表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集・日ごとにひとひら  作者: 夜朝


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

641/965

ぽつりあかりともり

スマホの画面上


きれいに拭いたはずなのに


「ら」の字の上に


ぽつりと赤い光が灯る


雨が降ってきたね


人差し指でそっと拭って


湿った指先を確かめる


ああ


あったかいんだなぁ


なんて思う


去年はまだ


寒さに慣れてなくて


着込んでも


指先が冷たかったりしたっけ


今年も寒冷地に里帰りしたから


ちょっとやそっとの寒さ


全然こたえないのだ


雪が降らないのは


あたたかい証


ぽつり


また光る


今度は


「は」の字の上に


緑色の光


ああ


スマホの角度を変えると


紫になったり


ピンクになったりするんだね


光を拭うと


指先にそれが


移った気がした


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
スマホ画面の文字の上に、ぽつり、と雨粒がのり、そこに色づいた光が灯る描写に惹きこまれました。 指先でそっとすくい上げるとき、その光がうつったように見えるところも好きです。タイトルも、やわらかで温もり…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ