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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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いつかはよろこびに

華々しい活躍は


なくてもいいよ


ただ


倒れ込んだ地面の


砂を噛んで


悔しさに泣いた日があるなら


そのしょっぱさは


自分にも分けてね


そしてできれば


そのそばに座り込んで


夜に向かう夕暮れ時の空を


見上げながら


気が済むまで


付き合わせてほしいんだ


ああ


良い時間だね


この悔しさが


バネになって


やがては


いつかは


きっと


満面の笑顔に変わる日が来る


そのうれしさを


心ゆくまで味わうためには


あのくるしさを


噛みしめないといけないんだ


比較できるから


よく分かるんだよ


現在(いま)のくるしさは


未来のよろこびを


何倍にもする魔法の触媒


たくさん摂取して


やがてはきっと


花開かそう


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