出てきて盾のようにシュライカを守り
「おやおや、いきなり襲い掛かるだなんて、そんなに怒っているのですか?アルモートを滅ぼしたことが」
「カイラだったな。下がっていろ。こいつらに普通のウェポンシステムでは無理だ」
「普通の?それはどういうことなんだ」
「説明している時間は無い。あいつは俺がどうにかする」
ライはシュライカに銃を発射してシュライカの盾代わりになっていた奴らを一撃で貫通しシュライカに当たるところで
いきなり何かが弾き飛ばして
「ふぅ、危ないところでしたね。さすがはブリューナクにミリオンレイ。我々が探している物の一つですね
ここで頂いておきたいところですけど私の任務は別ですし、もう終わりましたので撤退させていただきますね」
シュライカはそう言い終えると別のキャピタルを指輪に装着し転移してしまった。
カイラたちはライに聞きたいことは山ほどあるがとりあえず街の状況を確認し救出活動からすることにした。