7/85
2024年6月11日 用水路
こんな夢を見た。
私は見通しの良い田舎道を一人で歩いていた。
見渡す限りどこまでも続く田んぼ。遠くには山。自分以外の人影はなし。
初夏の抜けるような青空が眩しくも綺麗だ。ただ、少し暑い。涼を求め、用水路に近寄った。
そして、落ちた。
それはもう見事なまでに足からストンと落ちた。落ちた時にほとんど水しぶきが上がらなかった事からも、どれだけ見事な落ちっぷりであったのかがうかがえるだろう。
用水路は飛び込み用のプール並みの深さで、水もたっぷりと湛えており、私はあっさりと頭のてっぺんよりも深く水に沈んだ。
水に沈んだというのに私は妙に冷静だった。水中で上下を確認し、落ち着いて水面へとむかう。
用水路が深かったおかげか怪我することもなく、私はヒョイと用水路から抜け出せた。
そこで目が覚めた。
ずぶ濡れの私はあの後どうしたのだろう。
それにしても。
落ちた用水路の水中から見上げた水面は、青空と日差しを写し、きらきらと美しかった。