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格好つけて
未だ訪れぬ黎明の刻
灯のともりを待ちわびて
開かずの扉の前に立ち
開錠の札持ちたる賢人の訪いを希う
* * *
なんて
格好つけてみるのです
窓がない居室は
電気がつかないと真っ暗闇
正規の職員さんが鍵を開けて
明かりをつけてくれるまでは
入室しないでねと言われているので
毎朝扉の前を行ったり来たりして
暇そうな顔で待ってます
いやいや暇じゃない
なぜなら
時には立ち止まって
執筆もしてるからです
スマホって便利
今朝は真顔で格好つけてました
明日はどんなものにしようかなぁ




