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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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羽片はらはら【幻想】【日常】

羽片(うへん)はらはら


風に舞う


突き刺すような陽射しを浴びて


羽片きらきら


舞い上がる


どこへ行こうと言うのかしら


空にちらちら


あの()のかけらは




この背に伸ばした翼は


意外とお手入れが大変


湯船に浸かると


なんの浮力か


身体までつられて


背中から浮いてしまう


それでもがんばって


全身を湯に浸けると


今度は上がった後で


果てしない違和感が


背中から翼までを襲う


もう何なのよ


そういう時は


羽ばたきして


翼に溜まった水分を


弾き飛ばすの


ばささささっ!


これが気持ちいいんだ


……疲れるけど


部屋中が水浸しになるほど


たくさんの水しぶき


いつもお風呂場で


行なうセレモニーだ


一度水分をあらかた取り終わったら


今度はきちんと服を着て


外でもう一度 羽ばたき


ばささささっ!


これが最高なんだ


羽片はらはら


風に舞う


空の旅から戻ったら


見てきたものを


教えておくれ


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― 新着の感想 ―
風にきらきらと舞う羽のかけらが、目に浮かぶようです。羽ばたきの「ばささささっ!」気持ち良さそうですね。 ラスト三行も好きです。読ませていただき、ありがとうございます。
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