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剣の騎士  作者: ブレイブホープ
大陸南部
15/16

港町ジュノア

カイラとエルミーラの二人はジャンたちと別れて数週間

タイロート共和国から船のある街まで行きそこから大陸の港町ジュノアまで船で向かうことになり

ようやく辿り着いたが、あまり人気の無く何かあったみたいで


「妙ね。なんだか活気が無いわ。」

「ああ、みんな何かに脅えているみたいだ。さっきの船にも俺達のようにここまで来る奴もいなかったな」


カイラたちのほかにも最初は一緒に乗っていた客もいたが他のところで降りてしまってここまでの客はカイラとエルミーラだけで

二人は何があったのかちょっと調べてみようとしたがみんな避けられてしまい何も収穫は無いまま宿まで行こうとしたその時に


「おっと、気をつけろ」


誰かがカイラにぶつかりそのまま走って立ち去ろうとしているところをエルミーラが捕まえて


「何しやがる。はなせよ」

「離してもいいけど、その前にこれ返してもらうわよ。」

「悪いな。」


カイラはお金を取られていることを知りエルミーラから渡してもらいエルミーラはちょっと聞きたいことがあり捕まえたまま聞いてみることに


「それで、どうしてこの街はこんなに脅えているわけ?前にちょっとこの街のことは聞いたことあるんだけどこんなゴーストタウンみたいじゃないって聞いたわよ」

「お前らさっきの船で来たやつらだろ。離したら教えてやるよ」


エルミーラはその言葉に離してあげて聞き出そうとしカイラはそのまま逃げられないように警戒していながら


「最近この街、いやこの国と戦争している国があるからさ。しかもそいつらがわけのわかんない奴らで国中がパニックさ」

「わけの分からない奴らだと?そいつらは一体どんな奴らだ」

「だからそれもわからないんだよ。いったいどこの国の奴らなのかも狙いも分からない。ただヴァルミエの半分近くはもう奴らによって蹂躙されているって噂が流れてるんだ

 その噂で街中がこのありさまだ。」

「どこの国なのかも分からないね。随分妙な話ね。でも確かヴァルミエ王国には屈強の騎士団があるって聞いたことあるわよ

 その騎士団だけでこの国は大陸の南でもかなりの大国だって」

「俺もその騎士団の噂くらいは聞いたことある。特に騎士団長のことは」


カイラもエルミーラもヴァルミエ王国の騎士団の強さは噂で聞いたことがありそのことについて尋ねたが


「ああ、確かにそうだったよ。だが奴らの前に壊滅したって噂が流れてそれでこの有様さ。騎士団長だったロギン将軍もあっさり殺されてな

 もうこの国は終わりさ。」


そのことにカイラたちも驚きを隠せないまま他には何も知らないらしくその場は見逃してあげて


「信じられないわね。でも」

「騎士団も国もほとんど壊滅しているってことは本当だろうな。だがわざわざこの国と戦争する必要があるんだ?」

「そうね。とくにこの国と戦争してここまで一方的になんて、このあたりの国には無いはずなのに」


考えても仕方ないので宿にでもと思ったがこんな状況なのでほとんどが閉まってて

あちこち歩き回っていたら誰かに付けられている気配を感じて


「おい、あいつらはどうする?」

「そうね。せっかくだしやっぱりここは」

「何者かは知らないがこのまま歩き回っていても何もなさそうだし、このままなのも不愉快だからな」


二人は後を付けられている方角に走って向かうとそこには1人の小柄の男性が

そしてそこから少し後ろに同じくらいの女性が


「それで、いったいどうして俺達をつけていたんだ?」

「そ、それは怪しい奴らを見かけたって、街はこんな状況なのにあちこち歩き回ってるって通報があって」

「そう、私達はこの街の自警団。だから貴方達のことを後をつけてた」

「自警団?あんた達が?とてもそうに見えないけど」


エルミーラもカイラも二人ともカイラたちより一回り小さくてとてもそんな風に見えないので半信半疑のまま

事情を説明して二人は納得したように


「僕はユーリア、こっちはミレス」


二人は自分達自警団のアジトまで案内しながら自己紹介をしたりこの街のことなどを簡単に話したりして

自警団のアジトまで辿り着いたがほとんど無人で中に入っても誰もいないので尋ねてみたら他の自警団員はみんな騎士団の代わりとして

呼び出されていたり逃げてしまったりしていて二人しかいない状況だった


「二人しかいないなんて、いくら人材不足でもこれはちょっとね」

「でもみんな呼び出されちゃって僕達だけはここに残れっていわれて」

「足手まといだから残れって言われたんだな」


カイラは遠慮無しに図星を突いてユーリアははっきり言われたことにショックを受けていながらそんなユーリアのことをミレスが励ましてて

さっきのスリの男が慌てて自警団のアジトの中に入り


「大変だぁ!!街の中に黒いのを覆っている魔物が暴れてるんだ!!」

「黒いって、それに魔物って」

「黒いのだと、まさか黒い影のようなものじゃなかったか?」

「あ、あんたはさっきの、ああそういえばそうだったように見えたが」


カイラは黒い影のことを聞き出しそのまま場所だけ聞いて飛び出しエルミーラもその後を追うように黒い影の魔物まで走りながら向かっていった

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