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詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


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懐かしの歌番組

その歌番組に流れる歌たちは


どれもサビの部分だけは知っていた


時代の流行り廃れの波に


取り込まれずに咲く歌たち


まず頭のところを歌われて


途中まで聞くとようやく分かる


ああ なんだ


この歌のことだったんだ


なんてね


忘れ果てていた


歌い出し


いつだって旅立ちの勇気をくれる


熱く胸を揺する


サビ十秒前


ふがいない自分の瞳に涙誘う


歌の末端からは


笑顔の祝福がたっぷりと


降り注ぐ


ああ


最近カラオケ行ってないね


たぶん今いったら


懐メロ大会になっちゃうな


新しい曲も


仕入れていかなきゃ


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