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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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潮の満ち引きを支える男【幻想】【神話風】【やるせない】

動き始めた世界の


中心軸にひとりで


沈んでいく月と


昇ってくる太陽とを横目に


ただ立ち尽くしていた


取り残されたのとは違う


けれど


これからどうしたらいいのか


何ができるのかも分からないまま


満ちてくる潮に逃げ場もなく


腰まで海水に浸かって


喉から手が出るほど


助けを呼んだ


やがて引いていく潮目


今日も助けは来ず


けれども今日もまた


無事でいる


ああ


下手な神話にでもなりそうだ


天を支えた男のように


俺も潮の満ち引きを支えている


誰か だれか ダレカ


一晩だけでも


横になって眠りたいもんだ


一晩限りの身代わりが要る


けど分かってんだ


身代わりが見つかったら


もうここには戻ってこないだろうな


ってさ


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