予言
クラッドがギーブの家までライに会いに来て、そして
「ライ、ブリューナクとミリオンレイ。その二つをこっちに渡してもらおうか?」
「いやだね。だいたい渡すならここまで逃げていないよ。そっちこそいい加減やめたらどうなんだ」
「やめるだと?お前もわかっているはずだ。それがどういうことなのかと、お前はそれを」
「クラッドだったな。お前達はなぜアルモートを滅ぼしたんだ。答えろ!」
「それに町を襲ったりアルザットの軍隊を全滅させたりまで」
カイラは今すぐにでも飛び掛りたいくらいの激情のまま
ジャンは冷静に事情を話してもらおうと
「決まっている。予言を覆すために必要だったからだ。お前達こそ知っているのか?
この世界がこれからどうなるのか?そして神武のことも」
「それを知らないから説明して欲しいのよ」
「簡単なことだ。こいつらは自分達の手で予言を変えるために滅ぼしているんだ」
「予言を変えるために滅ぼす打と、それはいったい」
予言と言われてもいまいちわからないまま話は続いていき
「もともとこの世界、そう神武によって造られたと言われている」
「それはただの伝説だろうが。お前達はそんな伝説のためにしているのかよ?」
「ただの伝説ではない。そして今も、そうこれから必ずこの世界は滅びる。そう決まっていることなんだ」
「そんなこと、とても信じられない話だな。それにそれが本当ならなぜお前達が滅ぼしている。矛盾しているだろう」
滅びると言われても信じられずしかもクラッドたちは街を襲ったりして滅ぼしているので矛盾しているとつげるが
「それは簡単だ。アルモートも、そしてタイロート、今までに滅びたところも全てこれから滅びると決まっているところだからだ
だが予言のまま滅びるということはそのまま予言の正しさを認めることになる。だからこそその前に滅ぼして未来を、予言を覆すために必要だったからだ」
「何が予言だ、滅ぼさないためだ。ただ滅ぼして、それでどうやって変えるつもりなんだ?」
「クラッドたちは、途中の予言を、そう滅びると決まったところを予言前に自分達の手でし、そして最後の予言を覆すつもりなんだ」
ライはクラッドたちの目的は予言どおりに滅びるのではなくその前にして少しずつ予言を変えることだといい
「でもそれだと結局はその国は、街は滅びることになるじゃない。それで世界を変えるっているの?」
「今のこの世界は戦争に満ち溢れている。ならばどの道滅びる。それならばその前に滅ぼすことで予言を変えることにより最終的には世界は滅びの予言から免れることが出来るのさ」
「その予言とは、一体なんなんだ。そんな予言など聞いたこともない」
「それは、もともと俺とクラッドは小さな町で暮らしていたんだ。そこはこのブリューナクを祀られている一族でそしてこの世界のことを語り継ぐ一族だったんだ
だが俺達はそこにあるブリューナクを手にしてそして、あの予言を告げられてしまったんだ」
「そう、その予言こそが神武の時代の予言からだったのさ。そしてその予言が真実だからこそ我々は動き出した。だがライは納得できないといい神武を持ち逃げ出したのさ」
「俺は正直納得できていないからだ。そんな方法で、それにあいつらとまで手を組んでまで」
ライは納得できない表情のまましかしジャンは
「確かに納得は出来ないが、だが本当にこの世界が予言どおりに滅びるのなら・・仕方のないといわれたら何もいえないのかもしれない」
「ジャン、お前は本気で言っているのか?」
「ああ、だがカイラ。お前が批判は出来ないはずだ。王の命令といい国を滅ぼしていたお前が」
カイラはその言葉にファンニの王が言っていたことを思い出して何もいえないまま
「そうだ。だからこそその神武が必要なんだ。ライ。その神武を渡せ」
「断る。それはできない。それにお前に従っているあいつらはお前の思っている奴じゃない」
ライはシュライカやラミラのことを知っていてとてもクラッドのように世界を予言から守ると思えないように説明するがクラッドは聞き入れないまま
「それなら仕方がない。力ずくでも頂いていくことになるが」
「まったく、この頑固で分からず屋が」
二人はそういい外に出て戦うことになってしまいカイラたちはその戦いには手を出さないままみているだけに
「これが最後だ。その神武をこっちに渡せ」
「言ったはずだ。断ると」
二人が互角に戦いながらそこにタイロートを襲った操り人形たちが急に大量に現れた