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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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なんで本人のいないところで大事な話をしているの?【異世界恋愛】【恋人と父親】【密談】

「いささか性急ではないかね」


「いいえ


待ち過ぎたくらいです


貴国では婚姻は


十五の歳から認められる


私は娘さんの十五の誕生日に


良い返事をもらってから


二年待ちました


もうそろそろ


娘さんの心の準備も


整っていることでしょう


これ以上引き延ばされるのなら


納得のいく理由を語っていただきたい」


「理由か


理由はある」


「それは?」


「それはな


あれが後悔せぬかと思ってな」


「どういうことでしょう」


「まだ十五の時に決めた相手だ


見識を広めれば


心は変わるかもしれん」


「私のことがご不満ですか」


「我輩ではなく娘がな」


「娘さんは待ち遠しいと言ってくれていますが」


「ではこうしよう


これからあれには


三件見合いをしてもらう」


「三件? 見合いを?」


「そうだ


それであれの心が動かなければ


その時は


君たち二人の想いは本物だとして


結婚を許そうじゃないか」


「なるほど


分かりました


娘さんの素直なご意見を


心待ちにしていますよ」


「何


歯に衣着せぬ娘だ


いくらでも語ってくれよう」


「ええ確かに


あの率直さに


どれほど魅了されているか


分かりません」


「ははは」


「ははは」


はくしょん


そのころ話題の娘さんは


大きなくしゃみをひとつ


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― 新着の感想 ―
おはようございます。香ばしいネタでオッサンモード全開が現れました。  これはひどい話?(心躍る)  実はここは書きだして、ここから続きがあると期待していいのでしょうか。  でも、このぐらいの勢いで…
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