氷の爆弾
カイラたちが魔物の元に向かい魔物は狂ったように家を壊し暴れていた
大型のカイラたちよりもずっと大きく全長は4mはありそうな四本足の犬型の魔物だった
「魔物に黒い影か。これも黒い霧の仕業なのか」
「私にはわからないけど、関係はありそうね。あれにイルミナスだったわね。あれを装着させたのかしら?」
ライに黒い影とはイルミナスという特殊な物で力を与えることを言っていたので今回は魔物に加えたと思い
カイラはデュランダルならと、斬り捨てようとし一足で斬りかかるが、魔物も動きが早くとても捉えきれないまま受けるのがやっとで
そんな状況を見たエルミーラは以前に持っていたキャピタル、エアリアルは砕けてしまったのでカイラから返してもらったブレイジングを装着し
「これならどうかしら。はぁぁっ!!」
エルミーラは自身の持つ長刀フラミーラに炎を纏わせ魔物に向かって振りかざし炎で魔物の身体を覆いつくすが
黒い影が炎をかき消すように覆い尽くして消火されてしまい
「あの黒い影にはこれじゃだめみたいね。やっぱりその神武じゃないと」
「ああ、わかっている。だが」
魔物の動きが早くとてもデュランダルで斬れそうになく魔物による爪による攻撃をぎりぎりの所をかわしながら
「このままじゃまずいわね。そのデュランダルに何かキャピタルを装着できればどうにかなるのに」
「しょうがないだろ。あのエアリアルみたいに粉々に砕け散ってしまうんだから、とりあえず俺が」
「ちょっと、そんな正面から」
カイラはこのままでは埒があかないので上手くかわしながらデュランダルで攻撃しようと間合いまで詰め寄ろうとするが
近づこうとしても爪による攻撃を受けきるのがやっとで斬ろうとしてもその前にすばやい動きで間合いの外まで届かないままにそんな状態のときに
「くっ、こいつぅ」
「そんな正面からじゃ無理よ。離れなさい」
「ミレス、お願い」
「ユーリア。あれを使う」
少し離れた後方から自警団のユーリアとミレスの二人が何か準備をしていて
「そこから離れてください。これからミレスが」
ユーリアが二人に何か忠告をしようとするがその前にミレスは細身の剣を取り出しそこに何かキャピタルを装着し地面に突き刺したら
突然その場は凍りつき地面から魔物に地面まで、それを見た二人は何か危ないとわかりその場から離れて
「爆発爆発爆発」
凍り付いていた地面が突然爆発し黒い影で覆っていた魔物も爆発の衝撃は防げずひるんだ隙にカイラがデュランダルで斬りさいて
黒い影はそのまま消滅し
「これなら、燃え尽きなさい」
ブレイジングを装着し先ほどのように思いきり振りかざすと魔物に炎が纏わりつき黒い影がないので防ぐことが出来ずそのまま燃やし尽くすことに成功して
「とりあえず、どうにかなったわね」
「そうだな。まあどうにかなったのはあの二人のおかげか。助かったぜ」
「いいえ、それは僕達のほうです。僕達はこの街の自警団ですから本来は僕達がするべきことですから」
「そう。ユーリアの言うとおりこの氷のキャピタル、ブルーフリーズ。そして爆発キャピタル ヴァリアズムでどうにかすること」
ミレスは二つのキャピタルを同時に使っていたのでカイラたちは驚きを隠せないまま
魔物を倒してお互いお礼を言いながら、そんな姿を少し遠くの家から覗いている影が
「わおーあれって神武デュランダルだよ。お宝お宝」
「だがキャピタルはまだ無いみたいだ。あれでは使い物になるのかどうか」
「まあいいじゃない。あれはゲットしなきゃ。せっかくなんだから」
二人組みがデュランダルのことを興味あるように見つめていながら、そんなことをカイラたちはまだ知ることもないまま
とりあえず自警団に身を寄せることになってしまった