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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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きれいなもの

かんたんに壊れて


なくなってしまうものが


なぜかひどくきれいで


人の目を離さない


たとえばガラス細工


ガラス管をふくらませて作った


小さなフラスコに


カラフルなビーズを入れたようなもの


大事にしてたけど


仕舞い込んでたら


いつのまにか割れてたな


たとえばシャボン玉


七色にゆらめく


たくさんの玉が


上へ下へ


風に乗って


触れたらぱちんと


破れてしまうのに


触れなくても


あっという間に壊れて消えるんだ


風かぜ吹くな


飛ばしたいなシャボン玉


逆に硬くて


かんたんには壊れないものも


とてもきれいだ


たとえば宝石


ルビーサファイアエメラルド


光に透ける向こう側にあるものが


欲望から解き放たれた


純粋な想いであると良いね


たとえば人の心


目指したいものを


投げ出さない強さ


困難に負けずに進んだ先の


その壁の向こう側にあるものが


最高の笑顔であると良いね


よわいきれいさも


つよいきれいさも


みんな


自分のとこにも


あなたのとこにも

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― 新着の感想 ―
ガラス細工やシャボン玉のようにこわれやすいものもあるし、宝石のように硬くて輝き続けるものもありますね。 花は長くはもたない一方で、星は幾星霜も輝き続けるのも、同じようなことかも知れないですね。 困…
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