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2013年3月31日 ある力士の生き様

こんな夢を見た。




 その世界では相撲が恐ろしく流行っていて、力士は憧れの存在だった。そして、力士は命懸けの職業だった。何故なら、仕合う度に力士は命を削られていき、命の残量が尽きると、体が炭化して崩れてしまうのだ。


 なので、力士の引退は早い。命が尽きる前に、みな辞めていく。当世、一番の花形力士にも引退の時期が迫って来ていた。なのに彼は一向に引退宣言をしなかった。


 その日、私が花形力士の取り組みを見に来ていたのはたまたまだった。


 千秋楽。花形力士は花形らしく花のある仕合を披露し、そして、土俵の上で炭化した。




 そこで目が覚めた。


 土俵は外に設けられていて、色とりどりの花で飾られていた。

 晴天の抜けるような青空の下、風に舞う花弁と共に土俵から消えゆく力士の姿は、あまりにも美しかった。

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