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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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さくら さいた

さくらさいた


さいた さくら


会社の構内に植っている桜たち


一分 二分 三分咲き


沈みかけの陽に照らされて


照れ笑いしているようだった


何人もから


スマホのカメラを向けられて


はにかんだように笑う


繊細な笑顔


こっち目線くださーい


なんて


それは無理な注文だから


カメラを持って


右へ左へ移動する


人の群れ


写真の背景には


朱色の光を集めた青い空


そよと吹く風が


やさしく花たちを揺する


ああ動かないでね


それも無理な注文だから


カメラをじっと構えて


チャンスをうかがう


ぱしゃり


ぱしゃり


そうして思うんだ


あー


毎年同じような写真撮ってるよ


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― 新着の感想 ―
桜、徐々に咲き始めましたよね。はにかんだような繊細な笑顔、本当にそうした感じですね。こっち目線くださーい、が面白かったです。 その風景に、つい毎年、シャッターを切ってしまいますよね。その気持ちに共感…
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