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星屑の歌うたい【幻想】【きらめき】
歌うたい
音階を紡いで
その声が駆け上がっていく
日の出とともに
最後の星が消えていく
その最後の星音を奏でている
あなたたちは身体が楽器だ
だから栄養と休養を
しっかり取りなさい
と教えられた
あの時の指揮者は今
──時は流れて
歌うたい
音階を遊んで
その声が駆け降りてくる
日の入りとともに
重厚な演奏会は幕を開けて
月明かりに控えめな星屑たちも
好きにきらめいて
歌を奏でる
歌って 踊って
のっていけばいい
最後の明かりが消えるまで
その終焉までのりきろう




