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2014年2月16日 逃走
こんな夢を見た。
この時の私は少年だった。
私は山の中の一軒家に住んでいた。近くに家はない。今この家には、私と幼馴染の少年少女の三人のみ。大人たちは所用で出払っていた。
そんな時に、親の知り合いである男が家を訪ねてきた。正確には、知り合いに化けた男が。自分と幼なじみを殺そうとやって来たのだ。
自分と幼なじみ達はちょっと特殊な人間であるらしく、それが命を狙われる原因だった。
幼馴染たちと共闘し、男を気絶させた私たちは、三人で夜の山を降りる事にした。その前に、装備がないので、まず別邸へ向かう。
別邸で荷物を得て、まだ夜が明けない山を獣道を選んで下りて行く。私はそういうの慣れているらしく他の二人を先導していた。
途中で出払っていた大人たちとも遭遇出来た。
そこで目が覚めた。
夢の中で、特殊な人間であったのは、私と幼馴染たちだけでなく、あの家にいた全員だった。どう特殊だったのかは分からない。
あの後、私たちは次の居場所を求めてさまよったのだろう。