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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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四季のある世界へ【幻想】【SF風】【脱出】

(いにしえ)


ここは常春の国でした


永遠(えいえん)に変わらぬ温暖な気候


年を通して咲き誇る花々


時に降り注ぐ霧雨が


肥沃な土地を潤していく


夏の暑さも


冬の寒さも


必要ない作物が豊かに実り


人々は穏やかで


長らく血を見ずに暮らしていました


理想の桃源郷


でもね


それは実は


気候風土が人に及ぼす影響を調べる


実験施設だったのです


他の区域では夏しかない暑熱地帯や


収穫がありすぎてフードロスに悩む秋の土地


果てには真冬がずっと続く永久凍土など


実験台にされた人々は


反旗を翻すことに決めました


作られた極限など受け入れない


自分たちだけの幸せなど求めない


本当の自然の中で


つらいこともうれしいことも


みんなで分かち合って


超えていこう


そうして歩き出すのです


まだ見ぬ


巡りめぐる四季のある


悲しくて幸せなユートピアを求めて


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