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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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晴れ間【現代】【日常】【小雨】

雨降りの朝に


傘をさしていた手のほうから


差し込んでくる光は


やわらかな薄金色


真っ直ぐに


アスファルトの路面を


照らしていく


その上にいくつもある水たまり


その(おもて)に光る膜が張る


まだ降り続く雨に期待して


前後左右の空を見回した


虹なんか


出てるかなって


心はときめく


見上げた空は


もうすぐ晴れそうな予感を宿した


淡い淡い薄雲がかかって


ぱたぱたと傘を叩く雨音が


少し弱まったのも


晴れ間の訪れを告げる


いい瞬間に思えた


思い切って傘を閉じると


少し髪が濡れたけど


それもまた


いいねって


思ったんだ


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