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2017年6月9日 蝶々
昨日、拙作にポイントが付いていることに気づきました。評価をくださった方、ありがとうございます。引き続き更新してまいりますので、お楽しみいただければ幸いです。
思いの外ストックがあり、3ヶ月ほどは毎日更新となりそうです。
こんな夢を見た。
この時の私は若い男だった。
平屋の日本家屋に一人で暮らしており、常より和装だ。
その日私は縁側で過ごしていた。
季節は夏。日中の屋外は恐ろしい暑さが続いているが、この家はとても涼しく過ごしやすい。風が吹き抜ける縁側から眺める庭の木々は、濃い緑が日差しを浴びて一層鮮やかだ。
そろそろ部屋に入るかと思った時に、手の甲に蝶々が止まった。
オレンジ色に黒の模様が美しい蝶々。
払い除けるのは悪い気がした。かと言って蝶々を連れて部屋に戻るわけにもいかず、そのまま蝶々が離れるのを待っていた。
そこで目が覚めた。
夢の中の季節もちょうど今頃。
庭の夏の日差しを白く反射した眩しさと、縁側を境とした屋内の静かな仄暗さのコントラストが絶妙に美しかった。
あんな場所で暮らしたい。