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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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そのマントは

とぅっ!


と美しい体勢でジャンプした彼は


身軽さもカッコよく


およそ1メートルの高さを


飛び降りた


着地ざま膝を曲げて


衝撃をうまく地面に逃してさ


うん……カッコいいね!


ヒーローにはアクションがつきものさ


彼は未来のヒーローを目指して


練習に余念がない


本当はマントを着けたいらしいんだ


それは何だかさらにカッコよくなりそうだ


やったらいいのに


そう勧めてみたら


アクションの際に危ないっていうのと


マントは悪役のボスがするものだって


ちょっとしたこだわりを披露された


そうか……難しいんだね


怪我しないように頑張って


自分は彼に手をふりふり


その場を去って


彼から自分の姿が見えなくなると


定番のマントをはためかせた


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