壊滅
カイラがファンニ王国を攻め落としてから数週間後
再び王の命令の元に戦の準備をしていた
「次はどこだったっけ?確かこの前と同じくらいの小国だったような」
「ああっ・・確かアルマ王国だろ。あそこもかなり疲弊していていまがチャンスだって言っていたぜ」
アルマ王国は少し前に他の国から攻撃を受けていて王も今が好機だと思い宣戦布告をし進攻を開始されようとしていた
「隊長だ。カイラ隊長」
「隊長、ご命令を」
みながカイラの姿を見るなり隊列を組み命令を聞こうと
「今回は知っての通りアルマ王国だ。あそこはまだ他の国から侵攻されたばかりで今が好機と判断されわれわれが攻め落とすことになった
いいか!われわれなら簡単に攻め落とせるだろう。これよりわれら騎士団はアルマ王国を侵攻する」
「「「「「おーーーーー!!!」」」」
騎士団は一同になりアルマ王国に侵攻を開始して領内に攻め入ったが先の戦いからかアルマ王国の兵士は現れないまま城に立てこもっていると思われ
「なんだ。相手は城に引きこもってのか。」
「ほんと、これなら楽勝だな。こっちはもう領内に侵攻してるって言うのに」
「関所も素通りだったからな。よっぽど戦力がないんだな」
笑いながら城の近くまで侵攻したがまるで相手の気配もなく少しおかしいと思いカイラは
「なんだか妙だ。相手の王都まで来たというのにまるで気配が感じない」
「確かに、ここまで誰とも出会っていないからな」
「てっきり王都に非難していると思っていたが王都にも誰もいないなんて、いくらなんでも妙だな」
王都の門が開いていてそのまま中に入り城の仲間で潜入してみたがだれもおらず
「どうなっているんだ?城の中にも誰もいないなんて」
「いったい王も民も敵はどうしたんだ」
「何かの罠か?それにしてもこれはいくらなんでも」
罠を警戒していても全く何もなく城の中をくまなく探してみるが全く誰もいなくて
「隊長、どうしますか?」
「仕方がない。一度引き返すぞ このままここにとどまっていても仕方ないからな」
カイラは狐に包まれたように顔をしながら引き返そうとするがそこに妙な胸騒ぎがしていて
城から出てアルモール領内に戻るなり
「何だ。いきなりこいつらは」
領内に入るなり見たこともない兵団がカイラたちを包囲して
「大人しく武器を捨てて投稿しろ。お前達の王はこの通りわれわれが生け捕っている」
そこには王や大臣が命乞いをしているみたいに震えたまま大人しくしていて
「くっ貴様ら、いったい何者なんだ。我々が攻め入っている間に攻めていたのか?アルマのものか?」
「それは違う。アルマは我々に降伏して今回の策に協力してもらった。お前たちアルモールはアルマが疲弊していると知れば必ず戦争を起こすと思っていてね」
「降伏?アレを降伏かい。?シュライカ・・フフフ」
初めからカイラたちを他の「国に攻め入れさせてその隙に攻め落とす計画で
「まあっ・・そんなことをしなくても簡単に攻め落とせたでしょうが。念には念ということもありますから。」
「戦争なんていくらでも起こっていますけどこの国はちょっとやりすぎていましたからね。まあ出る杭は打たれるということですよ」
「お前達は、そうだな。確か隊長はカイラといったな。お前はちょっと前に出ろ」
カイラはその言葉に王たちの命が握られているので仕方がなく
「俺にどうしろと、この命を捧げろと」
カイラは王たちの命を握られているので覚悟を決めながら
「お前などの命など興味はない。ただその剣は少し邪魔でしてね。そうそのデュランダルは」
「デュランダルだと?俺の剣に何をするつもりだ。」
「ほんとにおろかさんだね。その剣のことも知らないで、いいこの剣はね」
「余計なことは言うな」
何かデュランダルには秘密がありそうなことを話しながら身動きできないカイラから奪い取り
「俺の剣を奪ってどうするつもりだ。そいつは俺にカスタマイズしてあるからお前達では使えないぞ」
「使う?まさかあの程度で使っていたなんて本気で思っているんですか」
「本当に何も知らないのね あれはね」
「ラミラ、余計なことは話すなと言っているだろう」
デュランダルを奪うなり見たこともないようなシステムキー(キャピタル)を埋め込んでしまい
「なっ・・お前達・・いったい何を」
デュランダルが変形してしまいカイラの剣ではなくなって
「やはり、この剣にこれはちょうど良かったみたいね」
「ああ・・これでまた一つ手に入ったわけだ」
「さてと、こいつらには用はないし」
「「「皆殺しといきますか」」」
そう相手が言うなり捕らえられていた王たちが次々と殺されてしまい
「お前達、やめろ 俺達は降伏しているだろう」
「何言っているの?だってもうあんた達に用ないし、さっさと殺して終わりにしてあげる」
「くっ 貴様ら」
次々と騎士団も蹂躙されてしまいもうどうしようもない所にカイラの持っていたキャピタルのオルフェウスなどが光り輝き
「何?これはいったい」
「やつの持っていたキャピタルがデュランダルに装着されていたやつが光っている」
「デュランダルは我々が持っているだろう。これはいったいどういうことだ」
「わからん。とにかくやつを始末しろ。ラミラ」
ラミラと呼ばれた女性はカイラに襲い掛かりカイラも応戦しようとするがデュランダルがなく
「デュランダルもないのに、何をしようってんだい。さっさと消えな」
ラミラは大剣にキャピタルを埋め込みカイラに攻撃をして
しかしカイラの持っていたキャピタルが守り、カイラをどこか別の場所に移動させてしまった
「なんだったのさ、さっきのは」
「さあな。まあともかく我々の任務は完了した。」
「確かに、アルマも皆殺しにしてアルモールのやつらをおびき寄せてその隙に王都を殲滅するということがな」
「しかしそんなことまでする必要があったのかい?別にそこまでしなくともデュランダルも手に入っただろうし」
「念には念といっただろう。それにこういう作戦は私の趣味でして」
「全く、趣味の悪いことで、弱者相手に殲滅作戦をいちいち練るなんて、シュライカは」
三人はそれぞれの部隊に騎士団などを殲滅させて話しているところに
「どうやら手に入ったようだな。デュランダルは」
「はい、この通り」
「そうか、アルモールも大国といわれていても所詮は成り上がりの国の一つ。我々の敵ではなかったようだな」
デュランダルは謎の手のものになりアルモール王国は壊滅してしまいカイラもどこかに飛ばされてしまった。
ウェポンシステムとは、武器などにキャピタルを組み込んで魔法武器にするシステムです。カスタマイズすれば自分だけしか使えなくなりますけど、その分強力になります。しない場合でも武器として使えますしうまく使えば強いですよ。