表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/931

消すもの残すもの【日常】【反省】【忘却】【選別】

じっとしていても


何もしてないようでも


それは見た目だけなんだ


ほんとは


いつも戦ってる


何でも消せる消しゴム片手に


それを使いたくなる衝動と


使いたくない理性とが


かわりばんこに現れて


神経をすり減らしている


他の人も同じものを


持っているけど


使い方が上手だから


迷わなくて済むんだ


一番奥の引き出しに


怖くて便利なアイテム


閉じ込めてしまったら


解放されるかな?


忘れたいもの


消してしまいたいもの


消しゴムかけるのは


悪いことじゃないよ


けれど


欲しいのは


向き合える強さだ


自分の中にある


弱さとか


失敗


黒い歴史


焼きついて離れないカタチ


望む文字で上書きしていこうか


大丈夫


隙間からのぞく名残りは


まだ時折


ちくちく痛いけど


ヤスリ片手に撫で上げて


何度も何度も繰り返したら


やがてはトゲもすり減って


居心地良い居場所が


きっと作り上げられるはずだ


残したいものは確かに有って


それは教訓とか呼ばれてる


そういうのは大事に保管して


次に備えたいね


次なんてないと思うかい


あったら困るから


消しゴムかけても


消えなくなるくらいまで


すり込みたいのさ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ